〜 第3節(Round3) 〜


各グループへのショートカット
グループA   グループB   グループC   グループD
グループE   グループF   グループG   グループH

グループA バイエルン ユーベ Cブルージュ ラピド 得点 失点 勝点
バイエルン・
  ミュンヘン
  ○ 2-1
 
○ 1-0
 
 
○ 1-0
3 0 0 4 1 9
ユベントス  
● 1-2
   
○ 2-1
○ 3-0
 
2 0 1 6 3 6
クラブ・
 ブルージュ
 
● 0-1
● 1-2
 
   
○ 1-0
1 0 2 2 3 3
ラピド・
 ウィーン
● 0-1
 
 
● 0-3
● 0-1
 
  0 0 3 0 5 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


バイエルン  2−1  ユベントス
ダイスラー 32'
デミチェリス 39'
イブラヒモヴィッチ 90'

 ここまで2連勝同士の対決。ユーベは今シーズンのチームの中心であるヴィエラが恥骨炎で不在。中盤中央はジャンニケッタが務める。その影響か、試合はホームのバイエルンペースで展開する。
 最初のチャンスは開始4分のバイエルン。右後方サニョールからのセンタリングをゴール正面でサンタクルスが競り合うと、こぼれたボールに右サイドを併走していたマカーイが反応。ダイレクトでゴールを狙ったが、力が入り枠を大きく外した。26分には、ユーベのゴール正面20mほどの位置でFKのチャンス。マカーイが低い弾道で放ったシュートは壁の下を抜け、GKアッビアーティは反応するもボールを弾いてしまう。ここにデミチェリスが飛び込んできたが、ディフェンス陣が踏ん張りなんとかゴールを守った。
 32分、バイエルンは右サイドのダイスラーがDFザンブロッタに仕掛ける。速い切り返しで1歩縦に抜け出すと、そのままシュート。回転のかからないボールをGKアッビアーティは捕らえ損ね、変化したボールが足に当たってそのままゴールが決まった。
 さらに39分、バイエルンは右CKのチャンスに、ゴール正面のデミチェリスがトレセゲの裏を取ってフリーに。楽々とヘディングシュートを決めて2点差とした。
 ユーベの前半の数少ないチャンスは21分、ネドヴェドがゴール正面20Mのところからシュートを放ったが、枠を捉えることができなかった。

 後半流れを変えるべく、ユーベはMFのカモラネージとブラージを下げ、デル・ピエロとDFキエッリーニを投入。
 48分、バイエルンのシュバインシュタイガーが後方から前線へ放り込んだボールを、ゴール正面に走りこんだマカーイが絶妙なトラップできっちりキープし、ショートモーションでシュートを打ったが惜しくもゴール左外へ。72分には左サイドに開いたゼ・ロベルトからの折り返しをピサロがPエリア内でポスト、後方から走りこんだシュバインシュタイガーがこのボールを直接ゴール右を狙ってシュートを放つ。流れるような鮮やかなプレーだったが、ややシュートに勢いなくGKアッビアーティに止められた。
 83分、バイエルンが左サイドで得たFKでシュバインシュタイガーが蹴りこんだボールは全くのミスキックだったが、イブラヒモヴィッチがクリアミスしゴール正面で混戦に。そしてディフェンスの裏にボールが転がり反応したマカーイがシュートを放ったが、テュラムのスライディングが一瞬早く、コースを限定されたボールはGKに弾かれて決定的チャンスを逃した。
 86分にユーベ右CKのチャンス。放り込まれたボールを拾ったエメルソンがトゥキック気味の浮かしたシュートを狙ったが、GKカーンがすばやく反応しクリアー。そしてちょうど90分、またもや右のCKをユーベが得ると、デル・ピエロがニアに蹴りこんだボールをエメルソンが頭でつなぎ、ゴール正面のイブラヒモヴィッチがインサイドでゴールを決めて1点を返した。
 だが、時間なくそのままタイムアップ。バイエルンが3連勝を決め、ユーベの連勝はストップした。


ラピド  0−1  Cブルージュ
バラバン 75'

