〜 第6節(Round6) 〜



各グループへのショートカット
グループA   グループB   グループC   グループD
グループE   グループF   グループG   グループH


ゲーム詳細
グループA: Mシティ vs バイエルン
グループD: アヤックス vs Rマドリッド
グループE: チェルシー vs バレンシア
グループF: ドルトムント vs マルセイユ





グループA 得点 失点 勝点
バイエルン・ミュンヘン 4 1 1 11 6 13
ナポリ 3 2 1 10 6 11
マンチェスター・シティー 3 1 2 9 6 10
ビジャレアル 0 0 6 2 14 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

マンチェスターC 2−0   バイエルン    
シルバ 36
ヤヤ・トゥーレ 52

ビジャレアル 0−2   ナポリ
インレル 65
ハムシク 76




グループB 得点 失点 勝点
インテル 3 1 2 8 7 10
CSKAモスクワ 2 2 2 9 8 8
トラブゾンスポル 1 4 1 3 5 7
リール 1 3 2 6 6 6
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

    インテル 1−2   CSKAモスクワ
カンビアッソ 51 ドゥンビア 50
Vベレズツキ 86

      リール 0−0   トラブゾンスポル




グループC 得点 失点 勝点
ベンフィカ 3 3 0 8 4 12
バーゼル 3 2 1 11 10 11
マンチェスター・ユナイテッド 2 3 1 11 8 9
オツェルル・ガラツィ 0 0 6 3 11 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

バーゼル 2−1   マンチェスターU
シュトレラー 9
Aフライ 84
ジョーンズ 89

      ベンフィカ 1−0   オツェルル・ガラツィ
カルドソ 7




グループD 得点 失点 勝点
レアル・マドリッド 6 0 0 19 2 18
リヨン 2 2 2 9 7 8
アヤックス 2 2 2 6 6 8
ディナモ・ザグレブ 0 0 6 3 22 0
ディナモ・ザグレブ 0 0 5 2 15 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

ディナモ・ザグレブ 1−7   アヤックス
コバチッチ 40 ゴミス 45、48、52、70
ゴナロン 47
リサンドロ 64
ブリアン 75

     アヤックス 0−3   レアル・マドリッド
カジェホン 14、90+2
イグアイン 41




グループE 得点 失点 勝点
チェルシー 3 2 1 13 4 11
レバークーゼン 3 1 2 8 8 10
バレンシア 2 2 2 12 7 8
ゲンク 0 3 3 2 16 3
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

チェルシー 3−0   バレンシア   
ドログバ 3、76
ラミレス 22

      ゲンク 1−1   レバークーゼン
フォッセン 30 デルディヨク 79




グループF 得点 失点 勝点
アーセナル 3 2 1 7 6 11
マルセイユ 3 1 2 7 4 10
オリンピアコス 3 0 3 8 6 9
ボルシア・ドルトムント 1 1 4 6 12 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

オリンピアコス 3−1   アーセナル
ジェブール 16
フステル 36
モデスト 89
ベナユン 57

ドルトムント 2−3   マルセイユ       
ブラシュチコフスキ 23
フンメルス 32(PK)
レミ 45+4
Aアイェウ 85
バルビュエナ 87




グループG 得点 失点 勝点
アポエル 2 3 1 6 6 9
ゼニト 2 3 1 7 5 9
ポルト 2 2 2 7 7 8
シャフタール・ドネツク 1 2 3 6 8 5
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

ポルト 0−0   ゼニト

       アポエル 0−2   シャフタール
ルイス・アドリアーノ 62
セレズノフ 78




グループH 得点 失点 勝点
バルセロナ 5 1 0 20 4 16
ACミラン 2 3 1 11 8 9
プルゼニ 1 2 3 4 11 5
BATEボリソフ 0 2 4 2 14 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

バルセロナ 4−0   BATE      
ロベルト 35
モントーヤ 60
ペドロ 63、89(PK)

