主要キャラクター |
アベル |
「創世記」に語られるアダムとイブの息子で羊飼い。 兄カインの手による、人類最初の殺人の犠牲者。 そう言えば、猿人と原人との境界線は、そのグループ内において、殺意ある殺人が行われたか否かである、という話をどこかで聞いた事があります。ようするに、人は人を殺す事によって「人間」となったって事なんでしょうか。ちょっと蛇足。 |
レブロブス |
レプロブスという大男は、自分の力に自信を持ち、強い者に憧れ、この世で最も強い者に仕えようと、主人を探していた。最終的に、キリストという存在に辿り着いた彼は、キリストに出会うための清貧の生活として、難儀している旅人を肩に乗せて川の向こう岸に渡すという渡し守となった。そこで小さな子供の姿をしたキリストを肩に乗せ、どんどん重くなっていく彼を何とか、向こう岸まで渡しきったという。その逸話から、「キリストを担う者」という意味のクリストフォルスと称する。 様々な災害から身を守ってくれる救難聖人。 |
ガイウス |
ガイウス・カシウス。後にロンギヌスと呼ばれる。一介のローマ兵士であった彼は、十字架上にて息絶えたイエスが本当に死亡しているか、確かめるために、脇腹に槍を突き立てた。その折り、血が目に入り、白内障を患っていた彼の目は奇跡的に回復。その後、回心し、聖人となったという。 この時の槍は、「ロンギヌスの聖槍」と呼ばれて、その後に属性が付加され、様々な伝説の種となる。 『この槍を手に入れた者は世界を制する事ができるが、この槍を失った時、破滅が訪れるであろう』 |
ピリポ |
イエスに従う12使徒のひとり |
ヨハネ |
1.「ヨハネの黙示録」の著者。終末を傍観し、記録する者。 2.バプテスマ(洗礼者)のヨハネ。イエスに洗礼を施した。救世主の先触れとなった預言者。その後、サロメによって首を切られ、その首は銀の盆に載せられる。 3.「ヨハネによる福音書」の著者。救世主の生涯を記録する者。 のうちの、どれかだと思われます。 どれもがそれらしいのですが、個人的には2.のバプテスマがいい味出してるかなー、なんて思うんですが。だけど、やっぱり1.かな。ストーリィ(B/M)的には。 |
ルピルピ |
ルピー(rupee)は、インド、パキスタン、スリランカ、ネパールなどの貨幣単位(クラールさん情報) |
マルコ |
「マルコによる福音書」の著者。救世主の生涯を記録する者。 「マルコによる福音書」にある、ユダからイエスへの最後の接吻には、ちょっとほろり。 |
<豆知識>
聖人・聖女
殉教したり、徳のある生活を送っていたり、奇跡を起こしたりしたキリスト者のうち、ローマ・カトリック教皇によって公式に認定された人々の称号。生前の事業などから、それぞれの守り神扱いで信仰されてたりして、天使の人間版といった感じ。
有名どころでは、世界布教の守護聖人、聖フランシスコ・ザビエルとか。だけど、その後、切支丹迫害の時代に入った日本という国は、神の光も届かぬ悪魔の版図よばわりされたんですけど、それはまぁ、置いといて。
教皇庁がもっと世俗的な権力を持っていた時代には、政治的な取引材料やなんかにもされてたりしていたようです。一度、異端審問で「魔女」とされたジャンヌ・ダルクを「聖女」と認定した経緯とかね。国民的英雄であるジャンヌの名誉回復をエサにしてフランスを動かそうというハラがあったりとかさ、そんな事もあったわけなのですけれど、それもまた、置いといて。
プロテスタントなどでは、神以外への信仰を認めていないので、一切否定されています。
|
サブキャラクター |
ご主人様候補 |
ドミナ |
domonate(支配する) 愛による支配=慈愛という事なのでしょうか。 ちなみに、ドミニオン(主天使)【天使九階級中第四位】は、“慈愛の天使”とも呼ばれています。 |
プリカ |
博愛、と聞いて、すぐに連想したのが「ブリタニカ百科事典」 …まさかね。 と思いつつ、一応解説。 イギリスの百科辞書。大項目主義により編集。1768年スコットランド紳士協会の名で創刊。この時点で3巻。現在では、アメリカ・シカゴ大学が編纂の中心となっており、全27巻。逐年改訂版が発刊中。 |
クレージュ |
craze(気を狂わせる) 狂気に付随する純粋さ=純愛、…なのかなぁ。 |
