〜 第6節(Round6) 〜



各グループへのショートカット
グループA   グループB   グループC   グループD
グループE   グループF   グループG   グループH


ゲーム詳細
グループA: トゥベンテ vs トッテナム

グループB: ベンフィカ vs シャルケ

グループH: アーセナル vs パルチザン





グループA 得点 失点 勝点
トッテナム・ホットスパーFC 3 2 1 18 11 11
FCインテル・ミラノ 3 1 2 12 11 10
FCトゥベンテ 1 3 2 9 11 6
ベルダー・ブレーメン 1 2 3 6 12 5
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

  
       トゥベンテ 3−3   トッテナム
ランザード 22(PK)
ロサレス 56
シャドリ 64
ヴィスヘルホフ 12(own)
デフォー 47、59

  
ブレーメン 3−0   インテル   
プレードル 39
アルナウトビッチ 49
ピサロ 88




グループB 得点 失点 勝点
FCシャルケ04 4 1 1 10 3 13
オリンピック・リヨン 3 1 2 11 10 10
SLベンフィカ 2 0 4 7 12 6
ハポエル・テルアビブFC 1 2 3 7 10 5
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

   リヨン 2−2   テルアビブ
リサンドロ 62
ラカゼット 88
サハル 63
ザハビ 69

  
   ベンフィカ 1−2   シャルケ
ルイゾン 87 フラード 19
ヘーベデス 81

  



グループC 得点 失点 勝点
マンチェスター・ユナイテッドFC 4 2 0 7 1 14
バレンシアCF 3 2 1 15 4 11
レンジャーズFC 1 3 2 3 6 6
ブルサスポル 0 1 5 2 16 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

マンチェスターU 1−1   バレンシア
アンデルソン 62 Pエルナンデス 32

ブルサスポル 1−1   レンジャーズ
セルジャン 79 ミラー 19




グループD 得点 失点 勝点
FCバルセロナ 4 2 0 14 3 14
FCコペンハーゲン 3 1 2 7 5 10
FCルビン・カザン 1 3 2 2 4 6
パナシナイコスFC 0 2 4 2 13 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

バルセロナ 2−0   ルビン    
フォンタス 51
バスケス 83

コペンハーゲン 3−1   パナシナイコス
ヴィンゴー 26
グロンキア 50(PK)
シセ 73(OWN)
カンテ 90+2




グループE 得点 失点 勝点
FCバイエルン・ミュンヘン 5 0 1 16 6 15
ASローマ 3 1 2 10 11 10
FCバーゼル1893 2 0 4 8 11 6
CFR 1907クルージュ 1 1 4 6 12 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

バイエルン 3−0   バーゼル   
リベリ 35、50
ディモシュク 37

クルージュ 1−1   ローマ
トラオーレ 88 ボリエッロ 21




グループF 得点 失点 勝点
チェルシーFC 5 0 1 14 4 15
オリンピック・マルセイユ 4 0 2 12 3 12
FCスパルタク・モスクワ 3 0 3 7 10 9
MSKジリナ 0 0 6 3 19 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

マルセイユ 1−0   チェルシー 
ブランドン 81

        ジリナ 1−2   スパルタク・モスクワ
マイターン 48 アレックス 54
イブソン 61




グループG 得点 失点 勝点
レアル・マドリッドCF 5 1 0 15 2 16
ACミラン 2 2 2 7 7 8
AFCアヤックス 2 1 3 6 10 7
AJオセール 1 0 5 3 12 3
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

レアル・マドリッド 4−0   オセール      
ベンゼマ 12、71、88
Cロナウド 49

      ACミラン 0−2   アヤックス
デ・ゼーウ 57
アルデルワイレルド 66




グループH 得点 失点 勝点
FCシャフタール・ドネツク 5 0 1 12 6 15
アーセナルFC 4 0 2 18 7 12
SCブラガ 3 0 3 5 11 9
FKパルチザン 0 0 6 2 13 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点

   
アーセナル 3−1   パルチザン   
ファン・ペルシ 30(PK)
ウォルコット 73
ナスリ 77
クレオ 52

   
シャフタール 2−0   ブラガ       
ラト 78
ルイス・アドリアーノ 83





〜 ゲーム詳細 〜



グループA

       トゥベンテ 3−3   トッテナム
ランザード 22(PK)
ロサレス 56
シャドリ 64
ヴィスヘルホフ 12(own)
デフォー 47、59

 既に3位が確定したトゥベンテとグループ首位で終えたいトッテナムの一戦。
 トゥベンテは、故障のルイスとキーパー以外はほぼいつも通りの布陣。一方のトッテナムは、怪我人を抱えていることもあって、普段ベンチスタートの選手がいくらかスタメンに名を連ねた。FWは、パブリチェンコとデフォーのコンビ。

