各グループへのショートカット | |||
グループA | グループB | グループC | グループD |
グループE | グループF | グループG | グループH |
ゲーム詳細 |
グループA: トッテナム vs インテル グループB: ベンフィカ vs リヨン グループE: クルージュ vs バイエルン グループG: ACミラン vs レアル・マドリッド グループG: シャフタール vs アーセナル |
グループA | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
トッテナム・ホットスパーFC | 2 | 1 | 1 | 12 | 8 | 7 |
FCインテル・ミラノ | 2 | 1 | 1 | 11 | 8 | 7 |
FCトゥベンテ | 1 | 2 | 1 | 6 | 7 | 5 |
ベルダー・ブレーメン | 0 | 2 | 2 | 3 | 9 | 2 |
トッテナム | 3−1 | インテル |
ファン・デル・ファールト 18 クラウチ 61 パブリュチェンコ 89 |
エトー 80 |
ブレーメン | 0−2 | トゥベンテ |
シャドリ 81 デ・ヨング 84 |
グループB | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
オリンピック・リヨン | 3 | 0 | 1 | 9 | 5 | 9 |
FCシャルケ04 | 2 | 1 | 1 | 5 | 2 | 7 |
SLベンフィカ | 2 | 0 | 2 | 6 | 7 | 6 |
ハポエル・テルアビブFC | 0 | 1 | 3 | 2 | 8 | 1 |
テルアビブ | 0−0 | シャルケ |
ベンフィカ | 4−3 | リヨン |
カルデッキ 20 コエントラン 32、67 ハビ・ガルシア 42 |
グルキュフ 74 ゴミス 85 ロブレン 90+5 |
グループC | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
マンチェスター・ユナイテッドFC | 3 | 1 | 0 | 5 | 0 | 10 |
バレンシアCF | 2 | 1 | 1 | 8 | 2 | 7 |
レンジャーズFC | 1 | 2 | 1 | 2 | 4 | 5 |
ブルサスポル | 0 | 0 | 4 | 0 | 9 | 0 |
バレンシア | 3−0 | レンジャーズ |
ソルダード 33、71 コスタ 90 |
ブルサスポル | 0−3 | マンチェスターU |
フレッチャー 48 オベルタン 73 アリ 77(own) |
グループD | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
FCバルセロナ | 2 | 2 | 0 | 9 | 3 | 8 |
FCコペンハーゲン | 2 | 1 | 1 | 4 | 3 | 7 |
FCルビン・カザン | 0 | 3 | 1 | 1 | 2 | 3 |
パナシナイコスFC | 0 | 2 | 2 | 1 | 7 | 2 |
ルビン | 0−0 | パナシナイコス |
コペンハーゲン | 0−2 | バルセロナ |
クラウデミール 32 | メッシ 31 |
グループE | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
FCバイエルン・ミュンヘン | 4 | 0 | 0 | 11 | 3 | 12 |
ASローマ | 2 | 0 | 2 | 6 | 8 | 6 |
CFR 1907クルージュ | 1 | 0 | 3 | 5 | 10 | 3 |
FCバーゼル1893 | 1 | 0 | 3 | 7 | 8 | 3 |
バーゼル | 2−3 | ローマ |
フライ 69 シャキリ 83 |
メネーズ 16 トッティ 29(PK) グレコ 76 |
クルージュ | 0−4 | バイエルン |
ゴメス 12、24、71 ミュラー 90 |
