〜 第4節(Round4) 〜



各グループへのショートカット
グループA   グループB   グループC   グループD
グループE   グループF   グループG   グループH


ゲーム詳細
グループA: ビジャレアル vs Mシティ

グループB: インテル vs リール

グループD: リヨン vs Rマドリッド

グループE: バレンシア vs レバークーゼン





グループA 得点 失点 勝点
バイエルン・ミュンヘン 3 1 0 8 3 10
マンチェスター・シティー 2 1 1 6 4 7
ナポリ 1 2 1 6 5 5
ビジャレアル 0 0 4 1 9 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

バイエルン 3−2   ナポリ        
ゴメス 17、23、42 フェルナンデス 45、79

ビジャレアル 0−3   マンチェスターC
Yトゥーレ 30、71
バロテッリ 45+3(PK)




グループB 得点 失点 勝点
インテル 3 0 1 6 4 9
CSKAモスクワ 1 2 1 7 5 5
トラブゾンスポル 1 2 1 2 4 5
リール 0 2 2 4 6 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

インテル2−1   リール    
サムエル 18
Dミリート 65
デメロ 83

トラブゾンスポル 0−0   CSKAモスクワ




グループC 得点 失点 勝点
マンチェスター・ユナイテッド 2 2 0 8 4 8
ベンフィカ 2 2 0 5 2 8
バーゼル 1 2 1 6 7 5
オツェルル・ガラツィ 0 0 4 1 7 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

マンチェスターU 2−0   オツェルル・ガラツィ
バレンシア 8
スルギ 88(OWN)

ベンフィカ 1−1   バーゼル     
ロドリゴ 4 フッゲル 64




グループD 得点 失点 勝点
レアル・マドリッド 4 0 0 10 0 12
アヤックス 2 1 1 6 3 7
オリンピック・リヨン 1 1 2 2 6 4
ディナモ・ザグレブ 0 0 4 0 9 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

      リヨン 0−2   レアル・マドリッド
Cロナウド 24、69(PK)

アヤックス 4−0   ディナモ・ザグレブ
ファン・デル・ビール 20
スレイマニ 25
Sデ・ヨング 65
ロデイロ 90+2




グループE 得点 失点 勝点
チェルシー 2 2 0 9 2 8
レバークーゼン 2 0 2 5 6 6
バレンシア 1 2 1 5 4 5
ゲンク 0 2 2 1 8 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

バレンシア 3−1   レバークーゼン
ジョナス 1
ソルダード 65
ラミ 75
キースリンク 31

ゲンク 1−1   チェルシー
フォッセン 61 ラミレス 26




グループF 得点 失点 勝点
アーセナル 2 2 0 4 2 8
マルセイユ 2 1 1 4 1 7
ボルシア・ドルトムント 1 1 2 3 7 4
オリンピアコス 1 0 3 4 5 3
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

アーセナル 0−0   マルセイユ

ドルトムント 1−0   オリンピアコス
グロスクロイツ 7




グループG 得点 失点 勝点
アポエル 2 2 0 6 4 8
ゼニト 2 1 1 7 5 7
ポルト 1 1 2 5 7 4
シャフタール・ドネツク 0 2 2 4 6 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

ゼニト 1−0   シャフタール
ロンバーツ 45+1

アポエル 2−1   ポルト
アイウトン 42(PK)
マンドゥカ 90
フッキ 89(PK)




グループH 得点 失点 勝点
バルセロナ 3 1 0 13 2 10
ACミラン 2 2 0 7 3 8
BATEボリソフ 0 2 2 2 9 2
プルゼニ 0 1 3 1 9 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

BATE 1−1   ACミラン
ブレサン 55(PK) イブラヒモヴィッチ 22

       プルゼニ 0−4   バルセロナ
メッシ 24(K)、45+2、90+2
セスク 72





〜 ゲーム詳細 〜


グループA

ビジャレアル 0−3   マンチェスターC
Yトゥーレ 30、71
バロテッリ 45+3(PK)