前半

 最初のチャンスは4分、ホームのトゥベンテ。ポストに入ったデ・ヨングがボールを落とすと、ブラマがダイレクトシュート。しかしGKの横っ飛びのセーブに防がれてしまった。
 10分には、右サイドからトッテナムゴール前にほうり込まれたボールにデ・ヨングが絡んでいったが、なんとかキーパーがキャッチした。
 ここまではトゥベンテがより得点に近いように思えたが、12分、この日ゴールを守るベテランGKのボスフケルが、味方の何でもないバックパスが少しイレギュラーしたこともあってか、なんと空振り。そのままボールはゴールに転がり込んで、トッテナムがラッキーな形で先制した。

 20分のトゥベンテの攻撃。トッテナムゴール前に放り込まれたボールが弾き返されたところを、ロサレスが強烈なボレーシュート。コース上にいたアス・エコトの頭に激突したかに見えたが、その瞬間肘でボールを弾き返しており、これがPKとなる。このチャンスを決めて、トゥベンテが早々に追いついた。

 このあと、トゥベンテペースでゲームが展開。途中、トッテナムはMFジーナスが故障するアクシデントにも襲われる。
 トゥベンテは40分に得たCKのこぼれ球を、右サイドからロサレスが再びゴール前へ放り込む。これがPエリア内のヤンコの足元に収まったが、DFをかわしながらのシュートは大きく外れてしまった。
 前半終了直前にトッテナムはカウンターからベイルが左サイドを持ち込みそのままクロスを放り込むと、ニアでデフォーが合わせたが、これも枠を逸れた。

後半

 後半開始わずか2分、トッテナムがトゥベンテ陣内に攻め上がると、Pエリア内でこぼれたボールを下がりながら拾ったレノンが、すかさずシュートではなくマークがズレたデフォーへパスを通す。構えていたデフォーがこれをゴールに叩き込んで、トッテナムがリードを奪った。

 対するトゥベンテは55分、右から左へと流れるようにボールをつなぎながらトッテナムゴールへ迫ると、ヤンセンの上げたクロスに右SBのロサレスがPエリア内に走り込んでヘッド、見事ゴールに決まって再びタイスコアに戻した。

 だがその4分後、トゥベンテは右サイドで守っていたヤンセンがパラシオスに不用意にボールを奪われると、パラシオスが放ったシュートをキーパーが弾いたところにデフォーに詰められて、またもやトッテナムにリードを奪われてしまった。

 しかしこの失点からわずか3分後にヤンコが倒されて、トゥベンテがトッテナムゴール正面やや左、25M程の絶妙な位置でFKを得ると、このチャンスにシャドリが右足でニアサイドに直接ボールを叩き込み、三度同点に追いつくことに成功した。

 70分、トゥベンテは左から攻め込むと、クロスボールをランザードがマイナスに下げ、走り込んだブラマがゴール右を狙ってシュートを放ったが、ここはGKゴメスが横っ飛びでボールを弾き出し、好プレーでゴールを死守する。
 78分、トッテナムは久しぶりに左サイドをベイルが突破、スピードに乗ったまま鋭いボールを折り返して来たため、戻りながらのディフェンスとなったトゥベンテのドグラス。ニアサイドで足を伸ばして触ったボールがあわやオウンゴールとなるところ、キーパーがブロックし事なきを得た。
 このあと両チームともペースダウン。86分にはトッテナムのクラニツァールが足を傷め、ピッチを去る。
 そして、ロスタイムも経過し試合終了。
 トッテナムは勝ち点を1つだけ積み上げたが、もう一方のゲームでインテルが敗れたため、トッテナムが首位で決勝トーナメントに進むこととなった。






グループB

   ベンフィカ 1−2   シャルケ
ルイゾン 87 フラード 19
ヘーベデス 81

 ベンフィカは現在グループ3位。UCL敗退は決まっているものの、この試合を勝って、UEL進出が確実としたいところ。ただ、スタジアムの観客はまばらな状況。アイマールはベンチスタート。
 一方のシャルケは決勝トーナメント進出を前節決めており、現在1位。強豪ひしめく決勝トーナメントの組み合わせを考慮すると、このまま1位通過をキープしたい。しかし国内リーグで昇格チーム相手に0-5で完敗したりするなど、決して強さが安定しているとは言えない。今節はファルファンが出場停止。
前半

 立ち上がりはイーブンな展開。15分近くになると、徐々にベンフィカがシャルケゴールを脅かすようになる。
 そんな中でシャルケは19分、ラウールが中盤をドリブルで持ち込んで、左をあがるシュミッツへ展開。シュミッツはダイレクトでマイナスのパスをラキティッチに下げると、その左サイドからゴール前に走り込むラウールへボールが入る。これを胸のトラップでラウールが落としたところを、Pスポット上のフラードが難なくゴールに押し込んで、シャルケが先制した。

 この得点の後、どちらかというとシャルケのほうがベンフィカゴールに近いところまでボールを運ぶが、両チームとも決定的なチャンスは作れず。
 ようやくベンフィカが41分、中央からマルティンスが放ったミドルシュートがシャルケDFに当たって裏にこぼれ、これをサビオラが拾ってゴールに押し込んだが、オフサイドのためノーゴール。
 このプレーの後、今度はベンフィカのペースに変わったものの、ロスタイム1分ちょうどで前半終了。