グループF | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
チェルシーFC | 4 | 0 | 0 | 12 | 2 | 12 |
FCスパルタク・モスクワ | 2 | 0 | 2 | 5 | 6 | 6 |
オリンピック・マルセイユ | 2 | 0 | 2 | 8 | 3 | 6 |
MSKジリナ | 0 | 0 | 4 | 1 | 15 | 0 |
チェルシー | 4−1 | スパルタク・モスクワ |
アネルカ 49 ドログバ 62(PK) イバノビッチ 66、90+2 | バジェノフ 86 |
ジリナ | 0−7 | マルセイユ |
ジニャク 12、21、54 エインセ 24 レミ 36 Lゴンザレス 52、63 |
グループG | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
レアル・マドリードCF | 3 | 1 | 0 | 7 | 2 | 10 |
ACミラン | 1 | 2 | 1 | 5 | 5 | 5 |
AFCアヤックス | 1 | 1 | 2 | 4 | 6 | 4 |
AJオセール | 1 | 0 | 3 | 3 | 6 | 3 |
オセール | 2−1 | アヤックス |
サマリターノ 9 ランジル 84 | アルデルワイレルド 79 |
ACミラン | 2−2 | レアル・マドリッド |
インザーギ 68、78 |
イグアイン 45 ペドロ・レオン 90+4 |
グループH | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
アーセナルFC | 3 | 0 | 1 | 15 | 4 | 9 |
FCシャフタール・ドネツク | 3 | 0 | 1 | 7 | 6 | 9 |
SCブラガ | 2 | 0 | 2 | 3 | 9 | 6 |
FKパルチザン | 0 | 0 | 4 | 1 | 7 | 0 |
パルチザン | 0−1 | ブラガ |
モイゼス 35 |
シャフタール | 2−1 | アーセナル |
チグリンスキ 28 エドゥアルド 45 | ウォルコット 10 |
トッテナム | 3−1 | インテル |
ファン・デル・ファールト 18 クラウチ 61 パブリュチェンコ 89 |
エトー 80 |
前節はインテルが4点リードした後、一人少ないトッテナムがベイルのハットトリックで結果的に1点差まで迫った。 今節はトッテナムのホームに乗り込んだインテル。勝てば決勝トーナメント進出が決まる。そのインテルだが、GKジュリオ・セーザルとカンビアッソを怪我で欠いていた。絶好調のエトーがCF、怪我から復帰のDミリートはベンチスタート。 対するトッテナムはマンチェスターUとのリーグ戦を休養に当てたクラウチがトップ。その下にファン・デル・ファールトが入った。 立ち上がりから攻守が目まぐるしく入れ代わる主導権争い。互いに相手ゴール前にボールを入れたりシュートを狙ったりするものの、決定的なチャンスには至らない。そんな中、前節ハットトリックで気を吐いたトッテナム左サイドのベイルが、対峙するマイコンをダイナミックなドリブルで再三抜き去る動きが目立つ。 試合の勢いが落ちる気配もないまま迎えた18分、スナイデルのミドルシュートをキーパーがキャッチし、攻撃に転じるトッテナム。中盤でボールを受けたモドリッチがゴール正面に空いたスペースへドリブル。インテルのムンタリがチェックに来たところをシュートフェイントでかわし、慌てて最終ラインが寄せてきた隙間を突いて、ボールを裏へ通す。Pエリア内でこのボールに反応したファン・デル・ファールトがすかさず左足でシュートをゴールに叩き込み、トッテナムが先制した。 25分、中盤左サイドでパスを受けたベイルがマイコンと勝負。ゆっくりとしたドリブルで、中、中、外、中、中と揺さぶり、マイコンも定石通り半身の態勢のバックステップで応じる。だが、再び外へ少し大きめに振ったところで縦へ長めに蹴り出し、一気に加速。少し出遅れたマイコンをあっさり抜き去り、次のタッチでそのままのスピードで中へと絞ってゴールライン手前でクロスを放り込む。