バイエルン | 1−1 | ACミラン |
バラック 23' | シェフチェンコ 58'(PK) |
ホームのバイエルンはカーンを怪我で欠き、GKに若いレンジングを起用。一方のミランは守備陣の要、カフーとマルディーニを欠く。 ゲームはバイエルンペースで展開。そして23分、バラックが豪快なミドルシュートをゴール右に叩き込んだ。その直後にも、後方からのパスに反応したマカーイがボレーでゴール左を狙ったが、ヂダの好セーブの前にゴールならず。バイエルンの一方的な展開で前半を終える。 だが後半にはいって56分、左サイドをえぐったミランのセルジーニョのクロスをイスマエルがやや厳しめの判定によりハンドをとられ、ミランにPKが与えられる。これをシェフチェンコがきっちり決めて、ミランが同点に追いついた。 66分、ミランのGKヂダが接触プレーから右足首を痛め、交代となってしまう。さらに75分には2枚目のイエローでガットゥーゾが退場し、ミランに追い討ちをかける。だが、バイエルンは決め手を欠き、このまま引き分けで終了。ミランにアウェーゴールのアドバンテージを与えてしまった。 |
ACミラン | 4−1 | バイエルン |
インザーギ 4' 47' シェフチェンコ 25' カカ 59' | イスマエル 35' |
バイエルン | 2−5 | ACミラン |
ベンフィカ | 1−0 | リヴァプール |
ルイゾン 84' |
過密日程のリヴァプールは、主力をベンチに置いてゲームに臨む。ホームのベンフィカペースでゲームは展開。リヴァプールはなかなかリズムを作れない。78分、ついにリヴァプールはFWモリエンテスに代え、MFジェラードを投入。やや守り重視に切り替えた。 しかし84分、ベンフィカは右後方のFKに、守備で活躍していたDFルイゾンのヘッド炸裂。見事1点を奪い、ベンフィカが勝利を収めた。 |
リヴァプール | 0−2 | ベンフィカ |
シモン 36' ミッコリ 89' |
ベンフィカ | 3−0 | リヴァプール |
レアル・マドリッド | 0−1 | アーセナル |
アンリ 47' |
以外にも欧州の大会で初対決となる顔合わせ。レアルはロナウドが今シーズンのUCL初出場となった。 立ち上がりはアーセナルペース。2分、アンリが中央をドリブルで持ち込み、レジェスにスルー。レジェスのシュートは、だがレアルのGKカシージャスに左手で止められてしまう。前半8分にもリュングベリに絶妙なスルーを送るなど、キャプテンのアンリがアーセナルの攻撃を演出する。 レアルも試合が進むにつれ、徐々にペースを取り戻す。33分、前線からのベッカムのチェックでロナウドがボールを奪うと、スルーパスが通ってベッカムが抜け出す。だが、GKレーマンが股下を狙ったシュートをブロック、ピンチを救った。 前半をスコアレスドローで折り返しての後半立ち上がり、アンリが均衡を打ち破る。中盤でパスを受けたアンリは、ロナウドのチェックを振り切り、DFメヒアとMFグティをかわし、さらに滑り込んできたセルヒオ・ラモスのスライディングが及ぶ前に左足一閃。見事ボールはゴール右隅に吸い込まれた。 アーセナルに先制されたレアルは反撃を試みるが、決定的なシーンはないまま試合終了。アウェーでアーセナルが勝ちを収めた。 |
アーセナル | 0−0 | レアル・マドリッド |
レアル・マドリッド | 0−1 | アーセナル |
PSV | 0−1 | リヨン |
ジュニーニョ 65' |
