〜 決勝 〜

'15/06/07
ドイツ ベルリン オリンピア・シュタディオン





ユベントス  1−1  バルセロナ
モラタ 55 ラキティッチ 4
スアレス 68
ネイマール 90+7

 両チームとも8度目のファイナル進出。バルセロナは過去4回、ユベントスは2回の優勝を経験している。
 ユベントスは好調モラタとテベスの2トップ。トップ下にビダル、左MFにポグバ、右マルキージオ、中盤底は指令とのピルロ。DF陣は左からエブラ、ボヌッチ、バルザーリ、リヒトシュタイナー。キーパーはベテランのブッフォンという顔ぶれ。
 バルセロナは不動の3トップ、スアレス、ネイマール、そしてメッシが揃う。中盤はイニエスタ、ブスケッツ、ラキティッチで構成。左SBジョルディ・アルバ、右にDアウベス、CBはマスチェラーノとピケ。GKにドイツ代表のテアシュテーゲンが入る。
 審判はトルコのセット。


前半

 立ち上がり、バルセロナのDFラインに硬さが見え、全体的に落ち着かない中、いきなり点が入る。
 先制したのは、バルセロナ。
 4分、Pエリア左サイドでネイマールが溜めを作り、ユーべ選手の足が止まったところでPエリアのスペースに走り込んだイニエスタへパスを通す。
 たまらずゴール前で守っていたボヌッチが釣りだされたところでイニエスタが中央へボールを折り返し、ゴール正面で待ち構えていたラキティッチがしっかりとシュートを決めた。

 得点を奪ったこともあり、バルセロナは前から積極的にプレスをかける。ユベントスはラインをいくらか下げてバルセロナの攻撃を待ち構える。
 12分、ユーべのビダルが自陣で処理を誤りボールをこぼすと、Pエリア左手前のスアレスのもとへ。スアレスは前を向き、さらに中へ切れ込もうとしたが、バルザーリがスライディングでカットしピンチを救う。
 さらにたたみかけるバルセロナは1分後右サイドから攻め込み、Pエリア内右サイドに深く入ったスアレスがマイナスに戻したところをDアウベスが狙ったが、ブッフォンの左手1本のブロックに阻まれた。
 その後、得点が必要なユベントスも前線からボールを追うようになってきた。そして、ファールの数も増えてきた。
 39分のバルセロナ。右寄りの位置でボールを受けたスアレスがドリブルで仕掛け、Pエリアに入ったところでDFの足元からシュートを狙うも、ボール1個分左に外れた。
 スアレスは直後にもネイマールの仕掛けからこぼれ出たボールを左45度の位置よりシュートを狙ったが、ブッフォンにブロックされて得点には至らず。
 前半はそのまま終了。


後半

 後半3分過ぎ、ユーべのカウンターをクリアしたバルセロナが反対にカウンター、5対3の圧倒的な状況でゴールへと迫る。一番左を走るスアレスにボールが渡りシュートを放ったが、待ち構えたブッフォンが右手で弾き、ピンチを救った。
 50分、バルセロナによる自陣でのスローインのシーンでユベントスがインターセプトに成功、リヒトシュタイナーが右サイドを持ち込み折り返すと、Pスポット付近でテベスが反転しながら左足シュート。キーパーが素早い反応でブロックしたが、詰めていたモラタが押し込み、ユベントスが同点に追いついた。

 ユベントスが押し気味に試合を進めていた68分、バルセロナがカウンター。中央やや左をドリブルで持ち上がったメッシがPエリアの外から低く鋭いシュートを放つ。ブッフォンが弾いたところをスアレスがきっちりシュートを決め、バルセロナが勝ち越しに成功する。

 さらに71分、ユーべDFの曖昧なパスをジョルディ・アルバがインターセプト、そのまま持ち込みPエリア内で浮き球のパスを送り、ネイマールがゴールに押し込んだが、ヘディングしたボールが自らの手に当たっていたため得点は認められなかった。
 残り時間が少なくなり、攻め立てるユベントス。ミドルシュートやセットプレーでゴールに迫ろうとするが、決定的なところまでは至らない。
 ロスタイムは5分。この5分の中でバルサは時間をかけた交代などをして、さらに時間が延長される。
 延長7分、センターライン付近でユベントスにFKのチャンス。ここでキッカーとキーパーだけを残し全員がバルセロナゴール前に上がり、ユベントスはパワープレーで勝負に出る。
 しかし、放り込んだボールが跳ね返されると、そのままバルセロナにカウンターを受け、最後はネイマールにブッフォンとの1対1を制されて失点。これで勝敗が決した。
 試合もそのまま終了し、バルセロナが4シーズンぶり、通算5度目のビッグイヤーを手にし、さらには6シーズンぶり、ヨーロッパ史上初となる2度目の3冠をも達成した。