これにファーサイドのクラウチが右足ボレーで逆サイドを狙ったが、惜しくも左に外れてしまった。 半残り10分あたりから、さすがにここまで速いペースでゲームを運んでいたせいか、やや流れが間延びした感じとなり、両チームとも精度に欠けるプレーが出始める。 42分にエトーがファールを受けて、トッテナムゴール正面23Mの位置でインテルにFKのチャンス。スナイデルが壁の上からゴール右を狙ったが、ややコースが甘くクディチーニにクリアされた。 後半、トッテナムはファン・デル・ファールトが下がり、ジーナスが入ってスタート。 インテルも52分、ムンタリが足を痛めて19歳のオビオラと交代。 61分、インテル・サネッティのスルーパスをCBのカブールがカット、そこからモドリッチを経由し左のベイルへとボールが渡り、トッテナムのカウンター。横から寄せてきたオビオラをスピードを抑えたドリブルで引き付けて、ぽんと縦に少し長めのボールを出して瞬間の加速で置き去りにすると、そのままドリブルで少し中に絞りつつゴール前へクロス。絶妙なコースに放り込まれたボールに走り込んでいたクラウチが足を延ばして押し込み、トッテナムが追加点をゲットした。 64分、インテル陣内左サイドの高い位置でパスを受けたベイルが再びマイコンとのマッチアップ。ベイルのドリブルはややストライドが大きく、DFのタイミングが合わせづらいのか、ここでもゴールラインに向けてひとつドリブルを挟んだベイルが次のタッチでライン際をPエリア内へと切り込み、あっさりとマイコンの伸ばした右足をかい潜ってしまう。そこからゴール前に送ったボールをクラウチがゴールに押し込んだが、惜しくもベイルが切り込んだ際に僅かにラインを割っていたためノーゴールだった。 すっかり攻撃の糸口すら失ってしまったインテル。エトーもパンデフも消えて閉まっている。ベニテス監督は70分過ぎまでにビアビアニに代えてコウチーニョ、パンデフに代えてDミリートを投入し打開を図る。 79分にインテルはカウンターをしかけるが、トッテナムの戻りが早く、アタッキングゾーンまで持ち込んだところでまたもや攻め手を欠いてしまう。しかし今度はエトーが本領を発揮する。Pエリア内左サイドでボールを受けると、DFハットンの逆を突く中へのドリブルでかわすと、カバーに来たDFガラスを気にせずゴール右隅を狙って右足を振り抜いた。見事ボールはゴールに吸い込まれ、ようやくインテルに得点が生まれた。 だが、最後にノっているベイルがまた魅せた。89分、攻め込むインテルからボールを奪ったトッテナムは左のベイルに展開。センターラインまでドリブルで運ぶと縦のスペース目掛けてボールを蹴りだし、ルシオを置き去りにする猛ダッシュ。たまらずCBのサムエルがカバーに向かうが、その結果守りが薄くなったゴール前に絶妙なボールをベイルが蹴り込み、最後は走り込んだ途中出場のパブリチェンコが合わせてゴール。鮮やかなカウンターでトッテナムが試合を決定づけた。 ロスタイム、ミリートが放った惜しいシュートはクロスバーをかすめて枠の上へ。 そしてホイッスル。ベイルの大活躍でトッテナムが内容でもインテルを上回り、勝ち点3を手にして、総勝ち点でインテルと並んだ。 |
ベンフィカ | 4−3 | リヨン |
カルデッキ 20 コエントラン 32、67 ハビ・ガルシア 42 |
グルキュフ 74 ゴミス 85 ロブレン 90+5 |
2連敗中のホーム・ベンフィカにとって、何としても勝ち点3が必要なゲーム。しかし、キーマンのアイマールが怪我なのか、ゲーム直前にメンバーから外てしまう。 対するリヨンはこの試合引き分け以上でグループリーグ突破が決まる。しかしこちらもキーマンのLロペスを怪我で欠いていた。 立ち上がりから積極的なベンフィカに対し、4分にリヨンがカウンター。バストスがドリブルで持ち込んで右のピアニッチへ展開。ピアニッチから絶妙なクロスが放り込まれ、ブリアンがボールをゴールに蹴り込んで鮮やかな先制点かと思われたが、オフサイドでノーゴール。 その後もベンフィカは攻めるときにはかなり押し上げ、CBダビド・ルイスもドリブルで突っ込んでいってしまう程。