 2敗どうしの戦いはホーム、ラピド・ウィーンのペースで展開。前半42分のCKのチャンスでは、イヴァンシュイッツのヘディングシュートがゴールに飛び込んだ後にクリアされたかに見えたが、判定はノーゴール。前半終了間際には、ルーズボールがラピドのDFラインの裏に高く上がったところを、1人反応したブルージュのクレマンが頭でシュートを狙ったが、GKにはじき出されゴールならず。
 後半に入って57分、ラピドの左からのクロスにキンツルが頭で合わせるも、クロスバーに弾かれてしまう。75分にはブルージュの攻撃。右を上がったデュフェルからのクロスをバラバンが身体に当てて押し込み、これが決勝点となった。



グループB アーセナル アヤックス トゥーン スパルタ 得点 失点 勝点
アーセナル    
○ 2-1
○ 2-1
 
 
○ 2-0
3 0 0 6 2 9
アヤックス ● 1-2
 
  ○ 2-0
 
 
△ 1-1
1 1 1 4 3 4
FCトゥーン  
● 1-2
 
● 0-2
  ○ 1-0
 
1 0 2 2 4 3
スパルタ・
  プラハ
● 0-2
 
△ 1-1
 
 
● 0-1
  0 1 2 1 4 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


スパルタ  0−2  アーセナル
アンリ 21' 74'

 2連勝のアーセナルと2連敗のスパルタ・プラハという顔合わせ。スパルタのホームゲームだが、第1節にサポーターが差別的発言をしたとして、スタジアムの一部は観客を排してのゲームとなった。そのスパルタはMFシボクが長期離脱で不在など、3人をけがで欠く。一方のアーセナルもけが人だらけ。キャンベル、コール、フレブ、リュングベリが不在であり、ベルカンプはアウェーのため帯同しなかった。
 アウェーながら、アーセナルペースでゲームが進む。スパルタは厳しいチャージで対抗、その結果レジェスが12分にペトラーシュから喰らったチャージで、早くもピッチを去ることになってしまった。ここで代わりに投入されたのは、怪我から7月以来久しぶりに戻ってきたアンリ。ベンゲル監督はアンリを使うにしても30分程度のプレーに限定させるつもりだったが、思わぬ事態となった。
 アンリは21分、早速結果を出す。DFトゥレの後方からのロングボールを背を向けたままふくらはぎで絶妙なトラップをみせると、右足アウトサイドで狙い済ました見事なシュートをゴール左隅に蹴りこみ、復帰を祝う1発を自ら決めた。
 ペースを握ったアーセナルは、後半74分にも右サイドのピレスからパスを受けたアンリがきっちりゴールを決めた。アーセナルは3連勝、グループリーグ突破に大きく近づいた。


アヤックス  2−0  FCトゥーン
アナスタシウ 36' 55'

 先制したのはホームのアヤックス。36分、右サイドでボールをつなぐと、ピーナールがゴール前に送ったボールにアナスタシウが合わせ、ゴール右隅にボールを押し込んだ。
 対するトゥーンは42分、右サイドのフェレイラからゴール正面にクロスが放り込まれると、ルストリネッリがダイレクトでボレーを放つ。しかし、GKステケレンバーグが左手1本でこのシュートを弾き出した。ルストリネッリは後半49分にも右サイドのミリチェヴィッチからパスを受けシュートを放ったが、GKステケレンバーグにすばやく詰められゴールならず。
 その6分後、トゥーンDF・オルマンのクリアボールがトゥーンゴール前にこぼれたところにアナスタシウが反応、シュートをゴールに流し込んだ。ゲームはこのまま 2-0 でアヤックスが勝利した。  



グループC バルセロナ ウディネーゼ パナシナイコス ブレーメン 得点 失点 勝点
バルセロナ   ○ 4-1
 
 
△ 0-0
 
○ 2-0
2 1 0 6 1 7
ウディネーゼ  
● 1-4
  ○ 3-0
 
△ 1-1
 
1 1 1 5 5 4
パナシナイコス △ 0-0
 
 
● 0-3
  ○ 2-1
 
1 1 1 2 4 4
ブレーメン ● 0-2
 
 
△ 1-1
 
● 1-2
  0 1 2 2 5 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ウディネーゼ  1−1  ブレーメン
ディ・ナターレ 86' フェリペ 64'(OWN)

 ホームのウディネーゼが押し気味にゲームを進める展開。ブレーメンも前半終了間際にミクーの強烈なミドルシュートが炸裂するが、惜しくもクロスバーに阻まれた。
 後半、ブレーメンにFKを与えてしまうと、ゴール前に放り込まれたボールをウディネーゼDFのフェリペが頭で押し込んでしまい、オウンゴールを献上してしまった。攻撃するしかないウディネーゼ、77分にマウリとディ・ナターレを投入する。この采配がずばり的中、86分、マウリがセンターサークルからトップのディ・ナターレへスルーを通すと、ディ・ナターレはきっちりシュートを沈め、ホームでの敗戦をどうにか逃れた。


