〜 準々決勝 〜

'14/04/1,2 第1戦
'14/04/8,9 第2戦


バルセロナvsアトレティコ  マンチェスターUvsバイエルン

レアル・マドリッドvsドルトムント  PSGvsチェルシー


見たい組み合わせをクリックしてください。





―FIRST LEG―
バルセロナ 1−1  アトレティコ
ネイマール 71 Dコスタ 56

 スペイン勢同士、国内リーグでもしのぎを削る両チームの対戦。バルセロナはGKバルデスが怪我により長期離脱。代わってピントがゴールを守る。

前半

 開始5分、そのピントのパスミスからアトレティコにチャンス。ビジャがPスポット付近でシュートに持ち込んだが、ゴール右外に外れる。
 8分にバルセロナにアクシデント。CBのピケがハイボールをDコスタと空中で競り合った際にバランスを崩して背面から落ち、足を痛めてバルトラと交代となる。
 24分にメッシの真骨頂。アトレティコがカウンターに入りかけたところをマスチェラーノがインターセプト、すかさず前線中央のメッシへボールを当てる。DFが体を寄せたが、メッシは下がりながら左、右、左、右と軽いタッチでボールを操りいなすと、瞬時に顔を上げてPエリア内に走り込んだイニエスタへ絶妙なパスを通す。イニエスタのシュートはDFゴディンのスライディングに阻まれたが、スタジアムは多いに盛り上がった。
 28分、今度はアトレティコの点取り屋Dコスタが足を痛めてしまい、交代。
 前半はスコアが動かないまま、ただアトレティコはイエローカード3枚を受けて終了。
 なお、この日の主審はなるべく近くでジャッジしようとしているのか、バルセロナ選手のコースを塞いでプレーを妨げるシーンが目立ち、後半もその傾向は続いた。

後半

 後半立ち上がり、アトレティコは10人が自陣に引いてスペースを消し、攻撃に転じると人数をかけて攻め上がる戦術。そこかしこでハイレベルな攻防が繰り広げられる。
 55分、ハーフライン付近でのボールの奪い合いから、珍しくイニエスタにイエローカード。ふとできた間を突いて、Dコスタに代わって入ったジエゴにボールが入ると、ジエゴはシャビを振り切りざま、右45度の角度から思い切ったミドルシュートを放つ。これがピントの手を弾いてゴール右上に決まり、アトレティコが先制した。

 残り20分というところまで来ると、バルセロナは攻撃的な選手交代を、アトレティコは守備的な選手交代を行って、今後の姿勢を明確に表明する。そして早速試合が動く。
 71分、イニエスタからPエリア内左サイドにスルーパスが入り、抜け出したネイマールがワンタッチでゴール逆サイドへボールを流し込んで、バルセロナが同点とした。

 勢いを増すバルセロナは74分にイニエスタがミドルシュートを放つが、キーパーがファインセーブで弾き出す。
 その後もバルセロナが猛攻をみせるが、アトレティコも同程度の圧力を持ったDFで跳ね返す。結局後半も3枚イエローを受けたアトレティコだったが引き分けで試合を終え、バルセロナに対しアウェーゴールのアドバンテージを手にしてホームの2ndレグを迎えることとなった。


―SECOND LEG―
アトレティコ 1−0  バルセロナ
コケ 5

 ホームのアトレティコは大黒柱Dコスタが1stレグの怪我から復帰できず、また、トゥランも欠く。
 バルセロナは精神的支柱のプジョールが不在。
 ここまで今シーズンの4つの対戦をいずれも引き分けている両チーム、アウェーゴールのアドバンテージがあるアトレティコも、ホームサポーターからのメッセージは「勝て勝て!」。

前半

 試合開始直後から積極的にプレスをしかけるアトレティコ。
 5分にも前から追ってマイボールにすると、いったんキーパーに戻してから一気に前線へボールが放り込まれる。ラウール・ガルシアが頭でつなぐとアドリアンがPエリア右サイドで受け、シュート。これは惜しくもクロスバーの右隅を叩いたが、跳ね返りをアトレティコが拾い、左のビジャからクロスが入る。さらに右のアドリアンが頭で折り返してバルセロナDFを翻弄、ノーマークで飛び込んできたコケがゴールに押し込んで、なんと早々にアトレティコがリードした。

