〜 準決勝 〜

'15/05/05,06 第1戦
'15/05/12,13 第2戦


ユベントス vs Rマドリード  バルセロナ vs バイエルン


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―FIRST LEG―
    ユベントス 2−1  レアル・マドリード
モラタ 8
テベス 58(PK)
Cロナウド 27

 セリエAの4連覇を決め、ホームにマドリードを迎えたユベントス。ポグバが不在。
 セビージャとの一戦から中2日、移動による消耗も心配されるマドリード。こちらはベンゼマ、モドリッチを欠いている。

 出だしからハイプレッシャーをかけるユベントスに対し、マドリードのカシージャスがクリアミス。ボールを奪ったマルキージオからPエリア内に走り込むビダルヘとつながるが、シュートは打てずに奪われてしまう。しかし、ユベントスがペースをつかむ。
 8分、ユベントスは右サイドのパス回しから、マークを外していた前方のテベスにボールが入る。Pエリア内からテベスが放ったシュートはカシージャスに弾かれたものの、詰めていたモラタが押し込んで、幸先よくユベントスが先制した。

 前線からのプレスと、守るときはコンパクトなブロックを作り隙のないユベントスを前に、マドリードは攻め切れずにしばらくボールを回し続けていた27分、Hロドリゲスが右サイドで3人を食いつかせてから外のカルバハルへ叩く。このボールが再びHロドリゲスに戻ると、深い位置から浮き球のボールをゴール前に折り返す。これがファーサイドのCロナウドにわたり、ヘディングシュートで同点に追いついた。

 41分のマドリード。右サイド深いところまでボールを運ぶと、カルバハルからHロドリゲス、クロース、マルセロと素早くパスをつないでサイドチェンジ。さらに左の外を上がったイスコにパスが通り、クロス。ゴール前に入ったHロドリゲスが頭で合わせたが、クロスバーに当ててしまう。跳ね返りに反応したマルセロのシュートも、枠の上を超えてしまった。

 後半立ち上がりは主導権争い。お互い細かいファールで相手の流れを寸断、駆け引きを展開する。
 55分にマドリードにCKを与えたユベントスだが、後方から放ったマルセロのシュートをクリア、テベスへと渡り、カウンターを仕掛ける。テベスは対応するカルバハルを引き連れてPエリアまでボールを運んだところで倒され、PKをゲット。
 自らPKを決めて、ユベントスが再びリードした。

 このあと緊張感がありながらもどちらも大きなチャンスは作れず。
 マドリードの中盤の底にはセルヒオ・ラモスが入っていたが、慣れないポジションのためか守備でも時折ミスをし、攻撃にいたってはパスミスが目立ちウィークポイントになっていた。
 スコアは変わらず試合終了。両チームにとって2ndレグに望みをつなぐ結果となった。


―SECOND LEG―
レアル・マドリード 1−1  ユベントス    
Cロナウド 23(PK) モラタ 57



―TOTAL―
    ユベントス  3−2  レアル・マドリード



 
 






―FIRST LEG―
バルセロナ 3−0  バイエルン    
メッシ 77、80
ネイマール 90+4

 バイエルンを率いるグラウディオラ監督のカンプ・ノウへの凱旋となったこのゲーム。
 バルセロナは国内リーグ戦とほぼ同じメンバー、南米トリオで3トップをそろえてきた。
 国内リーグ優勝を決めているバイエルンだったが、国内カップ戦は落とし、直前のリーグ戦も主力を休ませたとはいえ敗戦。リベリ、ロッベンは引き続き不在という状況。相手の強力3トップに対し3バックの奇策で挑んできた。

前半

 立ち上がり、ホームのバルセロナは前から積極的にボールを追い、バイエルンの最終ラインに余裕を与えない。バイエルンも引くのではなく、バルセロナボールの時も敵陣深いところまでチェイスし、結果として早いテンポとなる。
 マンツーマンに近いバイエルンの守りの弱点が、12分に露呈する。オフサイドを取り損なった結果、CFのスアレスが中央をドリブルで独走しノイアーと一対一に。ノイアーはスアレスがPエリアに入り込んだタイミングで距離を縮め、右足でシュートをクリアしピンチを救った。
 たまらずグアルディオラは最初のプランを捨て、4バックに変更。その直後にもバルセロナはスアレスがPエリア内右サイドでボールを拾い折り返したところをネイマールが狙ったが、DFに当たりゴールならず。
 18分、今度はバイエルンにビッグチャンス。前線のミュラーのポストプレーからレバンドフスキがボールを拾うと、右前方のスペースを狙ったミュラーにパス。ミュラーがそこからゴール前へと折り返したところにレバンドフスキがフリーで走り込む。だが、左足のシュートはミートせずに流れてしまう。
 このあと、ややゲームは落ち着きを取り戻し、スコアレスで前半を終了。

