PSG | 2−2 | バルセロナ |
イブラヒモヴィッチ 79 マテュイディ 90+4 |
メッシ 38 シャビ 89(PK) |
PSGホームの1stレグ。 ポゼッションが身上のバルセロナを相手に、PSGのアンチェロッティ監督は意外にもベッカムを中盤で起用してきた。 前線はラベッシとサスペンド明けのイブラヒモヴィッチ。 療養していたビラノバ監督が戻ってきたバルセロナは、リーガで19試合連続ゴール中のメッシの両隣に、ビジャとサンチェスをセット。中盤はイニエスタ、シャビ、ブスケッツ。 お互い様子見といった感じの立ち上がりの中、5分にPSGにビッグチャンス。バルセロナ陣内右サイドでのスローインからゴール前にボールが持ち込まれ、ラベッシが勝負。ここでブスケッツが背後からカットを狙ったところ、蹴り出したボールが無人のゴールへと向かい、あわやオウンゴールとなりそうだったが、左ポストに当たって跳ね返り、事なきを得た。 PSGは、他のチーム同様にバルセロナが攻撃の時は引いて守り、また、奪い所を絞る一方で、ある程度サイドからのクロスはフリーにして中で跳ね返す戦い方。 そしてボールを奪うと、ベッカムの後方から前線への正確なロングパスとFKで、攻撃にアクセントをつける。 18分、PSGはゴールほぼ正面、20m強の位置でFKのチャンス。ここはイブラヒモヴィッチがグラウンダーの強烈なシュートで狙ったが、キーパーのバルデスが横っ飛びで弾き出しゴールを守る。 25分にはカウンター炸裂。ルーカスが右サイドをドリブルで持ち込み、Pエリア手前で中央やや左のイブラヒモヴィッチへラストパス。イブラヒモヴィッチはブスケッツと対峙した状態でPエリアに持ち込みゴールファーサイドを狙ったが、ボールは右に外れてしまった。 38分にバルセロナのチャンス。左CKがクリアされたところをDアウベスが拾うと、右足アウトを使ってDFラインの裏に抜けるメッシに意表を突くループパス。メッシはワンバウンドしたボールをいとも簡単そうに左足でゴール右サイドに蹴り込んで、バルセロナがアウェーゴールで先制した。 42分、PSGのPエリアすぐ外でややマークの甘くなったメッシがゴール左上にシュートを狙ったが、わずかに外れる。 このプレーの後、メッシはハムストリングを傷めたとして、プレーに参加せず。そして、最初の45分が終了。 後半からメッシに代わりセスクが入ったバルセロナ。 対するホームのPSGは、前からプレスをかけてきた。しかしバルセロナのいなしの前に、徐々に体力を削られていく。 その結果、60分過ぎに2度ほどバルセロナのサンチェスがPエリア内フリーでボールを受けるシーンがあったが、いずれもチャンスに結び付けられない。 66分、PSGはラベッシを下げてメネーズを投入。続けてベッカムOUT、ヴェッラッティIN。さらに76分にはパストーレとガメイロを交代してきた。 79分、PSGは左サイドからのFKのチャンス。ゴール前に放り込まれたボールにTシウバがヘディングシュート。これは左のポストに阻まれたが、跳ね返りをイブラヒモヴィッチが押し込む。この時イブラヒモヴィッチはオフサイドポジション立ったが見逃され、PSGが同点に追いついた。 この失点の直後、バルセロナはビジャを下げてテージョを送る。さらに、マスチェラーノが故障してしまい、交代を余儀なくされる。 89分パスを回すバルセロナはPエリア内に飛び出したサンチェスがキーパーに倒され、PKをゲット。シャビがこれを落ち着いて決め、良い時間帯でリードする。 4分のロスタイム。バルサDFラインの裏に放り込まれたボールにイブラヒモヴィッチが反応、シュートを蹴り込んだが、これはオフサイド。 残り30秒を切ったところで、イブラヒモヴィッチが頭で落としたボールをマテュイディがPエリアの外からボレーシュートを放つと、ボールはDFに当たってコースを変え、ゴールイン。土壇場でPSGが同点に追いついた。 そしてそのまま試合終了となった。 |
バルセロナ | 1−1 | PSG |
ペドロ 71 | パストーレ 50 |
