〜 第3節(Round3) 〜



各グループへのショートカット
グループA   グループB   グループC   グループD
グループE   グループF   グループG   グループH


ゲーム詳細
グループA: ナポリ vs バイエルン

グループA: Mシティ vs ビジャレアル

グループB: リール vs インテル

グループD: マドリッド vs リヨン

グループF: マルセイユ vs アーセナル





グループA 得点 失点 勝点
バイエルン・ミュンヘン 2 1 0 5 1 7
ナポリ 1 2 0 4 2 5
マンチェスター・シティー 1 1 1 3 4 4
ビジャレアル 0 0 3 1 6 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

        ナポリ 1−1   バイエルン
クロース 2 バドシュトゥバー 39(OWN)

マンチェスターC 2−1   ビジャレアル
マルチェナ 43(OWN)
アグエロ 90+3
カニ 4




グループB 得点 失点 勝点
インテル 2 0 1 4 3 6
CSKAモスクワ 1 1 1 7 5 4
トラブゾンスポル 1 1 1 2 4 4
リール 0 2 1 3 4 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

    リール 0−1   インテル
パッツィーニ 21

CSKAモスクワ 3−0   トラブゾンスポル
ドゥンビア 29、86
カウナ 76




グループC 得点 失点 勝点
ベンフィカ 2 1 0 4 1 7
マンチェスター・ユナイテッ 1 2 0 6 4 5
バーゼル 1 1 1 5 6 4
オツェルル・ガラツィ 0 0 3 1 5 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

オツェルル・ガラツィ 0−2   マンチェスターU
ルーニー 64(PK)、90+2(PK)

     バーゼル 0−2   ベンフィカ
ブルーノ・セーザル 20
カルドソ 75




グループD 得点 失点 勝点
レアル・マドリッド 3 0 0 8 0 9
アヤックス 1 1 1 2 3 4
リヨン 1 1 1 2 4 4
ディナモ・ザグレブ 0 0 3 0 5 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

レアル・マドリッド 4−0   リヨン      
ベンゼマ 19
ケディラ 47
ロリス 55(OWN)
セルヒオ・ラモス 81

ディナモ・ザグレブ 0−2   アヤックス    
ブリフテル 49
エリクセン 90




グループE 得点 失点 勝点
チェルシー 2 1 0 8 1 7
レバークーゼン 2 0 1 4 3 6
バレンシア 0 2 1 2 3 2
ゲンク 0 1 2 0 7 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

レバークーゼン 2−1   バレンシア
シュールレ 52
サム 56
ジョナス 24

チェルシー 5−0   ゲンク     
ラウール・メイレレス 8
トーレス 11、27
イバノビッチ 42
カルー 72




グループF 得点 失点 勝点
アーセナル 2 1 0 4 2 7
マルセイユ 2 0 1 4 1 6
オリンピアコス 1 0 2 4 4 3
ボルシア・ドルトムン 0 1 2 2 7 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

マルセイユ 0−1   アーセナル
ラムジー 90+2

オリンピアコス 3−1   ドルトムント
ホレバス 8
ジェブール 40
モデスト 78
レバンドフスキ 26




グループG 得点 失点 勝点
アポエル 1 2 0 4 3 5
ゼニト 1 1 1 6 5 4
ポルト 1 1 1 4 5 4
シャフタール・ドネツク 0 2 1 4 5 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

シャフタール 2−2   ゼニト   
ウィリアン 15
ルイス・アドリアーノ 45+1
シロコフ 33
ファイズリン 60        

ポルト 1−1   アポエル
フッキ 13 アイウトン 19




グループH 得点 失点 勝点
ACミラン 2 1 0 6 2 7
バルセロナ 2 1 0 9 2 7
BATEボリソフ 0 1 2 1 8 1
プルゼニ 0 1 2 1 5 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

ACミラン 2−0   BATE       
イブラヒモヴィッチ 33
ボアテング 70

バルセロナ 2−0   プルゼニ
イニエスタ 10
ビジャ 82





〜 ゲーム詳細 〜


グループA

        ナポリ 1−1   バイエルン
クロース 2 バドシュトゥバー 39(OWN)

 2勝中のバイエルンと1勝1分けのナポリとの一戦。
 ホーム・ナポリはパンデフが怪我で不在。最近では珍しい3-4-3の布陣で、カバーニ、ハムシク、ラベッシが3トップを形成する。
 アウェーのバイエルンは好調ゴメスをトップに、ミュラー、クロース、リベリがその下を固める。キーパー・ノイアーを筆頭に今シーズン公式戦での失点わずか1の守備陣も健在。ロッベンは手術をした関係で帯同していない。

