〜 第4節(Round4) 〜

グループA リヨン セルティック バイエルン アンデルレヒト 得点 失点 勝点
リヨン    
● 0-2
△ 1-1
○ 2-1
○ 1-0
 
2 1 1 4 4 7
セルティック ○ 2-0
 
   
● 1-2
○ 3-1
● 0-1
2 0 2 6 4 6
バイエルン・
 ミュンヘン
● 1-2
△ 1-1
○ 2-1
 
   
△ 1-1
1 2 1 5 5 5
アンデルレヒト  
● 0-1
○ 1-0
● 1-3
△ 1-1
 
  1 1 2 3 5 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


セルティック 3−1 アンデルレヒト
ラーション 12'
ミラー 17'
サットン 29'
ディンダン 77'



バイエルン 1−2 リヨン
マカーイ 14' ジュニーニョ 6'
エウベル 53'

 3節終了時点で首位ながら、混戦から抜け出すために勝ち点3が欲しいホームのバイエルン。だが、先制したのはアウェーのリヨンだった。6分に迎えた30MほどのFKのチャンス。ここでジュニーニョが蹴ったボールは見事な弧を描き、GKカーンも触れぬゴール右上隅に吸い込まれるビューティフルゴールとなった。
 14分、今度はバイエルンの攻撃。ピサロが左でボールを溜めて、中のバラックへパス。バラックはダイレクトで左前方にスルー、走りこんだぜ・ロベルトもダイレクトでゴール前に折り返すと、最後はマカーイがゴール正面からシュートを蹴りこみ、ゲームは振り出しに。
 39分、バイエルンに左CKのチャンス。ゴール前に放り込まれたボールにピサロが頭で合わせたが、ゴール内に立っていたリヨンのレベイユールがクリアしピンチを救った。

 後半、バイエルンがやや押し気味にゲームを進めていたが、53分、縦へのロングボールにリュインドゥラが反応、ボールをキープしマルダにバックパス。マルダはさらにゴール前で待っていたエウベルへボールを送ると、カバーに来たバラックをかわし、エウベルが左足でボールをゴールに叩き込んで勝ち越しに成功する。
 82分のリヨン、インターセプトからパスをつなぎ最後はマルダが抜け出したが、GKカーンがすばやく詰めて、シュートをブロック。その後のバイエルンの攻撃もリヨンは守りきり、アウェーで大きな勝ち点3を得た。バイエルンはホームで痛い敗戦。順位も3位に後退し、昨年グループリーグで敗退した悪夢がよみがえってきた。



グループB インテル Dキエフ Lモスクワ アーセナル 得点 失点 勝点
インテル   ○ 2-1
 
△ 1-1
● 0-3
 
○ 3-0
2 1 1 6 5 7
ディナモ・
 キエフ
 
● 1-2
  ○ 2-0
 
○ 2-1
● 0-1
2 0 2 5 4 6
ロコモティフ・
 モスクワ
○ 3-0
△ 1-1
 
● 0-2
  △ 0-0
 
1 2 1 4 3 5
アーセナル ● 0-3
 
○ 1-0
● 1-2
 
△ 0-0
  1 1 2 2 5 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


アーセナル 1−0 Dキエフ
アシュレイ・コール 88'

 後のないアーセナルはなんとしても勝ち点3を奪い、混戦に持ち込みたいところ。そのアーセナルは前半から攻勢に出るものの、1点が遠い。Dキエフも時折アーセナルゴールを脅かす。
 7分、アーセナルは左サイドをピレスが上がり、ニアに入ったリュングベリがシュート。ディナモGK・ショフコフスキーは逆を取られてしまうが、辛うじて足を伸ばしこのボールをクリアーした。32分には右に開いてためを作ったアンリからゴール前に走りこんできたリュングベリに絶妙なパスを送る。見事なプレーだったが、GKがダイビングで手を伸ばし先にボールに触って、ピンチをしのいだ。