リヨンはラインの高いベンフィカの裏を狙うも、度々オフサイドにかかってチャンスを逸する。 12分、流れの中でベンフィカのサルビオが正面やや右、25M程の距離から鋭いシュートを放ったが、GKロリスが横っ飛びでセーブ。 19分、ベンフィカは中盤左サイドでFKのチャンス。マルティンスがゴール前に放り込んだボールをカルデッキがたたきつけるようにヘディングシュート。見事ゴール左に決まってベンフィカが先制した。 32分、リヨンのFKをベンフィカが大きく跳ね返したところ、リヨンの最終ラインにいたロブレンがクリアミス、相手に渡してしまう。ベンフィカは4対2のビッグチャンス。最後は右のマルティンスからのクロスを左のコエントランが左足でボレーシュート、オフサイド気味ではあったものの、ボールをリヨンゴールに叩き込んでリードを2点に広げた。 ベンフィカは39分にもゴールキックからのボールを縦につないでリヨンゴールに鋭く攻め込むが、ここはリヨンが踏ん張って守った。 42分、左CKを得たベンフィカ。マルティンスが右足でゴールすぐそばに絶好のボールを蹴り込むと、走り込んだハビ・ガルシアが頭で押し込み、前半のうちに3点ものリードを奪ってしまった。 後半も打開できないリヨンは59分、CBを1枚削ってFWのゴミスを投入。だが、追加点をあげたのはまたしてもカウンターがはまったベンフィカだった。 67分にリヨンのCKを凌ぐと、クリアボールをつないで速攻。2対1の状況で右寄りをドリブルで持ち上がったマルティンスから左のコエントランへループパス。コエントランはバウンドするボールに追いつきざまダイレクトでループシュートを放ち、見事ボールはゴールマウスに飛び込んだ。マルティンスはこれで今日4アシスト。 この点差もあり、残り20分となったところで両チームとも次々と残りの交代カードを切ってきた。するとリヨンは74分、入ったばかりのラカゼットが右から折り返したボールが2列目でフリーとなっていたグルキュフに通り、左足でのダイレクトシュートが決まってあっさりと1点を返した。 ベンフィカがマルティンスらキーマンを下げたこともあって、リヨンも攻撃に光明が見えはじめる。84分、オフサイドが見逃された結果左CKを得たリヨンは、このチャンスにニアのラカゼットが競り合いながらもボールを頭でゴール前に流すと、これにゴミスが詰めて2点目を奪った。 点差はこのまま、ベンフィカも時間稼ぎに入って、提示されたロスタイム4分を経過。さらにロスタイム中のロスタイムを見たのかホイッスルは吹かれずに、センターサークル付近でリヨンのFK。ここで単純にゴール前に放り込まれたボールへキーパーが飛び出すが、先にリヨンのロブレンがあたまで合わせると、ボールはワンバウンドして無人のゴールへ。 直後に試合終了。ベンフィカの快勝かと思われたゲームは結果的に1点差で終わり、ブーイングも響く中、ベンフィカにとって後味の悪いゲームとなってしまった。 |
クルージュ | 0−4 | バイエルン |
ゴメス 12、24、71 ミュラー 90 |
バイエルンは引き分け以上でグループリーグ突破が決まる試合。オリッチが長期離脱の故障、クローゼも怪我で不在。DF陣からもバドシュトゥバーがやはり怪我によりメンバーから外れた。ミュラーがスタメンから外れ、今シーズン初めてベンチスタート。FWにゴメスが入り、トップ下をシュバインシュタイガーが務める。 クルージュも2位を目指すために勝ち点3がほしいところ。長身FWトラオーレが先発。 出だしはホームのクルージュがボールを回し、バイエルンが受ける慎重な立ち上がり。だが12分、クルージュがミスからいきなりゴールを奪われる。味方のバックパスを受けたキーパーがキックミス、これを中盤で奪ったバイエルンが押し上げて右のアルティントップへ展開。そこから折り返されたボールに合わせたオットルのシュートはキーパーがブロックしたものの、こぼれ球をゴメスが豪快にゴールネット上段に突き刺した。 この失点の後もクルージュはペースを崩さず、時折バイエルンゴールに迫る。