 その後もばたつくバルセロナ守備陣。11分にはバックパスを受けたマスチェラーノが潰され、ビジャにシュートを許す。だが今度はクロスバーの左隅を叩き、ゴールならず。
 バルセロナはようやく13分にチャンス。右のDアウベスから絶妙なクロスがゴール前に入りメッシが頭で狙ったが、わずかに右に外れた。
 19分のアトレティコ。右SBからの縦パスを頭でつなぎ、拾ったラウール・ガルシアがPエリア右に持ち込みシュート。だが、またしてもクロスバーに跳ね返されてしまう。
 追いかけるバルセロナだが、アトレティコのスペースを突かせない守備にペースは上がらず、大きなチャンスのないまま前半は終了。

後半

 後半に入って3分、バルセロナはシャビとメッシのコンビで中央からボールを運ぶと、シャビからゴール前のネイマールへスルーパスが入る。このピンチにキーパーのクルトワが飛び出しボールをカット。拾ったメッシに対してもDFがプレッシャーをかけてシュートを撃たせず。そこからバルセロナは右のDアウベスにつないでゴール前にボールが放り込まれると、競り合いでルーズに。そこにシャビが反応するよりも早くクルトワがバランスを崩しながらもボールをゴールの上に蹴りだし、得点を許さない。
 60分、バルセロナはセスクを下げサンチェスと交代。アトレティコもジエゴをロペスに代えて投入する。
 バルセロナが攻めきれない流れは続く。70分にはメッシがボールを奪われてアトレティコのカウンター。キーパーを入れて3対2の状況で、Pエリア内へ持ち込んだガビはシュートを選択。だが、キーパーのピントが伸ばした足に当ててゴールを守った。
 推進力が衰えないアトレティコは72分、スルーパスに反応したビジャがPエリア左サイドでプッシングを受け倒れるがノーホイッスル、さらにそこからDアウベスの不用意なパスをゴール前で奪い返すとラウール・ガルシアがシュートを狙ったが、DFの壁に阻まれた。
 このシーンの直後、バルセロナは2枚目の交代枠でイニエスタをOUT、ペドロIN。
 78分、バルセロナは右のサンチェスからのクロスで久しぶりにチャンスを迎えたが、ネイマールのダイビングヘッドはゴール左に惜しくも外れた。
 79分、アトレティコはビジャを下げCロドリゲスがピッチに入る。
 ほとんどバルサはPエリア内まで持ち込めない中、ロスタイム直前にはCロドリゲスが抜け出しシュートを放つなど、攻めつづける。最後はコーナーフラッグ付近で時間を使うなどして時計を進め、試合終了。
 見事アトレティコがバルセロナを下し、準決勝へ駒を進めた。


―TOTAL―
バルセロナ  1−2  アトレティコ



 
 






―FIRST LEG―
マンチェスターU 1−1  バイエルン
ヴィディッチ 58 シュバインシュタイガー 67

 既に国内リーグ優勝を決めているバイエルンが低迷するユナイテッドより優勢という下馬評のカード。
 ホームのユナイテッドはエブラが出場停止、ファン・ペルシは故障中。ウェルベック、ルーニー、ヴァレンシアが前線を構成。香川はベンチスタート。
 アウェーのバイエルンは、ダンチを出場停止で欠く。マンジュキッチ、ゲッツェをベンチスタートとし、ミュラーを中央にリベリとロッベンが両翼、中盤はシュバインシュタイガー、クロース、ラームが入った。

前半

 立ち上がりの数分はバイエルンの猛ダッシュを警戒してか、ユナイテッドもハイプレスを敢行、バタバタしていたが、じきに落ち着く。バイエルンがパスを回して様子をうかがい、ユナイテッドが待ち構える展開。
 最初のチャンスは31分のバイエルン。ロッベンがドリブルを仕掛けPエリア手前から巻くような左足シュートでゴール左を狙ったが、キーパーのデ・ヘアが好セーブで弾き出した。
 押し込まれる時間帯の多いユナイテッドだが、39分にカウンター。ルーニーからの長いスルーパスが、ボアテンクとうまく体を入れ替えたウェルベックが抜け出してものにすると、キーパーのノイアーと1対1のビッグチャンス。前に詰めてきたノイアーにウェルベックはループシュートを狙ったが、ノイアーは冷静に右手でストップしゴールを守った。
 7割近くバイエルンがポゼッションで上回ったものの、スコアは動かず前半終了。