プルゼニ 2−2   ACミラン
ビストロニ 89
ジュリシュ 90+3
パト 47
ロビーニョ 48





〜 ゲーム詳細 〜


グループA

マンチェスターC 2−0   バイエルン    
シルバ 36
ヤヤ・トゥーレ 52

 5節終了時点で3位のホームチーム、マンチェスター・シティは勝った上で2位ナポリの結果待ちという状況。SBのリチャーズとコラロフは足を痛めており欠場。
 対するバイエルンは前節勝ち抜けを決めており、GKのノイアー他、リベリ、ミュラー、ゴメス、ファンブイテン、ラームといったレギュラークラスがベンチ。そんな中、宇佐美もベンチ入りした。

前半

 試合はホームのシティペース。受けるバイエルンは、控え中心のメンバーながらバランスよく守り、カウンターで攻め込む。
 試合が動いたのは36分、シティのジェコがポストプレーで落としたボールをシルバが拾うと、Pアークのてっぺんから左足で強烈なシュートを叩き込み、シティに待望の先取点が入った。

 勢いに乗るシティはその3分後、アグエロがドリブルでPエリア内まで持ち込みゴール正面やや右からキーパーをかわすようにシュート。しかしこのボールはカバーに入ったボアテンクがスライディングブロック、追加点ならず。

後半

 後半に入っても同じような展開。攻める機会の多いシティは51分すぎ、中盤底のYトゥレからアグエロ、ジェコと前へボールをつなぎ、そのままゴール前に上がったYトゥレがDFラインの裏に出たボールをダイレクトシュート。これが決まって、シティが点差を2点に広げる。

 これで、同時進行しているもう一方のゲームのナポリは勝たなくてはならない状況だが、ケータイを見るサポーターの冴えない雰囲気がピッチにも伝わっているように伺える。
 61分、バイエルンのアラバがミドルを放つが、キーパーのハートが好セーブ。
 残り10分となったところで、バイエルンは宇佐美を投入。宇佐美にとってはUCLデビュー。
 その後も試合は淡々と進み、宇佐美も見せ場なくタイムアップ。

 勝ち点3を手にしたシティだが、ナポリもビジャレアルを0-2で下したため、結局3位で終了となった。




 
 
グループD

     アヤックス 0−3   レアル・マドリッド
カジェホン 14、90+2
イグアイン 41

 現在2位のアヤックスと、5連勝で1位勝ち抜けが決まっているマドリッドの一戦。
 3位のリヨンは勝ち点5。勝ち点8のアヤックスとの直接対決はいずれもスコアレスでイーブン。よって、アヤックスが負けてリヨンが勝った場合、得失点差で決まることになる。試合前の時点でアヤックスがリヨンを7点上回っており、かなりアヤックスが優位であるといえる。

 すぐバルセロナとのクラシコを控えるマドリッドは、エジル、シャビ・アロンソ、ディ・マリアらがベンチスタート。Cロナウド、カシージャス、セルヒオ・ラモス、ペペといったところは帯同せず。チームは9月から公式戦14連勝中だ。

前半

 がっぷり四つの内容でゲームスタート。だがマドリッドが13分、中盤底に下がってボールを受けたカカからDFラインの裏を狙ってゴール前に飛び出すカジェホンへピンポイントのパスが入り、あっさりキーパーと1対1に。カジェホンはこのチャンスを落ち着いて決め、マドリッドが先制。

 25分のマドリッドの攻撃。左45度の位置で右からのサイドチェンジのボールを受けたベンゼマがドリブルで勝負。DF2枚を抜き去りキーパーの足元からゴールを狙ったが、ここはキーパーに止められた。
 若干マドリッドゴールにプレッシャーをかけはじめたアヤックスは32分、ファン・デル・ビールが弾道低いミドルシュートを蹴り込むとキーパーがハンブル、浮いたボールにいち早く反応したロデイロが頭でゴールに押し込んで同点かと思われたが、微妙なジャッジでオフサイドを取られてしまう。
 さらにその4分後にはマドリッドDFのクリアボールを拾ったアニタがミドルシュート、これがスレイマニに当たってコースを変え、ボールがゴールに飛び込んだが、ここもスレイマニがオフサイドとされて得点にならない。いずれも微妙な判定で、スタジアムはブーイングで騒然となる。

 すると41分、アヤックスペースの中、ハーフライン左サイドでボールを受けたベンゼマが、1点目をほうふつさせるような、DFラインとキーパーの間に走り込むイグアインに向けて絶好のロングパスを放り込む。繊細なトラップからキーパーと対峙したイグアインは落ち着いてシュートを叩き込み、マドリッドがリードを広げた。

