トウジくん

やあ。ちはやちゃん。元気？

僕、サッカー部の部長をしてるんだ。知ってた？

実はこんな屈強な僕たちもヒヤリとすることがあったんで聞いて欲しいんだ。この間、部活の練習で僕の蹴ったボールが後輩の胸に当たって倒れたんだ。突然、心臓が止まったんだ！元気いっぱいでサッカーをしてた高校生だぜ。信じられないだろう？心臓震盪っていうんだそうだ。で、とっさにマネージャーの女の子が保健室に走ってＡＥＤを持ってきたんだ。AEDって知ってる？心臓に自動的に電気ショックを与える器械なんだ。本当は保健の先生とか探さなきゃいけないんだけど、そんなこと、してられないだろう？とにかく、一刻も早く！！がポイントなんだよ。誰も使い方知らなかったんだけど、とにかくフタを開けたんだ。そうしたら、使い方が書いてあるじゃないか。音声で説明してくれるし、すぐ分かった。それで２回のショックで生き返ったんだよ！もう、何事も無かったように、ピンピンしてさ。

こっちは冷や汗びっしょりだよ。AEDは使い方は簡単なんだけど、それを使うっていう事がとっさに浮かぶかって事がポイントだよな。マネージャーの子、よく思いついたよ。今度はちはやちゃんみたいに講習受けに行くよ。

アメリカ行ったときの写真、見る？

実はこの間、すごい経験したんだよ。霞ヶ関の役所へ行く途中、何人かが倒れた人の周りを囲んでるんだよ。聞くと、突然倒れたんだが、息をしていないので、もう亡くなってるっていうんだ。まさかと思ってみると、本当に呼吸していない。大急ぎで心臓マッサージを始めて、そばにいる人に、「裁判所の１階にAEDがあるから持って来て！」って言ったんだ。「えーえーで？？」って。その人分かってないんだよね。「心臓エイドだよ！受付で言えば分かるから、走って！」ってどなったんだ。そうしたらまもなく、守衛さんといっしょにAEDもってやってきた。すぐにショックをかけて生き返ったよ。救急車が着いた時はもう、意識も戻ってた。職場の講習で受けた知識、役に立ったよ。

この間、駅で何だか分からないけど、イベントやってたんだ。

AEDっていうんだって。心臓が止まった時、電気ショックで生き返らせる器械なんだ。その使い方。すっごく簡単だったよ。あれなら小学生でも分かっちゃうよ。難しい器械なのにね。びっくりしたよ。だって、ただ胸に貼るだけで、その人の心臓がどういう状態か調べてくれるんだ。電気ショックが必要だったら、「ボタンを押してください」って音声で教えてくれる。いらなかったら「必要ありません」って教えてくれるんだよ。だから、間違い無いよね。とにかく、使い方分からなくても、AEDをもってきて、フタを開けるんだ。そうしたら、何とかなるよ。

AEDかぁ。僕も講習受けてるよ。AEDは、どいう時に持ってくれば良いのか、とっさに思いつくっていうことがポイントだよね。もし倒れた人がいたら、肩をたたいてみる。返事が無かったら、息をしているかどうかだよね。自分の顔を近づけたり、鼻に手をかざしたりすると分かるよ。もし、呼吸が確認できなかったら、AEDの出番だ。自分で持って来なくても、誰かがそばにいたら、誰頼むっていうのがいいよね。その間に心臓マッサージしてられるから。

そうね。場所によっては、119番しようと思っても電話が無かったりするものね。もし、他に人がそばにいたら、「あなたは、119（いちいちきゅう）番してください」「あなたはAEDを持って来てください」って言う風にしっかり、指差してお願いすることがコツよ。でも、もし、あなた一人しかいなかったら、とりあえず心臓マッサージを始めて、マッサージをしながら、AEDは取りに行けるか、助けは頼めるか、頭の中で整理しながら、時と場合によってどうすればいいか、しっかり考えて行動することが大切ね。