しかし22分からバイエルンがしばらくボールを回してキープすると、右に展開されたボールをアルティントップがクロス、Pエリア内ファーサイドのシュバインシュタイガーが頭で折り返したところに反応したゴメスが右足でゴールに押し込んで、2点目が入った。 その1分後、クルージュは左から攻め込み、ポストに入ったトラオーレが落としたボールをデ・ゼルビが拾ってPエリア内に突入したがやや大きく、GKブットが冷静に足でクリア。 その後はバイエルンがゲームを支配する流れが続き、前半終了。 後半頭から、クルージュは2枚選手を代えてきた。 すると49分にクルージュにチャンスが訪れる。左サイドからバイエルン陣内に攻め込み、交代で入ったSBのエジマールが深いところから折り返したボールを、バイエルンのファン・ブイテンがカットしそこなうミスをする。このボールを拾ったトラオーレはGKブットを背負いながら後方に戻し、受けたデ・ゼルビがキーパーのいないゴールに向けてシュートを放つ。しかし、クリアミスをしたファン・ブイテンがカバーに戻っており、このシュートを足に当てて失点を防ぎ、自らのミスを救った。 51分にもクルージュに連続してチャンスが訪れたが、カウンターからの速攻でクリオが放ったシュートはブットが片手で弾き出し、続くショートコーナーからPエリア内に蹴り込まれたボールに再びクリオが強烈なヘディングシュートで合わせたが、今度は左ポストに阻まれてしまった。 その1分後、バイエルンもしっかりとしたビルドアップから最後はオットルが鋭いミドルシュートをゴール右上に放つ。だが、こちらもキーパーが好反応をみせ、ワンハンドでCKに逃れた。 68分に右45度、40M近く離れた位置でFKを得たクルージュ。インスイングになる形でPエリア内に放り込まれたボールをラダが頭で狙ったが、またしてもブットにパンチングでクリアされ、得点が奪えない。 ここまでクルージュの善戦が目立つ後半だったが、バイエルンはわずかな隙を逃さずクルージュを突き放す。 71分、前線に張るゴメスがDFラインのギャップを突いてシュバインシュタイガーからパスを引き出すと、Pエリア内へと抜け出し、キーパーとの1対1もしっかりとゴール左にシュートを決めて、ハットトリックを達成した。 さすがにこのあとはバイエルンペースに。 シュバインシュタイガーと交代で入ったミュラーが再三クルージュゴールに迫るが、キーパーの活躍で辛うじて失点を逃れていた。 しかしクロースのシュートをキーパーが弾いたボールを、アルティントップが拾ってループシュート。コースは枠を外れていたが、クリアを躊躇するDFに分け入ってミュラーがゴールに押し込むことに成功。バイエルンは4点差をつけて4連勝で試合を終えるとともに、グループリーグ突破も決めた。 |
ACミラン | 2−2 | レアル・マドリッド |
インザーギ 68、78 |
イグアイン 45 ペドロ・レオン 90+4 |
前節はミランを圧倒して勝利したマドリッド。今節はミランのホーム・サンシーロに舞台を移してのゲーム。マドリッドは勝つか、引き分けた場合でも他会場の結果によっては、決勝トーナメント進出が決まる。 ミランはロビーニョ、セードルフらがベンチスタート。ロナウジーニョとパトが両脇を固め、センターをイブラヒモヴィッチの布陣。GKにアッビアーティ、CBにTシウバが戻ってきた。 マドリッドはイグアインがトップを務め、2列目にCロナウド、エジル、ディ・マリアが入る。 ミランボールでキックオフ。 最初のシュートはマドリッド。3分、マルセロが持ち上がったボールを中央のエジルへ預けると、そこから左のイグアインへ展開。イグアインはそこから中央へ少し切り込みPエリアわずか外からゴール右隅を狙ってシュートを放ったが、GKアッビアーティがしっかり反応しCKに逃れた。 10分のミラン。マドリッド陣内右サイドのパトにボールが渡り、中央へ折り返したボールを正面でボアテングがダイレクトシュート。しかしGKカシージャスの正面。 12分、ミランのゴールキックをマドリッドがクリアしたボールがつながって、右サイドをディ・マリアが抜け出す。