リヨン | 1−0 | アポエル |
ラカゼット 58 |
アポエル |
1−0 延長 0-0 | リヨン |
マンドゥカ 9 |
リヨン |
1−1 PK戦 3-4 | アポエル |
レバークーゼン | 1−3 | バルセロナ |
カドレツ 52 |
サンチェス 41、55 メッシ 88 |
気温2度、雨の降るドイツでのゲーム。 ホームのレバークーゼンはバラックの他、FWデルディヨクが負傷欠場。長身のキースリンクをベンチスタートとし、シュールレのワントップ。中盤を厚くして守備的にバルセロナに対峙する。 そのバルセロナはビジャが長期離脱中でピケ、シャビも不在。中盤はセスク、イニエスタ、ブスケッツ。前線にメッシ、アドリアーノ、サンチェスという布陣。 試合は両チームの想定するとおり、圧倒的にバルセロナがボールを支配して進む。レバークーゼンは集中力のある守りでバルサに決定的チャンスを作らせない一方、30分過ぎまで全く攻撃にならず。その後ようやくバルセロナ陣内に攻め込むようになっても、ノーチャンスが続く。 40分過ぎ、自陣深いところでFKを得たレバークーゼンは、この試合珍しく全体的に上がってリスタートする。大きく蹴り込んだボールはそのまま大きく跳ね返されると、ルーズになって最後は敵陣に残っていたメッシの元へ。 すかさず右サイドにいたセスクとサンチェスが駆け上がるとメッシからパスを通され、高く位置していたディフェンスが災いして突破を許してしまう。最後はボールを拾ったサンチェスがキーパーの股下からシュートを流し込んで、バルセロナが先制した。 前半のバルセロナはアウェーにもかかわらずで驚異の支配率78%を記録した。 後半、リードを許したレバークーゼンはさすがに前半に比べ10Mほど全体を押し上げる形でスタート。 すると51分、バルサゴール前に攻め込んだレバークーゼンは、Pエリア内でのルーズボールの奪い合いの末、1月にトッテナムから加入したチョルルカが右からふわりと折り返したボールを、サンチェスに競い勝ったSBのカドレツが頭で押し込み、同点とすることに成功した。 引き続き中盤からコンパクトに構えてプレッシャーをかけるレバークーゼン。だがこうなると、もちろんバルセロナにもチャンスが増えることになる。 55分、センターサークルでパスを受けたセスクから、中央でレバークーゼンの最終ラインの裏をうかがうサンチェスにスルーパスが入る。 抜け出したサンチェスはキーパーを振り切りシュートも確実に沈め、あっという間に再びリードを奪った。 64分、中盤でブスケッツのパスミスを奪ってレバークーゼンのチャンス。テンポよくパスがつながり攻め込むと左に開いたスペースにボールが出て、走り込んだカストロが左足でシュート。しかし惜しくも右ポストに阻まれてしまい、チャンスを逃す。 72分、右前方でボールを受けたメッシが一人で仕掛ける。レバークーゼンのDF、フリートリヒとシュワープがチェックに行ったところを、シュワープを股抜きで難無くかわしてPエリアに持ち込むと、体で止めに来たキーパーにはすかさずループシュートを見舞う。見事なプレーだったが、惜しくもボールはゴール右ポストを叩き得点には至らず。 88分、センターサークルでパスを受けたメッシはライナルツに両手で体を押さえられるもそれを振り切ると、右前方のDアウベスヘスルーを通す。抜け出たDアウベスはキーパーと1対1の状況で、意外にもクロスを選択。そのボールを走り込んだメッシが左足で押し込んで、バルセロナが3点目を手に入れた。 スコアはこのまま試合終了、後半若干レバークーゼンが盛り返したもののポゼッションは28%に留まり、バルサの完勝で1stレグを終了した。 |
バルセロナ | 7−1 | レバークーゼン |
メッシ 25、42、49、58、84 テージョ 55、62 | ベララビ 90+1 |
第1戦をホームで落としてしまったレバークーゼン。前半を守って耐え続け、後半攻撃に出たところで失点を重ねてしまった。 そして今回ここカンプ・ノウでは、攻めなくてはいけない厳しい状況。 ホームのバルセロナは、ペドロ、メッシ、セスクが前線を務める。 立ち上がり、さすがに慎重に守りながらも、攻めるときは普通に人数をかけるレバークーゼン。探り合いといった形で試合が進むが、10分にバルセロナに最初のチャンスが訪れる。 右サイドからPエリアに走り込むメッシに対し、セスクからふわりとDFラインを越えるパスが入る。メッシはこれを胸で落としざま左足でシュート。構えていたキーパーがブロックしたところで、跳ね返りをメッシが直接ゴール前に折り返す。ゴール正面で待ち構えたペドロが右足を振りぬいたが、ここもDFが体を張ってブロックし、失点を防いだ。 その後も何度か訪れたチャンスをものにできなかったバルセロナだが、25分、バルサゴール前まで攻め込んだレバークーゼンを防ぐと、パスを受けたシャビが自陣中央から最前線でDFラインの裏を狙うメッシにロングパスを通す。