〜 第6節(Round6) 〜


グループA: ユベントス vs バイエルン・ミュンヘン

グループB: ボルフスブルク vs マンチェスター・ユナイテッド

グループC: マルセイユ vs レアル・マドリッド

グループF: インテル vs ルビン
見たい組み合わせをクリックしてください。


グループB

ユベントス 1−4 バイエルンM
トレセゲ 19 ブット 30(PK)
オリッチ 52
ゴメス 83
ティモシュク 90+2

 グループAはすでにボルドーが第4節でグループリーグ突破を決め、第5節では首位通過が確定。残る1つの枠を、この両チームで争うこととなった。
 ホームのユベントスは5節終了時点で2位。バイエルンに勝ち点1差をつけているため、引き分け以上でグループリーグ突破が決まる。
 対するアウェーのバイエルンは勝利が絶対条件。
 ユーベはデル・ピエロとトレセゲの2トップ。トップ下にジエゴが入る。膝の半月板故障を抱えているブッフォンが、この日もゴールを守る。シッソコはケガで不在。バイエルンはオリッチとゴメスの2トップ。ケガのロッベンはベンチに名を連ねた。

前半

 バイエルンのキックオフでゲームスタート。そして立ち上がりから、両チームとも選手たちのモチベーションの高さが伺える積極的なプレーの応酬を展開する。
 まず5分にバイエルンが右からの組み立てでユーベ陣内に攻めこむと、ピッチ中央のシュバインシュタイガーへマイナス気味に折り返され、これをダイレクトシュート。しかしこれはミート失敗。
 対するユーベは8分、ジエゴのパスからトレセゲが抜け出したかに見えたが、わずかにオフサイド。
 11分に左サイドでFKを得たバイエルン。シュバインシュタイガーがゴール前に蹴り込んだボールはGKブッフォンが直接パンチングでクリアするが、再びバイエルンが拾って今度は右のファン・ボメルから絶妙なボールが蹴りこまれる。これをオリッチがDFカセレスに競り勝ち頭で合わせたものの、叩きつけられたボールは惜しくも右ポストを叩き、ゴールにはならなかった。
 このプレーのあたりから、バイエルンが押し気味にゲームを進める。

 しかし19分、バイエルンのCBデミチェリスが最終ラインからボールを持ち上がろうとしたところでジエゴにボールを奪われ、ピンチを迎える。
 不意をつかれる形となったバイエルンのDF陣がラインを整えるよりわずかに早く、ジエゴからボールを受けたマルキージオがトップのトレセゲへと浮いたボールを送り込む。
 トレセゲは走りこみながら、後方からのボールに右足を伸ばしてうまく合わせ、ワンバウンドしたボールがゴールネットを揺らし、守勢だったホームのユベントスが先制した。

 これで2点が必要になったバイエルン、普通であれば厳しい状況だが、ここまでのペースからこのゲームはもっと点が動くことが予感された。
 さっそく20分にはシュバインシュタイガーの鋭いシュートがユーベゴールを脅かすも、ブッフォンがブロックで逃れる。
 そして29分、ユーベ陣内の攻防からPエリア内でオリッチがスルーパスを受けたところへ、背後からボールを奪いに行ったユーベのカセレスがファールを犯し、PKに。
 まずは同点という大事な場面で、キッカーはPKを得意とするGKのブット。
 ブットは助走の最中にタイミングをずらすステップをはさみ、GKブッフォンの動きを見極めて逆サイドへボールを沈め、GKとは思えない完璧なPKでスコアを振り出しに戻した。

 31分、ユーベの左MFメロが自陣深いところで軽率なプレーによりボールを奪われ、ピンチに。マイナスのパスを受けたシュバインシュタイガーがミドルを狙ったが、ボールはDFにあたって大きくバウンド、クロスバーを越えていった。続く右CKではフリーとなったゴメスが頭で合わせたが、枠を捉えることができない。
 37分にも左からシュバインシュタイガー、右からヴァン・ブイテンが続けざまに絶妙なボールを蹴り込むなど、ユーベの耐える時間が続く。
 41分にまたもやこの日好調のシュバインシュタイガーがミドルシュート、GKブッフォンが倒れ込みながらシュートを弾きゴールを守る。
 44分、ドリブルで中央に切り込むオリッチがファールを受け、バイエルンはゴール正面20MちょっとのところでFKを得る。しかしこのチャンスでファン・ブイテンのシュートは壁に阻まれ、直後に前半終了のホイッスルが鳴った。
 