 前節は土壇場の逆転ゴールで今シーズン初勝利を手にしたマンチェスターC。プレミアリーグでは無敗でトップを走っているものの、3節の時点でグループ3位に甘んじている。しかしこの試合はジェコ、コラロフ、アグエロ、バリー、レスコットといった主力選手をベンチに温存させてのスタート。出場停止明けで今UCL初出場となるバロテッリのワントップに、Nデ・ヨング、シルバ、ナスリの2列目、ミルナーとYトゥーレが中盤の底を務める。
 一方のビジャレアルも3連敗と低迷中。この試合で敗れると早くもグループリーグ敗退が決まってしまう。リーガでも13位と沈んでおり、さらには前節得点に絡んだロッシとカニがそれぞれ靭帯を切って離脱してしまった。そんな台所事情もあって、FWには下部リーグで目下得点王のホセルをいきなりトップ登録しスタメンで起用する。

前半

 試合はアウェーのシティがいくらか押し気味に展開。そして30分、ビジャレアル陣内でパスを回すと、シルバからパスを受けたYトゥーレがやや左の位置からゴール右隅に丁寧なシュートを蹴りこんで、シティが先制した。
さらに前半ロスタイム、バロテッリがまた抜きで一人かわしてPエリア右サイドを縦に持ち込んだところでムサッキオが後ろから押し倒したとして、微妙なプレーだったがシティにPKが与えられる。これをバロテッリが落ち着いて決めて、2点差をつけて後半へ折り返した。

後半

 点差と戦力差もあってか、後半は淡々とゲームが進む。
 71分、シティは左サイドでナスリが出したスルーパスにバロテッリが走り込み、中央でフリーとなったトゥーレへ丁寧にパス。トゥーレはトラップからすぐにはシュートを撃たずに寄せてきたビジャレアルの選手を細かいドリブルでかわすと、さらに飛び出してきたキーパーの動きも見切ってシュートをゴールへと押し込んだ。
 トゥーレこの日2点目が決まり、0−3。

 その後もビジャレアルにチャンスを作り出すシーンは見られず、試合終了。勝ち点を1つも得られないまま、早くもグループリーグ敗退が決まってしまった。 シティはこの連勝でグループ2位に浮上した。
 




 
 
グループB

インテル2−1   リール    
サムエル 18
Dミリート 65
デメロ 83

 インテルの長友はふくらはぎを痛めたということでこの試合欠場。同じくSBマイコンも負傷しており、左にキブ、右SBにサネッティという布陣。キーパーのJセーザルは内転筋を痛め、カステラッツィがゴールを守る。対してCBのサムエルが故障から復帰、ラノッキアもベンチ入りした。ミリートとサラテの2トップの下に、スナイデルが入る。
 アウェーのリールはイエレンの1トップ。2列目にソウ、Jコール、アザールというフォーメーション。

前半

 ゲーム開始早々の2分にいきなりインテルのビッグチャンス。左SBのキブからのロングボールにミリートがうまく抜け出すと、寄せてきたキーパーを避けるようにループシュートを放つ。だが、惜しくもクロスバーに阻まれてゴールならず。
 18分、サラテがPエリア内右からシュートを放ちキーパーの手を弾いたが、ボールはわずかにリールゴールの右に切れた。
 だが続くCKでふわりとしたボールがゴール前に放り込まれると、ジャンプで競り勝ったサムエルがヘディングシュートを決めて、ホームのインテルが幸先よく先制した。

後半

 後半からイェレンに代えてデメロをピッチへ送るリール。
 48分にインテルは左サイドでFKをゲット。スナイデルがゴール前に蹴り込む瞬間、リールはオフサイドトラップを取りに行くが失敗、なんとゴール前で3人もフリーにしてしまう。どうぞと言わんばかりにルシオが頭で落としたボールを、ゴール正面からミリートがボレーで狙ったが、なんと大きく打ち上げてしまい前半立ち上がりと同様にチャンスをものにできず。
 さらにインテルは52分にカウンター。センターサークル内でミリートがうまく体を入れ替えて抜け出し、スタンコヴィッチ、サラテとともに3対1のをチャンスを作り出す。一気にPエリア内左サイドまで持ち上がったミリートは、中央でフリーとなっていた二人を見ながらもシュートを選択。その結果、ボールをキーパーにキャッチされて、三度チャンスを逸してしまう。