後半

 ベンフィカは後半初めからいきなり2枚のカードを切ってきた。ペレイラとペイショットの両SBを下げ、MFのアイマールとガイタンがピッチに入れてきた。ピッチは時折雨が強くなるコンディションに。
 55分、シャルケはパスをつないでPエリア右サイドに入りこんだクルゲにボールが通る。バウンドするボールを右足で切り返してDFをかわしたが、続くシュートはゴール左に外してしまった。
 66分のベンフィカ。中盤でボールを受けたアイマールがDFラインのギャップを突いて内田の裏にいたカルドーソに対し、狭いコースを突いてパスを通す。カルドーソはPエリア内からシュートを放ったが、ここはキーパーがクリアしゴールを守った。
 74分にもベンフィカはカウンターから速攻、ガイタンから右サイドをあがるマルティンスめがけて絶妙なスルーパスが入ると、マルティンスはヒールで切り返してマークを外して中央に走り込むアイマールへパス。アイマールは直接シュートを蹴りこんだが、惜しくもわずかにゴール右へと外してしまった。
 81分、シャルケが左CKのチャンスを迎える。後方2列目に放り込まれたボールをクルゲが頭で競り勝つと、このボールをゴール正面で受けたヘーベデスがシュートを決めて、シャルケがリードを広げることに成功した。

 かなり厳しくなったベンフィカだが、87分に右サイドからシャルケゴール前に放り込んだボールをハビ・ガルシアがトラップで浮かしたところ、ルイゾンが頭で押し込んで1点を返す。

 ロスタイムの92分にベンフィカがゴール正面やや左、25Mほどの位置でFKをゲット。ダビド・ルイスがゴール左を狙ったシュートをGKノイアーは見送ったが、ボールは惜しくも左ポストを直撃。あわやというところではあったが、同点にはならず。
 試合はシャルケの勝利で終了。シャルケはグループ首位通過を維持。ベンフィカは敗れたものの、4位だったテルアビブが引き分けに終わって勝ち点1差で3位が確定、EULへ回ることとなった。






グループH

アーセナル 3−1   パルチザン   
ファン・ペルシ 30(PK)
ウォルコット 73
ナスリ 77
クレオ 52

 3連勝の後に2連敗を喫したアーセナルは、5節終了時点でグループ2位ながらも勝ち点でブラガに並ばれており、確実にグループリーグを突破するためには勝たなくてはならないこのゲーム。ホームに5戦全敗中のパルチザンを迎えた。
 アーセナルは前節ハムストリングを傷めたセスクが欠場。クリシも腰を傷めた関係で不在。

前半

 アーセナルの圧倒的なポゼッションの中ゲームは進むが、途中でギブスが足を捻ってしまい20分過ぎにはエブエとの交代を余儀なくされる。
 29分、右サイドからパルチザンのPエリア内に攻め込んだアーセナルは、ゴール正面でボールを受けたファン・ペルシが倒されてPKをゲット。これを自ら沈め、先制点を手にした。
 しかし前半の見どころと言えばこれくらいで、慎重な流れのままハーフタイムを迎える。

後半

 後半開始から3分、アーセナルは左に開いたデニウソンにピッチ中央のアルシャービンがら鋭いパスが入ると、そのデニウソンからのクロスをゴール前に入りこんだファン・ペルシが後方へ胸で落とし、これをナスリがボレーで狙ったが、大きくふかしてしまった。
 52分のパルチザンの攻撃。トップ下の位置に動いたモレイラの足元に早いパスが入ると、モレイラはこれをスルー、そのままトップのクレオへつながる。モレイラがPエリア左に走り込みパスもあり得る中、アーセナルのCBスキラチの対応が遅れたところへクレオがシュート。慌てて伸ばしたスキラチの足にボールが当たるとコースを変え、GKファビアンスキの上を越えてネットに飛び込んで、パルチザンが同点に追いついた。

 このあと粘るパルチザンだったが、73分、アーセナルのサニャが右からパルチザンゴール前に放り込んだボールをパルチザンのDFが中途半端にクリア、6分前に投入されたウォルコットへのパスとなってしまう。Pエリア内でウォルコットはワントラップからシュートをゴールに蹴りこんで、ラッキーな形で逆転に成功した。

 さらにその4分後、アーセナルは中央からパスをつないでゴールをこじ開ける。ピッチの中盤でボールを受けたソングがPアークにいたベントナーとワンツー、さらにドリブルで一人かわしてPエリア内のナスリに当て、もう一つ前へ進もうとする。そこでボールを持ったナスリへのマークが甘くなった瞬間、ナスリが左足を振り抜きゴール右にボールをたたき込んだ。

 85分、パルチザンはモレイラの絶妙なスルーパスで左サイドからラゼフスキが抜け出しゴールへと迫る。これをぴたりと追走していたサニャがPエリア直前にカットを狙ってラゼフスキを倒してしまうと、一発退場になってしまった。
 ここで得たFKはGKファビアンスキが弾いたものの、目の前にいたダビドフが押し込むことができずにチャンスを逃した。
 そして試合はアーセナルが勝利、グループ2位で決勝トーナメント進出が決まった。