グループA | モナコ | リヴァプール | オリンピアコス | デポルティボ | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
モナコ | 〇 1-0 ● 0-2 |
〇 2-1 ● 0-1 |
〇 2-0 〇 5-0 |
4 | 0 | 2 | 10 | 4 | 12 | |
リヴァプール | 〇 2-0 ● 0-1 |
〇 3-1 ● 0-1 |
△ 0-0 〇 1-0 |
3 | 1 | 2 | 6 | 3 | 10 | |
オリンピアコス | 〇 1-0 ● 1-2 |
〇 1-0 ● 1-3 |
〇 1-0 △ 0-0 |
3 | 1 | 2 | 5 | 5 | 10 | |
デポルティボ・ ラ・コルーニャ |
● 0-5 ● 0-2 |
● 0-1 △ 0-0 |
△ 0-0 ● 0-1 |
0 | 2 | 4 | 0 | 9 | 2 |
リヴァプール | 3−1 | オリンピアコス |
シナマ 47' メラー 80' ジェラード 86' | リヴァウド 27' |
混戦のグループの1つ、グループA。上位3チームで勝ち抜け2チームを争う中での、3位リヴァプールと1位オリンピアコスのゲーム。1位のオリンピアコスは勝てば文句なし引き分けでも、負けてもモナコの試合結果次第とかなり有利。対するリヴァプールは勝ち点3が最低条件。もしモナコが勝つと、リヴァプールは勝ち点3でもオリンピアコスと並ぶことになるため、ホームアンドアウェーの結果が左右することになる。リヴァプールはアウェーを0-1で負けているため、少なくとも1-0での勝利、もしオリンピアコスにアウェーゴールを奪われるようならば、2点差以上をつけてでの勝利が要求される。 試合開始早々、リヴァプールはいきなり攻め上がり、CKのチャンスを得る。3本連続で左CKを蹴りこむと、3本目は怪我から復帰したミラン・バロシュが頭で押し込んだが、ファールがあったということでノーゴール。 21分、リヴァプールはオリンピアコスゴールに向かって左45度の位置で、FKのチャンス。シャビが放り込んだボールをジェラードが軽くコースを変え、ボールはゴール右に向かったが、惜しくもポストに当たってしまった。 押されまくりのオリンピアコスは25分、リヴァウドが中央を強引にドリブル、ゴール正面25Mほどの位置でFKのチャンスを作る。キッカーはリヴァウド。短い助走で放ったボールは壁の隙間を通り抜け、一歩も動けぬGKを尻目に見事ゴールイン。1度のチャンスをいきなりものにしたオリンピアコスがリードを奪った。 これで2点差以上をつけて勝たなくては見通しが暗くなるリヴァプールは、攻撃の手を休めない。29分、リーセがやや左サイドから放ったシュートは右に外れ、飛び込んでいたジェラードにもわずかに合わず。逆に45分、再びリヴァプールゴール前でリヴァウドが倒されFKを得たが、リヴァウドはピッチ上で治療をしてしまったため、ピッチの外からリスタートを見守る羽目に。ジョルジェヴィッチのキックは正面を突き、GKにキャッチされた。 後半、少なくとも3点を取りたいリヴァプールはトラオーレに代えてシナマを投入、攻撃を厚くする。そしてその結果がすぐに出た。47分、左のキューウェルがドリブルでオリンピアコスのパントスをかわし、Pエリア内深くにするすると持ち込んだところで勝負あり。ゴール前のシナマにラストパスを通すと、シナマは左足インサイドできっちり押し込みリヴァプールが同点とし、反撃の狼煙を上げる。 62分、リヴァプールのカウンター。中盤でバロシュがポスト、このボールをジェラードがダイレクトで左のキューウェルに渡し、自ら前線へ。キューウェルはトップへ走りこんでいたバロシュに浮かしたボールを放り込み、これをバロシュが再び頭で落とすと、走りこんできたジェラードが思い切ってミドルレンジでのボレーシュー ト。強烈なボールはGKの体の下をすり抜け、ゴール内にゆっくりと転がり込んだ。が、2度目のバロシュのポストのシーンでファールがあり、このゴールはカウントされなかった。 80分、リヴァプールはオリンピアコスゴールから30MほどのところでFKのチャンス。ここでふわりと浮いたボールをゴール前に放り込み、混戦に。倒れている選手もいる中、左サイドでボールを拾ったシナマがセンタリング。