前節で勝ち抜けを決めたユナイテッドが、同じく5節の時点で2位につけるシャフタールをホームに迎えた一戦。
このところユナイテッドは国内ゲームのホームゲームで2連敗、モイーズ監督の身辺が少しざわつきはじめており、消化試合であっても勝利を得たいところ。この日はトップ下の香川と右サイドにヤヌザイを揃って先発起用。トップはルーニーが務める。
前半
ユナイテッドペースで試合が始まったが、シャフタールが12分に鋭いカウンターからチャンスを迎える。中盤でヤヌザイのパスをカットし攻撃に転じると、タイゾンからの絶妙なスルーパスにテイシェイラが反応、Pエリア内左からゴール逆サイドを狙って左足を振り抜いたが、ボールは惜しくもわずか右に外れた。
その後、ユナイテッドのミスなどからシャフタールの方がゴールに近づく場面を多く作り出す。しかし詰めきれないまま時計は進む。
そんな中、37分にユナイテッドにチャンス。中盤のギグスが前線に放り込んだボールにヤングが競り勝ち、前に出たキーパーを見切ってループシュート。しかし右へと外してしまい、ヤングは頭を抱えた。
ここから前半終了まではユナイテッドのペースとなるが、スコアは動かずハーフタイムへ。
後半
後半開始早々、シャフタールはドグラス・コスタがダブルタッチで抜け出し会場を沸かせ、続くCKのこぼれ球をラキツキが正面から狙ったが右のポストをかすめてゴールならず。
すると今度はユナイテッド。CKやFKでシャフタールゴールに攻め込むと、50分、左のヤングがPエリア内に送ったスルーパスに香川が反応、素早く中央から左に流れる形でゴールラインを割る寸前のボールに追いつき、ギグスへと戻してチャンス演出。キーパーが飛び出していた状況だったが、ギグスがボールを横に出したところでDFにカットされ、フィニッシュまで至らなかった。
そしてこの時点でグループAの別カードでレバークーゼンがリードし、このままだとシャフタールは勝ち上がれない状況となったが、シャフタールは無理には攻め込まずにユナイテッドのプレッシャーをうまくいなしつつチャンスを伺う。
57分、ユナイテッドは左サイドでヤングがボールをカットしチャンス。ルーニーとのワンツーで縦に突破したヤングからゴール前に折り返されたボールを、香川が一旦DFの背後に消えてから前に走り込んでニアサイドを狙ったが、競り合ったDFにコースを逸らされゴールならず。
63分に選手交代。シャフタールが一枚、ユナイテッドはヤングとギグスを下げ、ファン・ペルシとクレバリーの2枚カードを切ってきた。ルーニーがトップ下、香川は一応左担当だがマイボールの時はかなり自由に中盤を動き回ってボールに顔を出す。
ファン・ペルシという絶対的FWの影響もあって試合に動きが出はじめると、67分にユナイテッドが右CKをゲット。このチャンスにファーサイドのジョーンズがこぼれてきたボールをボレーでたたき込んで、ついに均衡が崩れた。
このあとはユナイテッドが無難に逃げ切って、グループリーグ首位突破を確定。一方のシャフタールはレバークーゼンに逆転を喫し、ヨーロッパリーグに回ることとなった。
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