後半

 後半開始前にユーベのフェラーラ監督が動き、FWのデル・ピエロを下げてボランチの2枚目としてポウルセンを投入する。
 そして後半立ち上がりは前半同様、攻守が入れ替わる展開となる。

 51分、ジエゴが自陣内の軽率な横パスを奪われ、ユーベがピンチを迎える。そのままボールを持ち込んだプラニッチがPエリア手前からシュートを打っていったが、DFに当たってゴールの左に外れた。
 続くバイエルンの左CK。高めに蹴りこまれたボールをブッフォンがパンチングで一旦はクリア。
 しかしこのボールをバイエルンがつないで右へ展開、CKの流れからそのままゴール前にターゲットが残っている状態でファン・ボメルからボールが折り返されると、ファーサイドのヴァン・ブイテンが全くのフリーでヘディングシュートを叩きつける。ここはブッフォンが反応してシュートを跳ね返したものの、こぼれたボールをオリッチが左足で押し込んで、バイエルンが逆転に成功した。

 この後ややペースはダウンしたが、得点が必要なユーベが守りに追われる流れは変わらず。攻め続け足が止まってもおかしくないバイエルンは引き続き攻守の切り替えが早く、ユベントスには判断の遅れやミスが出始める。
 ユーベは65分、ジエゴを下げてアマウリを投入。ツートップに戻した。
 直後に右サイド深い位置でスローインのチャンスを得たユーベは、そこからボールをつなぎゴール正面のトレセゲにパスが通ったが、シュートをフカしてしまいチャンスを潰す。

 73分、バイエルンはロッベンをピッチに送り、さらに攻めの姿勢を見せる。
 75分にユーベが初めてCKを得たあたりの時間帯は、バイエルンゴールに近いところでゲームが進んだがチャンスに結びつけることができない。
 79分、バイエルンは活躍したオリッチに代わりティモシュクをピッチへ送る。その1分後に、今度はユーベがメロを下げてジョビンゴを投入。

 82分のバイエルン、シュバインシュタイガーがPエリアに入って左45度からシュートを狙ったが、DFレグロッターリエが弾き出してCK。
 右からバドシュトゥバーが蹴り込んだボールに対しニアに飛びこんだのはヴァン・ブイテン。頭で合わせたシュートがゴール手前側に飛び込む寸前、ブッフォンが見事な反応を見せ足でブロック。だが、こぼれたボールを拾ったのはユーベの選手ではなく、ゴメス。無人のゴールの目の前でボールを押し込み、時間的に決定的な追加点がバイエルンに入った。

 ユーベはこの後もペースを握ることができず、途中出場で元気なロッベンに何度も翻弄されてしまう。
 そしてロスタイムには、右に開いたロッベンが中央へ折り返したボールをミュラーが後ろに落とすと、走り込んできたやはり途中出場のティモシュクが強烈な20Mのダイレクトシュートをネットに叩き込んで、ダメ押し。
 このゴールからまもなく試合終了のホイッスルが響き、グループAはボルドーに続きバイエルンが決勝トーナメントの切符を手にした。
 ユベントスは3位に終わり、ベスト16進出を逃した。




 
 
グループB

ボルフスブルク 1−3 マンチェスターU
ゼコ 56 オーウェン 44、83、90+1

 すでに決勝トーナメント進出を決めているマンチェスターUは、普段の控え選手中心でこの試合に臨む。怪我人も抱えていることから、最終ラインは左のエブラは定位置ながら、CBにフレッチャーとキャリック、右に朴智星と、中盤の選手が割り当てられるほとんど経験のない布陣となった。トップにはオーウェンが入った。
 一方のホーム・ボルフスブルク、勝てば進出確定。しかし勝ち点7でCSKAモスクワと並んでおり、引き分け以下の場合はCSKAモスクワの結果次第となる。長谷部はいつも通り中盤右でスタメンとなった。
 若干水を含んだピッチコンディションの中で、試合開始。

前半

 ボルフスブルクは13分、右サイドから中央に移動した長谷部がチャンスに絡む。左DFからのパスを受けてドリブルで縦へと持ち込み、プレッシャーがかからないままPエリアの左サイドまで持ち込む。そこにキャリックがスライディング、長谷部はアウトサイドでボールを外した上でスライディングに倒されたが、ノーファールの判断でPKとはならなかった。
 18分には右のCKを得たボルフスブルク。ゴール前にボールが蹴りこまれるとバルザーリがフリーでヘディングシュートを放ったが、枠を外してこのチャンスも逃してしまった。
 その後もBチームのマンチェスターUはのらりくらりと試合を運び、ボルフスブルクも付き合ってしまっているような展開となる。