 後半も開始早々、縦へのロングボールを頭でアンリが落としたところ、走りこんできたベルカンプがそのままシュートを放ったが、GKに弾かれてしまった。
56分にDキエフにチャンス。グセフが右サイドをワンツーで突破、止めに入ったキャンベルの股を抜くパスを通すが、ゴール前にいたベルケヴィッチも反応できなかった。直後、アーセナルはピレスのパスにアンリが反応。GKショフコフスキーが飛び出したところでクロスが入る。ゴール前フリーでピレスがヘッドしたが、枠を外してしまった。
 息つくまもなくDキエフの反撃。アーセナルゴール前の混戦から最後はグセフがシュートを放ったが、これもゴールわずか右にはずしてしまう。
 アーセナルは攻めながらも得点には至らず、徐々に焦りが見られるようになった。シュートも出なくなり、いよいよ厳しくなってきた86分、ベルカンプがゴール正面から20Mのシュートを放つ。だが、GKショフコフスキーのパンチングでゴールならず。だが、ついに欲しかった1点が入る。
 88分、右後方からヴィルトールがセンタリング、このボールをゴール正面でアンリが頭で流すと、裏で待っていたアシュレイ・コールが頭で押し込み、スタジアムは興奮に包まれた。そして試合終了。アーセナルはなんとか勝ち点3をものにし、決勝リーグ進出に望みをつないだ。Dキエフも90分を通じ健闘したが、後わずかのところで勝ち点を逃してしまった。


インテル 1−1 Lモスクワ
レコバ 14' ロスコフ 54'

 



グループC モナコ デポルティボ PSV AEKアテネ 得点 失点 勝点
モナコ   ○ 8-3
● 0-1
 
○ 2-1
○ 4-0
 
3 0 1 14 5 9
デポルティボ・
ラ・コルーニャ
○ 1-0
● 3-8
  ○ 2-0
 
 
△ 1-1
2 1 1 7 9 7
PSV      
アイントホーフェン
● 1-2
 
 
● 0-2
  ○ 2-0
○ 1-0 
2 0 2 4 4 6
AEKアテネ  
● 0-4
△ 1-1
 
● 0-1
● 0-2
  0 1 3 1 8 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


PSV 2−0 AEK
ボウマ 51'
ロッベン 63'



モナコ 8−3 デポルティボ
ロテン 2'
ジュリ 11'
プルソ 26' 30' 45'+2' 49'
プラシル 47'
シセ 67'
トリスタン 39' 52'
スカローニ 45'


 ホームのモナコはモリエンテスが怪我でメンバーを外れていた。そのモナコは開始2分、デポルティボDFがロングボールをスルーしたところ、狙っていたロテンがボールを奪い、ループシュートであっさりと先制点を奪う。このゴールがこの日の得点ラッシュの幕開けとなった。
 モナコが一方的に攻めているというわけではない。9分にはデポルティボがボールをつないでモナコゴール前まで攻め上がり、Pエリア内でセルヒオがシュートを放つ。だが、GKローマがはじき出してゴールを守った。11分、デポルティボDFの裏を突く絶妙なパスをモナコのベルナルディが放り込むと、オフサイドラインをすり抜けジュリがGKモリーナと1対1に。ジュリはモリーナをかわし、ゴールにボールを流し込んだ。
 24分、デポルティボはトリスタンのポストプレーからセルヒオがシュートを放つが、枠を外す。26分、モナコ右からのCKのチャンスに、ゴール正面のプルソが難なくヘディングで押し込んで、チーム3点目。6分後には再びデポルティボDFのクリアミスからモナコにチャンス。ルーズとなったハイボールをジヴェが頭で折り返すと、プルソが再び頭で押し込み、なんと30分で4得点とほぼ試合を決めてしまった。
 39分、デポルティボは丁寧な組み立てからトリスタンがPエリアでボールを受け、反転しざまシュートをゴールに押し込んだ。さらに45分、Pエリア内で絶妙なパスを受けたヴァレロンがダイレクトシュート、GKがはじき出したが、詰めていたスカローニが無人のゴールにボールを流し込み、なんとか2点差まで戻す。
 しかし前半はまだ終わらない。ロスタイム1分のデポルティボ、左サイドのアマビスカがスルーパスに反応、そのままゴール前に走りこんできたトリスタンに絶妙なクロスを放り込む。だが、GKが先に反応しパスを防いだ。その1分後、今度はモナコが逆襲。またもや中盤からデポルティボのディフェンスライン裏に見事なボールが出るとジュリが反応。飛び出してきたGKモリーナをかわすようにサイドにパスを出すと、詰めていたプルソがきっちりとゴールを奪い、ハットトリック。前半だけで総得点7点という派手なゲームは後半へ折り返す。