後半

 後半、ユナイテッドはギグスに替えて香川を投入しスタート。
 ややユナイテッドが持ち直す中、58分に左CKを得る。ここでノーマークだったヴィディッチがゴール前で難しい態勢からのヘディングシュートを見事決めて、ユナイテッドが先制した。

 バイエルンは63分にミュラーに変えてマンジュキッチを投入、ゴール前へ簡単に放り込むプレーが多くなる。
 すると66分、右サイドのラフィーニャが上げたクロスをファーサイドのマンジュキッチが頭で折り返し、走り込んでいたシュバインシュタイガーがダイレクトシュート。ゴール上に突き刺してスコアをイーブンに戻した。

 ユナイテッドはヤング、エルナンデスを交代で送り、さすがにスタミナが落ちてきたバイエルンも所々後手に回る場面が出てくる。
 試合はそのままロスタイムへ突入。ここでシュバインシュタイガーがルーニーへのスライディングで2枚目のイエローを受け、退場。
 1stレグは1-1で終了した。


―SECOND LEG―
バイエルン 3−1  マンチェスターU
マンジュキッチ 8
ミュラー 68
ロッベン 76
エブラ 57

 盤石の強さを見せるバイエルンだが、メンバーを入れ替えて臨んだ直前の国内リーグで敗れて連勝記録や不敗記録がストップ。一方、調子が上がらないユナイテッドだが、国内リーグここ2試合は4点奪っての勝利が続いている。
 ホームのバイエルンはシュバインシュタイガーとハビ・マルティネスがサスペンションで不在。そこでボランチには普段前線を務めるクロースが入った。
 ユナイテッドは香川が先発。ウェルベック、ルーニー、バレンシアで前線を組む。ただルーニーは爪先の故障を抱えていた。ファン・ペルシ、ラファエウ、フェライニらが故障離脱中。

前半

 序盤、バイエルンは右サイドから何度か崩しにかかり、ロッベンと香川のマッチアップが続く。
 ようやく17分にユナイテッドのチャンス。香川の持ち出しから左に開いたルーニーへ展開、バイエルンゴール前に3人攻め込み、ルーニーのクロスをバレンシアがファーサードでゴールへと押し込んだが、これはオフサイド。
 バイエルンは次第に2-3-4-1といった感じの攻撃的なフォーメーションをとるようになる。
 しかしユナイテッドは守備の集中力が途切れず、スコアレスで前半を終えた。

後半

 後半も同じような流れで進む。バイエルンのファールが目に付きはじめた55分過ぎ、全体的に押し上げていたユナイテッドは右サイドをヴァレンシアがドリブルで突破、マイナス気味のクロスを上げる。これを後方から走り込んできたエブラがミドルシュート、見事ゴール右上の角にたたき込み、ユナイテッドがリードを奪った。

 だが、興奮覚めやらぬリスタート直後、バイエルンは左サイドを崩してリベリがクロス。ゴール前のマンジュキッチが競り勝ち、ヘディングシュートでゴールを奪ってあっという間に追いついてしまった。

 62分、人数をかけて攻め込んだユナイテッドは、Pエリア内でパスをつないでゴール正面のルーニーにシュートチャンス。しかしルーニーはシュートを打ち切らない意外なミス。
 65分、バイエルンはゲッツェとラフィーニャが交代、ラームをボランチに上げて4-2-3-1へと移行。
 67分のバイエルンの攻撃。左サイドから攻め込み、リベリが右のロッベンに大きくサイドチェンジ。ロッベンは対峙したエブラの股下からグラウンダーのボールを折り返すと、ゴール前で待っていたミュラーが合わせ、苦しんでいたのが嘘のように得点を重ね、リードを奪った。
 1点取れば勝てるという状況に変わりないユナイテッドは、74分にフレッチャーを下げてエルナンデスを送り、攻めの態勢。
 すると早速中盤右サイドでボールを受けた香川が個人技で縦に突破しチャンスメーク。ゴール前へと折り返したが、バイエルンDFが先に触って攻撃を潰した。
 すると返す刀でロッベンが右サイドをドリブル、Pライン上で左、左へと流れて得意の形でシュート。ボールはゴール左下に転がり込んで、バイエルンが大きな1点を追加した。

