〜 第3節(Round3) 〜

グループA モナコ オリンピアコス リヴァプール デポルティボ 得点 失点 勝点
モナコ   〇 2-1
 
 
● 0-2
〇 2-0
 
2 0 1 4 3 6
オリンピアコス  
● 1-2
  〇 1-0
 
 
△ 0-0
1 1 1 2 2 4
リヴァプール 〇 2-0
 
 
● 0-1
  △ 0-0
 
1 1 1 2 1 4
デポルティボ・
ラ・コルーニャ
 
● 0-2
△ 0-0
 
 
△ 0-0
  0 2 1 0 2 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


モナコ 2−1 オリンピアコス
サヴィオラ 3'
チェバントン 10'
オッカス 60'



リヴァプール 0−0 デポルティボ

 前半15分にデポルティボは左CKのチャンス。ニアサイドに飛び込んだルケのヘディングシュートは、ゴールライン上で守っていたリーセが頭でクリアした。
 19分にはデポルティボゴール前でリヴァプールがボールをつなぎ、最後はシセが持ち込みシュート。しかしデポルティボDF、マヌエル・パブロがスライディングでコースを切り、ゴールにはならなかった。シセは25分にも右に開いたバロシュからの折り返しをダイレクトシュート、しかしここはGKモリーナが好セーブを見せ、ピンチを救う。
 リヴァプールの攻撃は続く。28分、ハマンのスルーにバロシュが抜け出し、飛び出してきたGKをもかわす。しかしここですばらしい戻りを見せたマヌエル・パブロが後ろからボールをクリアー、またもやリヴァプールの決定的なチャンスを潰した。
 34分のリヴァプール、マヌエル・パブロのクリアボールをアロンソがダイレクトにロングシュートを狙う。このボールは相手ディフェンダーに当たったが、こぼれたボールをルイス・ガルシアが拾い、正面からシュート。しかしGKモリーナがすばらしい反応でボールにさわり、ゴールを阻止した。リヴァプールが優位ながら得点は入らず、前半を終えた。

 後半に入って68分、リヴァプールのキューウェルが左サイドでボールを受けると、マヌエル・パブロを強引に抜いてクロスを上げる。ボールはファーサイドのシセに通り、ワントラップの後叩きつけるようにシュートを放ったが、GKモリーナが正面できっちりセーブした。
 その後もリヴァプールはシュートを放ったが決定的なものはなく、引き分けに持ち込まれてしまった。



グループB レバークーゼン Dキエフ Rマドリッド ローマ 得点 失点 勝点
バイヤー・ 
レバークーゼン
   
● 2-4
〇 3-0
 
〇 3-1
 
2 0 1 8 5 6
ディナモ・
  キエフ
〇 4-2
 
   
● 0-1
 
〇 3-0
2 0 1 7 3 6
レアル・
 マドリッド
 
● 0-3
〇 1-0
 
  〇 4-2
 
2 0 1 5 5 6
ローマ  
● 1-3
● 0-3
 
 
● 2-4
  0 0 3 3 10 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


レアル・マドリッド 1−0 Dキエフ
オーウェン 35'

 レアルはオーウェン、ロナウド、ラウールの3トップ。ボランチにジダンとソラリという攻撃的な布陣。11分、レアルはディナモゴール正面20M強の位置でFKのチャンス。ここでジダンは外から巻くようにゴール右下を狙ったが、見事にコントロールされたボールはGKの手をかいくぐったものの、惜しくもゴールポストに阻まれてしまった。
 28分、ディナモはシャツキフが右からファーサイドを狙ってシュートを放ったが、ボールは流れてしまった。
 35分、レアルはソラリからボールをすれ違い様に受けたロナウドがフェイントから左サイドを突破、丁寧なボールをゴール前に折り返す。GKショフコフスキーが飛び出すが、その前にオーウェンが飛び込んで見事移籍後初ゴールを決めた。
 前半ロスタイムにディナモが右のCKでチャンスを得るが、ガブランチッチがたたきつけたヘディングシュートをGKカシージャスが弾き出し、ピンチを逃れた。