ヌニェスがゴール真ん前でヘッドを放つと、GKニコポリディスがブロックしたが、こぼれたボールをわずか2分前にバロシュに代わって投入されたメラーが蹴りこみ、ゴール。ついに逆転に成功した。 まだまだ攻撃の手を休めないリヴァプール。84分にはオリンピアコスゴール前に放り込まれたロングボールをGKニコポリディスがハンブル。詰めてきたキューウェルがこれを拾ったが、なんとかニコポリディスが突破を食い止める。 しかしもはやリヴァプールの勢いは止まらず、86分には左サイドから攻めると、ギャラガーから放り込まれたボールをメラーが頭で落とすと、ジェラードがまたもや強烈なミドルボレーシュートを炸裂。ネットを突き破るようなボールがゴール右に豪快に叩き込まれ、土壇場で点差は2に広がった。 そして試合は終了。劇的な大逆転でリヴァプールがベスト16入りを確定、一方のオリンピアコスはモナコにも抜かれ、3位に終わることになってしまった。 |
デポルティボ | 0−5 | モナコ |
チェバントン 22' ジヴェ 37' サヴィオラ 39' マイコン 55' アデバイヨル 76' |
モナコは第5節終了時点で2位。モナコはこのゲームで勝てば問題なく決勝トーナメント進出が決まるが、引き分けてしまうと勝ち点10でリヴァプール、オリンピアコスと並ぶ可能性がある。この場合、モナコは得失点差やオリンピアコスとは直接対決でのアウェーゴール数差などから、3チームの中でもっとも不利な状況だ。一方のデポルティボはすでに敗退が決まっているため、スタメンを変えてきた。だが、ここまで5試合無得点。グループリーグ無得点で終わってしまうと、記録となる。 なかなかチャンスのなかったモナコは21分、サヴィオラからのスルーに反応したチェバントンが、オフサイドラインの裏を取って抜け出す。GKと1対1の状況で思い切ったシュートをゴール右に叩き込み、モナコがあっさりと先制した。 ボールを支配するデポルティボは29分、モナコ陣内の右サイド深い位置で得たFKをゴール前に蹴り込むと、モナコGK・ローマがハンブル。ボールはゴール前にいたカプテビジャの元に転がったが、DFモデストがうまく対処しボールをクリアした。34分には左に開いたカプテビジャからひとつ後ろのフランに戻し、そこからゴール前にセンタリング。ボールは飛び込んだパンディアーニの頭にぴたりと合ったが、シュートはGK正面だった。 モナコは37分に右CKのチャンス。ゴール前に放り込まれたボールがルーズになると、弾んでいるボールをジヴェがボレーシュート。これがゴール左に飛び込んで2点目が入った。 さらにその2分後、モナコはインターセプトから得たボールをチェバントンがトップのサヴィオラにパス。サヴィオラは最初のトラップでディフェンスを交わしてGKと1対1になると、シュートを落ち着いて決め、リードを安全圏の3点とした。デポルティボはボールを支配しながらも得点をあげることができず、前半を終了。 後半開始10分、モナコは左CKを得る。蹴りこまれた低めのボールをキーパーが取りに行くより早く、マイコンが手前で軽く触ってコースを変え、さらに追加点を挙げた。 76分、モナコMF・ベルナルディが中盤のルーズボールをダイレクトで前線のチェバントンへ。チェバントンはディフェンスのチャージから体を張ってボールをキープすると、そのまま右サイドを突破。最後はゴール前にフリーで走りこんできたアデバイヨルに丁寧に折り返すと、アデバイヨルは無人のゴールにボールを押し込むだけだった。 思わぬ大差がつき、デポルティボの集中力も途切れ気味。89分、ディフェンスがクリアミスしたボールをモナコMF・ファルネルドにかっさらわれてしまう。GKと1対1だったが、ファルネルドはアデバイヨルへのパスを選択。だが、アデバイヨルはシュートをふかしてしまった。騒然とするスタジアムの中、0-5でゲームが終了。モナコはベスト16へ、デポルティボは無得点のままグループリーグを敗退することとなった。 |
グループB | レバークーゼン | Rマドリッド | Dキエフ | ローマ | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
バイヤー・ レバークーゼン |
〇 3-0 △ 1-1 |
〇 3-0 ● 2-4 |