前半

 ゲームを開始して落ち着く間もない2分に、いきなり試合が動く。バイエルンが自陣でのパス回しからボールを右に展開、高めに上がっていたSBのボアテンクがこれを受けると早めに中央空いたスペースへボールを折り返す。ここへ走り込んできたクロースがそのままの勢いでトラップからシュートへとつなぎ、あっさりと先制した。

 いきなりの先制パンチに対しナポリは攻撃力を強め、バイエルンはゆったりとそれを受ける展開に。ひたすらアクセルを踏みつづけたナポリは39分、中盤のインレルから右前方にスルーパスが入ると、これに反応したマッジョがPエリア内でゴール前に折り返す。すると、戻りながらの守備となったCBバドシュトゥバーの伸ばした足に当たってオウンゴールとなり、ついにバイエルンの牙城を崩すことに成功した。

後半

 後半、またもや試合が落ち着く前の2分過ぎ、バイエルンのゴメスが放ったシュートが避けたカンナバーロの腕に当たり、これをファールと判定、バイエルンにPKが与えられる。このチャンスにゴメスが蹴ったシュートはコースが甘く、キーパーにガッチリとキャッチされて勝ち越し失敗。
 前半飛ばしたナポリはペースダウン。しかしその分守りが固くなり、バイエルンは攻めあぐねる。バイエルンがボールを回すもののなかなかシュートまで持ち込めず、最終ラインまで戻してしまうシーンがたびたび見られる。
 そのうち、両チームとも引き分けOKという雰囲気になり、終盤に切った交代カードも守備重視のものとなる。今後の勝ち星を見込めば、ホームのナポリにとっても妥当な選択。結局スコアはこれ以上動かず、試合は終了した。
 




 
 
グループA

マンチェスターC 2−1   ビジャレアル
マルチェナ 43(OWN)
アグエロ 90+3
カニ 4

 第2節を落とした両チームの対決。
 マンチェスター・シティはテベスの出場拒否騒動があり、不可解な交代カードの切り方もあっての敗戦。テベスは結果的に6週間の謹慎処分を受けている。ただし国内リーグは現時点で首位。今日のゲームはジェコのワントップ。ナスリ、シルバ、ヤヤ・トゥーレ、デヨングらが先発。アグエロは足を痛めていたが、ベンチに間に合った。
 アウェーのビジャレアルはセナが足を痛めて出場停止。ニウマールも足の手術で長期離脱。トップにロッシ。カニ、デグスマンらが2列目に入る。

前半

 ゲームは早い時間にいきなり動く。4分、ビジャレアルの攻撃を止めたシティが自陣でパスをつなごうとしたところでデヨングがデグスマンにボールを奪われてしまう。デグスマンからボールを受けたロッシが左足で鋭いシュートを放つと、キーパーのハートがこれを横飛びでブロック、しかしこぼれ球をカニが再びブロックに来たハートの体の下からボールを押し込み、ビジャレアルが早くも先制した。

 しかしこの失点の後は、シティが一方的に攻める展開に。何度かビジャレアル前までにボールを持ち込むがフィニッシュまでは至らず、一方のビジャレアルは時間をかけて相手を焦らしにかかる。 すると40分、シティのマンチーニ監督は早くも1枚目のカードを切り、ジョンソンを下げてバリーをピッチへ。ヤヤ・トゥーレを2列目に上げる。
 交代から3分後のシティ、左に開いたナスリがボールを受けるとさらに背後を上がるコラロフへパス。コラロフがPエリアに持ち込みゴール前に鋭いパスを蹴りこむと、飛び込むジェコについていたマルチェナがクリアミスからオウンゴールとなり、良い時間帯にシティが振り出しに戻した。

 勢いに乗るシティはその直後、シルバがドリブルでPエリア手前まで持ち込んでジェコへスルーパスを通す。抜け出したジェコがPエリア右サイドからシュートを狙ったが、ここはキーパーのディエゴ・ロペスがしっかりとコースを消してブロック。
 ロスタイムには左からナスリが持ち込みPエリア内でシュートを放つなど、ビジャレアルが圧倒されるが、なんとかハーフタイムまで逃げ切った。