 関を切ったかのように失点してしまったユナイテッド。
 その後も諦めずに攻めの姿勢は見せるものの消耗は隠せず、試合終了。
 バイエルンがユナイテッドを下して、準決勝へと進んだ。


―TOTAL―
マンチェスターU  2−4  バイエルン



 
 






―FIRST LEG―
レアル・マドリッド 3−0  ドルトムント
ベイル 3
イスコ 27
Cロナウド 57

 昨シーズンの準決勝の再現。
 ホームのマドリッドはベンゼマ、Cロナウド、ベイル、モドリッチ、イスコらが先発。
 アウェーとなるドルトムントはレバンドフスキが累積警告で出場停止。オーバメヤンがトップに入る。

前半

 ドルトムントボールのキックオフ直後こそダイレクトパスをつないだドルトムントの攻めが出たものの、そのあとマドリッドがペースを落ち着かせると、CBペペから右前方に長いボールが放り込まれる。このボールをベンゼマのキープから内側に上がってきたカルバハルを経由し中央に走り込むベイルヘ。ワンタッチでキーパーの前に飛び出したベイルは、足元からボールを転がしゴールゲット。あっという間にマドリッドが先制した。
 12分、モドリッチがファールを受け、ゴール正面25m強の位置でマドリッドにFKのチャンス。Cロナウドがゴール上を狙ったがキーパーがパンチングでクリア。
 ドルトムントが調子の出ないまま迎えた27分、マドリッドはカウンターからドルトムントゴール前にボールを運ぶ。一旦ドルトムントにボールを奪われるもすぐに奪い返して、イスコがPアークからゴール左にパスのようなシュートを放つ。これが決まって、早くも2点差となった。

 30分、今度はベイルが倒されて、先程より右の位置でFKのチャンス。今度はベイルが左足でゴール上を狙ったが、ここもキーパーがクリアする。
 33分にようやく速攻からシュートに持ち込んだドルトムントだが、キーパーのカシージャスに難無くクリアされた。

後半

 後半に入って54分、まずマドリッドにチャンス。右サイドでボールを受けたCロナウドがDFをかわして縦に突破、エンドライン際からゴール前にボールを折り返す。ここにベンゼマが走り込んでいたが、DFが前に入ってクリア。
 続くマドリッドのCK、今度はドルトムントが守りからカウンターでマドリッドゴールへ迫る。右サイドを上がったロイスがゴール前に送ったパスは少し流れてしまい、追いついたオーバメヤンはシュートは打てず、マイナスに戻したところをムヒタリアンがシュートしたが、ゴールの左に外れた。
 57分、ドルトムントがキーパーのスローから組立を開始したところでモドリッチが出足よくインターセプト、さらにゴール前のCロナウドへパスを通すことに成功する。Cロナウドは飛び出してきたキーパーに対しダブルタッチのシュート。見事決まってマドリッドが3-0とリードを広げた。

 59分、ドルトムントは右サイドから攻略、ロイスの早いクロスにカシージャスが反応するも、ゴール前にボールをこぼしてしまう。ムヒタリアンがシュートを狙ったが、いち早くペペがコースに足を伸ばしてこれをブロック、ファインプレーで得点を許さない。
 直後のCKのクリアから今度はマドリッドがカウンター。中央をベイルがドリブル、左からCロナウド、右にベンゼマが追い越す三線速攻をみせたが、ベイルが選んだベンゼマへのパスはやや勢いなく、DFに奪われてしまった。
 61分にもマドリッドは右からの折り返しにPエリアに入ったところでベンゼマがダイレクトシュートを狙ったが、キーパーにパンチングされた。
 このあともペースが変わることなく、マドリッドが完勝した。