〇 3-1 △ 1-1 |
3 | 2 | 1 | 13 | 7 | 11 | |
レアル・ マドリッド |
△ 1-1 ● 0-3 |
〇 1-0 △ 2-2 |
〇 4-2 〇 3-0 |
3 | 2 | 1 | 11 | 8 | 11 | |
ディナモ・ キエフ |
〇 4-2 ● 0-3 |
△ 2-2 ● 0-1 |
〇 2-0 〇 3-0 |
3 | 1 | 2 | 11 | 8 | 10 | |
ローマ | △ 1-1 ● 1-3 |
● 0-3 ● 2-4 |
● 0-3 ● 0-2 |
0 | 1 | 5 | 4 | 16 | 1 |
レバークーゼン | 3−0 | Dキエフ |
ファン 51' ヴォロニン 77' バビッチ 86' |
グループBの1位、2位直接対決。3位のレアルを含め混戦の中、1位のDキエフが勝ち上がるには引き分け以上で無条件で確定、負けた場合ももう一方のレアルが勝たなければOK。レバークーゼンも勝てば無条件で勝ち抜け、それ以外はやはり勝ち点で並ぶレアルしだいということになる。いずれにしても勝利が欲しいところ。 前半5分、レバークーゼンのFW・ヴォロニンが左サイドから中央にドリブルで持ち込みつつシュート。だが、右に外れてしまった。前半12分には、ディナモのゴール正面25MほどのところでFKのチャンス。軽くポイントをずらしてからコンテが壁の間をめがけて蹴りこんだボールを、GKショフコフスキーが体を倒してブロック。こぼれたボールにヴォロニンが詰めに行ったが、ショフコフスキーが倒れた体勢のまま左足で大きくクリアしピンチを救う。 対するディナモのチャンスは38分、ベルパコフスキスとクレベルがパス交換をしつつゴール前まで持ち込む。最後にボールを受けたクレベルがシュートを放とうとしたところ、レバークーゼンDFのロッキ・ジュニオールが何とかカバーしゴールを阻止した。前半は0-0で終了。 なんとしても勝ちたいレバークーゼンは51分に右CKのチャンス。ここでファーサイドのファンが高い打点からのヘッドをゴールに突き刺し、ついに均衡が崩れた。 さらに攻めるホームのレバークーゼン。56分、ヴォロニンがゴール正面でパスを受けると、ひとつ右でシュートフェイントを入れてDFを振ってから左に切り替えてシュート。しかし惜しくもゴール左のポストに弾かれてしまった。その2分後には好調ヴォロニンからのスルーパスでベルバトフがGKと1対1に。GKをも1度はかわしたが、その後に時間がかかりシュートも外すミスを犯してしまった。 77分、レバークーゼンは左から組み立てると、シュナイダーがドリブルでPエリア内へ。ひとつ切り返してDFをかわし深く持ち込むと、ゴール前でフリーのヴォロニンへ折り返し、ゴール。レバークーゼンに2点目が入った。 さらに攻撃の手を緩めないレバークーゼンは86分、左サイドをベルバトフが突破。クロスは一度クリアされたものの、2列目のバビッチがシュートを叩き込んで決定的な3点目。 引き分けでも良かったDキエフだったが、ほとんどチャンスを作ることができずにゲーム終了。レアルがローマに快勝したため、グループリーグ突破もなくなってしまった。レバークーゼンは自力でグループ1位突破を決めた。 |
ローマ | 0−3 | レアル・マドリッド |
ロナウド 9' フィーゴ 60'(PK) 82' |
観客不在のオリンピコで、最下位のローマと対するレアル。勝てば無条件でグループリーグ突破が決まる。 まず9分、ジダンからボールを受けたロナウドが一気に抜け出してPエリアに飛び込むと、詰めてくるGKを冷静に見極めてシュートを流し込み、レアルが先制した。 ロナウドは22分にも長いボールに反応してDFを振るきりかけたが、シュートはミートしなかった。ローマは31分、25MほどのFKでカンデラが直接ゴールを狙ったが、惜しくも左ポスト最上段を叩いた。 後半に入って60分、レアルはロナウドがセンターサークル付近からドリブルでゴールへ突進。スピードがあるわけではないが巧みにボールをキープし、PエリアでDFデラスに寄せられたロナウドがダイブ。これをPKとしてもらうと、フィーゴが2点目を確実にゲット。 77分にレアルのエルゲラがローマFW・コルビアにファール、ゴール正面20M強の位置でFKを与えてしまう。マンチーニが壁の間に向かって蹴りこんだ強烈なシュートはジダンに当たってコースを変えたが、GKカシージャスが素早く反応しボールをクリアした。 82分、レアルは高い位置でプレッシャーをかけ、ローマの苦しまぎれのクリアボールをインターセプト。そこからゴール正面でパスを受けたフィーゴは、トラップでボールを浮かしてディフェンスを1枚かわすとそのままシュート。鮮やかにゴール左隅に蹴りこんで、この日2点目を挙げた。 そして試合は淡々と進み、このまま終了。レアルはグループリーグ突破を難なく決めた。 |