 その後半立ち上がり1分、モナコのジュリがデポルティボDFのパスミスを奪い右サイドを突破、そのままループを狙ったが惜しくもゴール前を横切ってしまう。リスタートのゴールキック、後半からモリーナに代わって入ったGKムヌアのボールをモナコのプラシルがダイレクトでゴール前に折り返す。このボールを追ったジュリより先に、なんとかムヌアがエリア外まで出てヘディングのクリアを見せる。しかしこのボールをプラシルが今度はゴールに向かってダイレクトシュート、得点を加える。
 その2分後、モナコは左サイドを突破したロテンがゴール前にボールを折り返すと、プルソがワントラップしてきっちりとシュートを決め、ついに5点差。52分、デポルティボのトリスタンが個人技で2人をかわしてチップシュート、1点返すが、試合の大勢に影響を与えられそうに無い。そんなにワンサイドゲームには見えないのだが、すでに試合は決していた。
 66分、モナコのシセが自陣でボールを持つと、そのまま中央をドリブルでするする上がる。デポルティボの守備陣が厳しくチェックできずにいると、ゴール正面20Mほどのところから思い切ってシュート。これがディフェンダーに当たってゴール右隅に転がり込み、チーム8点目。
 残りの時間で追加点は無く、両チーム合計11得点というUCL記録を残して試合は終了した。



グループD ユーべ Rソシエダ オリンピアコス ガラタサライ 得点 失点 勝点
ユベントス   ○ 4-2
△ 0-0
 
○ 2-1
○ 2-1
 
3 1 0 8 4 10
レアル・
ソシエダ
△ 0-0
● 2-4
  ○ 1-0
 
 
○ 2-1
2 1 1 5 5 7
オリンピアコス ● 1-2
 
 
● 0-1
  ○ 3-0
● 0-1
1 0 3 4 4 3
ガラタサライ  
● 1-2
● 1-2
 
○ 1-0
● 0-3
  1 0 3 3 7 3
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


オリンピアコス 3−0 ガラタサライ
マブロゲニディス 6'
カスティージョ 34'
ジオヴァンニ 90'+6'



レアル・ソシエダ 0−0 ユーべ




グループE シュツットガルト マンチェ レンジャーズ パナシナイコス 得点 失点 勝点
シュツットガルト   ○ 2-1
 
 
● 1-2
○ 2-0
○ 3-1
3 0 1 8 4 9
マンチェスター・
  UTD
 
● 1-2
  ○ 3-0
○ 1-0
○ 5-0
 
3 0 1 10 2 9
レンジャーズ ○ 2-1
 
● 0-1
● 0-3
   
△ 1-1
1 1 2 3 6 4
パナシナイコス ● 1-3
● 0-2
 
● 0-5
△ 1-1
 
  0 1 3 2 11 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


パナシナイコス 1−3 シュツットガルト
コンスタンティノウ 60' フィサス 67'(OWN)
クラニィ 75'
ヒンケル 77'



マンチェスター・UTD 3−0 レンジャーズ
フォルラン 6'
ファン・ニステルローイ 43' 60'




グループF Rマドリッド ポルト マルセイユ パルチザン 得点 失点 勝点
レアル・
マドリッド
   
○ 3-1
○ 4-2
 
○ 1-0
△ 0-0
3 1 0 8 3 10
ポルト ● 1-3
 
  ○ 1-0
○ 3-2
 
△ 1-1
2 1 1 6 6 7
マルセイユ  
● 2-4
● 2-3
● 0-1
  ○ 3-0
 
1 0 3 7 8 3
パルチザン △ 0-0
● 0-1
△ 1-1
 
 
● 0-3
  0 2 2 1 5 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ポルト 1−0 マルセイユ
マッカーシー 21'



パルチザン 0−0 Rマドリッド






グループG チェルシー ベジクタシュ Sプラハ ラツィオ 得点 失点 勝点
チェルシー   ● 0-2
 
 
○ 1-0
○ 2-1
○ 4-0
3 0 1 7 3 9
ベジクタシュ  
○ 2-0
  ○ 1-0
● 1-2
● 0-2
 
2 0 2 4 4 6
スパルタ・
プラハ
● 0-1
 
○ 2-1
● 0-1
   
△ 2-2
1 1 2 4 5 4
ラツィオ ● 0-4
● 1-2
 
○ 2-0
△ 2-2
 
  1 1 2 5 8 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ベジクタシュ 1−0 Sプラハ
ロナウド・ギアロ 82'



