グループF: バルセロナ vs インテル |
バルセロナ | 2−0 | インテル |
ピケ 10 ペドロ 26 |
第4節を終えてグループ3位のバルセロナと、1位のインテルの対戦。 インテルは1勝3分けの勝ち点6で、このアウェーゲームで勝てばグループリーグ勝ち抜けが確定。一方のバルセロナは勝ち点5の3位。ここでインテルに敗れ、かつルビンがディナモ・キエフに勝つと、グループリーグ敗退となる瀬戸際の一戦。 バルセロナは新型インフルエンザでトゥーレが不在。イブラヒモヴィッチとメッシはベンチスタート。アンリがトップに入る。一方のインテルはエトーとミリートの2トップ。 立ち上がりはなかなかボールが落ち着かないものの、バルサがボールを回し、インテルが受けに回る形でゲームが進む。 そして10分に迎えたバルセロナ3本目のCK。左から蹴りこまれたボールをアンリが頭で後ろに流すと、ファーサイドのピケが体を抑えられながらも右足で合わせ、ボールをゴールに押し込んだ。バルセロナがあっさりと先取点を奪った。 この得点の後、バルサの中盤でパスが通るようになる。一方のインテルは、なかなか前線にボールがつながらない。 20分のバルサの攻撃では、中盤でボールを受けたイニエスタがゆったりとしたテンポからギアをチェンジ、前線のケイタへ早いパスを蹴り込み、バルサの攻撃陣が一気に戦闘モードへと切り替わる。この急激なスピードアップの中、ケイタはややゆっくりとしたドリブルでインテルのルッシオとマイコン、2人のDFと対峙すると、一瞬のすきを突いて2人の間を通したスルーパスをPエリアに流し込む。このボールに左サイドを抜け出たペドロが拾ってチャンスとなったが、ゴール正面のイニエスタを狙って折り返したボールはDFにクリアされてしまった。 インテルも右DFのマイコンのオーバーラップなどでバルサの守備を崩そうと試みるが、アビダルの丁寧なケアもあって自由にはさせてもらえない。 25分にまたもやバルサペースでボールが回る。右寄りの中盤でボールを受けたイニエスタが中央のシャビへパスを送ると、シャビはこれをダイレクトで再び右前方に大きく開いていたスペースへ折り返す。ここに一気に走り込んできたのはDFのダニエウ・アウベス。 Pエリア内右サイド深い位置から、完全にフリーのダニエウ・アウベスが選択したのは逆サイドのペドロ。ふわりと浮かしたボールを送ると、ペドロはこれをダイレクトボレー、GKジュリオ・セーザルの手を弾いてボールをゴールに押し込んで、鮮やかにバルセロナが2点目を挙げた。 その後も守りを含めてバルサペースは変わらず、インテルはわずかシュート2本となす術なく前半を終えた。 インテルは後半開始から中盤のカンビアッソを下げ、ムンタリと交代。 バルサは、トップのアンリがインテルの最終ラインのボールを追ってプレッシャーをかけるなど、引き続き集中した試合運び。 53分に初めてインテルにチャンスが訪れる。バルサのGK、バルデスのロングキックをインテルのマイコンが拾うとスピードに乗った攻め上がりをみせ、やや右寄りを上がったモッタからゴール正面のエトーへとパスが送られたが、ダニエウ・アウベスのタイトマークにエトーはボールを受けることができずに転倒、PKにもならずにチャンスを逃した。 続く54分、イニエスタがセンターサークル手前でボールを拾ってバルサの攻撃。左前に位置するシャビと5m前後の距離を保ちつつ、2人のドリブルとパスでためを作りながら持ち上がると、イニエスタが一気に右サイドのDFの裏へとスルーパスを送ってチャンスを演出。ボールを受けたダニエウ・アウベスの折り返しを、ゴール正面でシャビがヘッド。シュートはゴール左下隅への難しいバウンドとなったが、ここはGKジュリオ・セーザルが横っ跳びで反応、ワンハンドで防いだ。 残り時間が15分を切るようになると、ストレスのたまったインテルの選手によるファールが目立つようになり、ゲームがちょくちょく中断する。 だが、延長の5分間を含め、その後のバルセロナにピンチらしいピンチはなく、試合終了。 これでバルサは2位のインテルと勝ち点差を2に広げてグループ首位に立ち、最終節にDキエフとのアウェー戦に臨むことになった。 インテルの最終節は、ホームにルビンを迎える。 |