パナシナイコス  0−0  バルセロナ


 最初のチャンスはバルサ。7分、ロナウジーニョの大きなサイドチェンジでボールを受けた右サイドのラーションから、前線のエトーへスルーパス。エトーはGKと1対1の状態でシュートを放ったが、GKガリノヴィッチが身体で止めた。対するパナシナイコスは20分、GKのロングフィードがトップのマンツィオスにつながると、強引に抜け出しシュートを狙ったが、GKバルデスがきっちり押さえた。両チームともなかなかシュートを打てないまま、後半へ折り返す。

 後半立ち上がりはバルサペース。54分には、左サイドを上がったロナウジーニョがDFをひきつけた上でマイナス気味に折り返すと、走りこんできたエトーがシュート。ボールはDFモリスに当たってコースが変わるが、GKガリノヴィッチの好反応によりシュートは防がれた。81分、途中で投入されたメッシからの絶妙なスルーパスを受け、エトーがGKと1対1の絶好のチャンスを迎える。飛び出してきたGKを縦にかわし、角度のないところからシュートを狙ったが、ボールはゴール前を通り過ぎてしまった。
 結局精彩を欠いたバルサは得点を奪うことができず、スコアレスドローに終わった。



グループD マンチェ ベンフィカ ビジャレアル リール 得点 失点 勝点
マンチェスター・
 ユナイテッド
  ○ 2-1
 
 
△ 0-0
△ 0-0
 
1 2 0 2 1 5
ベンフィカ  
● 1-2
   
△ 1-1
○ 1-0
 
1 1 1 3 3 4
ビジャレアル △ 0-0
 
△ 1-1
 
   
△ 0-0
0 3 0 1 1 3
リール  
△ 0-0
 
● 0-1
△ 0-0
 
  0 2 1 0 1 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ビジャレアル  1−1  ベンフィカ
リケルメ 72'(PK) マヌエル・フェルナンデス 77'

 ホームのビジャレアルがリケルメを中心に試合を優位に進め、70分過ぎにリケルメのパスで抜け出したソリンが倒され、PKを得る。これをリケルメが決めて、今期UCLのチーム初得点を挙げる。だがその5分後、マヌエル・フェルナンデスが胸トラップからループ気味のドライブシュートを放つと、GKの指先をかすめてゴールネットを揺すり、ベンフィカが追いついた。試合はこのまま引き分けで終了、ビジャレアルは3戦連続の引き分けとなってしまった。  


マンチェスターUTD  0−0  リール

 ゲームはホームのマンチェペースだったが、ファン・ニステルローイがチャンスを決めきれないなど、得点が入らない。やや荒れた展開の中、63分にスコールズが2枚目のイエローで退場してしまう。さらにギグスが頬骨を骨折、83分に交代となってしまった。結局ゲームはスコアレスドロー、もう1試合も同点で終わったため、マンチェはどうにかグループ首位をキープした。



グループE ACミラン フェネルバフチェ PSV シャルケ 得点 失点 勝点
ACミラン   ○ 3-1
 
△ 0-0
 
 
△ 2-2
1 2 0 5 3 5
フェネルバフチェ  
● 1-3
  ○ 3-0
 
△ 3-3
 
1 1 1 7 6 4
PSV  
△ 0-0
 
● 0-3
  ○ 1-0
 
1 1 1 1 3 4
シャルケ04 △ 2-2
 
 
△ 3-3
 
● 0-1
  0 2 1 5 6 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ACミラン  0−0  PSV

 昨シーズン準決勝と同じ顔合わせ。ゲームはミランペースとなる。だが何度も放った強烈なシュートはGKゴメスにことごとく防がれ、スコアレスドローのさびしい内容で終わった。


フェネルバフチェ  3−3  シャルケ
ルシアーノ 14'
マルシオ・ノブレ 73'
アッピアー 79'
リンコルン 59' 62'
クラニィ 77'