グループC | ユベントス | バイエルン | アヤックス | Mテルアビブ | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
ユベントス | 〇 1-0 〇 1-0 |
〇 1-0 〇 1-0 |
〇 1-0 △ 1-1 |
5 | 1 | 0 | 6 | 1 | 16 | |
バイエルン・ ミュンヘン |
● 0-1 ● 0-1 |
〇 4-0 △ 2-2 |
〇 5-1 〇 1-0 |
3 | 1 | 2 | 12 | 5 | 10 | |
アヤックス | ● 0-1 ● 0-1 |
△ 2-2 ● 0-4 |
〇 3-0 ● 1-2 |
1 | 1 | 4 | 6 | 10 | 4 | |
マッカビ・ テルアビブ |
△ 1-1 ● 0-1 |
● 0-1 ● 1-5 |
〇 2-1 ● 0-3 |
1 | 1 | 4 | 4 | 12 | 4 |
アヤックス | 2−2 | バイエルン |
ガラセク 38' ミテア 64' |
マカーイ 9' バラック 78' |
Mテルアビブ | 1−1 | ユベントス |
ダゴ 29'(PK) | デル・ピエロ 71' |
グループD | リヨン | マンチェスター | フェネルバフチェ | Sプラハ | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
リヨン | △ 2-2 ● 1-2 |
〇 4-2 〇 3-1 |
〇 5-0 〇 2-1 |
4 | 1 | 1 | 17 | 8 | 13 | |
マンチェスター・ ユナイテッド |
〇 2-1 △ 2-2 |
〇 6-2 ● 0-3 |
〇 4-1 △ 0-0 |
3 | 2 | 1 | 14 | 9 | 11 | |
フェネルバフチェ | ● 1-3 ● 2-4 |
〇 3-0 ● 2-6 |
〇 1-0 〇 1-0 |
3 | 0 | 3 | 10 | 13 | 9 | |
スパルタ・ プラハ |
● 1-2 ● 0-5 |
△ 0-0 ● 1-4 |
● 0-1 ● 0-1 |
0 | 1 | 5 | 2 | 13 | 1 |
フェネルバフチェ | 3−0 | マンチェスターUTD |
トゥンジャイ 47' 62' 90'+1' |
リヨン | 5−0 | Sプラハ |
エッシェン 7' ニウマール 19' 51' イダンガ 83' ベルグニュー 90'+1' |
グループE | アーセナル | PSV | パナシナイコス | ローゼンボリ | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
アーセナル | 〇 1-0 △ 1-1 |
△ 1-1 △ 2-2 |
〇 5-1 △ 1-1 |
2 | 4 | 0 | 11 | 6 | 10 | |
PSV・ アイントホーフェン |
△ 1-1 ● 0-1 |
〇 1-0 ● 1-4 |
○ 1-0 ○ 2-1 |
3 | 1 | 2 | 6 | 7 | 10 | |
パナシナイコス | △ 2-2 △ 1-1 |
〇 4-1 ● 0-1 |
〇 2-1 △ 2-2 |
2 | 3 | 1 | 11 | 8 | 9 | |
ローゼンボリ | △ 1-1 ● 1-5 |
● 1-2 ● 0-1 |
△ 2-2 ● 1-2 |
0 | 2 | 4 | 6 | 13 | 2 |
パナシナイコス | 4−1 | PSV |
パパドプーロス 30' ミュンヒ 45'(PK) 57' サンマルテアン 81' | ビーズリー 37' |
アーセナル | 5−1 | ローゼンボリ |