スピードに乗ってPエリアまで独走したメッシは、そのあとスピードを殺して間合いを測り、寄せてこないキーパーを見切ってループシュート。ボールが転々とゴールに飛び込み、バルセロナが先制した。 42分、バルセロナは中盤でボールを奪って速攻。最後に右のメッシへボールが渡ると、メッシはそこから中央へ細かいドリブルで持ち込んでからシュートを放つ得意の形に持ち込んで、ゴール左にボールを押し込んだ。 バルセロナが2点をリードし、前半終了。 2試合トータル5-1となり、厳しくなったレバークーゼン。しかし、バルサは手を緩めない。 47分にはレバークーゼンゴール前でセスクがメッシとのワンツーでPエリア内に抜け出すと、キーパーと1対1ながらさらに中へのパスを選択。しかしここはカットされてしまう。 その2分後、センターライン手前でボールを受けたセスクが、DFラインの裏を狙うメッシに浮き球のパス。しっかりと収めたメッシはDFに着かれながらもPエリア内右に流れつつ、右足で2点目と同じようにループシュート。見事構えていたキーパーの頭上を破ってゴールにボールを放り込み、ハットトリックを達成する。 この得点差で、バルセロナは53分に2枚交替。イニエスタとシャビを下げて、ケイタとテージョを投入。 53分、レバークーゼンはこのゲームで初めての惜しいシーンを迎える。バルセロナゴール前左に出されたパスにデルディヨクが飛び出すとマスチェラーノを振り切り、さらにゴールライン際でキーパーに飛びつかれる寸前に、ゴール方向へボールを蹴りこむ。だが、ボールは無人のゴール前を惜しくも横切ってしまった。 そのデルディヨクはここでシュールレと交代。ゴールキックからゲームが再開、左方向に蹴ったボールをうまくつなぎ、テージョが飛び出してキーパーと1対1に。テージョはしっかりと右足でゴール右隅にシュートを流し込んで、バルセロナが4点目を奪った。 57分、センターサークルでボールを受けたメッシから、左前方に走り込むテージョに対して絶好のパスが入る。テージョは今度は中央への折り返しを選択、しかしここはDFがスライディングでブロックした。 ここで得た左CKで、近いサイドにいたメッシにマイナスにボールが戻されると、これをワンタッチでペドロに当ててワンツー、さらにもう一度ペドロとのワンツーでメッシが縦に抜けようとしたところで、レバークーゼンのDFがボールをカット。さらにキーパーがキャッチに滑り込んだが、ボールをこぼしてしまう。ここに走りこんでいたメッシがすかさずボールをゴールへ押し込んで、この日4点目をゲットした。 62分、バルセロナに6点目。レバークーゼンが攻めに転じたところでボールをカット、逆襲から左のテージョにボールが渡り、テージョが再びキーパーの足元からシュートを決めた。 そして84分、ゴール正面でボールを受けたメッシは、ドリブル二つを挟んでPエリア内から左足シュート。見事、ゴール左に決まった。 メッシが1試合一人で5ゴール、UCL史上初の記録を樹立した。 89分、攻め込まれていたバルサだが、セスクがボールをカットしカウンター。そのままハーフライン付近まで持ち上がってから左のテージョへスルーパス。テージョはボールを受けてゴール正面まで持ち込みフリーでシュートを放ったが、ここはキーパーが体に当ててしっかりとブロックした。 90分を回ったところでレバークーゼンが再びバルサゴール前にボールを運ぶと、ベララビがロルフェスとのワンツーでPエリア内左に飛び込み右足シュート。ボールをゴール右に突き刺して、一矢報いる。 そして間もなくタイムアップ。バルセロナがレバークーゼンに圧勝で、5シーズンの連続ベスト8入りを決めた。 |
レバークーゼン | 2−10 | バルセロナ |
ゼニト | 3−2 | ベンフィカ |
シロコフ 27、88 セマク 71 |
マキシ・ペレイラ 20 カルドソ 87 |
ベンフィカ | 2−0 | ゼニト |
マキシ・ペレイラ 45+1 オリベイラ 90+3 |
ゼニト | 3−4 | ベンフィカ |
ACミラン | 4−0 | アーセナル |
ボアテング 15 ロビーニョ 38、49 イブラヒモヴィッチ 79(PK) |