ミシェット |
フランス語で、オリーブオイルのパンを意味する。(クラールさん情報) |
プラハ |
チェコの首都。(クラールさん情報) しかし、何故、チェコの首都なのか。プラハの外見イメージが、ミュシャ(チェコ出身)っぽいとか、関係あります?<いや、ないだろう多分 プラハといって、すぐに思いつくのは、「プラハの春」と呼ばれる共産党改革運動。だけど、共産党の改革って、やっちゃー失敗を繰り返すよね。 |
ゼロ |
名付け親は、キャラ原案の土屋杏子さん。 「制作者サイドが『バイ』とかいう名前にするとかいってるぞ。嫌だったらすぐ名前を決めろ」とビトウさんに言われて、目の前にあったDEAD ENDのCDから「ぜ…ゼロ!」と。…というお話。 土屋杏子さんが同人誌として発行された「サターン版B/M設定資料集」にあったそうです。(沖田さん情報) でも、隠れご主人様の名前としては、イイですよね。彼自身にも合ってると思います。 だけど。 そっか。ゼロって、バイなんだ。ゲイじゃなかったんだね、ふーん、…と変に納得もしちゃいました。 重ね重ね、貴重な情報ありがとう、沖田さん! |
代替キャラ |
マステマ |
神から地上に遣わされた使者であったが、人間の娘と情を通じるという過ちを犯した天使。 これによって生まれた子供は全て巨人となり、地上に混乱を招いたとされる。巨人は神によって滅ぼされたが、その霊は悪霊となって地上に残り、マステマの指示通り、地上の人間に堕落や破滅をもたらす存在となった。 監視のために地上に降り立った天使達が、人間の娘との情に溺れた事によって神の怒りを買い、それが堕天使=悪魔となった、とする説もあったりして、その説では、マステマ=サタンという事になるみたいです。生まれた巨人達も殺されず、天界の牢獄に閉じこめられているという話もあったりします。 |
パウア |
パワー(能天使)【天使九階級中第六位】の言い換え? 能天使は、悪魔の軍勢との戦いの最前線に陣取る、戦闘天使。常に悪魔から近いところにいる、という事で、最も堕天使となった者が多いクラスであるとも言われる。
|
ジェル |
エンジェル(天使)【天使九階級中第九位】 人間を、正義の名の下に監視し、激励し、鼓舞する事を役目とする。人間にとっては、最も身近であり、かつ、最も存在数が多い。 |
ミニオン |
ドミニオン(主天使)【天使九階級中第四位】 神の言葉をあまねく宇宙に知らしめる、広報官の役目を持つ。 |
ライラ |
懐妊を司る天使 |
シャムシェル |
楽園の守護にあたる天使 |
ルビィ |
ケルビム(智天使)【天使九階級中第二位】 詳しくは、「ケルビム」の項参照 |
フィム |
セラフィム(熾天使)【天使九階級中第一位】 詳しくは、「セラフィム」の項参照 |
エルリム |
ユダヤにおける、第三天(第三階層)より植物を見守る巨大な天使。七万の口と舌を持った七万の頭があり、観察・報告の能力に長ける。(クラールさん情報) |
条件付き加入キャラクター |
アークエン |
アークエンジェル(大天使)【天使九階級中第八位】 神の輝ける玉座の前に立ち、直接、命令を受ける事ができる権力と持つ。世界が破滅に向かう時、7つのラッパを吹く役目を担う。 |
パリティ |
プリンシパリティ(権天使)【天使九階級中第七位】 地上における国や都市を統治支配する役目を持つ天使軍。『信仰の擁護者』として、人々の指導者を監視する。 |
デュナ |
パワー(能天使)【天使九階級中第六位】の別名デュナミス 詳しくは、「パウア」の項参照 |
タルシス |
ヴァーチャー(力天使)【天使九階級中第五位】の別名タルシシスム 地上の奇跡を司る。人々の前に現れるのは、この天使であるとされる。 |
リン |
オファニム(座天使)【天使九階級中第三位】の別名ガルガリン 神の玉座を運ぶ車輪。 |
その他 |
ダロム |
ヘブライ語で「南」。スペルは“Darom”(クラールさん情報) |
敵対キャラクター |
カロン |
ギリシア神話における三途の川の渡し守。 ダンテの「神曲」では、地獄の船頭として描かれており、地獄へ行くべきではない者、死んでいない者が船に紛れ込まないように監視するという。 『女神転生』シリーズに於いては、死ぬと、手持ちのマッカ半分むしり取って、現世へ戻してくれる人。 |