 とことん当たっていないミリートだったが、ようやく65分に結果をだした。サネッティが右サイドからドリブルでPエリアに切り込みゴール前に折り返した浮き球をボレーで合わせ、インテルに2点目が入った。

 84分にDFのミスからデメロにゴールを決められ1点を返されたもののインテルの守りは固く、それ以上の失点を許さずに試合は終了。
 インテルは勝ち点を9まで伸ばして決勝トーナメント進出に大きく近づいた。
 一方のリールは未だ勝ち点2で、後がなくなった。
 




 
 
グループD

      リヨン 0−2   レアル・マドリッド
Cロナウド 24、69(PK)

 ここまで唯一3連勝、そして無失点のマドリッド。公式戦8連勝中で29ゴール3失点と、強さが突出している。UCLでは前節ホームでリヨンに完勝したが、これまでリヨンホームでは勝利がない。そしてリヨンはそのホームで公式戦7連勝中。カカが足を痛めて不在。

前半

 前半立ち上がりから両チームオープンな攻防を繰り広げるが、選手個々の能力に上回るマドリッドのペース。
 特にCロナウドは股抜きのダイレクトパスやロングボールを肩を使ってベンゼマに落とすなど、ノリに乗っている。
 10分、ベンゼマがエジルのダイレクトパスを受けて最終ラインを突破、Pエリア内でシュートまで持ち込んだが、ここはキーパー・ロリスが好セーブでブロックし事なきを得た。
 マドリッドは守備に、攻撃の組立に、随所にレベルの高いプレーを繰り出し、リヨンに隙あらばいつゴールに襲い掛かってもおかしくない時間が続く。
 23分には右サイドでディ・マリアがボールをカットするとすかさず前方のエジルへ。エジルはこれをPエリアに向かって走りつつ後ろ足で簡単に後方へ落とし、そこに走り込んだベンゼマが拾ってゴール前に持ち込んだところで、グルキュフがチャージ。わずかにPKとはならなかったが、絶好の位置でマドリッドにFKが与えられる。
 Pアークの真ん中におかれたボールは、Cロナウドが3歩の助走から右足を鋭く振り抜くと、リヨンの壁にできた割れ目を突き抜け、ロリスが寄せている狭いサイドのゴール左に瞬時に飛び込んで、マドリッドに先制点をもたらした。

 31分には最終ラインのペペがリヨン陣内から放り込まれたロングボールをダイレクトでリヨン最終ラインの裏へと蹴り返し、これを狙っていたCロナウドが反応して左サイド深いところで追いつきマドリッドにチャンス。Cロナウドは上がってきたベンゼマへマイナス気味にラストパスを送り、ベンゼマは左足でダイレクトシュートを狙ったが、GKロリスがしっかりとブロックし追加点を許さない。
 苦しい時間帯が長く続いたリヨンだが、前半終盤は何とか盛り返す。ロスタイム、中盤からパスをつないだリヨンは、ゴミが中央をドリブルで持ち込んでから右のグルキュフへパス、グルキュフはそのままシュートを狙ったが、ここはカシージャスがきっちりとクリアした。

後半

 後半の序盤は前半終盤の勢いそのままに、リヨンがマドリッドと五分に試合を運ぶ。何度かマドリッドゴールに襲い掛かり、マドリッドのDF陣やカシージャスが忙しくなってきた。
 もちろんマドリッドも継続してリヨンゴールに攻め込んでおり、ロリスを中心にリヨンもしのいでいたが、68分のリヨンの連続攻撃を防がれた直後、マドリッドにPエリアへボールを持ち込まれたところでDFダボがCロナウドを倒してしまい、PKを与えてしまった。
 これをCロナウド自ら真ん中に蹴り込んで、試合を決める2点目が入った。