後半

 後半立ち上がりはビジャレアルが攻勢に出るが、最初のビッグチャンスはシティ。47分、右後方からのクロスにビジャレアルの最終ラインをくぐり抜け、2人の選手がPエリア内へ飛び出す。クロスに合わせたのはジェコ。しかしキーパーが寄せてこれをブロック、勝ち越すことはできなかった。
 ホームで勝ち星が欲しいシティは62分、デヨングに代えてアエグロを使ってきた。しかし攻め疲れからか、試合は膠着する。
 ジェコが3度ほどシュートチャンスを迎えたが、いずれも枠を外す。ストレスをためたシティサポーターからは、ビジャレアルのCKの際に丸めた紙がいくつも投げつけられる始末。
 引き分けが濃厚となったロスタイム、シティは左からのクロスにDFラインの裏を抜けたサバレタがフリーでヘッドを叩きつけたが、キーパーにキャッチされてゴールならず。
 そしてロスタイムの3分経過まであと10秒となるところで、シティが粘りを見せる。ビジャレアル陣内に攻め込んだシティは、右サイドをミルナーとのパス交換で抜け出したサバレタがPエリア内でクロス。これをニアサイドに走り込んだシルバが後ろ足で軽く触ってそのまま流すと、ファーサイドで余っていたアグエロがゴールに押し込みついに勝ち越し。そして、試合終了。
 劇的な逆転ゴールで、シティがホームゲームでの勝ち点3を手にした。  




 
 
グループB

    リール 0−1   インテル
パッツィーニ 21

 公式戦10戦負けなしのリールのホームゲーム。ソウ、アザール、そしてジョー・コールが攻撃をになう。
 乗り込んだインテルは監督交代後もいまいち国内リーグで調子が上がらず2連敗中。
 この日は4-4-2の布陣。CBにルシオとキブ、右にマイコン、長友は左SB。中盤にはカンビアッソ、サネッティ、モッタと並び、スナイデルがスタメン。トップはサラテとパッツィーニのコンビ。キーパーにJセーザルが戻ってきた。

前半

 ゲーム立ち上がりから引いて守るシーンが目立つ、アウェーのインテル。リールは長友のサイドを中心に攻め込むが、チャンスには至らない。
 するとインテルは21分、長友のパスカットからサラテとスナイデル、パッツィーニがボールをつなぎ、最後は左に開いたサラテの折り返しをパッツィーニが叩き込んで、インテルが先制した。
 このあとリールも攻め込むものの、Jセーザルを筆頭にインテルの守備陣が跳ね返して、前半は0-1で折り返す。

後半

 後半に入って47分、前に上がった長友が背後のスペースを突かれる。すぐに追いすがりカンビアッソとの挟撃でボールを奪い返した長友だが、そのままキーパーへバックパスを出したところをソウに狙われてしまう。しかしここはJセーザルがPエリアを出て先にクリアし事なきを得た。
 この後もリールが攻めてインテルが守る形で進むが、危うさはあるもののしたたかな守りとJセーザルの好守で、リールのチャンスを最後まで阻止し、試合終了。リールはアザールの才能あるプレーが光ったものの、ホームで星を落としてしまった。
 




 
 
グループD

レアル・マドリッド 4−0   リヨン      
ベンゼマ 19
ケディラ 47
ロリス 55(OWN)
セルヒオ・ラモス 81

 この6年で9回目の顔合わせとなる因縁のカード。
 ホームのマドリッドのこの日の前線は、ベンゼマをトップに、ディ・マリア、エジル、Cロナウドのセット。国内リーグ2戦連続ハットトリック、アルゼンチン代表でも1試合でハットトリックと絶好調なイグアインはベンチスタート。カカも控えに回る。
 一方のリヨンは守護神ロリスのほか、攻撃陣はゴミ、バストス、グルキュフ、ブリアンの顔合わせ。

前半

 立ち上がりから強いプレッシャーをかけるマドリッド。リヨンはいきなりゴミを残し全員が引いて固めざるを得なくなる。
 そんな中でもリヨンは8分にマドリッド陣内へ攻め込むと、バストスの左からのクロスを少し離れた位置からブリアンがヘッドで狙ったが、枠を捕らえず。
 すると19分にマドリッドは右CKのチャンス。エジルが左足で蹴りこんだボールをニアサイドに走り込んだCロナウドが頭で軽くコースを変えると、ファーサイドに詰めていたベンゼマが押し込み、ついにマドリッドがゴールを奪った。

 28分、セルヒオ・ラモスの裏を取ったリヨンのゴミが、左からのクロスをマドリッドゴールにボレーで叩き込んだが、これはオフサイド。
 その後もマドリッドペースで進み、ゴール前でのFK等のチャンスもあったが、ロリスの好セーブの前に追加点はならずハーフタイムへ。