ゼファル |
『ヌクテメロン』における9時のデーモンの一人。 変更できない選択の鬼神。
|
グザファン |
地獄に居住するデーモンのひとり。 地獄では結構、勢力のある存在らしいのですが、詳細はよく判りません。 |
スタン |
アスタンファイウス。ミルトンの言及にある天使で、神の玉座の周囲にはべる十二の霊的存在の一人。(クラールさん情報) |
ベルフェ |
ベルフェゴール。元々は、プリンシパリティ(権天使)を束ねる存在だった。 女性に不道徳な心を植え付けるとされ、その任務故か、女性不信、人間嫌いであるらしい。仕事に疲れたサラリーマンみたいで、なんか可愛いよな!と私なんか思うんですが。
|
ヴァリエル |
またはヴェリーヌ。権天使【堕天使九階級中第六位】(ミカエリスの説では、権天使と能天使は、階級順位が逆)の指導者として、ミカエリスの発表した「悪魔の階級」の中に名前が見られる。 短気をもって、人々に諍いのもとを撒くとされる。
|
パイモン |
悪霊団を従える偉大な王。頭に栄光の冠を被り、ヒトコブラクダに乗って現れる。全ての技芸、科学、あらゆる秘密の事柄について教えるとされる。 だけど私、「ソロモン王の小さな鍵」くらいでしか、その名前を見た事ないです。インターチャネルさん、こんな魔導書までチェックしてるっすか?…いえ、私は決して、人の事は言えませんがね。
|
ルカ |
「ルカによる福音書」の著者。救世主の生涯を記録する者。 この「ルカによる福音書」が、4つ存在する福音書の中でも最も読んでて楽しいかも。なんせ、記述が派手だから。だけど、一番言葉として上手いのは、「ヨハネによる福音書」だと思う。 |
ユダ |
イスカリオテのユダ。イエスを銀貨30枚でローマ人に売り渡した人。 だけど私、実はかなり彼には同情的です。やはりね。相手に対する不信感が育っている時に、当の相手に「お前は裏切る」と仲間達全員の前で言い切られちゃったら、それはもう、本当に裏切るしかないんじゃないの?と思うので。 |
マモン |
またはマンモンとも。「富」「金」の意。人間に「金銭欲」を植え付けるとされる悪魔。 ミルトンの「失楽園」では、神の軍勢と戦う事に反対する穏健派を代表する存在として描かれていました。が、その理由も『剣を持つくらいなら、このまま地獄で黄金を撫でていた方がいい』という、いかにもなもの。結構、したたかな性格のようです。 |
バアル |
地獄最大の王。猫、ヒキガエル、老人の3つの頭と蜘蛛の体を持った姿で描かれる。魔術や法律関係に精通し、人間にその知識を伝授するといわれる悪魔。 個人的には、数ある悪魔の中でもデーモニックなその造形が最も好きです。 魔夜峰央氏描かれるところの魔界では、ベールという名で四大実力者のひとりとされていますね。 |
〈懺悔の部屋〉 うきゃーっ。大間違いをしてしまったぁ!! 暴食の街カナンの支配者の名前は、正式には「バアル・ゼブル」なのですね!創作文章用に細部設定を確認するため、再度ゲームをしていて気が付きました。それでは「バアル」とは全然、別の悪魔だわーっ。…という事で、下が正しい項目です。申し訳ありませんでした。 |
バアル・ゼブル
ベルゼブブの別名。詳しくはアイテム名辞典「ベルゼブブの鎧」の項参照。 |
アスタルテ |
フェニキアの地母神のひとり。創造、維持、破壊を司る、死と再生の女神。後に、キリスト教によって、死と流血を好む邪悪な悪魔とされる。 アスタロトという名の方が有名でしょうか。上記と同じく、魔夜峰央氏の魔界ものでは、四大実力者のひとり。男性説、女性説共にあり。両性具有説なんかもあります。 |
ケルビム |
智天使【天使九階級中第二位】 「創世記」失楽園のエピソードの中では、アダムとイブが帰ってくる事のないように、雷を武器にエデンの園の東門を護るとされる。 だけど、天使って階級が上位になればなるほど、人間型から離れていきますねぇ。智天使も、羽4枚に腕、顔4つ。…仏教にある明王みたいなんかな。
|
ヤペテ |