 30分のマンチェスターU。トップに張ったウェルベックが後ろからのパスをしっかりコントロール、すかさずボールをゴールに蹴り込んだが、これはオフサイド。
 前半残り5分を切ったところで長谷部が鋭いミドルシュートを狙ったが、GKクシュチャクのタッチでCKとされてしまった。
 さらに残り時間の少なくなった44分、マンチェスターUは後方からパスをつないで左のナニへ展開。ナニがシンプルにゴール前に放り込んだところへ、オーウェンが頭であわせてゴールゲット。そして0-1のスコアで前半を終了。
 
後半

 ゴールを奪いに行くしか無いボルフスブルクは、後半に入って10分過ぎ、ようやくマンチェスターUの急造DFの弱みを突く形で得点を決める。ゆっくりとした攻め上がりからボールを左サイドに展開。マンチェスターUのDFラインも揃っている状態でクロスが放り込まれたが、ボールの質が良かったこともあり、ゼコが簡単に頭で押し込み同点に追いついた。

 長谷部はDFラインと前線とのつなぎを担い、守備のカバーやボールの散らしのほか、時折判断の良いパスを繰り出すなどしてチームに貢献。
 71分のカウンターのシーンでは、GKのスローからボールを受けてピッチ中央をドリブル、ナニとスコールズに挟まれながらも粘って前線まで持ち込み、左のグラフィッチへとボールをつなぐ。グラフィッチは最初のトラップでPエリアに持ち込みそのままシュートを狙ったが、ここはGKクシュチャクがナイスセーブでゴールを守った。
 ボルフスブルクは同点ゴールから勢いに乗りつつも得点できていないこともあり、この少し後に選手を二人交代。代わりに長谷部とグラフィッチがピッチを後にすることとなった。だが結果的には、この交代はなんの効果ももたらすことはなかった。
 マンチェスターUも直後に2枚、選手を交代。

 76分、ボルフスブルクは最終ラインからのロングボールに、不安定なDFのオフサイドラインをすり抜けたゼコがダイレクトでボレーシュート。枠の左下を捉えてはいたが、ここもGKがブロックして難を逃れた。
 その後もボルフスブルクが何度もマンチェスターゴール前に迫るが、追加点には至らない。
 反対に82分過ぎにはマンチェスターUがパスをつないで久しぶりに攻め上がると、交代出場のオベルタンが左サイドからPエリアに持ち込んで巧みなドリブルでDF3人を突破。深く侵入したところからゴール前にパスを送り、フリーのオーウェンが押し込んで勝ち越し点を奪った。

 この後集中力が切れたか、チャンスとピンチがが入れ替わり訪れる。
 88分、オフサイドラインをかいくぐってオーウェンが抜け出したが、シュートはGKに阻まれた。
 89分にはボルフスブルクにやや左サイド19mの位置からFKのチャンス。だが、GKがしっかりとキャッチ。
 90分過ぎにはボルフスブルクがカウンターから左に展開、そこからゴール前にパスが送られたが、ゴール正面に入り込んでいたDFリーターはこれを空振りしてしまう。
 チャンスの後にはピンチあり。
 空振りから得たボールを今度はマンチェスターUがカウンター。左に開いていたオーウェンへとボールをつなぐ。ハーフライン付近から勢いに乗ったドリブルで抜け出したオーウェンは、ゴール正面まで持ち込んで最後はチップシュートを決めて、ハットトリック達成。
 同時に、試合も決定づけることとなった。

 この勝利でマンチェスターUは首位通過。一方のボルフスブルクは消極的な試合運びが災いし、他方のゲームでCSKAモスクワがベジクタシュとの引き分けで勝ち点1を得たことにより、決勝トーナメント進出はならず。ヨーロッパリーグへ回ることとなった。




 
 