背後から追いすがったザンブロッタがPエリア内でチャージすれすれのディフェンスでなんとかドリブルを止めるが、ディ・マリアがターンでザンブロッタを振りほどき、さらにチェックに来たネスタをもかわし、ゴール右の狭いところを狙ってシュートを放ったが、右に外れてしまった。 19分にマドリッドのビッグチャンス。左サイドをイグアインが深くえぐり折り返しのパスを入れたシーンではミランがボールをクリアしたが、これを拾ったマルセロが逆サイドのディ・マリアへ展開。さらにオーバーラップしたセルヒオ・ラモスへとつなぐ。セルヒオ・ラモスがゴール前に上げた山なりのボールをCロナウドがヘッド、シュートはアッビアーティを越えたが、ピルロがマウス内から頭でクリア。そのボールをすかさずディ・マリアが叩きつけるようなボレーシュートを撃ちこんだが、ここもピルロが頭で反応、2度にわたってゴールを守った。 攻守がめまぐるしく入れ替わる。23分のミランの攻撃。イブラヒモヴィッチのポストプレーから左サイドでボールがつながり、ボアテングがゴールに向かってドリブル。Pエリア手前でためを作り、背後を縦に走り込んだイブラヒモヴィッチへパスを通す。抜け出たイブラヒモヴィッチがキーパーの足元を狙ってシュートを放ったが、カシージャスはこれをしっかりと弾き返した。 この後は両チームとも集中力のある守備で、お互いの攻撃をつぶして決定的なチャンスが作れなくなる。 37分、中盤でボールを持ったロナウジーニョにプレスがかからないとみるや、DFラインの裏を狙うイブラヒモヴィッチに小さいロブでピンポイントのパスを放り込む。カシージャスが飛び出してきたためイブラヒモヴィッチはダイレクトでループシュートを狙ったが、枠をとらえることができなかった。 39分にはシャビ・アロンソが思い切ってミドルを狙ったが、アッビアーティの正面。 前半も残り少なくなったところで、セルヒオ・ラモスのインターセプトからマドリッドがミランゴールへ攻め込む。右サイドでディ・マリアがボールを受けてドリブルで上がり、中に絞ってからゴール真正面のイグアインへスルーパスを通す。左足でトラップしてから右足を振り抜き、イグアインのゴールでマドリッドが1点を奪って前半を終えた。 後半も両チーム相手ゴールに迫るものの決定的チャンスまでは作らせないまま時間が過ぎていたところ、60分にミランが最初に動く。 ロナウジーニョを下げて、インザーギを投入。そのインザーギはさっそくボールを激しくチェイス。カードギリギリの荒っぽいプレーでチームを鼓舞し、さらにサポーターをもあおって流れを呼び込もうとする。 そして68分、ミラン陣内でガットゥーゾが大きく左前方に出したボールをマドリッドDF・ペペが処理を誤り、並走していたイブラヒモヴィッチが奪ってミランにチャンスが訪れる。左サイドからPエリアに侵入したイブラヒモヴィッチがゴール前に放り込んだボールは、ミスなのか、かなりゴールに近いシュートになりそうなクロスとなる。飛び出しかけたカシージャスがあわてて逆ステップから両手でブロックしたものの、走り込んでいたインザーギが抜け目なくこのボールをゴールに押し込んで、ミランが同点に追いついた。 72分、ミランはパトに代えてアンブロジーにをピッチへ送り、その2分後に今度はマドリッドがイグアインに代えてベンゼマを投入。 78分、右サイドから組み立てるミランは、ガットゥーゾからDFラインの裏を狙うインザーギに通り、オフサイドの笛が鳴らずにチャンスを迎える。このボールを追ってPエリアに侵入したインザーギは、飛び出してきたカシージャスを見切って足元を転がしてゴールに流し込み、逆転に成功。 また、欧州大会でのゴール数70という記録を第3節に記録したラウールに、再び並んだ。 この失点の2分後、マドリッドのモウリーニョ監督はDFペペに代えてMFペドロ・レオンをピッチへ送り、攻撃姿勢を示す。ミランは84分、足をつったガットゥーゾを下げてセードルフを投入。 リードしているミランはボールキープなどで時間を稼ぎに入る。だが、ロスタイムの93分になるところで、マドリッドがFKをミランゴール前に放り込み、混戦気味となる。何とかクリアしたミランダがインザーギ以外のすべての選手が自陣ゴール前にいたためにボールはつながらない。クリアボールを右サイドで拾ったシャビ・アロンソから前方のベンゼマにボールが渡ると、さらにPエリア内前方へスルーパス。ここに走り込んだペドロ・レオンが右足を振りぬくと、ボールはGKアッビアーティの股の下を抜けてゴールイン。土壇場でマドリッドが同点に追いつき、スタジアムが静まり返った。 そして、ロスタイム5分を回ったところで試合終了のホイッスル。 あと一歩のところでミランは勝利を逃してしまった。 また、他会場の結果からこの時点でマドリッドのベスト16勝ち抜けが確定した。 |
