バルセロナ | 0−0 | マンチェスターUTD |
マンチェスターUTD | 1−0 | バルセロナ |
スコールズ 14 |
1stレグはCロナウドのPK失敗もあってスコアレスドローで終わり、オールドトラフォードで迎える2ndレグ。 マンチェはルーニーとビディッチを怪我で欠き、週末にあった国内のチェルシーとの大一番では苦杯を喫している。 対するバルサは望みのない国内リーグでメッシを温存してこの試合に臨む。 試合開始早々、バルサのメッシがファールを受けマンチェのPエリアのわずかに右外からFK。しかしここはメッシの低い弾道をマンチェの壁がが跳ね返す。その後は両チーム球離れが早いがボールも失う、動きの早い展開に。 そんな中で14分にゴールが生まれる。マンチェのCロナウドが左サイドを攻めあがるが、バルサのザンブロッタがインターセプト。しかしその後でピッチ中央側にクリアしたところをスコールズに奪われてしまい、そのまま豪快なミドルシュートが叩き込まれ、2試合通じて最初の得点がマンチェに入った。 20分、バルサ・メッシのカウンター。ハーフラインから右サイドを一気にドリブルで持ち上がり、最後はシュートまでつなげたが、GKファンデルサールに横っ飛びでクリアされた。 直後のマンチェの攻撃。21分、Cロナウドが左を持ち上がり、溜めた後に中央に走り込むパク・チソンへパス。パクはダイレクトシュートを落ち着いて狙ったが、惜しくもゴール右に外れた。 マンチェのFWテベスを中心とした早いチェックの前に、バルサはロングボールが多くなり、パスミスも目立つ。ようやく流れが来たのは33分、左に開いたイニエスタがドリブルで中に切り込み、マンチェの選手を4人引きつけ中にパス。これをファーサイドのエトーがワンタッチで中央のデコへ渡し、間髪入れずデコはミドルを放つ。鮮やかな連携だったが、シュートは枠を外れた。 さらに36分には、マンチェゴール前のパス回しから再びデコがシュートを狙ったが、これもわずかに左に外れてしまった。 40分のマンチェの攻撃。左サイドから攻め込むと、パク・チソンがDFをかわして絶妙なクロスを放り込む。ナニがこのボールに頭で合わせたが、シュートは流れてしまった。 後半に入って52分、マンチェにFKのチャンス。バルサのPエリア内に放り込まれたボールをファーディナンドからCロナウドとつなぎ、更にゴール正面に入ってきたナニへと渡そうとしたが、バルサにカットされてしまった。 56分にはテベスがCロナウドとのワンツーでPエリアに入り込みシュート。しかしGKがブロック。 60分、バルサはイニエスタに代えてアンリを、71分にはエトーに代えてクルキッチを投入し、流れを変えようとする。対するマンチェは77分、ナニとスコールズに代えてフレッチャーとギグスを投入した。 78分、バルサは左CKのチャンスにゴール真正面のアンリの頭に合わせたが、シュートはGKにキャッチされた。 残り10分になってもマンチェのFWテベスは精力的にボールをチェイスし、パク・チソンも同様に追い掛けまわして、バルサのパス回しから余裕を奪っていた。 バルサは残り2分となったところで最後のカード・グジョンセンを投入するが、遅きに失した。ロングボール主体で1点を狙うバルサだったが、マンチェもセーフティなプレーで対応。結局1点を守りきり、マンチェスターUTDがバルセロナを下して決勝進出を決めた。 |
バルセロナ | 0−1 | マンチェスターUTD |
リヴァプール | 1−1 | チェルシー |
Jコール 29' |
04-05シーズン、そして昨シーズンと、準決勝で顔を合わせている両チーム。この時はいずれもリヴァプールが決勝に駒を進めている。 国内リーグに望みのないリヴァプールはUCLに的を絞ってきた。4-2-3-1の布陣で臨む。対するアウェーのチェルシーは国内リーグ18試合負け無しと好調。離脱していたドログバも間に合った。 最初のチャンスは12分のリヴァプール。自陣からシャビ・アロンソが縦に蹴り込んだ長いボールにオフサイドをかいくぐったカイトが抜け出そうとしたが、胸を使ったトラップが若干長く、GKとDFに寄せられてシュートには至らず。