グループC

マルセイユ 1−3 レアル・マドリッド
ルイス・ゴンザレス 11 Cロナウド 5、80
アルビオル 60

 5節終了時点でどのチームもグループリーグ突破を決めていないグループC。
 ホームのマルセイユは3対0の勝利で直接対決の結果からマドリッドを上回るほか、もう一方のゲームでACミランがチューリッヒに引き分け以下で終わった場合、マルセイユがマドリッドから勝ち点3を奪えば突破が決まる。
 マドリッドは現在グループ1位で、引き分け以上ならばベスト16が確実という有利な条件。
 マルセイユはトップにブランドン、右をアブリエル、左をニアングが努める。
 マドリッドはイグアインとCロナウドが前線に入った。ベンゼマは今日はベンチスタート。
 
前半

 マドリッドのキックオフでゲームスタート。マルセイユは前線からボールを激しくチェイス、マドリッドに余裕を持ったプレーを許さない。だが、このやや過剰なプレスが災いし、3分過ぎにゴール正面30M程の距離でマドリッドにFKを与えてしまう。
 キッカーはもちろん、Cロナウド。助走から右足一閃、インサイドで押し出すように送り出された無回転のボールは急上昇して壁を超えると、ゴール左上を目指して一転急降下。GKマンダンダが飛びついたものの、左手をはじいてボールはゴールに突き刺さり、マドリッドが絶好の時間帯に先制点を奪った。この得点でマドリッドは楽になった。
 同時にマルセイユの3-0というプランはなくなり、ACミランの結果に委ねられることとなってしまった。

 11分のマルセイユの攻撃。左SBのタイウォがドリブルで持ち上がると、加速をつけてセルヒオ・ラモスを抜き去りマドリッドのPエリア内へ。そしてゴール前ファーサイドにふわりとしたパスを蹴り込むと、これをブランドンがヘッド。ここはゴールとの間に入り込んだアルベロアがストップ、ボールを蹴り出したが、クリアした方向が悪く、ゴール正面のルイス・ゴンザレスに渡ってしまった。
 ルイス・ゴンザレスはボールをゴール左隅に叩き込み、マルセイユが早い時間で同点に追いついた。

 13分、マドリッドのPエリア内でニアングとぺぺが頭をぶつけ両者負傷。テープを巻いて復帰したものの、しばしゲームが中断。
 再開して間もない16分、後方からのロングパスにブランドンが反応、見事なトラップからボールをゴールに流し込んだが、オフサイドでノーゴール。
 28分にマドリッドの左CK。ニアよりのCロナウドが頭で合わせたボールは、ゴール右ポストを叩く。弾かれたボールをイグアイン、ぺぺ、セルヒオ・ラモスと続けてゴール至近距離からシュートを放ったが、GKとDF陣が体を張ってブロック、ゴールを死守した。

 ロスタイムの3分、左45度、Pエリアの少し外の位置からマドリッドにFKのチャンス。ここでCロナウドが再びゴールを狙ったが、大きく変化したボールに今度はマンダンダが正面で対応、安全を期してパンチングで逃れ、直後に前半が終了した。
 
後半

 後半に入って53分、マルセイユはニアングのスルーにブランドンが反応しPエリア内に飛び込んだが、GKカシージャスが先にボールをキャッチした。
 その直後に今度はマドリッドの反撃。ファン・デル・ファールトのミドルシュートがマルセイユゴールを襲ったが、GKが倒れ込みながらもパンチングでクリアした。

 マドリッドは58分、センターライン上、右寄のところからイグアインがボールを左に大きく展開、一気にマルセロが抜け出しシュートまで持ち込んだが、ここもGKマンダンダがブロックしゴールを許さず。
 だが、この後続いたCKの2本目、左からファン・デル・ファールトがゴール前に蹴り込んだボールがルーズとなったところ、アルビオルが左足を振り抜いてゴール右隅に流し込み、マドリッドが勝ち越しを決めた。

 66分のマルセイユの攻撃。ルイス・ゴンザレスがマドリッド陣内右サイドの奥にボールを蹴り込むと、ニアングが反応。しかしここにGKカシージャスがスライディング、ニアングの足を払ってしまい、PKをゲット。だが、ニアングはこの際腕を痛め、交代となってしまった。
 PKのキッカーはルイス・ゴンザレス。ニアングの退場で時間を置いてからのPKだったが、ルイス・ゴンザレスが左上を狙ったシュートはクロスバーを叩き、同点のチャンスを逃してしまう。
 結果的に、このPK失敗がマルセイユの気持ちを折ってしまった。