アーセナルは短期合流中のアンリがベンチに入る。CBメルテザッカーは直前のリーグ戦で足首を故障し離脱中。ベルマーレンがCBに入り、代わりの左サイドをギブスが務める。 ホームのミランはイブラヒモヴィッチとロビーニョの2トップ。そのしたに故障明けのボアテンクが入った。 12分、ミランにアクシデント。キャプテンのセードルフが足を痛め、早くも交代のカードを切るはめに。 15分、ミランのボアテンクがアーセナルDFの甘いマークを突いて、Pエリア内右サイドで縦パスを受ける。このボールを胸で落とすとすかさず右足一閃、ニアサイド上角にシュートを叩き込んでミランが先制した。 その後、両チーム悪い芝に苦労しミスもある中で、攻守がくるくる入れ代わる展開。 38分、ミランのイブラヒモヴィッチが左サイドでオフサイドの見逃しから抜け出し、チャンス。そのままドリブルでPエリア内まで持ち込み、ロビーニョの飛び込みのタイミングを計って折り返すと、ドンピシャのヘッドでロビーニョが叩き込んで、ミランが点差を広げる。 40分過ぎ、アーセナルは守備で奮闘していたコシェルニーを故障から下げることになってしまった。 後半から、アーセナルはウォルコットに代えてアンリを入れてきた。 49分のミラン。ロシツキにプレッシャーをかけてボールを奪うと、左からイブラヒモヴィッチがアーセナル陣内へと持ち込む。アーセナルはラインを作って備えたが、イブラヒモヴィッチが中へパスを出した瞬間、CBベルマーレンが足を滑らせてしまう。フリーとなったロビーニョのシュートがゴール左にきまって、いい時間帯にアーセナルを突き放した。 65分にアーセナルにチャンス。ソングが後方からトップのアンリへ低いパスを蹴り込むと、DFを背負ったアンリはワンタッチで背後に回るファン・ペルシにループパス。これをファン・ペルシはPエリア内やや左の位置から左足のダイレクトボレーでゴール逆サイドを狙う。しかしここはGKアッビアーティが横っ飛びのスーパーセーブでブロック、ゴールを許さない。 70分を過ぎると、度々アーセナルゴール前に攻め込むミラン。そして78分、イブラヒモヴィッチがPエリア内で仕掛けた切り替えしにたまらずコシェルニーに代わって入ったジュルーが体で止めに行って、PKを与えてしまう。これをイブラヒモヴィッチ自らキーパーの反応した同サイドをぶち抜いて決めた。 84分のアーセナル。右サイドからのクロスにファン・ペルシが下がりながらの難しい体制でヘディングシュートを放ったが、ここもアッビアーティーが好セーブによりゴールを守る。 1stレグはミランが大量4得点の完勝で終わった。 |
アーセナル | 3−0 | ACミラン |
コシェルニー 7 ロシツキー 26 ファン・ペルシ 43(PK) |
完敗の1stレグを受けて、ホーム2ndレグを迎えるアーセナル。UCLにおいて4点差を2ndレグで跳ね返した歴史はない。ただしこのところの国内リーグでは調子を上げており、大逆転を狙う。 対するACミランは03-04シーズンに4-1から0-4というスコアでデポルティボに敗れた経験がある。 両チームとも怪我人が多く、ミランはネスタらを欠き、ベンチにキーパーを2枚置けるような有様。アーセナルはベナユン、アルテタ、ウィルシャー、ラムジー、ディアビと、多くの中盤の選手が不在。 そんな中、それぞれの不動のエース、イブラヒモヴィッチとファン・ペルシは揃って先発。 ミランはイブラヒモヴィッチとエルシャーラウィ、ロビーニョが攻撃を担い、アーセナルはファン・ペルシ、ロシツキーを中心に、右にウォルコット、左にジェルビーニョという布陣で臨む。 立ち上がりから、攻撃時にはサニャとギブスの両SBが高い位置まで上がり積極的に行くアーセナル。 たまらず5分にはACミランのファン・ボメルがロシツキーヘの後ろからのスライディングで早くもイエローをもらう。 このリスタートから左CKをアーセナルがGet、1度目はイブラヒモヴィッチがクリアし再度CKとなると、2度目は後方からマークを外してゴール前に入り込んだコシェルニーが頭で合わせ、追う立場のアーセナルが幸先良く先制した。 アーセナルは前線から激しくプレスをかけ、ミランのDFラインにも余裕を与えない。ただ、13分にサニャ、15分にはギブスがチャージでイエローを受けてしまう。 16分、アーセナルは前線でロシツキーがボールを奪ってトップのファン・ペルシへパス。絶好のチャンスだったが、ファン・ペルシはシュートではなくロシツキーヘのリターンを選んでしまう。結局このパスが乱れて、シュートまで結び付かなかった。 19分、ゴール正面やや左の20mほどのところからファン・ペルシが左足で狙ったが、ここはキーパーのアッビアーティがブロック。 25分、ウォルコットが右サイドをドリブルで持ち込み、中はミランの選手が揃っていたけれども折り返す。ここでCBチアゴ・シウバによるクリアが小さく、Pエリア内のロシツキーに渡り、そのままシュート。アーセナルはラッキーな形で2点目を手に入れた。 ホームの大声援の後押しを受けさらに攻めるアーセナルは42分、右サイドでボールを受けたチェンバレンがドリブルで仕掛け、寄せてきたメスバーとノチェリーノの間を割りに行こうとしたところでブロックを受け転倒。これがPKとなる。キッカーはファン・ペルシ。強烈なシュートをゴール右上に蹴りこみ、前半のうちにビハインドを1点まで縮めることに成功、勝敗はわからなくなった。 メンバーはそのままで後半開始。 58分にアーセナルにビッグチャンス。