ミスジャッジなどの条件も重なって2対2の引き分けで終わった1stレグ。この2ndレグは、バルセロナホームとなる。 しかしバルセロナはCBが相次ぐ故障で不在。この日のスタメンはピケとアドリアーノが入った。メッシもベンチスタートで、FW中央はセスクが務める。左にビジャ、右にペドロというラインアップ。 PSGもCBに故障者を抱えていたが、Tシウバ、アレックスともに間に合わせてきた。中盤底のTモッタも何とかスタメン。パストーレ、ラベッシ、そしてイブラヒモヴィッチといった主力は健在。 PSGはアウェーであっても勝ち上がるには得点が必要なため、立ち上がりから両チームとも高い位置から仕掛け、ゴールへと迫る。 24分にはPSGが前線に放り込んだボールを頭でクリアされたところ、イブラヒモヴィッチがインターセプト。DFラインの裏を伺うラベッシにパスを通す。ラベッシはワンタッチからシュートを狙ったが、キーパーに止められた。 28分には左サイドの攻防からイブラヒモヴィッチが抜け出しゴール前にクロスを上げると、ルーカスが頭で合わせたが、ここもバルデスが弾き出してゴールを守る。 この緊張感を伴う流れが続いたまま、両チーム無得点で前半終了。 後半も同じメンバーでスタート。メッシのいないバルサは、なかなかPSGの最終ラインを破ることができず、その手前でのシュートが多くなる。 PSGは50分にインターセプトからチャンスを作る。パストーレがイブラヒモヴィッチとのワンツーで抜け出すと、そのままドリブルで持ち込み、キーパーを見極めゴール。PSGがベスト4進出に向け、半歩リードした。 この失点を受け、バルセロナはメッシがアップを開始するが、59分にCBアドリアーノが足を痛めてしまい、同時に2枚のカードを切る羽目になってしまった。 しかしすぐに効果は現れ、PSGのPエリア内にボールが持ち込まれるようになる。 PSGも変わらず積極的なプレスでミスを誘い、攻撃のシーンを作り出していたが、ついに71分、メッシの演出でバルセロナが得点を挙げる。 やや下がった位置でフリーとなってボールを受けたメッシが縦へドリブルを仕掛け、PSGの選手を3人引き寄せると、前線を斜めに入ってきたビジャへパスを通す。この一連のプレーでぽっかり空いた2列目のところへビジャがボールを落とすと、ペドロがきっちりシュートを蹴り込んだ。 これで、またバルセロナが半歩リード。 このあとさすがに疲れたのか、PSGはプレスが緩くなり、やや流れが停滞する。80分を回るとPSGも選手交代で打開を図る。 コンディションの良くないメッシはボールのない場面ではほとんど動かないが、ボールを受けると驚異となり、PSGからファールやカードを誘い出した。 そして、ロスタイムは4分。さすがにロングボール主体となったPSGは最後まで攻めの姿勢を見せたが、タイムアップ。 2試合ともバルセロナに引き分けたPSGだが、ここで敗退。バルセロナは6シーズン連続という記録とともにベスト4進出を決めた。 |
PSG |
3−3 アウェーゴール差でバルセロナの勝利 | バルセロナ |
バイエルン | 2−0 | ユベントス |
アラバ 1 ミュラー 63 |
ホームのバイエルンはマンジュキッチを先頭に、クロース、ミュラー、リベリが名を連ねる。 ユーベはクアリアレッラとマトリの2トップ。ピルロ、ビダル、マルキージオが2列目中盤を構成する。 試合は開始25秒で動く。バイエルンのアラバが放ったロングシュートがビダルが伸ばした足の裏に当たったことでカーブがかかり、キーパー・ブッフォンの逆を突く形となってゴール右角に決まる。いきなりバイエルンがリードを奪った。 14分、クロースが足を傷めてしまい、バイエルンは早くもカードを1枚切り、ロッベンがピッチに入る。 このあとバイエルンが猛攻を見せる。18分にPエリア内でロッベンが放ったシュートはブッフォンがブロック、20分にショートカウンターからリベリが持ち込んだシーンはわずかに左にシュートが外れた。 31分にはミュラーが右サイドを突破し折り返したところを、走り込んだロッベンがPエリア内でシュート。しかしこれも右に外れてしまう。 前半攻めてシュート10本を放ったバイエルンだが、1点のリードに留まった。 後半に入って3分、ユベントスの攻撃を跳ね返したバイエルンは、ロングパスにマンジュキッチが抜け出しチャンス。Pエリア内右45度でボールに追いついたマンジュキッチは直接ニアサイドへシュートを放ったが、ブッフォンにしっかりとブロックされてしまった。 引き続き我慢の時間が続くユベントス。しかし63分、グスタボのミドルシュートをブッフォンが前にこぼしてしまい、これを拾ったマンジュキッチがゴール前のミュラーへラストパス。難無くミュラーに押し込まれ、2点差に開いてしまった。 たまらずユーベはコンディションの心配からベンチスタートとなったヴチニッチとジョビンコを投入する。 しかし流れは変わらず、バイエルンが余裕をもって試合をコントロールし、そのまま試合を終えた。 |