 後半開始直後の47分、ディナモはゆっくりとした持込からゴール前でボールをつなぎ、最後はリンコンがPエリアで倒されたように見えたが、ノーファール。53分には右サイドに開いたグゼフがゴール前に絶妙なクロスを蹴りこむが、GKカシージャスが何とか反応してクリアした。このプレーの流れから、逆にレアルがカウンターを見せる。ボールを受けたロナウドはフェイントを一跨ぎしてからシュート。だが、GKが体で防いだ。ロナウドは60分にもディフェンスの裏をかいて抜け出したかに見えたが、これはロナウドのファールだった。
 このあたりから雨が激しくなっていた。64分、左に流れたラウールがボールを受けるとゴール前に走りこんできたオーウェンにパスを送る。しかしその前にディフェンスがクリアした。ここで得たCKの流れから、レアルのソラリがゴール前に絶妙のクロスを放り込む。ニアサイドのラウールが押し込むかに思えたが、うまくミートせずにボールは流れてしまった。
 76分にようやくディナモが反撃。Pエリア内でボールを受けたクレベルがディフェンス2枚をかわしてシュートまで持ち込んだが、カシージャスにクリアされてしまった。その後はなかなかチャンスが作れず、ようやくロスタイムに右サイドでFKを得、GKショフコフスキーもゴール前に上がってきたが、レアルの守りの前にゴールを奪うことはできずに試合終了。レアルがディナモのゴールを許さずに勝利をものにした。  


レバークーゼン 3−1 ローマ
ロッキ・ジュニオール 48'
クルジノベク 59'
フランサ 90'+4'
ベルバトフ 26'(OWN)

 このゲームの時点で国内リーグもイマイチの成績という両チーム。立ち上がり早々の2分、ローマはスルーパスを受けたモンテッラがゴール正面でシュートを放ったが、勢い無くGKブットにキャッチされる。
 6分、レバークーゼンが得た右サイドFKのチャンス、ゴール前に放り込まれたボールにフリーのロッキ・ジュニオールが頭で合わせたが、コントロールできずにボールは枠の外へ。レバークーゼンは14分にもローマゴール前でポンテのふわりと浮かしたループパスで決定的チャンスが訪れるが、ベルバトフの狙い済ましたヘディングシュートは惜しくもクロスバーを叩いてしまった。
 先制点は、チャンスの続いていたレバークーゼンではなくローマに入る。右45度30Mほどの位置で得たFKをトッティがグラウンダーで蹴りこむと、レバークーゼンのベルバトフの足に当たってループシュートとなってしまう。ボールボゼッションは大幅に上回っていたレバークーゼンが、ローマにリードを許して前半を終了。

 後半に入って3分、レバークーゼンは左で得たセットプレーで、ゴールに向かう絶妙なボールにロッキ・ジュニオールが頭で軽く絡んでそのままゴールイン、同点に追いついた。
 59分、ローマDF・クフレが自陣左サイドでジョーンズにボールを奪われてしまう。ジョーンズはそのまま持ち込み、ゴール前でフリーで待っていたクルジノベクへセンタリング。クルジノベクはダイレクトでボレー、大きくバウンドしたボールがゴール右に決まり、レバークーゼンが逆転に成功した。
 直後の61分、ローマはレバークーゼン陣内でのセットプレーから、こぼれ球をトッティが前線で待ち構えていたクフレにパス。クレフはボールをゴールに流し込んだが、これはオフサイドだった。その上、この後のリスタートのボールを受けようとしたクルジノベクに対し、パヌッチが空中での競り合いで肘打ちをしたため一発退場。ローマは一人欠いてしまった。
 このあと、レバークーゼンが攻め続けるが、得点には至らない。逆に85分には、トッティの25MほどのFKがクロスバーを叩くシーンも。ローマにも可能性が感じられたが、しかしこんどはデ・ロッシが87分にクルジノベクの足を蹴り上げてしまい、9人となってしまった。
 レバークーゼンはようやく試合終了直前に右サイドからローマ守備陣を崩し、最後はゴール前でフリーとなったフランサが苦も無くボールをゴールに蹴りこみ、レバークーゼンの圧勝という形で試合は終了した。  



グループC ユベントス バイエルン アヤックス Mテルアビブ 得点 失点 勝点
ユベントス   〇 1-0
 
 
〇 1-0
〇 1-0
 
3 0 0 3 0 9
バイエルン・
ミュンヘン
 
● 0-1
  〇 4-0
 
 
〇 1-0
2 0 1 5 1 6
アヤックス ● 0-1
 
 
● 0-4
  〇 3-0
 
1 0 2 3 5 3
マッカビ・ 
テルアビブ
 
● 0-1
● 0-1
 
 
● 0-3
  0 0 3 0 5 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ユベントス 1−0 バイエルン
ネドヴェド 75'