中盤で今日気持ちの入っているプレーを見せているロシツキーがファン・ボメルからボールを奪って左のジェルビーニョへ展開。Pエリア内まで持ち込んだジェルビーニョは寄せてきたメクセスの足元からシュートを狙うと、メクセスの足に当たってボールはコースを変える。ボールは最初のコースに反応したキーパーの逆を突く形になったが、アッビアーティは足を伸ばしてこれをブロック。跳ね返りに詰めたファン・ペルシが真正面からシュートを狙ったが、ここも素早く体を起こしたアッビアーティが手でブロックし、アーセナルの得点を許さず。 ACミランは76分、右サイドからイブラヒモヴィッチが鋭いシュートを放ったが、キーパーのシュチェスニが弾き返す。続くスローインからのプレーで、交代で入ったばかりのアクイラーニが右からPエリアにドリブルで持ち込むと、DFラインとキーパーの間にパスを通す。このボールに一番遠いサイドからノチェリーノが走りこんで合わせたが、これはシュチェスニの正面を突いてしまった。 追いつきたいアーセナルはその後もたびたび攻め込むが、ペースが落ちてきたこともあってか、前半ほどのリスクを冒した攻撃は見られなくなる。 ミランもアーセナルの攻撃に耐えて、そのままタイムアップ。 この試合はアーセナルの完勝で終わったが、2試合合計でACミランがベスト8に勝ち抜けを決めた。 |
ACミラン | 4−3 | アーセナル |
CSKAモスクワ | 1−1 | レアル・マドリッド |
バーンブルーム 90+3 | Cロナウド 28 |
グループリーグ6戦全勝のマドリッドがモスクワに乗り込んでの1stレグ。 マドリッドはベンゼマが先発。他にカジェホン、エジル、Cロナウドが攻撃を担う。マイナス5℃の人工芝のピッチに、マドリッドはスパイクを調整して臨む。 一方、国内リーグは冬季中断中のCSKA。膝の故障で長期間離れていた本田だが、サブながらメンバーに名を連ねた。 最初のチャンスはCSKA。7分、中央から左サイドに展開されたボールにシェンニコフが反応し抜け出すと、ゴール前にクロスを上げる。これにザコエフが体制を崩しながらもボレーで合わせたが、シュートは枠を捕らえず。 14分、ベンゼマがシュートを狙った後で右足付け根を痛めてしまう。いきなりのアクシデントで、マドリッドは1枚目のカードを切ることに。イグアインがピッチに入る。 17分のマドリッドの攻撃。中央をこじ開けに行くとイグアインがPアークからシュート。キーパーがブロックしたボールにケディラがたたき付けるようなシュートで合わせたが、ここもキーパーがよく反応してボールを弾き、ゴールの外へと押しやった。 28分、ミスから試合が動く。マドリッドのロングボールにCSKAが中途半端な処理をしてボールを奪われると、左からクロスを放り込まれる。ここでもCSKAはクリアしきれず、Pエリア内でこぼれたボールをCロナウドが左足でゴールに叩き込んで、マドリッドが先制した。 後半に入って5分あたりからマドリッドがCSKAゴール前に度々入り込むが、CSKAの粘り強い守りにゴールを割ることができない。 68分、CSKAは2枚目のカードとして本田をピッチに送る。今シーズンのUCL初出場となった。 早速、70分にマドリッドゴール正面35mほどの位置でFKを蹴ったが、これはキーパーの正面。この後、本田はボランチの位置でボールを捌いてバランスを取る役をこなす。 75分、マドリッドは精力的にボールを追いかけたカジェホンに代えてカカを投入。その1分後、シャビ・アロンソからのパスにCロナウドがオフサイドギリギリで飛びだしPエリア内でボールを受けたが、キーパーに素早く詰められて、チャンスをものにできず。 84分にはエジルに代えてRアルビオールを送り、守りを固めるマドリッド。 しかしロスタイム、左SBコエントランのファールでFKを得たCSKAは、ゴール前に放り込んだボールを頭で2つつなぐと、ゴール前フリーとなったバーンブルームがボレーで叩きこんで、土壇場で同点とすることに成功した。 そして、そのまま試合終了。マドリッドは勝ち点3を逃してしまったが、アウェーゴールを引っ提げてホームの2ndレグを有利に迎えることとなった。 |
レアル・マドリッド | 4−1 | CSKAモスクワ |
イグアイン 26 Cロナウド 55、90+4 ベンゼマ 70 | トシッチ 77 |
