グループEは、2位の椅子を勝ち点5で並ぶ3チームで争う大混戦。
ローマは前節ロスタイムに同点にされたことで、勝ち抜けのチャンスを不意にしてしまった。対するシティは、決勝トーナメント進出を決めているバイエルンにロスタイムのゴールで勝利したことで、望みをつないだ。
ローマは勝てば2位確定。シティは勝っても、もう一方のゲームでCHSKがバイエルンを敗ると、グループリーグ敗退となる。引き分けの場合の条件はかなり複雑となっている。
シティは前節3得点のアグエロを怪我で欠く。そのほかコンパニーも怪我、Yトゥレは4節のレッドカードにより3試合の出場停止中で不在。
試合開始早々にローマにチャンス。シティ陣内でパスを回し、左サイドからオフサイドラインの裏を狙ったホレバスへトッティのパスが入る。ホレバスは切り返してゴールエリア内からシュートを狙ったが、ここはキーパーにしっかりとブロックされた。さらに畳み掛けたローマだが、このチャンスはものにできず。
このあとシティも押し返して、イーブンな展開となる。20分の攻防では、シティのミルナーが左45度のところからシュートを狙い、キーパーは前にボールを弾いたが、ローマDFが先にクリアし事なきを得るとそのままカウンター。右サイドをジェルビーニョが持ち込みそのまま逆サイドを狙ってミドルシュート。しかしわずかにキーパーに触られて、枠の外へ。
シティは25分にも右サイドでのパスワークでナスリが最終ラインを突破し、折り返したボールがニアに走り込むジェコへと合ったが、ローマのマドラスが体を寄せたことでシュートは大きく外れてしまった。
29分にはシティのナバスが右サイドから仕掛けて早いクロスを放り込み、ここでもジェコがニアサイドで素早く反応したが、ヘディングシュートはファーサイドへ流れてしまった。
緊張感を保ったまま、前半の45分が終了。
後半も緊張感のある展開が続く中、60分にシティが均衡を敗る。
中盤左サイドでナスリがボールを受けると、ミルナーとジェコがディフェンスラインの裏を狙って動き出す。この動きに釣られたローマ守備陣が開けたスペースにナスリがボールを運んでミドルシュート。強烈なシュートがニアサイドのポスト内側を叩いてゴールイン、アウェーゴールでシティがリードを奪った。
この時点で、ローマは勝ち抜けのために最低2点が必要となった。
両チーム選手交代をした直後の71分、ローマが右サイドの位置でFKを得る。このチャンスにマドラスが叩きつけるヘディングシュートを放ったが、右のポストに跳ね返されてしまった。
このあとのローマは気持ちが急くものの、思うようにボールが回らず時計が進む。すると86分、シティのヨベティッチが左サイドでのキープから一人を振り切り、Pエリア内のナスリへパス。ナスリはシュートフェイントを挟み、後方から走り込んできた右SBサバレタへとつなぐと、サバレタのダイレクトシュートがゴールネットを揺らした。
これでローマは万事休す。シティーは4節からの踏ん張りで決勝トーナメント進出を決めた。
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