 なんと、ヨーロッパカップでは初めての顔合わせというこの両チーム。前半は両チーム中盤の攻防によりゴールチャンスの少ない展開。バイエルンは23分にディフェンスの裏を狙ったボール放り込むと、ユーベのテュラムが頭でクリアしそこなう。ボールが通ったマカーイにチャンスが訪れたが、すばやくGKブッフォンが飛び出てこのピンチを救った。
 後半に入って51分、右コーナーよりの地点でユーベはFKを得たが、セットプレーからエメルソンがシュートを放ったが、ミートせずにふかしてしまう。そのままボールはカーンの頭上へと落ちてきたが、なんとカーンはハンブルしボールを落としてしまう。そこにデル・ピエーロが抜け目なく詰めていたが、惜しくもシュートを左に外してしまった。
 だが75分、一瞬のチャンスからユーベが得点する。自陣からテュラムがトップに張ったイブラヒモヴィッチへ長いボールを送る。イブラヒモヴィッチはきっちり中央へ頭で折り返すと、走りこんできたネドヴェドがワントラップの後シュートをゴール左に押し込んだ。
 バイエルンは直後の77分に左サイドから崩すと、最後はPエリア内でシュバインシュタイガーが強烈なシュートを放ったが、GKブッフォンが片手でティップしゴールを守る。84分のバイエルンの左CKのチャンスでは、ルーズボールを最後はゴール目の前にいたサリハミジッチが頭で押し込もうとしたが、枠を捉えることができない。ユーベの手堅い守りの前に、時間だけが経過してゆく。
 逆にロスタイムにはユーベのFKのチャンスにイブラヒモヴィッチがディフェンスの裏を取ってボールに追いつくと、飛び出してきたGKカーンをかわすように無人のゴールへシュートを放つ。だが、わずかにゴール右だった。ゲームはこのまま終了し、ユーベが3試合連続の1-0の勝利で、勝ち点を9とした。


アヤックス 3−0 Mテルアビブ
ソンク 4'
デヨング 21'
ファン・デル・ファールト 33'





グループD リヨン マンチェスター フェネルバフチェ Sプラハ 得点 失点 勝点
リヨン   △ 2-2
 
 
〇 3-1
 
〇 2-1
2 1 0 7 4 7
マンチェスター・
 ユナイテッド
 
△ 2-2
  〇 6-2
 
 
△ 0-0
1 2 0 8 4 5
フェネルバフチェ ● 1-3
 
 
● 2-6
  〇 1-0
 
1 0 2 4 9 3
スパルタ・
 プラハ
● 1-2
 
△ 0-0
 
 
● 0-1
  0 1 2 1 3 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


Sプラハ 0−0 マンチェスターUTD

 前半押し気味だったのはホームのプラハ。16分にはポボルスキーが右サイドでボールを受けざまうまく反転、あっという間にPエリアに持ち込むとゴール前に速い球を折り返す。しかし惜しくもマンチェDFにクリアされてしまった。25分の攻撃では、ゼレンカがPエリアでディフェンスをかわしてシュートまで持ち込んだが、ゴール左に外れた。
 マンチェは43分、相手GKの軽率なクリアーボールをエインセが後方からダッシュしてボールを奪う。そして中央のルーニーへボールを渡したが、ルーニーはシュートの前に体制を崩してしまい、ボールはゴールを捕らえなかった。
 前半ロスタイム、Sプラハはユンがポストプレーから右のポボロスキーにボールを通す。ポボロスキーは走りこみながら強烈なシュートを放ったが、マンチェGK・キャロルがこれを弾き出しピンチを救った。

 72分、GKからのロングボールをシボックが頭でつなぎ、DFラインの裏に抜けたユンへボールが通る。Pエリア内でユンが放ったシュートは、しかしGKキャロルが体で防いだ。85分、マンチェは右からファン・ニステルローイがセンタリング、これをGKブラゼクが飛び込んでクリアしようとしたが触れずに左のクリスチャン・ロナウドへ。クリスチャン・ロナウドは左足で合わせにいったが、コントロールできずにブラゼクにキャッチされてしまった。
 結局Sプラハには惜しいスコアレスドローでゲームは終了した。


フェネルバフチェ 1−3 リヨン
ノブレ 68' ジュニーニョ 55'
クリス 66'
フロー 87'




グループE PSV アーセナル パナシナイコス ローゼンボリ 得点 失点 勝点
PSV・      
アイントホーフェン
   
● 0-1
〇 1-0
 
 
○ 2-1
2 0 1 3 2 6
アーセナル 〇 1-0
 
   
△ 2-2
 
△ 1-1
1 2 0 4 3 5
パナシナイコス  
● 0-1
△ 2-2
 
  〇 2-1
 
1 1 1 4 4 4
ローゼンボリ ● 1-2
 
△ 1-1
 
 
● 1-2
  0 1 2 3 5 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ローゼンボリ 1−2 PSV
ストルフロル 42' ファルファン 26'
デヨング 86'



