カバラとは、ヘブライ語で「伝承」を意味する。モーセがシナイ山にて、神から直接授かったとされる禁断の叡知である。が、…「神から」って…。ホントか?<いや、マサカ
しかしまぁ、千年以上にわたって口伝として「伝承」されてきたのは、確かなところなよう。
カバラによると、神は自ら「セフィロト」と呼ばれる光を放ち、この宇宙を創造した、とされ、この光は全部で10個あり、これが「生命の樹」と呼ばれる象徴的体系図として描かれています。これはその後、ヘブライ文字や数値、タロットカードなどに対応されて、現在では一種のマンダラ図として使用されています
が、図そのものを表示させるのは、無断転載にあたると思われるので止めときます。だけど、(その後、
秘教機械さんより、フリー素材発見!色調変更の上、この項目の背景で使用させて頂いてます)。最近では、ゲームなんかでも資料として使用されていたりするので、見た事ある方も多いのでは?
更に神は、この「生命の樹」を4つ作り、宇宙を4つの階層に分けました。こちら、4階建てのビルなんかイメージしてもらえれば、大体、正しいかと。
最上階のアツィルト(神性界)は、すべてが神の属性で作られた、完全な世界。…あんまり面白くなさそう。
その下はベリアー(創造界)で、ここは大天使が支配する、論理的道徳的な霊界。…イマイチつまんなそう。
更に下にあるのは、イェツィラー(形成界)で、天使が支配する精神界。ちょっと哲学な匂いがするぞ。
そして、最下層。アッシャー(物質界)は、まさにここ。我々の住む世界。最も、楽しい世界でもありますな。
各界には人間もまた、存在している訳なのですが、ここにも、ランクがあるのです。
アツィルト(神性界)に存在するのは、「アダム・カドモン」と呼ばれる、完全なる個、です。ひとりしか、存在しないわけだ。意志、知性、情緒、活動力、全てにわたって完璧であり、常に至福に満たされている。…想像すると、ちょっと怖い。
ベリアー(創造界)に下ると、このひとつの個は複数に分裂。ここで初めて、自分以外の存在が生じる。初めて、「他人」と遭遇します。
イェツィラー(形成界)まで行くと、これが更に、男と女に分裂します。この世界を「エデンの園」と、カバラでは称しています。
アッシャー(物質界)では、人間は肉体に縛られるが故に、欲望を捨てることができず、無意味な喜怒哀楽を繰り返すとされます。
要するに、全ての人間は、アダム・カドモンであった事を忘れて生きている、という訳で。再び、アダム・カドモンに到達するほどにまで、精神性を高めよ、というのが、オカルティストとか魔道士とかいわれる人達の最終目的なのですね。
私なんか、汚濁にまみれた現世って、大好きだけど。…まぁ、思想の自由は誰にでもあるもんな。
生きてるって、素晴らしい。
閑話休題。
各セフィロトには支配天使が存在し、敵対悪魔と日々、戦いを繰り広げているとされています。そこら辺は、下記表参照。…実は、物質界にも支配天使というか、精霊(?)が存在するのですが、現実には機能していないようでもあるので(既に悪魔に覇権を乗っ取られてるというか)、こちらは悪魔名にしてみました。ご了承を。