 80分、マドリッドはLディアッラが右サイドセンターライン付近からゴール前にスルーパスを蹴り込む。走りこむCロナウドとマークするDFディアワラに対し、Pエリアを飛び出したGKマンダンダがスライディング、3者がもつれて倒れこむ。いち早く起きたCロナウドの足元に、幸運にもボールが転がり込むと、Cロナウドはボールを軸に270度回転、すかさず右足を振り抜いて見事ボールをゴールに流し込んだ。
 マドリッドのリードが2点に開いた。

 これでゲームは確定、残りの時間で点差が変わることはなく、マドリッドが1位通過をきめてマルセイユは3位に終わることとなった。




 
 
グループF

インテル 2−1 ルビン
エトー 31
バロテッリ 64

 大混戦のグループF、試合前の時点において勝ち点8で1位のバルセロナを追って、勝ち点6で2位のインテルと3位のルビンが続き、4位のディナモ・キエフも勝ち点5。
 インテルとルビンは第2節で1対1で引き分けており、この試合の結果次第でいろいろなパターンの結末が考えられる状態となった。
 引き分けの場合は、Dキエフがバルセロナに勝った場合、両チームともグループリーグ敗退となってしまう。バルセロナがDキエフに勝った場合、スコアレスドローであればインテルが、2-2以上の引き分けであれば逆にルビンが、アウェーゴール差で2位を手にする。第2節と同じ1-1の引き分けだと当該チーム同士の得失点差になるが、これも-1で並んでいるため、得点数の差になって、インテルが5で、ルビンの4を上回って2位が決まる。
 もちろん、どちらかかった場合は、自力で2位以上を確保できる。

 直前の週末のゲームでユーベに敗れたインテルは、やや不安を抱かせる。しかしホームでルビン相手に取りこぼすわけにはいかないと、バロテッリ、エトー、ミリートの3トップで臨んてきた。
 一方、アウェーのルビンは国内シーズンを2連覇で終了したところで、怪我人が多くDF陣の顔ぶれが異なるのが不安要素。  
前半

 序盤からホームのインテルペース。7分にはトップに張ったバロテッリが相手を背負った状態でボールを受け、そこから強引に体を入れ替えてシュートに持ち込んだが、ボールはGKの正面。
 しかしインテルは15分にサムエルが右のももを痛めてしまい、コルドバと交代になってしまう。
 直後にはスタンコビッチも足を痛め一時試合がストップ、インテルの気勢が削がれる形となったところ、18分にルビンが反撃。ピッチの中盤で右に開いたノボアがパスを受けると、ドリブルを挟み左サイドで裏を狙うギョクデニズに対しインテルDF陣の間を通す絶妙なスルーパスを繰り出す。Pエリア内左サイドからギョクデニズがダイレクトでゴール左を狙ったが、GKセーザルが横っ飛びでボールを弾き、ここは得点にはならなかった
 24分、左サイドのスローインから右のリャザンツェフに大きく展開したルビン、リャザンツェフは内に切れ込みながらサネッティを簡単にかわし、ゴール正面のムラフスキにラストパスを送る。しかしムラフスキはフリーのチャンスだったもののトラップが大きく、そのためシュートが強引となり、壁に阻まれてしまった。

 30分を回ったところでインテルの攻撃。ゆっくりとした組み立てから左のサネッティへボールが出る。サネッティはドリブルで深くえぐると、ルビンの2選手に囲まれながらもボールをキープ。Pエリア内へ持ち込もうとしたところでチェックを受け、足元からボールが離れてしまう。だが、このボールをバロテッリが拾ってダイレクトで後ろに戻すと、エトーが左足を振り抜き、ボールをネットに突き刺した。ホームのインテルが先制。

 この後ルビンが何度かインテル陣内に攻め込むが、インテルの守備も余裕が見られるようになった。
 43分には再び左DFで出ているサネッティが攻撃参加。自陣でパスを受けると一人をかわし、そこからスピードアップ。DFが寄せてきたところでスピードを緩めてまたもやかわし、一気にPエリアまで持ち込む直前、DFセサールがファールでようやくドリブルを止めた。
 ゴールまで25M程の、やや左からのFKだったが、これは壁に当たってチャンスならず。
 前半ロスタイムにもインテルがカウンター。スナイデルがドリブルで中央を持ち込むと、右のエトーへ展開。エトーはDFを寄せ付けてから後ろへ戻し、走り込んだマイコンが強烈なシュートを打ち込んだ。しかしここはGKリジコフが横っ飛びの左手一本でブロック。スーパーセーブだったが、同時にオフサイドと判定された。
 直後に、前半終了のホイッスルが響いた。
 
後半