―SECOND LEG―
ドルトムント 2−0  レアル・マドリッド
ロイス 24、37

 雨の中のゲーム。
 4得点が最低でも必要なドルトムントはレバンドフスキが出場停止から戻ってきた。
 対するマドリッドはCロナウドが足を痛めてベンチスタート。

前半

 この日の序盤のドルトムントは細かいミスはあるものの堂々としたプレーを披露。両チームともエンジンが温まりパスのテンポが速くなってきた16分、オーバーラップしていたマドリッド左SBのコエントランがクロスを入れようとしたボールがドルトムントDFピシュチェクのたたんでいた腕に当たり、これをPKとされてしまう。
 決まったら5点が必要となってしまうドルトムント。だが、ディ・マリアがPKを蹴る際に軸足を滑らせ、ゴール右中段に飛んだボールはキーパーのヴァイデンフェラーが好反応でブロック、ビッグプレーでピンチを救った。

 19分にはドルトムントにビッグチャンス。テンポよくパスを回して左サイドから組み立てると、レバンドフスキがPエリアの手前から一気に包囲網を破って縦に突破、そこからマイナスにボールを戻す。受けとったロイスがPエリア内シュートフェイントで1人かわすと、さらに中央のムヒタリアンへ。だが、ムヒタリアンのシュートはゴール左へと外れた。
 24分、レアル陣内にロングボールを放り込んだドルトムント。前に出ていたペペだがバックヘッドでキーパーにつなごうとしたところをロイスに狙われる。先にボールに追いついたロイスは、Pエリアを飛び出したカシージャスをかわしゴールへと流し込んで、ドルトムントに先制点をもたらした。

 31分、ドルトムントにゴールまで25mほど、やや右よりの位置でFKのチャンス。ロイスがファーサイドに放り込むとフンメルスがヘディングシュート、しかしカシージャスがクリア。
 37分、マドリッドは後方でパスを回していたところイジャラメンディがパスミス、奪ったロイスからパスを受けたレバンドフスキがPエリア内左でシュートを狙う。これは惜しくも逆サイドのポストに嫌われたが、跳ね返りをロイスが詰めて2点目をゲット。ついに現実的な点差まで追いついた。
 マドリッドはミス絡みの2失点に1つのPK失敗、ドルトムントのプレスアンドゴーにも苦しみ、前半を終了。

後半

 失点に絡んだイジャラメンディをイスコに代え、マドリッドは後半をスタート。その効果か、何度かドルトムントゴール前に迫る。59分には右の深い位置に入ったボールにベイルが追いつくと、やや強引にPエリアまで持ち込みゴールのファーサイド目掛けてラストパス。しかしベンゼマには合わなかった。
 1分後にはセンターサークルのモドリッチからゴール前に長いスルーパスが通り、抜け出したベンゼマがキーパーをも右にかわしたが、そこでフンメルスに止められシュートならず。
 65分にドルトムントの反撃。ロイスがドリブルで中央を持ち込みDFを引き付けたところで、追い越してきたムヒタリアンにスルーパス。Pエリア内でボールを拾ったムヒタリアンはキーパーを左にかわし、左足でシュート。だがニアポストに当ててしまい、跳ね返りのボールも詰め切ることができなかった。
 ムヒタリアンは68分にもPエリア内のこぼれ球を正面から狙ったが、シュートはカシージャスに防がれてしまう。
 そこからしばらくマドリッドを自陣ゴール前に釘付けにしたドルトムントは、左から崩して右に展開、再び中へ折り返し、ゴール真ん前でグロスクロイツのシュートにつなげたが、またもやカシージャスが体でブロック、ゴールを割らせない。
 終盤になると両チーム疲れからか、ゴール前への侵入を許す場面が目立つようになったが、スコアはそのまま試合終了。この試合はドルトムントが勝ったものの、1stレグの点差をひっくり返すことはできず、ベスト4の切符はマドリッドが手にした。



―TOTAL―
レアル・マドリッド 3−2  ドルトムント



 
 






―FIRST LEG―
PSG 3−1  チェルシー
ラベッシ 4
Dルイス 61(OWN)
パストーレ 90+3
アザール 27(PK)



―SECOND LEG―
チェルシー 2−0  PSG
シュールレ 32
バ 87



―TOTAL―
PSG  3−3 
アウェーゴール差でチェルシーの勝利
チェルシー