立ち上がり早々、PSVは左からアフェラーイが放り込んだクロスにフェネゴール・オフ・ヘッセリンクが頭で合わせる。だが、叩きつけられたボールにリヨンのGKクペが見事に反応、右手一本でゴールを守る。16分、ゴール正面30Mほどの位置でFKを得たPSV。アレックスの強烈なシュートは、惜しくもクロスバーに弾かれた。 後半に入るとリヨンが反撃。55分にはディアッラのミドルシュート、4分後にはカリュウがCKに頭で合わせたが、いずれもクリアされてしまった。だがリヨンは65分、ゴールからやや右、、30M強の位置でFKのチャンスを得る。キッカーは、もちろんジュニーニョ。右足で蹴りこんだ無回転のボールは、3枚の壁の上から急速に落下し、キャッチにいったGKゴメスの足を弾き、ゴールネットに突き刺さる。ジュニーニョのスーパーゴールでリヨンがリードに成功した。 ホームで負けられないPSVの攻撃に対し、リヨンは81分、ゴブが2枚目のイエローで退場となってしまう。そして試合終了直前、リヨンゴール前に放り込まれたロングボールをフェネゴール・オフ・ヘッセリンクが頭でつなぐと、このボールを拾った途中出場のFWコネがGKをもかわして絶好のチャンス。だが、やや無理な体勢で放ったシュートは無念にもゴールポストを直撃。このままリヨンがホームのPSVを下した。 |
リヨン | 4−0 | PSV |
チアゴ 26' 45'+4' ヴィルトール 71' フレッヂ 90' |
PSV | 0−5 | リヨン |
チェルシー | 1−2 | バルセロナ |
モッタ 59'(own) |
テリー 72'(own) エトー 80' |
昨シーズンに続きベスト16での顔合わせとなった、屈指の好カード。残念なのは、スタジアムのピッチが非常に荒れていること。普通はシーズン中に芝を張り替えるのだが、今年はその間隔がなかったらしい。ほとんど土のグラウンドと言っても過言でない状態だ。パスサッカーが得意のバルサにとって、マイナス要因と見られていた。しかし、この日もっとも輝いたのは、バルサの右サイトからチャンスを演出し続けたメッシだった。 最初のチャンスは19分、そのメッシが右サイドをデコとのパス交換から突破すると、ゴール前にパス。このボールをエトーが、軽いタッチで裏に走りこんできたロナウジーニョへ渡す。ロナウジーニョはしかしダイレクトでは狙わず1つフェイントを加えたところ、ディフェンスに詰められてしまいチャンスを逸した。 30分には、バルサのDFオレゲールが右サイドをオーバーラップ、バルサのDFデル・オルノをかわしてゴール前へ折り返す。これを走りこんできたロナウジーニョがダイレクトシュートを撃ったが、GKツェフがすばやく反応、左手で失点を防いだ。 32分、メッシに手を焼いていたデル・オルノが、メッシのトラップしたボールを取りに行き、そのまま左太ももにスパイクを見舞う。この危険なプレーはファールを取られなかったが、その4分後、右サイドでロッベンをかわしゴール前に切り込もうとしたメッシに対し、デル・オルノが強引なオブストラクションで無理やり止めた。このプレーが一発レッドとなり、チェルシーは10人で残り時間を戦うことになってしまう。 前半ロスタイムのバルサのCK、Pエリア内でマルケスが放ったシュートがチェルシーのジェレミの腕に当たる。しかしハンドをとられることなく、前半はバルサペースのまま0-0で終了。 後半になると、ひとり少ないチェルシーが序盤は押し気味に進める。52分、バルサのモッタが削られると、バルサの選手はプレーを中断。しかしチェルシーがプレーを容赦なく続けるなど、次第に余裕が無くなっていく。だが、そんな中で先制を奪ったのはチェルシーだった。左後方で得たFKをランパードがゴール前に蹴りこむと、GKと交錯する形でバルサのモッタがオウンゴール。このことにより、バルサはより一層攻撃色を増す。 62分にはメッシが右サイドを深くえぐってチャンスを作るが詰めきれず。直後に左サイドでFKを得たチェルシー、ランパードが今度はゴールを狙うが、惜しくも左ポスト直撃だった。71分、同じような位置で今度はバルサのFK。ロナウジーニョがゴール前に放り込んだボールを、今度はチェルシーのテリーが頭で押し込んでしまい、お互いオウンゴールで試合は振り出しに戻った。 勢いづくバルサ。2分後には、右サイドでボールを受けたメッシが左足一閃。ファーサイドを狙ったボールは、惜しくもゴール左上角のバーを叩く。74分、ロナウジーニョのスルーを受けたラーションがシュート。GKツェフのセーブにボールがこぼれると、すかさずラーションが詰め寄ったが、ここはDFテリーが先に反応しクリアに成功した。