 雨の中、点の取り合いとなったこのゲーム。最初のチャンスは14分のフェネルバフチェ。右サイド後方で得たFKでアレックスがゴール前にロングボールを蹴りこむと、フリーでニアサイドに入ったDFのルシアーノが頭でボールを流し込み、先制点を挙げる。3分後には右サイドを上がったアネルカからの折り返しにゴール前へノブレが飛び込んだが、ボールに合わせ損ねてチャンスを逃した。
 シャルケは20分、左のCKをニアサイドに入ったポウルセンが頭で合わせたが、GKに防がれてしまった。41分、シャルケは自陣右サイド深いところでボールをキープしたアルティントップ、ピッチ中央に送ったパスをフェネルバフチェに奪われてしまう。直後にパスをもらったノブレはGKロストと1対1の絶好のチャンス。だがロストの飛び出しよく、シュートは止められてしまった。

 後半に入って59分、シャルケは自陣から軽快にパスをつなぎ、攻撃を組み立てる。左サイドに開いたコビアシュビリからのクロスがゴール前でこぼれると、これを拾ったリンコルンがボールをゴールに蹴りこみ、1-1 の同点に追いついた。シャルケの勢いは止まらない。その3分後、またもやパスが気持ちよくつながると、ラルセンとのワンツーでマークを外したリンコルンがゴール正面から落ち着いて右隅のネットを揺らし、シャルケが逆転に成功した。
 だが、フェネルバフチェも反撃する。73分の左CKのチャンス、一度クリアされたボールが再びゴール前に放り込まれると、競い合いながらノブレが放ったヘディングシュートがゴール右上に飛び込み、再び振り出しに戻した
 ところがこの4分後、フェネルバフチェにとんでもないミスがでる。シャルケが自陣からフェネルバフチェDFの裏を狙ってロングボールを放り込むが、GKヴォルカンがエリアを飛び出し先に追いついた。しかしこのボールをクリアしようとして、なんと空振り。放っておいてもゴールに転がりそうなボールをクラニィが押し込み、ごっつぁんゴール。
 そのわずか2分後、フェネルバフチェはFKのこぼれ球をアッピアーが技ありのループシュートを決め、またもやタイスコアとなった。86分、シャルケはシンプルなパスワークからコビアシュビリがシュートを放つが、GKがクリア。87分、ボールを奪われたフェネルバフチェMF・アレックスがファールを犯し、2枚目のイエローで1人少なくなる。それでもホームのフェネルバフチェはロスタイム、右サイドのスルーに反応したアネルカがエンドラインぎりぎりからゴール前にボールを折り返し、これがノブレの目の前に。だが、後一歩のところでシュートに及ばず、試合は終了した。



グループF リヨン レアル ローゼンボリ オリンピアコス 得点 失点 勝点
リヨン   ○ 3-0
 
 
○ 1-0
○ 2-1
 
3 0 0 6 1 9
レアル・
 マドリッド
 
● 0-3
  ○ 4-1
 
○ 2-1
 
2 0 1 6 5 6
ローゼンボリ ● 0-1
 
 
● 1-4
  ○ 3-1
 
1 0 2 4 6 3
オリンピアコス  
● 1-2
 
● 1-2
 
● 1-3
  0 0 3 3 7 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


リヨン  2−1  オリンピアコス
ジュニーニョ 4'
ゴブ 89'
カフェス 84'

 2連敗中のオリンピアコスはリヴァウドが足を痛めており不在。対するリヨンは2連勝中。ホームゲームということもあり、リヨンペースでゲームは展開。
 開始4分、リヨンはゴール正面やや右、25mほどの位置でFKのチャンスを得、キッカーはもちろんジュニーニョ。右足から繰り出されたボールは、壁の上を越え大きく縦に弧を描くと、GKニコポリディスを釘付けにしたまま鮮やかにゴール右上隅に吸い込まれ、芸術的なゴールでリヨンが先制した。その3分後にはFWゴブが粘り強いドリブルでPエリア内まで持ち込んだが、シュートはDFアナトラキスにクリアされた。
 オリンピアコスは29分に左サイドからリヨンを攻めると、折り返されたボールをストルティディスがシュートするが、GKクペがしっかりと押さえた。直後にはリヨンのフレッチがスルーパスで抜け出し、やや右サイドからシュートを狙うも、GKニコポリディスに阻止された。前半はこのまま 1-0 で折り返した。