マドリッドのホーム、サンティアゴ・ベルナベウで迎える2ndレグ。残念ながら、CSKAの本田はスペインに同行したものの、左太ももを痛めてしまい欠場。それ以外は、1stレグと同じメンバーでこの試合に臨む。 マドリッドは直前の国内リーグ戦と同じメンバーを起用。トップにイグアイン、エジル、カカ、Cロナウドが前線を務める。 序盤からマドリッドが攻める展開ながら、CSKAはそれほど引かずに前からチェックをかける。 そして最初のチャンスはCSKA。8分、右サイドからボールを運ぶと、左から右に流れるドゥンビアへザゴエフからスルーパスが入る。アルベロアにマークされながらも、Pエリア内で直接シュートに持ち込んだドゥンビア。しかし、枠をとらえることができなかった。 12分には、最終ラインでのボールカットからカウンター。素早くボールをつないで右のムサからゴール前のドゥンビアへボールが折り返されたが、ペペのハードマークにドゥンビアはボールに触れることができず。 16分にマドリッドの攻撃。左サイドでCロナウドがボールをカットすると、イグアインとのワンツーで一気に加速し縦に突破。エンドライン手前で切り返して追いすがるDFをかわしてから、ゴール前にボールを折り返す。しかしまだここにマドリッドの選手が来ておらずボールはクリア、こぼれたボールをカカがシュートしたが、これもゴール左に外れた。 リーガで絶好調のマドリッドに対しがっぷり四つの試合運びをするCSKAだが、20分過ぎから徐々にマドリッドに流れが傾いてくる。そして25分からの撃では、マドリッドがCSKA陣内でボールをつないでじわじわと圧力をかけると、マルセロの仕掛けからPエリアに侵入。右のカカがゴール前に折り返したボールはDFに当たって跳ね返されたが、これを再びマドリッドが拾ってPエリア内に運び直すと、右のケディラから左のカカに浮き球のパスが通る。この時イグアインとCロナウドはオフサイドポジションだったが、プレーにかかわっていないと判断され、結果カカはフリーに。カカがゴール前に折り返したところをそのイグアインが押し込んで、微妙ながらもマドリッドが先制した。 その後もマドリッドが押し込む形で試合が進むが、前半は1点差で折り返す。 後半、CSKAはママエフをピッチに送ってスタート。 引き続き押し気味に進めるマドリッドだが、49分、シャビ・アロンソがイエローを受けてしまう。これで彼は累積3枚となり、勝ち上がっても次の試合は出場できなくなった。 守備的に進めていたCSKAだが、55分、最終ラインの前でフリーでボールを持ったCロナウドがロングシュートを放つと、手前でワンバウンドされたボールをここまで奮闘していたキーパーが後逸。意外な形で均衡が破れた。 攻めなくてはならないCSKAは66分、途中出場のオリセーがスルーパスに右サイドを抜け出しゴール前にラストパス、ザゴエフがシュートを決めたかに見えたが、オリセーのオフサイド。 CSKAは続けて、前方に大きく蹴り出されたボールをドゥンビアがチェイス、そこへカシージャスが飛び出していったが、滑り込んだカシージャスはキャッチし損ね、ゴールがら空きのビッグチャンス。だがドゥンビアのシュートは枠を大きく外し、ものにすることができない。 今一度流れを取り戻すべく、69分にイグアインに代えてベンゼマを入れたモウリーニョ監督。するとすぐに結果が出る。 マドリッドのボール回しから右に開いたエジルに渡ると、エジルは低く強いパスをPエリア内のベンゼマ目掛けて蹴り込む。オフサイドをかい潜ったベンゼマがこのパスを納めると、シュート。これには出足良くキーパーが寄せて一度はブロックしたが、こぼれたボールをベンゼマがすかさずトゥキックでゴールに押し込んだ。これで、試合はほぼ決した。 このあとはノーガードの様相となり、77分、カウンターからCSKAのトシッチがミドルシュートをゴール左上にねじ込んで、一矢報いる。 ロスタイム、マドリッドはペペのカットからカウンター。Pエリア内右サイドでパスを受けたベンゼマは、シュートではなくゴール前に入ってきたCロナウドへのパスをチョイス。Cロナウドが無人のゴールにボールを押し込み、今UCLでの6ゴール目を決めて試合を締めくくった。 トータルスコア5-2で、マドリッドがベスト8進出を決めた。 |
CSKAモスクワ | 2−5 | レアル・マドリッド |
ナポリ | 3−1 | チェルシー |
ラベッシ 39、65 カバーニ 45+2 | マタ 27 |
ヨーロッパカップ戦においてホーム11戦負け無しと強さを誇るナポリがチェルシーを迎えての一戦。 ナポリはグループリーグ最終戦でのペナルティから、マッツァーリ監督が2試合ベンチ入り禁止中。 チェルシーはこのところ不調が続き、監督解任の声も大きくなってきている。テリーは怪我からベンチ外。不振に喘ぐFトーレスはベンチスタート。国内リーグ戦で負傷したAコールのほか、ランパードもベンチ。 最初のチャンスはナポリ。10分、再三チェルシー最終ラインの裏を狙っていたカバーニが、中盤右のインレルからのサイドチェンジで左サイドを突破、Pエリアまで持ち込み右足で鋭くニアサイドを狙う。しかしここはキーパーのツェフが素早く右足を出してブロック、ファインプレーに阻まれる。 この直後、左SBで先発したボジングワが左ハムストリングを痛め、チェルシーは早くも1枚カードを切るはめに。 18分のナポリ。右サイドをマッジォがオーバーラップしスルーパスに抜け出すと、ゴールエリア手前でシュートを放つが、ここもツェフが触ってCKへと逃れた。 