ユベントス | 0−2 | バイエルン |
マンジュキッチ 64 ピサロ 90+1 |
国内リーグ最速での制覇を決めたバイエルンが、ユベントスホームに乗り込んだ2ndレグ。 ユベントスはビダルとリヒトシュタイナーが出場停止。 バイエルンは前回怪我をしたクロースに代わり、この日もリベリとロッベンが両翼に入った。 前半、ユベントスはまたもやピルロが封じられ、ペースを掴むことができず。唯一、23分に18mの距離でFKを得た際にピルロが強烈なシュートを放ったが、ノイアーに両手パンチでクリアされた。 バイエルンも大きなチャンスはなく、後半へ。 後半立ち上がりにユーベにチャンス。48分に攻め込み左サイドでボールを受けたクアリアレッラが、DFを避けながら中央に持ち込みそのままシュート。わずかにゴールの左へと外れた。 57分、ユベントスはキエッリーニがワンツーでPエリア内に飛び込みかけたが、ギリギリのところでドリブルをブロックされてしまう。 すぐに反撃に転じたバイエルンが、左のリベリのクロスをマンジュジッチが落としたところ、ロッベンがトラップから左足で狙ったが、左ポストを叩く。 バイエルンは63分、ゴールからやや離れた右寄りの位置でFKのチャンス。ゴール前に蹴り込まれたボールをハビ・マルティネスが足を伸ばして合わせたところ、一度はブッフォンが好反応で弾き返すが、それを直接マンジュキッチが頭で押し込み、均衡が破れた。 これでユベントスは4得点が必要となってしまった。 試合はこのあとバイエルンが落ち着いた運びを見せて時間が過ぎて行く。ロスタイムにはシュバインシュタイガーのスルーパスをピサロが決めて、駄目押し。 バイエルンが2連勝でユベントスを下した。 |
バイエルン | 4−0 | ユベントス |
マラガ | 0−0 | ドルトムント |
ドルトムント | 3−2 | マラガ |
レバンドフスキ 40 ロイス 90+1 サンターナ 90+3 |
ホアキン 25 エリゼウ 82 |
マラガ | 2−3 | ドルトムント |
レアル・マドリッド | 3−0 | ガラタサライ |
Cロナウド 9 ベンゼマ 29 イグアイン 73 |
ガラタサライはスナイデル、ドログバといった冬の補強で、クラブ初のベスト4進出を目指す。 マンチェスターUとのビッグマッチを制したマドリッド。すでにバルセロナに大きくリードを許している国内リーグはターンオーバーで臨み、このホームゲームに備えた。ベンゼマをトップに、エジル、ディ・マリア、そしてCロナウドの前線。ケディラとシャビ・アロンソが中盤底に入り、守備陣はコエントラン、バラーヌ、セルヒオ・ラモス、エッシェン。キーパーにディエゴ・ロペス。 立ち上がりはイーブンな展開。マドリッドは自陣からの長いパスで、ガラタサライのDF陣にプレッシャーをかける。 すると9分、最終ラインからのパスを右寄りの位置で受けたエジルがベンゼマとのパス交換を経て中央へ持ち込むと、斜め左に抜けるCロナウドへスルーパス。ロナウドは右足のワンタッチを挟み、左足でループシュート、ボールはキーパーを越えてゴール右のサイドネットに収まり、ホームのマドリッドが幸先良く先制した。 ガラタサライもゴールに迫るシーンが出始めてきたところの29分、マドリッドが追加点をあげる。 右サイドを上がったエッシェンがノープレッシャーのまま見定めてゴール前にクロスを放り込む。ゴール正面に走り込んだCロナウドの頭上を超えたボールはそのままDF2人の背後にいたベンゼマの足元に収まり、すかさず右足を振り抜いたベンゼマのシュートがゴール左隅に決まった。 44分のガラタサライ。右サイドからエブエがドログバとのワンツーでDFを引きはがしてPエリアに突入、シュートまで持ち込むが、キーパーに正面でブロックされてしまった。 