高齢者の身の回りでの不便さを考えてみた。
日常生活の場で
家電製品:
機能が多すぎ、使い方が分からない。表示の文字が見にくい。
加工食品:
瓶、缶、パック容器などが開けにくい。(加齢による、握力や指先の器用さの衰えによる)
住まいの問題
温度差:
トイレ、台所、洗面所、浴室が寒い。後期高齢者では夜中にトイレに3回以上行く人が4割近い。家庭内の温度差は突然の脳血管障害などにもつながる。
段差、階段:
浴室、トイレの入り口の段差ではひやりとした経験を持つ人が多い。
部屋の配置/構造の問題:
寝室とトイレの距離、ふとんなどの収納場所の構造や位地の不便さ。戸棚や物干が高すぎ、洗面台が低すぎるなど。
家の中での事故
階段を踏み外す。
お風呂場で滑る。
布団につまずく。
コンロの火を消し忘れる
衣服(ガウンや和風の寝間着の袖)への着火
鍋ややかんでの火傷
布団干しでの転倒/骨折。
駅などの公共施設内での不便さ
上下移動の困難さ
階段が辛い
エスカレーターの下りが無いのが不便。
エレベーターは離れていて使い辛い。
バスのステップが高い。
トイレの不便さ
高齢者はトイレが近くなり利用頻度が高い。
場所が分かりにくい。
荷物等の置き場所が狭く、使い辛い。
手洗い、トイレ等の水栓の水を出す方法がまちまちで戸惑う。
トイレが汚い。
駅等の場所で
電車のつり革が高い。
案内や表示が見にくい。
時刻表、運賃表などの文字が小さく見辛い。
電車内のアナウンスが聞ききとりにくい。
床に凹凸があったり、滑り易いところがある。
電車とホームの間隔が広すぎるところがある。
以上、高齢の方が不具合を感じる所をまとめてみた。単なる気配りの問題ではなく、重篤な事故につながる要因となるものも少なくない。社会としての対応も望まれる。
...