後半

 ハーフタイムの時点でDザグレブと戦うリヨンは1-1のスコア。
 後半最初のチャンスはアヤックス。右CKを得た48分、ゴール真正面のフェルトンゲンにボールが入ったが、タイミングがズレてヘディングシュートは枠を外す。
 後半5分経過でリヨンが1-3と勝ち越し、得失点差のリードが3点となったアヤックスは、うかうかできない雰囲気になってきた。
 53分、アヤックスの前線からのプレッシャーにマドリッドはキーパーまでボールを戻すが、カシージャスからのボールが中盤でインターセプトされる。さらにそのボールをシャヒンが足に当ててしまい、カシージャスまでプレッシャーをかけに行っていてゴール正面に残っていたエリクセンの元へ。エリクセンは自ら撃たずに背後へパスを出すと、これをスレイマニがダイレクトシュート。弧を描いてゴールに向かったボールは、しかしクロスバーを叩き、チャンスを逃してしまった。

 アヤックスが苦労している間に、追い掛けるリヨンは次々と得点を決め、戦況をうかがい知るスタジアムが段々と静まり返っていく中、ついに7点差あった優劣をひっくり返されてしまう。
 慌てたFデ・ブール監督は攻撃的な選手を投入するが、マドリッドの強固な壁の前に為す術なし。逆にロスタイム、途中で調整のためと思われる形でピッチに入ったシャビ・アロンソからDFラインの裏を狙ったカジェホンへ見事なパスが入り、最初のトラップでキーパーをかわしたカジェホンが今日2点目を決める。

 試合は0-3で終了。リヨンの大勝を受けて、アヤックスはまさかの3位で敗退となった。




 
 
グループE

チェルシー 3−0   バレンシア   
ドログバ 3、76
ラミレス 22

 5節終了の時点で勝ち点8同士、2位チェルシーと3位バレンシアの対決。すでにレバークーゼンの勝ち抜けが決まっているため、残る1つの枠を両チームで争うこととなった。
 勝てば文句なし、引き分けると勝ち点で並ぶため、当該チーム同士の成績で決まる。前回はバレンシアホームで1-1の引き分けだったため、スコアレスならチェルシーの勝ち、2-2以上ならバレンシア。今節も1-1の場合は総得失点差による判定となるが、前節バレンシアはゲンクに7-0で圧勝しており、バレンシアがチェルシーを上回る。
 つまり、バレンシアが勝ち抜けるには1点以上を取っての引き分け以上の結果が求められる。

  調子が下降気味のチェルシーはドログバが先発。Fトーレスはベンチ。一方、好調なバレンシアは勢いのあるソルダードがトップを務める。

前半

 バレンシアボールでキックオフ。両チームの立ち位置もあってかバレンシアが圧力をかけ、チェルシーはしっかりと形を作ってセンターライン手前から受けて守る。ファーストシュートは2分のチェルシー。スタリッジが中盤右サイドでボールを奪ってトップのドログバに当てると、落とされたボールを2列目のメイレレスがPアーク付近でシュート。しかしここはキーパーがキャッチ。
 その1分後、チェルシー陣内深く攻め込むバレンシアから人数をかけてボールを奪ったチェルシー。今度はチェルシーがボールを運び、右のスタリッジからPエリア内ファーサイドのマタを経由しゴール前のドログバへと渡る。ドログバは右足で丁寧なシュートフェイントを入れてコースを作ると左足を一閃、キーパーが左手で触ったもののボールはゴール右に飛び込んで、チェルシーが先制した。
 ただ、バレンシアにとっては1点以上をとることには変わりない。チェルシーにとってはこのまま勝利を目指すというシンプルな目標に切り替わった。

 5分、バレンシアがまたチェルシー陣内に攻め込むと、パスをつないで左からオフサイドラインを抜け出すアルバへと通す。アルバはPエリア内でワントラップから左足シュート、しかし左のポストに弾き返され得点ならず。
 両チームの攻防が続いての21分、ドログバが中盤でボールを得てチェルシーにチャンス。ドログバはドリブルで左寄りのサイドを持ち込むと、中央から左サイドに流れるラミレスへパスを送る。ラミレスはマークにつく選手とうまく入れ代わりゴール前へと抜け出すとそのままシュートを決めて、チェルシーがリードを広げた。