ゲームはナポリペースで進んでいたが27分、DFカンナバーロのトラップミスで目の前に来たボールをマタがゴール前で押し込み、意外な形でアウェーのチェルシーが先制する。 39分、ナポリがチェルシー陣内に攻め込むと、ピッチ中央でボールを受けたラベッシが、縦に抜けるカバーニに釣られてチェルシーの守りが薄くなったところで直接シュート。ゴール右隅にシュートを決めて、同点とした。 そして前半ロスタイム2分、右後方インレルからのクロスをファーサイドからゴール前に切り込んできたカバーニが肩で押し込み、ナポリは前半のうちに逆転に成功、ハーフタイムへ。 後半はナポリがセカンドボールを拾えずに、やや流れがチェルシーに傾く。 だが65分、ナポリはチェルシーDFラインの裏に放り込んだロングパスをダビド・ルイスに競い勝ったカバーニが拾って、中央を駆け上がってきたラベッシへパス。これをラベッシがゴールに叩き込み、ナポリがリードを広げた。 81分にナポリのカウンター。ゴール前でカバーニがキープし、チェルシーの守備ラインが並んだところで左のハムシクヘパス。ハムシクは縦への突破を見せてから切り返してDFラインを崩し、ツェフをも引き出すと、ゴール正面のマッジョへラストパス。マッジョが放ったシュートは、しかしゴールマウスにカバーで入ったAコールにライン上で掻き出され、追加点とならず。 このあとも得点は動かず、ナポリが完勝に近い内容で先勝した。 |
チェルシー | 4−1 延長戦 | ナポリ |
ドログバ 29 テリー 47 ランパード 75(PK) イバノビッチ 105(延長) | インレル 55 |
ホームの1stレグを完勝し、公式戦は6連勝中と勢いに乗るナポリ。一方、調子の上がらなかったチェルシーは監督を更迭して2ndレグでの逆転を狙う。 珍しくも、ナポリのホームに負けないくらいの大声援に包まれるスタンフォードブリッジスタジアム。 2点差以上の勝利が求められるチェルシーは、国内のゲームで主力の一部を温存。この日は主力がスタメンに名を連ね、ドログバがトップなのはもちろん、ランパード、テリー、Aコールといったあたりが先発。 対するナポリはいつも通り、カバーニ、ラベッシ、ハムシクが前線を務める。 立ち上がりから両チーム激しいプレーで主導権を争う。ファーストシュートは5分のチェルシー。右からのスローインをPエリア内のドログバが胸で落とし、スタリッジがダイレクトシュート。しかしキーパーに弾き出された。 13分にナポリの速攻。センターライン左サイドでカバーニがボールを受け、相手陣内中央のハムシクヘパス。ハムシクは軽く溜めてから右サイドを上がるマッジョヘボールを出す。マッジョはこれをゴールに近い逆サイドへ鋭いグラウンダーのボールを蹴り込むと、ここに走り込んで来たのはカバーニ。滑り込みながら左足で合わせたが、シュートは惜しくも枠を捕らえずサイドネットだった。 その1分後には、チェルシーのCKをナポリのキーパーがクリア、インレルが拾って右サイドを持ち上がる。そして、トップでDFラインの裏を狙ったラベッシに対し中盤から長いスルーパスを通す。このパスを受けるとラベッシはそのままPエリアまで持ち込み、右45度の角度からシュートを放ったが、ここはキーパーのツェフがきっちりブロックした。 しばらくナポリペースの流れだったが、28分、チェルシーは後方でのパス回しから徐々にボールを運んで、左のラミレスに展開。ラミレスはシンプルに右足でゴール前に放り込むと、ここに、予めいい位置取りで狙っていたドログバが飛び込んで、ヘディングシュート。みごとゴール左に叩き込んで、チェルシーが少ないチャンスをものにした。 勢いづくチェルシーはその2分後、スタリッジが右サイドを突破しゴール前に早いボールを蹴り込むが、ファーサイドのドログバに渡る手前でカットされてシュートならず。 ナポリは36分、足を痛めてしまったマッジオがピッチを後にする。 次の1点が大きい意味を持つ状況のまま、前半は終了。 後半開始わずか2分で試合が動く。右CKを得たチェルシーは、ランパードが近いサイドにボールを蹴り込むと、早めに飛び込んだドログバの背後からフリーで走り込んだテリーがヘディングシュートを流し込む。このゴールでチェルシーは、アウェーゴール差により半歩リードを奪い返すことに成功した。 勢いに乗るチェルシー。しかし、このリードは10分と続かない。 55分、ナポリの左からのクロスをテリーが頭でクリアするが、そのボールをPアークの頂点でインレルが胸トラップで落として右足一閃。シュートをゴール左に叩き込み、ナポリがアウェーゴールを返して再びリードを奪った。 これで少なくとも1点が必要となったチェルシーは、63分にスタリッジに代えてFトーレスを使ってきた。 早速その直後にFトーレスがPエリア内で絡んでイバノビッチが右サイドからシュート、DFに当たってボールはコースを変えたが、ここはキーパーが好セーブをみせゴールならず。 