ラツィオ 0−4 チェルシー
クレスポ 15'
グジョンセン 70'
ダフ 75'
ランパード 80'

 立ち上がりから厳しいプレッシャーと激しい攻防のゲームとなった。ラツィオのファールが目立ち、チェルシーは攻撃が寸断されるものの効率のよい攻めでチャンスを作る。15分にも、ラツィオはファールからチェルシーにFKを与えてしまう。左45度の位置からヴェロンが放り込んだボールは、敵味方触ることができないままGK・セレーニの元へ。タイミングを狂わされたセレーニはボールを弾いてしまい、詰めていたクレスポに当たってゴールを割られてしまった。
 チェルシーの先制点の後も、ともに攻めあう両チーム。ラツィオはなかなか決定的なチャンスにまではつながらないのに対し、チェルシーはゴール前に幾度となくボールを放り込み可能性を感じさせる。ラツィオの選手は次第に苛立つようになり、特にミハイロヴィッチがムトゥとやりあうシーンが目立つ。34分には倒れたムトゥの足を蹴り、35分のチェルシーCKでは、ムトゥの顔につばを吐きかける悪態を見せた。
 前半ロスタイム、チェルシーはカウンターからクレスポとムトゥが抜け出す。DFは1枚。ムトゥの折り返しにクレスポがゴール正面フリーでシュート。しかしGKセレーニがすばやい反応でボールを押さえた。

 後半早々ラツィオにビッグチャンス。左に開いたスタンコヴィッチがミドルシュート、チェルシーGK・クディチーニが横っ飛びで弾いたボールをさらにコラーディがシュート。だが、クディチーニはこのボールもかき出し、ゴールを守った。
 前半からラフプレーの目だったミハイロヴィッチだが、50分、52分とダフに対して連続ファール。イエローを立て続けに受け、ついに退場となってしまった。ラツィオはそれでも負けるわけにはいかず、攻撃の手を休めない。だが、67分にクレスポに代わりグジョンセンが投入されたあたりから、チェルシーがチャンスを迎えるようになる。69分に右サイドのスルーに反応したグロンキアのシュートは惜しくもゴール左。70分にはランパードがゴール正面でボールをキープしシュート、GKセレーニが1度は止めたが、弾かれたボールをグジョンセンが押し込み、チェルシーに追加点が入った。
 73分、チェルシーDFのミスから途中出場のムッツィの前にボールがこぼれたが、GKがすばやく反応しピンチを救った。その直後、チェルシーはダフが左サイドからドリブル。ゴール正面までするすると持ち込みそのままシュート、ボールはゴール右隅に滑り込み、チェルシー3点目。80分にはグジョンセンがボレーシュート、セレーニが横っ飛びでこれも弾き返すが、2点目同様、今度はランパードがこぼれ玉をきっちり押し込み、ついに4点を奪った。
 残り10分、チェルシーはもはや無理をしない。ロスタイム直前、チェルシーのジョンソンが不要なイエローカードをもらい、2枚目による退場処分。だが勝敗が変わることはなく、ラツィオの大敗でゲームは終了した。ミハイロヴィッチは後日、UEFAより8試合の出場停止処分を受けることになった。



グループH ACミラン アヤックス セルタ ブルージュ 得点 失点 勝点
ACミラン   ○ 1-0
 
 
△ 0-0
● 0-1
○ 1-0
2 1 1 2 1 7
アヤックス  
● 0-1
  ○ 1-0
● 2-3
○ 2-0
 
2 0 2 5 4 6
セルタ △ 0-0
 
○ 3-2
● 0-1
   
△ 1-1
1 2 1 4 4 5
クラブ・
ブルージュ
● 0-1
○ 1-0
 
● 0-2
△ 1-1
 
  1 1 2 2 4 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


セルタ 3−2 アヤックス
ルクサン 25'(P)
ミロセヴィッチ 39'
ヴァグネル 63'
ソンク 53'
ファン・デル・ファールト 82'



ブルージュ 0−1 ACミラン
カカ 86'