 だが、この日のリヨンはこれで切れることなくプレーを続ける。ロリスが再三の好セーブでマドリッドのチャンスを防ぎチームの緊張感をつなぎ止めると、78分にマドリッドから右CKをゲット。グルキュフからアウトスイングでゴール前に放り込まれたボールを、ブリアンがヘディングシュートで狙ったが、惜しくもクロスバーを叩いてしまった。
 ロスタイム直前、リヨンは中盤のグルキュフからスピードのある絶妙なスルーパスが送られて、ブリアンがそこに走り込む。しかしカシージャスも猛ダッシュ、Pエリア直前でボールに追いついたブリアンは、そのままスライディングするカシージャスを避けるようにシュートを狙ったが、ボールはゴール前を横切って左外へと転がっていった。
 ロスタイムではマドリッドが続けざまにチャンスを作る。いずれもDFラインの裏へ出たボールにCロナウドが追いつき、右サイドからゴール前にラストパス。1度目はエジルが飛び込むがロリスの素早い寄せの前にシュートできず。2度目は途中出場のホセルがシュートで合わせる直前に戻ってきたレベイエールがクリアした。
 そして試合終了のホイッスルが響き、モウリーニョ監督率いるマドリッドがリヨンホーム未勝利のジンクスを打ち破るとともに、4連勝で第4節にして唯一決勝トーナメント進出に名乗りを挙げた。




 
 
グループE

バレンシア 3−1   レバークーゼン
ジョナス 1
ソルダード 65
ラミ 75
キースリンク 31

 ここまで勝ち星がなく勝ち点わずか2と、後がないバレンシア。一方のレバークーゼンは、条件によっては決勝トーナメント進出がかかる一戦となった。
 バラックが直前のゲームで鼻骨を骨折したものの、フェイスガードを着用しスタメンに名を連ねた。

前半

 レバークーゼンのキックオフでゲームスタート。先ずはボールを下げていってキーパーのレノに戻したが、レノはパスミス、なんと正面まで寄せていたバレンシアMF・ジョナスへ渡してしまう。すかさずジョナスはボールをゴール左隅に流し込み、わずか10.6秒でバレンシアが先制してしまった。これはUCL歴代2位の記録。

 この得点の勢いそのままに、バレンシアは攻勢に出る。
 13分には右に開いたFWソルダードから絶妙なスルーパスが入り、パブロ・エルナンデスが反応するが、Pエリア内でトラップしたところをキーパーにセーブされてしまった。
 かかり気味のバレンシアに対し、レバークーゼンはマイボールの際にはペースを変える意図をもって攻撃を組み立てる。
 17分にレバークーゼンが連続で得た左CKのチャンスに、ファーサイドに入ったCBのトプラクがヘディングシュートを叩きつけたが、キーパーにギリギリかき出されてノーゴール。
 22分、バレンシアはゲームを効率よくさばいていたMFバネガが左膝を痛めてしまい交代するアクシデント。
 すると徐々にペースを取り戻したレバークーゼンは30分、中盤でバレンシアからボールを奪うと前に残っていた左SBのカドレツに展開。すかさず縦のスルーパスでバラックが深い位置まで抜け出すと、ダイレクトで上げたクロスをFWキースリンクがゴール正面でヘディングシュート、鮮やかな流れでレバークーゼンが同点に追いついた。
後半

 後半の序盤は主導権を争うかのような攻防を見せる。
 両チームともペースが落ちずに迎えた65分、バレンシアは大きな展開から左のマテューにボールが入る。マテューはこれを頭でいったんパブロに戻し、すかさず縦に抜けてリターンパスを受け取ると、ゴール前へクロス。ここにうまいポジション取りでニアサイドに走り込んだソルダードが右足アウトサイドで合わせ、再びバレンシアがリードを奪うことに成功した。

 その4分後に今度はレバークーゼンがバレンシアゴール前に攻め込むと、左後方からのクロスボールにシュールレが抜け出しシュートをゴールへ流し込んだが、オフサイドと判定されてしまい同点ならず。
 すると74分、バレンシアは右CKのチャンスを得ると、コスタが左足インスイングで放り込んだ絶妙なボールをラミが頭で押し込んで、点差を2点に広げた。

 この結果、レバークーゼンの勢いは影をひそめ、反対にバレンシアの運動量は最後まで衰えることなく、2点のリードを保って試合終了。
 バレンシアは初勝利を挙げ、勝ち点5のグループ3位、同2位のレバークーゼンに勝ち点1差と迫った。