レジェス 3' アンリ 24' セスク 29' ピレス 41'(PK) ファン・ペルシ 84' | ホフトゥン 38' |
初戦を勝った後4試合連続のドローゲームで、第5節終了時点で2位。勝てばグループリーグ突破は確定だが、引き分けならば勝ち点1差のパナシナイコスの試合結果次第となる。アーセナルは前節ヴィエラとローレンが退場したためこの試合には使えない。しかもGKレーマンはサブからのスタート、アルムニアがゴールを守る。 対するローゼンボリはすでに敗退が確定しており、国内リーグも終わっている。試合前の選手たちの顔にも、リラックスした表情がうかがえた。 ゲームはいきなり動く。開始から3分、レジェスがローゼンボリ陣内でファールを受けると、アーセナルは早いリスタート。アンリからのパスを受けたレジェスはそのままPエリア内にドリブルで持ち込むと、勢いに乗ったままシュート。あっという間に先制点を奪った。 15分、アーセナルはカウンター。自陣中盤から、スピードに乗って一気にPエリア内深いところまでアンリがドリブルで持ち込んだが、苦しい状態で折り返したボールはクリアされてしまった。その1分後、右サイドを上がったピレスのクロスにアンリが絶妙のタイミングでニアに飛び込んだが、わずかにボールに届かずチャンスを逃した。 ローゼンボリもチャンスを作る。17分、左サイドのウィンスネスからのセンタリングにファーサイドで がボレーシュート。だが、GKアルムニアが素早く反応しこれを防いだ。 24分、中盤でのアーセナルMF・フラミニのチェックから、ハイバウンドのボールがローゼンボリDFの裏にこぼれた。ローゼンボリDF・ハンセンを追い抜き、飛び出してきたGKよりもはやくボールに追いついたのは、アンリ。一瞬早くボールにさわると、ループシュートが無人のゴールに決まり、チーム2点目となった。 27分、ローゼンボリDF陣のミスからベルカンプがGKと1対1になったが、足元を狙ったシュートはGKにスライディングでクリアされた。だがその2分後、ベルカンプがゴール正面のピレスに放り込んだボールをピレスが右にいたセスクに落とすと、セスクは1つ切り返しを入れてディフェンスをかわすとシュートをゴールに叩き込み、開始30分で早くも勝利が見えてきた。 ローゼンボリは38分、左サイドで得たFKをゴール前に放り込むと、GKがキャッチミス。こぼれたボールをホフトゥンがボレーで蹴りこみ、1点を返す。 しかしアーセナルはすぐさま点を取り返す。失点直後にセスクがセンターサークルから細かいドリブルで中央突破、Pエリア内まで持ち込んだプレーはGKのスライディングに止められてしまったが、40分に前線のプレスからセスクがボールをカット、ベルカンプ、アンリとボールはつながったところにGKが再びスライディング。しかしこれは足を上げていたことによる反則を取られてPK。ピレスが決めて3点差のまま後半へ。 54分、左サイドをベルカンプが突破、ゴール正面に入り込んできたレジェスに丁寧なパスを送ったが、ダイレクトでシュートを撃たずに決定的チャンスを逃した。75分にアシュレイ・コールに代わって入ったファン・ペルシは、入る早々2度シュートチャンスが訪れたがものにできず。79分にはレジェスがDF2枚とGKの体制を崩させるチップキックによるループシュートを狙ったが、ボールはクロスバーを越える。 後半量無得点できたが、ようやく84分、ボールをつないだアーセナルはレジェスからのスルーを受けたファン・ペルシが、飛び出してきたGKをチップキックシュートでかわしてゴール。 89分、ローゼンボリの左からのCKにGKアルミニアが中途半端なクリアで一瞬ピンチとなるが、失点は免れた。そしてゲームはアーセナルの完勝でホイッスル。PSVがパナシナイコスに敗れたこともあり、結局アーセナルはグループ1位で決勝トーナメント進出となった。 |
グループF | ACミラン | バルセロナ | シャフタール | セルティック | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
ACミラン | ○ 1-0 ● 1-2 |
〇 4-0 〇 1-0 |
〇 3-1 △ 0-0 |
4 | 1 | 1 | 10 | 3 | 13 | |
バルセロナ | ○ 2-1 ● 0-1 |
〇 3-0 ● 0-2 |