 後半の57分、リヨンは左サイドでFKを得る。ジュニーニョがゴール前に放り込んだボールにディアッラが頭で合わせゴールネットを揺らしたかに見えたが、その前にいたクリスがオフサイドを取られ得点ならず。63分、チアゴがドライブのかかったミドルシュートでゴールを狙ったが、ニコポリディスが片手でボールをパントしゴールを守った。リヨンは70分にカリュウ、75分にヴィルトールを投入。82分、カリュウとヴィルトールがボールを持ち込むと、左からゴール前にドリブルで入り込んできたヴィルトールがそのままシュート。だが、枠を外す。
 84分、オリンピアコスのジョルジェヴィッチが左サイドでボールを受けると、中央にボールを持ち込んでから右のカフェスへパスを送る。カフェスは迷わずワントラップの後ミドルのループシュート、これがGKの伸ばした指の先を越えてゴール左に飛び込み、良い時間帯に同点に追いついた。
 オリンピアコスが引き分けの勝ち点1を確信したであろう89分、再びゲームが動く。ゆっくりと攻め上がったリヨンは、右サイドのジュニーニョがゴール前にやわらかいボールを送る。GKがキャッチしようとしたその目の前に飛び込んできたのは、ゴブ。かるく右足で併せたボールはGKに触れることなくゴールネットを揺らし、リヨンが勝ち越しに成功。ロスタイム3分では結果は変わらず、リヨンが3連勝を決め、オリンピアコスは泥沼の3連敗となってしまった。


レアル  4−1  ローゼンボリ
ウッドゲイト 48'
ラウール 52'
エルゲラ 68'
ベッカム 82'
ストランド 40'


 レアルはロナウドとサルガドが故障、セルヒオ・ラモスはサスペンションでそれぞれ不在。ロビーニョが先発する。また、ジダンも今期UCL初出場を果たした。オープニングシュートは2分のレアル、GKヨンセンにキャッチされたが、流れるようなプレーからラウールが放ったシュートだった。
 しかしその後はローゼンボリの厚い守りの前にレアルの攻撃は停滞する。ようやく26分、レアルは左CKのチャンスを得ると、ゴール前に放り込まれたボールをエルゲラが足で合わせた。だがこのボールはDFクバルメがブロック。エルゲラはハンドをアピールするが認められず。さらにそのままゴール前は混戦、最後にジダンが左から放ったシュートはラウールの足元を経由してゴールになりそうだったが、寸前のところでGKがボールを押さえて得点には至らなかった。
 33分には左のロベルト・カルロスからのクロスをゴール真ん前でバプティスタがボレー。しかしGKヨンセンがすばらしい反応でかすかに触ったことで、クロスバー直撃となった。3分後には右サイドに開いたジダンがロングボールを右足インサイドのトラップで鮮やかにキープすると、ゴール正面のロビーニョへパス。ロビーニョは右足でボールを軽く浮かせてディフェンダーをかわすと、そのまま左足でシュート。だが、わずかにゴール右に外れた。
 レアルの攻撃を守りきったローゼンボリは40分、左サイドから攻撃を展開する。ストルフロルがドリブルからゴール前に送ったボールは、DFエルゲラが伸ばした足の先を通ってストランドの元へ。ストランドはこのチャンスに落ち着いてシュートを決め、守勢のローゼンボリが大事な1点を挙げた。

 前半終了間際、レアルのバプティスタがDFバスマのチャージを受けて左ひざを負傷、後半からグティが投入される。ローゼンボリは得点を挙げたストランドに代えて、テッティを入れてきた。後半も最初のチャンスはレアル。47分、ローゼンボリゴール前に放り込まれたロングスローを、ソリが頭でGKへバックパス。だが、このボールにGKより早くラウールが反応する。しかしこのチャンスも、GKヨンセンにすばやい反応でボールをかき出され、モノにできない。続くレアルのCK、一度は大きくクリアされるが、再び拾ったベッカムが右サイドから大きなセンタリングを放り込む。このボールに反応したのはゴール前に残っていたウッドゲイト。昨年加入して以来、これまであげたゴールはオウンゴールの2本のみだったウッドゲイトが、DFの前にうまく入り込み、ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、レアルでの初得点を決めた。
 レアルの一方的な攻撃は続く。同点から4分後、ロビーニョのドリブルから最後はボールを受けたラウールがGKをワンタッチでかわし、逆転。60分には左ロベルト・カルロスからの折り返しをグティがゴール正面でシュート。しかしGKヨンセンがここも反応、追加点を防ぐ。67分、グティがテッティに倒され、ゴールやや左30mほどの位置でFKのチャンス。ベッカムからのボールはエルゲラの頭にぴたりと合うと、ワンバウンドでゴール左に突き刺さった。
 72分、ベッカムが自陣右サイド深いところから前線へロングパスを送り、これが見事DFの裏に抜けたロビーニョへ通る。しかしロビーニョはシュートに少し時間をかけてしまったため、追いついたDFのプレッシャーを受け、枠を大きく外した。81分、グティがまたもや倒されてゴールわずか右、25mほどの距離でFKを得る。ベッカムが蹴ったボールは大きなカーブを描き、外から切り込んできたボールが見事ゴール右隅に飛び込み、チーム4得点。ベッカムはこの日1ゴール2アシストの活躍。前半は苦しんだレアルだが、後半地力を発揮してローゼンボリを一蹴した。