31分には左サイドからチェルシーを崩しにかかると、中央のジェラードから縦にパスを受けたFトーレスが抜け出しシュート。しかしGKツェフがブロック。 42分、リヴァプールはセットプレーのチャンスに素早いリスタートからカイトが右サイドを突破しクロス。これはクリアされてリヴァプールのランパードがボールを拾ったが、シャビ・アロンソとカイトのチェックでマイボールとすると、マスチェラーノがチェルシーゴール前にふわりと放り込んだところにカイトが反応、飛び出すGKツェフの足元からボレーでシュートを叩き込み、リヴァプールが先制した。チェルシーはシュートらしいシュートもなく、前半終了。 後半もリヴァプールペース。たが59分、DFのファビオ・アウレリオが足を痛めてしまい、リーセと交代を余儀なくされる。直後にチェルシーはJコールに代えてカルーを投入。 63分、リヴァプールはセットプレーのボールがチェルシーゴール前から流れたところ、キャラガーが再び折り返すと、DFに入ったバラックの腕に当たったがPKにはしてもらえず。 66分にチェルシーにようやくチャンス。セットプレーのボールをバラックが頭で狙うが、GKキャッチ。その1分後には久しぶりに中盤でパスがつながり、左を上がったマルダがシュートに攻め込むが、枠の外。チェルシーに流れが傾いてきた。 84分、リヴァプールはFKが一旦弾き返されたところをこのところ動きの目立つカイトが再びボールを奪ってジェラードへ。ジェラードは右サイドからうまい切り返しでマケレレをかわし、Pエリアに入ったところでシュート。ゴール右上を狙ったが、ツェフの左手一本の見事なセーブで追加点ならず。 終盤、チェルシーはバラックに代えてアネルカ投入。だが、リスクを犯してまで点を狙う風ではなく、微妙な膠着が続く。 ロスタイム4分。93分に左CKのチャンスを得たリヴァプール、ボールがファーサイドのトーレスまで流れ、トーレスは胸でトラップしてからシュートを狙ったが、GKに弾き返されてしまった。 そして時計は94分。このとき、チェルシーは左サイドのスローインを受けたカルーがコーナー付近でボールをキープ。DFが2枚付いていたがルーズだったこともあり、反転してゴール前にボールを放り込んだ。ここでアネルカを背後にゴール方向に戻りながらの守備となったリーセが頭でクリアを試みた結果、なんとボールはゴールイン。 想像もし得なかった形でチェルシーに得点が入り、そしてすぐに試合終了。 チェルシーにとってはラッキーな得点で、引き分けとアウェーゴールを手にすることができた。リヴァプールは2ndレグで1点以上が必要となってしまった。 |
チェルシー | 3−2 | リヴァプール |
ドログバ 33、延長15 ランパード 延長8(PK) |
トーレス 64 バベル 延長27 |
最後のワンプレーで、しかもオウンゴールという予想できない結末によって同点で終えた第1戦。 やや苦しい立場となるリヴァプールは、直前の国内リーグで主力を休ませ、完全なターンオーバーでこの試合に臨んできた。 対するチェルシーはプレミアリーグの天王山、マンチェスターUTDとの首位争い直接対決を戦った疲れは否めないものの、勝利によって優勝の可能性を高めることに成功した勢いもある。 雨がちらつく中でゲーム開始。オープニングシュートは5分のチェルシーFW、ドログバ。 そして最初のチャンスは9分のリヴァプールのカウンターから。左のベナユンが中央ジェラードとのワンツーで持ち上がり、再びジェラードにリターン。ジェラードは今度はベナユンではなく、さらに前方、中から左サイドに流れたFトーレスに鋭く正確なダイレクトパスを通す。Pエリア内深く持ち込んだFトーレスはそのまま左サイドからシュートしたが、GKツェフにブロックされた。 13分、チェルシーは最終ラインのテリーが縦に入れたボールがカルーの足とJコールの頭を経由し、リヴァプールDFラインの裏にこぼれる。だが、反応したドログバより早くGKレイナが飛び出し、足でクリアした。 18分にはランパードのスルーパスでドログバがPエリア内左サイドを抜け出し、GKと1対1のビッグチャンス。だが、GKレイナを避けるように逆サイドを狙ったドログバのシュートは、そのままゴール前を横切ってしまった。 