「創世記」ノアの箱船の逸話の主人公、ノアの子。他にセム、ハムの二人の兄があったとされ、そのストーリィの設定上、現在、地上にある人間は、全て彼等三兄弟の子孫である。 だけど、「創世記」では、ヤペテも男として書かれてます。だって、一緒に箱船に乗り込んだ人は、ノアの妻と三兄弟の他、三兄弟の妻三人ってあるんだもん。 |
個人的にちょっと気になった人 |
ベリアル |
「無価値」の意。新約聖書では、しばしばその名を「悪」の代名詞として連ねる。放埒で、悪徳のための悪徳を成す。ソドムの街をあらゆる悪徳と同性愛、獣姦とに染めたとされる。 しかし、この悪魔、美貌で知られてるんですよね。優雅な仕草、巧みな話術っていうんだから、ちと退廃的貴族な雰囲気? ああ、こんなに美味しい設定なのにー。ルカの部下として、最終マップ間際にちょろっと出てくるだけなんてー。せめて、顔がほしかったぞー。頼みますよ、インターチャネルさーん。 |
関連キャラクター |
カイン |
「創世記」に語られるアダムとイブの息子で農夫。アベルの兄。神に依怙贔屓される弟を妬んでこれを殺害したとされる、人類初の殺人者である。これによって、カインとその子孫は神から永遠に放浪者となる運命を背負わされた。 カインは言います。 『私の罰は重くて負いきれません。…(一部省略)…わたしを見つける者は、誰でも私を殺すでしょう』 そこで神は、カインが殺される事のないように、彼に印をつけたとされますが、この説話のお陰で、最後まで、主人公はアベルかカインか、幻惑されました。モーセの言ってた「彷徨える民」も、元祖はカインじゃーん?んじゃあ、やっぱりカインなのー?あの額の刻印も「カインの印」ってヤツなのー??ってモンで。 だけどやはり「神の呪いを受けて、永遠を彷徨う」というフレーズは、乙女心をくすぐります。いいぞ、カインは。 |
ノア |
アベルが死に、カインが追放された後、アダムとイブが作った子供セツの子孫。人の悪が地に蔓延り、神が人を作った事を悔いて、これを滅ぼす事に決めた時、たったひとり正しい人であったノアに箱船を作り、地上全ての生き物を一つがいずつ集めて入れ、家族と共にこれに乗り込む事を命じる。 『生めよ、増やせよ、地に満てよ』 あまりにも有名な「創世記」ノアの箱船の説話ですが、これって二代目からは近親相姦だよねぇ?…いや、ちょっと、素朴な疑問だったの。
|
セラフィム |
熾天使【天使九階級中第一位】 キリスト教では、6枚羽の天使として表現されます。元々、ルシファーも堕天する前は、この階級にいたともされる、別名<愛の精霊>です。天使は、位が高くなるほどに人型から離れた形状になっていき、階級一位ともなると、既に形自体がなく、波動そのものになる、とする説もありましたが、6枚羽の天使の方が想像するのが楽しいので、それでいいのです。(なにが?)
|
協力者・傍観者 |
モーゼ |
モーセ。旧約聖書中、最大の宗教的指導者。 書くべき事がいっぱいありすぎるのですが、多分、皆さんご存じでしょうから、できるだけ簡素にしてみます。しかし、この方の逸話は、とにかく、派手です。出生後、エジプト王女の養子となった経緯、「出エジプト」から、約束の地へとイスラエルの民を導く流浪の旅、そして「十戒」と、スペクタクルな奇跡の連発。壮絶な神の試練とその究極の選択。 アニメ映画にもなってましたっけ。<『プリンス・オブ・エジプト』 |
ファウスト |
魔術師にして占星術師。「ファウスト博士」の物語で知られる。悪魔メフィストフェレスと契約、その期間中は、悪魔はファウストのために奉仕し、それが過ぎたら、ファウストは自分の魂を彼に捧げる、というもの。 ベースになった物語は16世紀末に書かれたものらしいのですが、やはり面白いのはゲーテ版!かっちょいいと同時に可愛くて、いいんだなー、メフィストフェレスがなー。 そういえば、手塚治虫大先生の作品に「ネオ・ファウスト」ってのがありましたね。アレはベースがゲーテ版ファウストだったと思ったけど、コミック文庫になってるのかな。(あまりにも昔に読んだっきりなので、もう一度読みたい作品のひとつ) ※その後、首尾良くコミック文庫発見、購入。朝日文庫から出てます。未完だけど。(手塚先生お亡くなりになっちゃったからなぁ…/涙)イメージ的には、ゲーテのファウスト第1部完まで。現代物に置き換えられてますが、そのストーリィテラーぶりは流石です。 メフィストが美女。 |