シャフタール | 2−1 | アーセナル |
チグリンスキ 28 エドゥアルド 45 | ウォルコット 10 |
3連勝中のアーセナルは、この試合に勝てばベスト16進出が決まる。前節完勝したシャフタールのホームに乗り込んでの一戦。 この試合、アーセナルは怪我や疲労を抱えている選手は帯同させず、若手を起用して臨んだ。中盤に18歳のウィルシェア、19歳のイーストモンド。右MFにウォルコット、CFに故障を抱えていた影響で今シーズン初スタメンのベントナーが入った。 開始7分、アーセナルのナスリがドリブルで中央を持ち込み、スライディングをかわして右に流れながら20Mほどの距離でシュート。低くバウンドさせたいいシュートだったが、右のポストに当たってゴールラインを割った。 10分、シャフタールの右CKをニアのロシツキがヘッドでクリア、これをウォルコットが後方のウィルシェアに落として自身は一気に加速する。ボールを拾ったウィルシェアはすかさず縦にボールを送ると、スピードに乗ったウォルコットが追随を許さず独走。最初のタッチでゴールに向かうと、そのままの勢いでPエリアの外からグラウンダーのシュートをゴール右隅に流し込み、鮮やかなカウンターでアーセナルが先制した。 17分のシャフタールの攻撃。左サイドに出たスルーパスにラトが抜け出し、ゴール前に折り返したボールをジャジソンがシュート。これは正面にいたDFジュルーが頭でクリアしたが、左にこぼれたボールが再びゴール前に放り込まれたところを、今度はヘディングで合わせたジャジソン。しかし右のポストに弾かれてしまいチャンスを逃した。 28分、シャフタールは左45度でFKをゲット。ジャジソンがインスイングでニアサイドに放り込んだボールに、チグリンスキが頭に当てた後方でイーストモンドが自らのゴールに頭で押し込む形となってしまい、シャフタールが同点とした。 前半終了直前、シャフタールの最後列からアーセナル陣内右サイドに大きく出たボールをいったんはクリシが拾ってサイドに逃げたものの、そこでスルナに奪われてしまう。スルナはドリブルでPエリアまで持ち込んだところでゴール前のエドゥアルドへパスを送ると、左足で左サイドにシュートを流し込んで、シャフタールが勝ち越しを決めた。 55分、ゴール正面のウィルシェアのトラップが流れたところを、シャフタールの連係ミスからボールがPエリア内にこぼれる。すかさずウィルシェアが左足を振りぬいたが、シュートは枠を外してしまった。 65分にはシャフタールゴール前に繰り返しボールを放り込んで攻めたてるアーセナル。何度もシャフタールに弾き返されたが、DFラインの裏に放り込まれた縦のボールに抜け出したスキラッチが叩きつけるようにヘディングシュート。しかしキーパーがしっかりとセーブした。 69分、今度は中盤でボールを受けたロシツキが縦へ送ったスルーパスでチャンスを迎えるアーセナル。ウォルコットが右から中央に走り込んでPエリアのすぐ外でこのボールを受け、DFをかわしてやや左からシュートを撃ちこんだが、ここもキーパーがキャッチ。 71分、72分とウォルコットが中央左から放ったミドルシュートも、キーパーに抑えられてしまう。 その後もシャフタールはアーセナル相手に勢いを落とすことなく、ロスタイムに突入。 ここでシャフタールは鋭い攻撃から右サイドを途中出場のモレーノが上がってそのまま逆サイドを狙ってシュートを放つ。だがここはファビアンスキが横っ飛びの見事なセーブでボールをはじき出した。 そしてこのまま試合終了。アーセナルの勝ち抜けは持ち越しとなるとともに、シャフタールが3勝目を挙げてアーセナルと勝ち点9で並んだ。 |