パナシナイコス 2−2 アーセナル
ゴンサレス 65'
オリサデベ 82'
リュングベリ 18'
アンリ 74'

 ものすごい応援が繰り広げられるホームで、パナシナイコスが最初のチャンスを作る。4分、右サイドをコンスタンティノウが突破、ニアにグラウンダーの早いボールを蹴りこむ。ここにゴンザレスが飛び込んできたが、アーセナルDF・キャンベルが1歩早く何とかゴールタッチに逃れた。16分にはバシナスがゴール正面から思い切ったミドルシュートを放つが、アーセナルGK・レーマンがパンチングでクリアした。
 アーセナルも持ち前のパスワークでゲームを組み立てる。17分にはクリアボールが前線にいたピレスに通ると、左から右へ流れたアンリにパスを送る。しかしアンリのシュートはディフェンダーにがっちりブロックされてしまった。だがその1分後、パナシナイコスゴール前でボールをキープしたレジェスが、ちょんとディフェンスラインの裏に出るボールを出すと、反応したリュングベリがGKの飛び出しを落ち着いて見切り、チップシュートで先制点を決めた。

 後半に入って65分のパナシナイコスの攻撃。アーセナルゴール前に放り込まれたロングボールに、GKレーマンが前に出て頭でクリアー。しかしこのクリアでアーセナルDFの足が止まったところを、クリアボールをゴンサレスが無人のゴールに向かってダイレクトのロングシュート。コントロールされたループ気味のボールは見事ゴールに飛び込み、パナシナイコスが同点に追いついた。
 74分、アーセナルは伝家の宝刀のパスワークを見せる。最終ライン左サイドでボールをカットしたアシュレイ・コール、中盤のレジェスにボールを預け、一気に左サイドを駆け上がる。ボールはさらに前にいたピレスを経由し、再びコールの元へ。コールはスピードを緩めずに左サイドからPエリア内へドリブルで絞りながら、逆サイドを猛然と上がってきたアンリへドンピシャのクロス。アンリはパナシナイコスDFの背後からのスライディングを冷静にかわしながらきっちりとシュートを叩き込み、またもやリードを奪った。
 だが82分、アーセナルはまたもや守りに隙ができた。パナシナイコス左からのCK、ゴール正面にボールは蹴りこまれたが、ここにいたオリサデベがフリーとなっており、ヘディングシュートで同点ゴールを決めた。
 86分、アーセナルは左に開いたアンリがゴール前のピレスにクロスを蹴りこむ。パナシナイコスDFがカットしたが、こぼれ球がレジェスの目の前に。レジェスはそのままボレーシュートを放ったが、GK・ハルキアスが正面でブロック。弾かれたボールを再びレジェスが今度は右寄りにいたピレスに頭で落とすと、ピレスもボレーシュートを蹴りこんだが、またもや反応したハルキアスが足で止めて、猛攻をしのいだ。このまま試合は両チーム勝ち点1を分け合う形で終了した。



グループF ACミラン バルセロナ シャフタール セルティック 得点 失点 勝点
ACミラン   ○ 1-0
 
 
〇 1-0
〇 3-1
 
3 0 0 5 1 9
バルセロナ  
● 0-1
  〇 3-0
 
 
〇 3-1
2 0 1 6 2 6
シャフタール・
 ドネツク
● 0-1
 
 
● 0-3
  ○ 3-0
 
1 0 2 3 4 3
セルティック  
● 1-3
● 1-3
 
 
● 0-3
  0 0 3 2 9 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ACミラン 1−0 バルセロナ
シェフチェンコ 31'



シャフタール 3−0 セルティック
マツザレム 57' 62'
ブランドン 78'






グループG インテル ブレーメン ヴァレンシア アンデルレヒト 得点 失点 勝点
インテル   〇 2-0
 
 
○ 5-1
 
〇 3-1
3 0 0 10 2 9
ブレーメン  
● 0-2
  〇 2-1
 
 
○ 2-1
2 0 1 4 4 6
ヴァレンシア ● 1-5
 
 
● 1-2
  〇 2-0
 
1 0 2 4 7 3
アンデルレヒト ● 1-3
 
● 1-2
 
 
● 0-2
  0 0 3 2 7 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


アンデルレヒト 1−2 ブレーメン
バルヘルムション 26' クラスニッチ 36' 59'