後半

 後半開始早々の47分、マドリッドの最終ラインからのロングボールにリヨンのレベイエールが反応したが、ヘディングが後方のベンゼマへとつながってしまいピンチを作る。Pエリア内左サイドでキーパーと1対1になったベンゼマは、確実な選択で中央に走り込むケディラにパス。難無くシュートを決めて、リヨンのミスから点差を広げる。

 ここからリヨンが反撃に出るかと思いきや、引き続き耐え凌ぐ戦術を取り、マドリッドの一方的な試合になってきた。
 55分、リヨン陣内中央からエジルとパス交換を繰り返しながら左に流れたベンゼマ、ボールをエジルに預けてPエリア内へ切り込むとマルセロを経由したボールが目の前に入る。ここはベンゼマがシュートする前にDFロブレンがクリアしたが、このボールをPエリア内左でエジルがカットし角度のないところからゴール前に向かってボールを蹴り込むと、ロリスの手を弾きゴールイン。リヨンの心を折るのに十分な3点目が入った。

 59分、久しぶりにリヨンにチャンスが訪れる。左から上げたクロスにカシージャスがワンハンドパンチで反応したが、ボールはゴール前のグルキュフの元へ。グルキュフはすかさずシュートしたが、なんと目の前のゴミがブロックしてしまい、チャンスを逃してしまった。
 続くリヨンのCKを難無くクリアしたマドリッドは、カウンターから3対3に。左に開いたベンゼマが余裕のあるドリブルからゴール正面のエジルへパス、Pエリア少し手前の位置からエジルがグラウンダーのシュートを狙ったが、ロリスが横っ飛びでボールを弾き出した。
 70分のマドリッド、最終ラインからのロングボールが最前線へのベンゼマに入りチャンスとなる。最後はCロナウドがPエリア内でシュートをゴールに叩き込んだが、コースを横切った途中出場のカカがプレーに関与したと見なされオフサイド、ゴールは認められなかった。
 72分にマドリッドはベンゼマを下げてイグアインをピッチへ送る余裕の采配。そして、力の差を見せつけながら攻めつづける。
 一方のリヨンは80分にFWゴミを下げてDFを投入し、傷口が広がらないようにするのが精一杯。
 だがその直後にマドリッドが左CKを得ると、高いボールに競い合ったセルヒオ・ラモスの目の前にボールがこぼれ、ワンバウンドさせてから左足シュート。ついに4点差となった。
 試合はこのままマドリッドの完勝で終了、リヨンは後に引きそうな敗戦となってしまった。  




 
 
グループF

マルセイユ 0−1   アーセナル
ラムジー 90+2

 ヨーロッパの大会で以外にも初顔合わせとなる両チーム。ホームのマルセイユは中3日、アウェーのアーセナルはわずか中2日で迎えるゲーム。
 アーセナルはファン・ペルシを先頭に、ウォルコット、ロシツキ、アルシャビンが前線、ボランチにソングとアルテタという布陣。守備陣は、サニャが右足すねを骨折してしまい長期離脱、ギブスは腹筋を痛めて欠場し、ベルマーレンもいまだ復帰せず。コシェルニーは故障から戻り、メルテザッカーとCBを組む。

前半

 立ち上がりから高い位置でプレッシャーをかけるマルセイユ。押し込まれるアーセナルだが、20分に左CKをゲット。ゴール前に放り込まれたボールにアーセナルの選手がヘディングでつなぎ、最後はファン・ペルシがゴールを狙ったが、キーパーのマンダンダがワンハンドでクリアしゴールならず。
 その後もアーセナルはマルセイユの攻撃にさらされ続けるが、前半を失点0で切り抜ける。

後半

 後半立ち上がりも前半同様、慎重なアーセナル。60分にサニャに代わって右SBに入っていた19歳ジェンキンソンが右足ひざ裏を痛めてしまい、OUT。
 その後も膠着したまま試合はロスタイムへ。マルセイユの選手の足も止まりかけたところ、アーセナルはジェンキンソンに代わって右SBに入ったジュルーが上げたクロスが、ゴール前に入り込んだ途中出場のジェルビーニョを経由し、フリーのラムジーの元に。ラムジーはこれをワントラップから右足を振り抜きゴールゲット。
 押されていたアーセナルが土壇場でまさかの勝ち星を拾い、グループ首位に躍り出た。