 その後、さらに引いて守りを固めるチェルシー。バレンシアは攻めあぐね、両サイドから何度もクロスを試みるが、ノーチャンス。しかしチェルシーにも攻撃の組立は見られずドログバ頼み。そのまま後半へ。

後半

 後半も同じ内容で淡々と進む。
 バレンシアは63分、相手選手に当たってうまくPエリア内でボールを手にしたフェグーリがシュートまで持ち込んだが、GKツェフがきっちりとコーナーへ弾き出した。
 72分にドログバがロングパスに抜け出し、チェルシーのチャンス。対応するレミがファール覚悟でタックルにいったが逆に倒されてしまい、ドログバはキーパーと1対1に。しかしシュートはゴールマウスの前を横切り追加点ならず。
 続いて75分、チェルシーがこの試合珍しく前から守備をしてボールを奪うと、マタからドログバへ丁寧なスルーパスが入る。ドログバは飛び出してきたキーパーを冷静に見極めボールをゴールへと転がして、決定的な3点目をチェルシーが奪った。

 結局この試合ほぼノーチャンスだったバレンシア。守りを重視した堅実なサッカーがはまって、チェルシーが決勝トーナメント進出を決定。  また、一方のゲームでレバークーゼンが引き分けたことにより、チェルシーはグループ1位も手にした。




 
 
グループF

ドルトムント 2−3   マルセイユ       
ブラシュチコフスキ 23
フンメルス 32(PK)
レミ 45+4
Aアイェウ 85
バルビュエナ 87

 現時点でグループ2位のマルセイユと、微かにグループリーグ突破の可能性を残す4位ドルトムントとの対戦。
 2位と、3位オリンピアコスとの勝ち点差はわずか1。場合によっては3チームが勝ち点7で並ぶ可能性まである。
 既に1位勝ち抜けを決め、主力を帯同させていないアーセナルをオリンピアコスが倒すようなら、マルセイユは勝ち点3をとらない限りグループリーグ突破を果たせない。ドルトムントも大量得点による勝利にわずかな望みを託す。
 ホーム・ドルトムントの香川は、ベンチからのスタートとなった。

前半

 中盤で激しくチェックし、ボールを奪ってゴールへと向かうドルトムントに対し、マルセイユは守備的に応対。
 すると23分、ドルトムントはロングスローからPエリア内でこぼれたボールをブラシュチコフスキが押し込んで、先制する。
 更に29分、マルセイユのゴールにドルトムントが攻め込んだところで、エムビアが浮いたボールをクリアしようとしてケールの額を蹴っ飛ばしてしまい、ドルトムントがPKをゲット。
 フンメルスがこれを決め、ドルトムントがリードを広げた。ただしキャプテンのケールは負傷交代となった。

 40分のドルトムント。右サイドから攻め込むと、Pエリア右の深いところからマイナスに折り返したボールをゴール正面でゲッツェがシュート。しかしDFにブロックされた。
 ドルトムントが圧力で上回っていたが、ロスタイム4分、うまくマーカーの背後を取ったマルセイユのレミに右からのクロスを頭で押し込まれ、嫌な時間に1点を返されてしまった。

後半

 後半59分、後半から投入されたベリシッチが左サイドをオーバーラップしマイナスに折り返したが、ギュンドガンのシュートは力なく、キーパーがキャッチ。
 ドルトムントは3枚目のカードとして、63分にバリオスに代わって香川をピッチへ。
 同じ時間帯でゲームを行うオリンピアコスがアーセナルをリードする中、なんとしても勝ちを得たいマルセイユ。ドルトムントの足を使った守備の前になかなかチャンスを作れなかったが、85分に右CKのチャンス。これをAアイェウが頭でたたき込み、マルセイユが同点に追いついた。

 さらにその2分後、マルセイユのバルビュエナが左サイドでボールを受けると、ドリブルでドルトムントの選手を2人かわしてPエリア内に持ち込みシュート。ドライブのかかったシュートはキーパーの手を弾いてゴール右に飛び込み、逆転に成功する。

 試合はこのまま終了し、マルセイユが自力で2位で決勝トーナメント進出を決めた。ドルトムントは4位に終わった。