△ 1-1 〇 3-1 |
3 | 1 | 2 | 9 | 6 | 10 | |
シャフタール・ ドネツク |
● 0-1 ● 0-4 |
〇 2-0 ● 0-3 |
○ 3-0 ● 0-1 |
2 | 0 | 4 | 5 | 9 | 6 | |
セルティック | △ 0-0 ● 1-3 |
● 1-3 △ 1-1 |
○ 1-0 ● 0-3 |
1 | 2 | 3 | 4 | 10 | 5 |
シャフタール | 2−0 | バルセロナ |
アガホワ 14' 22' |
セルティック | 0−0 | ACミラン |
グループG | インテル | ブレーメン | ヴァレンシア | アンデルレヒト | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
インテル | 〇 2-0 △ 1-1 |
△ 0-0 ○ 5-1 |
〇 3-0 〇 3-1 |
4 | 2 | 0 | 14 | 3 | 14 | |
ブレーメン | △ 1-1 ● 0-2 |
〇 2-1 〇 2-0 |
○ 5-1 ○ 2-1 |
4 | 1 | 1 | 12 | 6 | 13 | |
ヴァレンシア | ● 1-5 △ 0-0 |
● 0-2 ● 1-2 |
〇 2-0 〇 2-1 |
2 | 1 | 3 | 6 | 10 | 7 | |
アンデルレヒト | ● 1-3 ● 0-3 |
● 1-2 ● 1-5 |
● 1-2 ● 0-2 |
0 | 0 | 6 | 4 | 17 | 0 |
ヴァレンシア | 0−2 | ブレーメン |
バルデス 83' 90'+2' |
2位と3位の直接対決、リードしているブレーメンとヴァレンシアの勝ち点差は、3。ヴァレンシアは1-0の勝利か、2点差以上の勝利が必要条件だ。 雨の中でゲーム開始。前半12分、ヴァレンシアはミスタがブレーメンDF・バウマンに倒され、ゴール正面やや左、20M弱のところでFKのチャンスを得る。しかしヴァレンシアのこのチャンスはシュートをことごとく跳ね返され、得点にはつながらなかった。 27分にブレーメンは思わぬチャンス。GKのボールをFWハリステアスが頭でそらすと、ヴァレンシアDF・カネイラに当たってクローゼの足元へ。だがクローゼはこのボールをうまく処理できず、DFに詰められてしまいチャンスを逃す。その1分後には、エルンストのスルーにミクーが反応、シュートまで持ち込んだがGKカニサレスにクリアされた。 36分、ヴァレンシアは左のアイマールに絶妙なパスが通る。アイマールはドリブルで持ち込むと、Pエリアに入ったところでシュートと見せかけてゴール正面のミスタへ絶妙の折り返し。しかしミスタのシュートは後ろからカバーに来たDFスタルテリにブロックされてしまった。ヴァレンシアは41分には中盤の見事なパスワークでシュートまで持ち込む。ミスタが落としたボールを、アングーロがポストに入っていたアイマールへ浮き球でパス。アイマールはダイレクトでゴール正面に走りこんできたミスタへ落とすと、ミスタはワントラップ後にシュートを放ったが、GKラインケがキャッチした。 後半に折り返し49分、ヴァレンシアは左のCK。ショートコーナーからシュート気味にゴール正面に放り込まれたボールは浮いたルーズボールとなってファーサイドへ。そこでミスタがヘディングシュートを狙ったが、ゴールを大きく外した。 何とか戦況を打開したいヴァレンシアは61分、思い切ってカードを3枚切る。ディ・バイオ、コッラーディ、ビセンテを投入し、シスコ、ミスタ、そしてアイマールを下げた。そして5分後、GKカニサレスからのボールをトップにいたコッラーディが頭で落とし、ディ・バイオの元へ。ワンバウンドボールをディ・バイオが豪快なダイレクトボレーで狙ったが、惜しくもクロスバーに阻まれてしまった。 77分、ヴァレンシアは中盤でのインターセプトから縦のボールにディ・バイオが反応、GKと1対1になったが、オフサイドと判定されてしまいチャンスを逃す。 ブレーメンは81分にハリステアスからバルデスへFWを交代する。そしてその2分後、ロングボールに反応しうまくDFの裏を抜けたバルデスが、GKカニサレスもうまくかわして見事ゴール。この時間で、ヴァレンシアには致命傷とも言える得点がブレーメンに入った。 87分にもブレーメンはボロウスキが抜け出し決定的なシーンとなったが、シュートはカニサレスの正面だった。ヴァレンシアはプレーも雑になり、終了直前にアングーロがバルデスへのタックルによって退場。その後も選手同士がもめ合う。このいざこざによる中断をはさみ、ブレーメンの左サイドからのFKでゲームが始まると、ゴール正面少し離れたところにいたバルデスがパスを受けて難なくシュート、ブレーメンに追加点が入った。 残り10分で7枚のカードが出る荒れ模様となったが、試合は終了。ブレーメンが2位通過を決めた。 |