ヴァレンシア 1−5 インテル
アイマール 73' スタンコヴィッチ 47'
ヴィエリ 49'
ファン・デル・メイデ 76'
アドリアーノ 81'
フリオ・クルス 90'+1'

 最初の決定的チャンスは15分のヴァレンシア。右サイドでボールを受けたアイマールがゴール前に低いボールを送ると、ディ・バイオが滑り込みながらシュートを放つ。だがここはインテルGK・フォンターナが素早い反応でワンハンドブロック、ピンチを救った。
 インテルは29分、ワンツーからスタンコヴィッチが左サイドを抜け出す。Pエリア深く入り込んでからマイナス気味に折り返したところ、アドリアーノが走りこんでいたが、彼のシュートはゴール左に外れた。33分にはアドリアーノが自陣からドリブルでするするとPエリア手前まで持ち込む。最後にゴール正面に入り込んできたエムレにパスを通すが、このシュートもゴール右に外れてしまった。

 前半はスコアレスだったが、後半早々ゲームが大きく動く。47分、インテルは左サイドのファヴァッリからゴール前に入ったクロスをスタンコヴィッチがフリーでヘッド、ボールはゴール右上に吸い込まれ、インテルが先制する。
 そしてリスタートから間もない49分、インテルはカウンターから右サイドのアドリアーノにボールが通り左のアウトサイドを使ってセンタリング。クーロ・トーレスが一度は頭でクリアしたが、落下してきたボールをヴィエリがボレーでゴール左にシュート、リードを2点としてしまう。
 52分にはヴィエリが右に開いてから中央のアドリアーノへスルー。アドリアーノは飛び出してきたキーパーをかわし、体を寄せてきたナバーロには体を反転させながら左足の裏でボールをとめて続く右足の裏で股抜きをするトリッキーなドリブルで振り切ったが、やや右サイドに流れてコースが狭くなり、シュートはサイドネットに外れてしまった。
 ヴァレンシアがやや勢いを取り戻してきた62分、カネイラが空中戦の着地の際に右手首を痛め、コッラーディと交代してしまう。
 67分、インテルはアドリアーノのパスを受けたスタンコヴィッチがディフェンスラインを抜け、ゴール前フリーでシュートを放つ。だが、この決定的なチャンスにゴール右に外してしまった。直後には反対にヴァレンシアにチャンス。右サイドのディ・バイオにボールが通るとドリブルから躊躇なく強烈なミドルシュート。しかし惜しくも左ポストに弾かれてしまった。
 73分、ヴァレンシアはまたもや右に開いたディ・バイオにボールが通る。今度はゴール前にボールを折り返すと、アイマールがダイレクトシュートをゴール右に叩き込み、ヴァレンシアが1点を返した。
 この後、インテル監督、ロベルト・マンチーニの采配が的中することになる。まず75分、ヴィエリに代えてファン・デル・メイデを投入すると、ファーストプレーでアドリアーノからの縦へのパスを拾ってシュート。電光石火のゴールを決めて、再びインテルが点差を2とした。
 インテルは81分、右サイドをサネッティがワンツーで抜け出すと、さらにドリブルでディフェンスを抜いてPエリアへ。深いところまで持ち込んでから、ゴール前で待っていたアドリアーノへ折り返すと、あとはただ蹴りこむだけ。完璧にヴァレンシアディフェンスを崩して、インテルに4点目が入った。好プレーが目立ったアドリアーノは83分、フリオ・クルスとの交代でベンチへ下がった。
 インテルの攻撃はとまらない。87分には左サイドのスタンコヴィッチからゴール前に走りこんできたフリオ・クルスにボールが入るが、シュートはミートしきれず決定的なチャンスを逃した。しかしロスタイム、ヴァレンシア陣内でボールをつないだインテルは、最後にスタンコヴィッチからディフェンスラインの裏を通ったフリオ・クルスへボールが渡り、シュート。1-5という大差で、ゲームは終了した。



グループH チェルシー CSKA PSG ポルト 得点 失点 勝点
チェルシー   ○ 2-0
 
 
〇 3-0
〇 3-1
 
3 0 0 8 1 9
CSKA
モスクワ
 
● 0-2
  〇 2-0
 
 
△ 0-0
1 1 1 2 2 4
パリ・       
サンジェルマン
● 0-3
 
 
● 0-2
  ○ 2-0
 
1 0 2 2 5 3
ポルト  
● 1-3
△ 0-0
 
 
● 0-2
  0 1 2 1 5 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


チェルシー 2−0 CSKA
テリー 9'
グジョンセン 45'+1'



PSG 2−0 ポルト
コリドン 30'
パウレタ 31'