その後、22分という早い時間で、リヴァプールは足を痛めたシュクルテルの為にカードを1枚切ることに。 この時間帯、中盤の奪い合いで攻守が巡る間しく入れ替わり、途切れることの少ない展開が続く。 そんな中でチェルシーは33分、ランパードの50mはあろうかというロングスルーパスがカルーに通り、決定的なシーンを迎える。カルーはカバーに入ったDFヒーピアをPエリアでかわし、すかさずシュート。これはGKレイナが素晴らしい反応で弾き返したが、セカンドボールに詰めたドログバがレイナの守る狭いサイドから強烈なシュートをリヴァプールゴールに叩き込み、チェルシーが先制した。 若干雨の降る難しいピッチながら、それを感じさせないパフォーマンスにより前半があっという間に終了。 強い雨に変わる中、後半スタート。 47分、リヴァプールはチェルシー陣内中ほどの左サイドでFKを得る。ここはトリックプレー、ジェラードがゴール方向には放り込まず横のマスチェラーノへボールを渡し、自身はゴール前へダッシュ。一拍溜めてPエリア内に放り込まれたマスチェラーノのボールは、そのジェラードの頭にピタリと合い、ゴール前に落としたところをカイトがシュート。見事なプレーだったが、このチャンスはGKツェフのクリアによって潰されてしまった。 その後チェルシーはミドルシュートを2度狙ったが、いずれもGKがキャッチ。 63分過ぎのリヴァプール。右寄りのサイドでボールを受けたベナユンが個人技でピッチ中央まで持ち込み、チェルシーの選手を引きつけた上で手薄になったトップのFトーレスへパス。構えていたFトーレスはワントラップからすかさずシュート、見事ボールをゴール右に流し込んだ。この得点により、リヴァプールが2試合通じてスコアをイーブンとした。 これで流れはリヴァプールに傾きかけたが、70分にチェルシーがカルーに代えてマルダをピッチに送ると、再び拮抗状態に。 76分、チェルシーのエシアンが右サイドを再三のチャージに屈することなくドリブルで持ち上がり、シュートにまでつなげたが、ボールはサイドネット。 77分、リヴァプールのベナユンがアウト、ペナントがイン。 さすがにこの時間になると、疲れから運動量が落ちてきて、ジェラードがジャンプした際に足をつるシーンも。ロスタイムの2分でも得点なく、試合は延長に入った。 昨年も180分では決着つかず、延長戦、そしてPK戦へともつれ込み、リヴァプールが勝ち上がっている。 15分ハーフの延長前半開始から、チェルシーはJコールに代えてアネルカ投入。 延長4分、トップに張ったドログバに縦パスが入りDFキャラガーをかわしてPエリアに侵入したが、そこで再びキャラガーが追いつきスライディング、なんとかクリアしピンチを凌ぐ。続くCKでは、アネルカが放ったシュートが弾かれたところを後方からエシアンがシュート、ボールはゴールネットを揺さぶったが、明らかにオフサイドでノーゴール。 しかしその1分後、リヴァプールのPエリア内でDFヒーピアがトラップで流れてしまったボールに足を伸ばしたところ、先に反応したバラックを削る形となってしまい、チェルシーにPKが与えられた。これを先日母親を亡くしたばかりのランパードがしっかりと決めて、今度こそチェルシーがリードを奪った。 リヴァプールはFトーレスを下げてバベルをピッチに送る。ゴールが必要なリヴァプールが攻勢に出たことで、スリリングな展開に。そして延長前半終了直前、再びゴールが生まれる。 右サイドのスローインからチェルシーがボールをつなぎ、オフサイドラインをかいくぐったアネルカが縦に抜け出す。そして深くえぐったところからゴール前ニアサイドに走りこむドログバへラストパス。ドログバは強烈なシュートを難なく沈め、チェルシーが2点差をつけた。 短いインターバルを挟み、延長後半へ。残り15分、チェルシーは引き気味で臨む。 リヴァプールは攻め立てるがゴールは遠く思われた延長27分、バベルの意表を突くミドルシュートが決まり、最後の最後で1点を争う展開に。 しかし残り時間は余りに少なく、スコアはこのままタイムアップ。このゲームは延長を含め3対2、トータル4対3で、チェルシーがリヴァプールを破って初の決勝進出を決めた。 |
リヴァプール | 3−4 | チェルシー |