グループG チェルシー リヴァプール ベティス アンデルレヒト 得点 失点 勝点
チェルシー    
△ 0-0
○ 4-0
 
○ 1-0
 
2 1 0 5 0 7
リヴァプール △ 0-0
 
   
○ 2-1
 
○ 1-0
2 1 0 3 1 7
ベティス  
● 0-4
● 1-2
 
   
○ 1-0
1 0 2 2 6 3
アンデルレヒト  
● 0-1
● 0-1
 
● 0-1
 
  0 0 3 0 3 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


チェルシー  4−0  ベティス
ドログバ 24'
カルバリョ 44'
ジョー・コール 59'
クレスポ 64'

 序盤、アウェーのベティスが何度かチャンスを作ったものの、ゴールに至らず。すると24分、チェルシーのエッシェンがインターセプト、ドリブルで持ち込んでからゴール前フリーとなったドログバへラストパス。これをドログバが落ち着いて決めて、チェルシーが先制。前半終了間際には、チェルシーのFKのボールをGKドブラスがハンブル、反応したカルバリョが押し込んで2-0で後半へ折り返した。
 後半になってもチェルシーの勢いは続く。59分にはカウンター、センターサークル上のクレスポのポストから、右サイドでボールを受けたエッシェンが左サイドのジョー・コールへパス。ジョーコールはドリブルでゴール正面に入り込みそのままシュート。ボールはゴール右隅に飛び込み、3点目。64分には右サイドに大きく開いたライト・フィリップスからの早いクロスにクレスポが頭で合わせ、チェルシーは4-0で大勝した。  


アンデルレヒト  0−1  リヴァプール
シセ 20'

 UCL9連敗で記録更新中のアンデルレヒト。ホームで不名誉な記録を打ち切るべく、序盤は押し気味に進める。だが20分、リヴァプールに与えた右CKから、ゴール正面のシセに豪快なボレーを叩き込まれ、失点する。このままリヴァプールに逃げ切られ、10連敗となった。



グループH インテル アルトメディア レンジャーズ ポルト 得点 失点 勝点
インテル    
○ 1-0
○ 1-0
 
 
● 0-2
2 0 1 2 2 6
アルトメディア ● 0-1
 
   
△ 0-0
 
○ 3-2
1 1 1 3 3 4
レンジャーズ  
● 0-1
△ 0-0
 
  ○ 3-2
 
1 1 1 3 3 4
ポルト ○ 2-0
 
● 2-3
 
 
● 2-3
  1 0 2 6 6 3
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ポルト  2−0  インテル
マテラッツィ 22'(OWN)
マッカーシー 35'

 2連敗中のポルトはメンバーを大幅に入れ替えてゲームに臨んだ。インテルは代表戦で疲れの見えるアドリアーノを外し、やや守備的な顔ぶれ。立ち上がりからポルトペースの展開。インテルも20分、フリオ・クルスがスルーに抜け出しGKと1対1のチャンスを作ったが、GKバイアの足元を狙ったシュートは止められてしまった。すると22分、ポルトの右サイドでのセットプレーに、ニアサイドの選手の頭を超えてきたボールをマテラッティが軸足に当ててしまい、オウンゴール。ポルトに得点が入った。
 ポルトは35分にもゴール正面25mほどのところでFKを得る。マッカーシーが蹴りこんだボールは一度壁に弾かれたが、再びボレーでシュートを叩き込んで2点目。ポルトがようやく勝ち点3を手にし、インテルの連勝は2で止まった。


レンジャーズ  0−0  アルトメディア


 ホームのレンジャーズが一方的に攻める展開となったが、決定的なチャンスを何度も決め損ねてスコアレスドロー。