さらに、右からのイバノビッチのロングスローを、Pエリア内のドログバが胸トラップから反転してシュートを狙ったが、ここもキーパーが横っ飛びでクリアした。 70分にはナポリにチャンス。チェルシーゴール前に攻め込むと、スニーガがワンツーでPエリア内右サイドに侵入しシュート。だが、ツェフが手に当ててブロック、ナポリはチャンスを活かせず。 セットプレーにおいて形勢が有利なチェルシーは、CKやFKのチャンスを度々作り、ナポリを追い込んでいく。 74分に右サイドで得たFKでは、マタが左足でゴール前にインスイングの絶妙なボールを放り込むが、鋭く飛び出したキーパーがパンチングでクリア。続いてチェルシーが得た左CK、ランパードが右足で上げたボールをイバノビッチがヘッド、これがドッセーナの手に当たる。チェルシーにPKが与えられた。 キッカーはランパード。思い切りよく蹴り込んだシュートはキーパーと同サイドだったが、鋭くネットに突き刺さる。これで、2試合通して全くのタイスコアに追いついた。 その後、両チームの攻防が激しくなり、ロスタイムまで緊迫した展開が続いたが、得点は動かず90分を終了。試合は延長戦へ突入する。 延長に入りチェルシーが交代枠を使い切る。95分にマタを下げてマルダ、98分にテリーを下げてボジングワ。 100分にチェルシーのカウンター。中盤からトップに残っていたトーレス目掛けロングボールが入ると、キーパーが飛び出したものの目測を誤り、バウンドしたボールが頭を越えてしまう。これを走り抜けて拾ったトーレスが右サイドあまり角度のないところから無人のゴールへシュートを狙ったが、枠を外してしまった。 ナポリは103分に右CKを得るが、ここでチェルシーにカウンターを受けてしまう。やや左サイドを持ち上がったトーレスから逆サイド前方を駆け上がるラミレスへパスが出たが、これを最後尾まで戻ってカットしたのは敵ゴール前から追い掛けてきたカバーニ。FWカバーニの、この時間帯での献身的なプレーでピンチを免れた。 104分にチェルシーは右サイド深い位置でドログバが粘ってセットプレーをゲット。ランパードのリスタートはナポリに跳ね返されるが、これをチェルシーが再び拾って攻撃を続行。ドリブルで右サイドに持ち込んだラミレスが、立ちはだかるハムシクとドッセーナの間から、内側のドログバへショートパス。Pエリア右でボールを受けたドログバはトラップから素早く反転し、Pカンナバーロの股下からゴール前へパスを送る。これがノーマークのイバノヴィッチに通り、ナポリゴールにシュートが突き刺さってチェルシーが勝ち越しを決めた。 そして、延長前半が終了。 短いインターバルを挟んで延長後半、ナポリはハムシクを下げてパンデフを投入。その5分後にはバルガスをピッチへ。 しかしスタミナが心配されたチェルシーも足を止めることなくDFを続け、ついに120分間がタイムアップ。 チェルシーが1stレグからの大逆転でナポリを下し、ベスト8に進んだ。 |
ナポリ | 4−5 延長の結果チェルシーの勝利 | チェルシー |
マルセイユ | 1−0 | インテル |
Aアイェウ 90+3 |
インテル | 2−1 | マルセイユ |
ミリート 75 パッツィーニ 90+6(PK) | ブランドン 90+2 |
ロスタイムの失点で1stレグを落としたインテルがホームで迎える2ndレグ。アウェーゴールを与えずに、2点以上を取って勝ちたいところ。スタジアムのサポーターが大声援で後押しする。 ミリートとフォルランの2トップ、その下にスナイデルが先発。長友も左SBに名を連ねた。 有利な状態のマルセイユだが、このところ国内リーグが低調で、点も取れていないところが不安材料。1ヶ月ほど故障で離脱していたレミが戻ってきて、トップに入る。 立ち上がりはマルセイユが積極的にインテルゴールを狙うが、最初のビッグチャンスはインテル。 8分、マルセイユの自陣でのパスミスをスナイデルが狙ってインテルボールとすると、右から折り返されたボールがゴール真ん前のスナイデルのところにこぼれる。だが、フリーで放ったスナイデルのシュートはディアワラとキーパーのブロックに阻まれてしまい、チャンスを逃した。 続く10分に右CKを得たインテル。いったんクリアされたボールを出足良く長友が奪い返すと、ボールを繋いで右からスナイデルが早いクロスを放り込む。これをゴールの真ん前でミリートが胸を使って押し込もうとしたが、これもキーパーのマンダンダにブロックされてしまった。 その後、両チームとも集中した緊張感のあるゲームを続け、スコアレスのまま後半へ。 後半も10分を経過する頃になると、運動量が落ちたことでインテルが中盤でボールをつなげられなくなってきた。 58分、インテルはフォルランと、どこかを痛めたようなスナイデルを下げて、オビとパッツィーニをピッチへ送る。 