インテル | 3−0 | アンデルレヒト |
クルス 33' マルティンス 60' 63' |
グループH | チェルシー | ポルト | CSKA | PSG | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
チェルシー | 〇 3-1 ● 1-2 |
○ 2-0 ○ 1-0 |
△ 0-0 〇 3-0 |
4 | 1 | 1 | 10 | 3 | 13 | |
ポルト | 〇 2-1 ● 1-3 |
△ 0-0 〇 1-0 |
△ 0-0 ● 0-2 |
2 | 2 | 2 | 4 | 6 | 8 | |
CSKA モスクワ |
● 0-1 ● 0-2 |
● 0-1 △ 0-0 |
〇 2-0 〇 3-1 |
2 | 1 | 3 | 5 | 5 | 7 | |
パリ・ サンジェルマン |
● 0-3 △ 0-0 |
○ 2-0 △ 0-0 |
● 1-3 ● 0-2 |
1 | 2 | 3 | 3 | 8 | 5 |
PSG | 1−3 | CSKA |
パンクラト 37' | セマク 28' 64' 70' |
ポルト | 2−1 | チェルシー |
ヂエゴ 61' マッカーシー 86' | ダフ 34' |
ポルトは最低でも勝たなければ決勝トーナメント進出はない。加えて、もう一方のゲームでPSGに勝たれてしまうと、望みは絶たれるという厳しい状況だ。前年度UCLチャンピオンがグループリーグで敗退という例もない。だが、ポルトはここまでグループリーグの得点がわずかに2点止まり。対するチェルシーはすでに4節に1位突破を決めている。強固な守りで、ここまでUCLでの失点はわずか1。しかしその失点はポルトに喫したものだ ポルトは立ち上がり、チェルシーに押し込まれる。11分、右サイドを上がったポルトのフェレイラからが折り返すと、ゴール正面でノーマークのドログバがヘディングシュート。なんとかGKヌーノが反応、さらにボールはクロスバーを叩き、ピンチを逃れた。 その後しばらくこう着状態が続いていたが、34分、チェルシーはGKのスローから一気の攻め上がり。MFダフが右サイドでボールを受けると、そのままPエリア付近までドリブルで持ち込んでシュート。ドライブ気味のボールにGKがわずかにタッチしたものの、そのままネットを揺らしてチェルシーが先制点を挙げた。 前半終盤はポルトが一方的に押し込む時間となったが、チェルシーの守りを崩すことはできずに45分を終了した。 後半もたびたびポルトの攻撃を跳ね返してきたチェルシーだったが、ポルトは61分、右サイドのセイタリディスがドリブルでオーバーラップ、そのままシュートを放つ。チェルシーDF・テリーが跳ね返したものの、2列目から足離婚できたヂエゴがクリアボールをダイレクトでボレーシュート。これが見事ゴール右に突き刺さり、スタジアムも盛り上がりを取り戻した。 73分、ポルトはピンチを迎える。チェルシーのインターセプトからランパードが抜けだしGKと1対1に。しかしランパードのやや力ないシュートをGKヌーノががっちり止めて、ゴールを許さなかった。さらに86分にもチアゴのDFの裏を狙ったループパスにランパードが反応したが、GKに潰された。 その直後のポルトの反撃。左サイドの途中出場のカレスマにボールが渡り、ファーサイドへセンタリング。ここでマッカーシーがDFガラスに競い勝ち、ヘディングシュートを見事ゴール左に叩き込み、残り時間わずかのところで逆転に成功した。 このゲームを見事な逆転でポルトが奪い、さらにPSGがホームでCSKAモスクワに敗れたため、ポルトが奇跡に近い大逆転で2位を確保。昨シーズンチャンピオンの面目を保った。 |