後半、ガラタサライはスナイデルを下げてスタート。 61分のマドリッド。ゴール前のスペースに走り込んだディ・マリアにシャビ・アロンソから絶妙なループパスが入る。背後からのボールにターンしながらシュートまでつなげたが、ここはキーパーがしっかりとセーブした。 マドリッドは73分にゴールから40mほど離れた位置でFKを得る。これをシャビ・アロンソがゴール前に放物線を描くように蹴り込むと、途中出場のイグアインが頭で決めて、マドリッドが追加点を重ねた。 結果的に、1stレグはマドリッドの完勝で終わった。 |
ガラタサライ | 3−2 | レアル・マドリッド |
エブエ 57 スナイデル 70 ドログバ 72 | Cロナウド 7、90+2 |
大きなアドバンテージをマドリッドに許してホームでの2ndレグを迎えたガラタサライ。FWブラクが累積警告により出場停止の中、ドログバ、スナイデル、アルティントップが先発に名を連ねた。 対するマドリッドもセルヒオ・ラモスとシャビ・アロンソが出場停止。代わりにCBにはペペが、中盤底にはモドリッチが入る。ワントップの先発は、イグアイン。怪我で離脱していたカシージャスがベンチに戻ってきた。 アウェーであっても、マドリッドは前からプレッシャーを掛けていく。 3分には自陣でボールを奪うと、Cロナウドが見事なキープから前線へパスを通し、マドリッドがカウンター。そこからさらにディ・マリアがスルーパスを送ると、エリアを飛び出したキーパーにクリアされるが、ボールは再びディ・マリアの元へ。すかさず無人のゴールを狙ってシュートしたが、守備陣に当たったボールはゴール左に外れていった。 7分、高い位置からのプレッシャーで右のCKを得たマドリッド。放り込んだボールは跳ね返されるものの、セカンドボールをことごとく奪い波状攻撃を仕掛けると、Pエリア内の右サイド深い位置からケディラが折り返し、ゴール正面のCロナウドが合わせてマドリッドが先制する。 この失点で、ガラタサライが勝ち上がるには最低でも5得点が必要となってしまった。 24分のマドリッド。ガラタサライゴール前でのパス回しから、Cロナウドがヒールで後ろから追い越してきたディ・マリアにつなぎ、そのままシュートを放ったが、ここはキーパーがコースを切ってゴールを守った。前半はこのまま終了。 後半56分過ぎにマドリッドがカウンターを見せるが、ディ・マリアの折り返しをCロナウドがゴール正面で受けたものの、キーパーをかわすように蹴ったボールはゴール左に外れた。 その直後にはガラタサライにチャンス。左サイドのスルーパスに反応したスナイデルがマイナスに折り返したところを、後方から走り込んだエブエがゴールに叩き込み、この試合を同点とした。 盛り上がるスタジアム。61分には、ドログバがバラーヌをチェイスした結果、ゴール前にいたスナイデルにボールがこぼれるラッキーチャンス。しかしスナイデルは左足のシュートをゴールの右に外すミスを犯してしまった。 しかし、ガラタサライの流れで試合が進む。そして70分過ぎ、前線中央に顔をだしたスナイデルが後方のギョクハンからのパスを左足で叩いてバラーヌの股を抜きかわすと、そのままシュートをゴール左に流し込む。ガラタサライが2点目を挙げた。 さらにその1分後、マドリッドのPエリア内右サイドでボールを受けた途中出場のアムラバトがペペを縦にかわし、中央のドログバへパス。ドログバにはバラーヌが付いていたが、右足のヒールを使って背後からボールをゴールへと流し込み、2点目をゲット。怒涛の得点でベスト4進出の可能性がまた見えてきた。 残り2分となったところで、マドリッドのアルベロアがファールによるイエローと、その際のジェスチャーでまたイエローを受け、退場となってしまう。 ロスタイムに入っても攻勢のガラタサライだったが、人数の少ないマドリッドが反撃。途中出場のベンゼマが右サイドで粘って折り返したボールを、ゴール前のCロナウドが低く抑えたシュートでニアサイドにきっちり押し込み、マドリッドが試合を決めた。 このゲームはガラタサライが勝利したが、2試合トータルでマドリッドが上回り、4強に名乗りを挙げた。 |
レアル・マドリッド | 5−3 | ガラタサライ |