後半

 後半早々、バルセロナの最終ラインの裏にボールがこぼれ、いち早く反応したレバンドフスキをPエリアギリギリのところでDアウベスがファールで止め、バイエルンにFKのチャンスが訪れる。
 これをシャビ・アロンソが壁の下から直接狙おうとしたが、弾かれてしまう。
 57分のバルセロナ。メッシがポストに入ったネイマールにボールを当ててからミドルシュートを放ったが、キーパーががっちりとキャッチ。
 61分にはバルセロナのカウンター。中盤でパスを受けたメッシが最前線のネイマールに浮き球のミドルパスを送る。通ればビッグチャンスだったが、読んでいたノイアーがPエリアを5m近く飛び出してクリアー、さすがのプレーを見せた。
 バイエルンはリベリ、ロッベンを欠いた状態では前線をドリブルで仕掛けることができず、ほぼゴールの予感がない状態。それでもボール支配率はイーブンで、残り時間15分を切っても0-0を保った。
 しかし77分、バイエルンのノイアーが早いリスタートで左のベルナトに渡したところ、ドリブルで持ち上がろうとしてDアウベスにボールを奪われ、逆にピンチを迎える。ボールがメッシにわたると、Pエリア外から左足を一閃、鋭いシュートがゴール右に決まり、ついに均衡が破れた。

 すかさずバイエルンはミュラーに代えゲッツェを投入。再びオープンな展開となる。そしてすぐにスコアが動いた。
 80分、右寄りの位置で縦パスを受けたメッシが対峙するボアテングにドリブルを仕掛け、左アウトサイドで中に切り込みすかさずインサイドで縦へ切り返すと、半身のボアテンクはしりもちをついてしまう。ノイアーが飛び出して来たところを冷静に右足でループシュート。さすがのプレーでメッシが2点目を挙げた。

 さらにロスタイム、人数をかけて攻め込んだバイエルンは逆にカウンターを受ける。スアレスのドリブルをファールで止めにいくも、こぼれ球をメッシがネイマールにつなげ、独走。待ち構えるノイアーの足元からシュートを決められ、痛い3失点を喫してゲーム終了。
 バイエルンは準々決勝に続き、厳しい状態でホームの2ndレグを迎えることとなった。


―SECOND LEG―
バイエルン 3−2  バルセロナ
ベナティア 7
レバンドフスキ 59
ミュラー 74
ネイマール 15、29

 少なくとも3点が必要なバイエルン。1点でもバルセロナに与えてしまうと、決勝へ勝ち上がる望みはほぼ潰えてしまう。
 両チームとも1stレグと同じ顔触れでゲーム開始。

前半

 主導権争いを駆け引き中の5分、バルセロナにチャンス。DFラインの背後を狙ったラキティッチにDアウベスからパスが入り、Pエリア内、角度のあまりない右サイドからシュートを放つが、ノイアーがクリア。
 7分にはバイエルンが右CKをゲット。山なりのボールを、ゴールからやや離れた位置でベナティアがヘッド。これがゴール左隅に飛び込んで、早い時間にバイエルンが先制に成功、スタジアムのボルテージも上がる。

 しかし15分、メッシの鋭いスルーパスでスアレスがPエリア右に入り込み、ゴール前へラストパス。走り込んでいたネイマールが押し込んで、決定的なアウェーゴールがバルセロナにもたらされた。

 19分にミュラーが高い打点のヘディングシュートでゴール左上の隅を狙ったが、キーパーがワンハンドでクリア。
 27分には縦にパスをつなぎレバンドフスキがPスポット付近からシュートを狙うが、キーパーにキャッチされる。
 その1分後にもチアゴがゴール正面にドリブルを仕掛けDFを引き付けたところでミュラーにパスを通したが、ミュラーのシュートもキーパーの正面を突き、バイエルンはチャンスを活かせない時間が続く。
 すると直後の29分、バルセロナは最終ラインからのロングボールをメッシが頭ですらすと、トップに残っていたスアレスへとつながりチャンス。ドリブルでPエリア内に持ち込んだスアレスは左のネイマールへのパスを選択、ワンバウンドしたボールを胸で落とし、右足で放ったネイマールのシュートがニアサイドに決まって、バルセロナが決勝進出をほぼ確実にした。

 士気が落ちそうな状況の中ではあったが、38分にバイエルンはベルナトの左からのクロスをシュバインシュタイガーがヘッド、キーパーがパンチングで逃れたものの、ゴールへと迫る。
 40分にはチアゴがハーフラインでボールを奪うとPエリア手前までドリブル、シュートはDFに当たったが、こぼれ球にレバンドフスキが反応する。至近距離からのシュートは、しかしキーパーが左手でブロック。それでもゴールに転がろうとするボールもライン上でかき出されてしまう。
 前半はこのまま終了。

後半

 後半、バルセロナはスアレスを下げてペドロ投入。
 攻め急がないバルセロナに対し淡泊な攻撃を見せていたバイエルンだが、中盤でインターセプトしたボールがPアークのレバンドフスキに渡ると、横のフェイントでマスチェラーノを剥がしてゴール右にシュートを決め、59分にこの試合ではタイスコアとする。

 74分にはバイエルン陣内で細かくパスをつなぎ、ミュラーのミドルシュートでバイエルンが追加点。
 しかし、決勝進出にはさらに3点が必要だ。

 バルセロナはロスタイムにロングボールに反応したネイマールが左から抜け出しキーパーと一対一になるが、Pエリア内でパスを選択。しかしメッシには合わず追加点ならず。
 結果、この試合はバイエルンが勝利したが、トータルスコアでバルセロナが決勝進出を決めた。


―TOTAL―
バルセロナ 5−3  バイエルン