そして74分にはポーリに替えてカンビアッソを投入、3枚のカードを使い切って勝負に出る。 その直後に左CKを得たインテル。低い弾道で蹴りこまれたボールが中央まで流れたところをサムエルがゴール前に押し込むと、これがパッツイーニの足元に。パッツィーニが窮屈な状態からボールをゴールに押し込もうとしたが、これはディフェンダーがブロック。しかしルーズとなったボールをミリートが押し込んで、待望の1点がインテルに入った。 これで、2試合合計のスコアで 1-1 とイーブンになった。 その後、インテルがたびたびマルセイユ陣内に攻め込むが、決定的なチャンスまであと一歩足らないまま、ロスタイムに突入する。 すると、マルセイユが得た自陣からの間接フリーキックでマンダンダがインテルゴール前にロングボールを放り込んだところ、インテルのルシオが頭でクリアしようとした背後でブランドンがプッシュし、ボールがこぼれる。これをサムエルのスライディングより早くブランドンがシュート、これが決まってマルセイユが大きなアウェーゴールを手に入れた。 これによりインテルは2点が必要となってしまった。 直後にマイコンのロングボールに反応したパッツィーニをマンダンダが倒して、インテルにPK。キーパーのマンダンダは2枚目のイエローで退場となる。 パッツィーニが自らPKを決めたものの、直後に試合終了。 アウェーゴール差で、マルセイユがベスト8への進出を決めた。 長友のインテルは検討したものの、まさかの失点で敗退となった。 |
マルセイユ |
2−2 アウェーゴール差でマルセイユの勝利 | インテル |
バーゼル | 1−0 | バイエルン |
ストッカー 86 |
バイエルン | 7−0 | バーゼル |
ロッベン 11、81 ミュラー 42 ゴメス 44、50、61、67 |
グループリーグでマンチェスター・ユナイテッドを押しのけて決勝トーナメント進出を決めたバーゼルが、1回戦1stレグでバイエルンを倒して臨む、2ndレグ。前回とほぼ同じ顔触れをそろえてきた。 一方、勝利が条件となるバイエルンは、7-1で大勝した国内リーグ戦と同じスタメン。右にロッベン、左にリベリ。ゴメスとミュラーが前線を務める。 試合は先制点を奪って勝ちパターンに持ち込みたいバイエルンが、序盤から怒涛の攻めを見せる。 6分にロッベンが立て続けに2度ゴールに迫り、そして10分には厚い攻撃からトニー・クロスが放ったミドルがDFに当たってラインの裏にこぼれたところを、タイミング良く飛び出したロッベンが拾ってゴール正面からシュートをゴールに叩き込む。早くもバイエルンが先制して、トータルスコアをイーブンへと戻した。 続く12分には右サイドからロッベンが左足で得意の巻くようなシュートを放ち、キーパーが弾いたところを逆サイドのリベリがゴール前に折り返す。これをキーパーの正面でゴメスがヒール気味に合わせたが、惜しくもキーパーに当たってしまった。 その後も執拗にバーゼルゴールに襲い掛かるバイエルン。キーパーが孤軍奮闘し、いくつものピンチを防ぐ。 そしてこのままのペースで試合は硬直する。39分にはバーゼルにカウンターからAフライにシュートまで持ち込まれたが、左のシュトレラーからのクロスに右足で合わせたボレーは、枠を越えていった。 ようやく41分、バイエルンは右サイドでボールを持ったロッベンが絶妙なクロスをニアサイドに放り込むと、ミュラーが右足でうまく合わせてボールを流し込み、追加点を手に入れる。 さらに44分、左45度、30mほどの位置でバイエルンがFKを得ると、一番外のバドシュトゥバーがきっちりゴール前に折り返し、後はゴメスが押し込むだけ。前半終盤の連続得点で、バイエルン優位で後半へ。 49分、左サイドをリベリが縦のスピードでマークをずらしてクロスまで持ち込み、ニアに走り込んだゴメスがこれを左足で流し込んで、いい時間帯にバイエルンがリードを広げる。 61分にはバイエルンの枚数をかけた攻撃。左のリベリにボールが回ると、Pエリア内で自ら仕掛けて深く持ち込みクロス。ゴール前フリーのゴメスがこれを頭で合わせて、ハットトリックを達成した。 63分、バーゼルはPエリア内で交代で入ったばかりのストッカーが右から放り込まれたボールをうまく落とし、そのボールをAフライがゴールに流し込んだが、誤審により取り消されてしまう。 前半からスピードで優位に立っていたリベリが66分にもドリブルで仕掛けてDFをかわすと、Pエリア深い位置からマイナスに折り返す。ここに待っていたゴメスが難無くシュートを叩き込み、この日4点目の大当り。リベリも、3連続でアシストを決めた。 81分にはロッベンがDFラインの裏を取ってスルーパスに反応、Pエリア内に抜け出すと、キーパーをもかわして大量7得点。 試合はこのまま終了し、バイエルンが貫禄勝ちで準々決勝に進んだ。 |
バーゼル | 1−7 | バイエルン |