76分にロナウジーニョが放ったシュートも、すんでのところでテリーが弾き返した。 79分にチェルシーの反撃。グジョンセンが粘って左に張ったドログバへパス、ワンタッチでPエリアに飛び込んだドログバはそのままシュートを狙ったが、GKバルデスが辛うじてクリアした。続くチェルシーのCKのクリアボールをラーションとロナウジーニョが奪うと、一気にロナウジーニョがチェルシー陣内にボールを運ぶ。チェルシー守備陣をひきつけたところで、左に開いたラーションへパス。ラーションは左サイド深く引っ張ってから、後方フリーのマルケスへ。流れるような展開で運ばれたボールは最後に、マルケスの狙い済ましたクロスがファーサイドから飛び込んだエトーの頭にぴたりと合って、チェルシーゴールに突き刺さった。鮮やかなプレーでバルサが勝ち越しを決めた。 試合はこのまま終了し、チェルシーのモウリーニョ監督は、90分間での敗戦を初めてホームで喫した。バルサはアウェーでの2ゴールによる勝利という大きなアドバンテージを持って、カンプ・ノウでのゲームを迎えることとなった。 |
バルセロナ | 1−1 | チェルシー |
ロナウジーニョ 78' | ランパード 90'+2'(PK) |
好調ロナウジーニョを中心としたホームのバルサがゲームを支配する展開。しかし24分、第1戦で活躍したメッシが肉離れを起こしてしまい、ラーションとの交代を余儀なくされる。前半はそのまま両チームとも決定的なチャンスなく、後半へ折り返す。 流れを変えたいチェルシーは58分、ドログバとダフに代えクレスポとグジョンセンを投入、攻撃的な布陣に変更する。早速その5分後、右サイドのジョー・コールのクロスにクレスポが飛び込みチャンスを作ったが、惜しくもシュートはゴール右に外れた。 バルサもロナウジーニョをトップに上げて、勝負を賭ける。そして78分、ロナウジーニョがゴール正面でパスを受けると、チェルシーDF3枚が待ち構えるところに強引にドリブルで突入。テリーが身体で止めに行くが、ロナウジーニョは逆にテリーを弾き飛ばすと、そのまま右足を振り抜きシュートをネットに突き刺した。 いい時間帯で得点を挙げたバルサ。チェルシーは最低でも2点を挙げなくてはならなくなった。だが、反撃はロスタイムに微妙な判定でテリーが得たPKのみ。このPKをランパードが決めたものの、試合はこのまま1-1で終了。トータル1勝1分けで、バルサが昨年の雪辱を果たし、ベスト8進出を決めた。 |
チェルシー | 2−3 | バルセロナ |
レンジャーズ | 2−2 | ビジャレアル |
ロベンクランズ 22' ペーニャ 82'(own) |
リケルメ 8'(PK) フォルラン 35' |
わずか開始7分、ビジャレアルの右CKに対し、レンジャーズのFWプルソが何を思ったか手でブロック。PKによってビジャレアルが先制する。 ビジャレアルは前半15分にも右サイドからのFKでチャンスを作るが、ホセ・マリとタッキナルディのシュートは後一歩のところで弾き返され、ゴンサロ・ロドリゲスがボールをゴールに押し込んだかに見えたが、オフサイドだった。 対するレンジャーズは22分、バークがドリブルで中央を持ち込むと、こぼれたボールをロベンクランズがゴールに叩き込み、同点に追いついた。しかし35分、ビジャレアルはリケルメのFKが 跳ね返されたところを、再びリケルメが頭でゴール前へ。このボールがディフェンスラインの裏を取る形となり、最後はフォルランが押し込んでビジャレアルが再びリードを奪った。 ホームで負けられないレンジャーズは69分にブッフェル、45分にノヴォを投入し攻勢に出ると、82分、GKのロングキックをブッフェルが拾い、ビジャレアルゴール前へパスを送る。このボールに思わず反応したDFペーニャの足を経由し、ボールはそのままゴールへ。思わぬ形でレンジャーズが同点に追いつき、試合は終了した。 |
ビジャレアル | 1−1 | レンジャーズ |
アルアバレナ 49' | ロベンクランズ 12' |
レンジャーズ |
3−3 アウェーゴール差でビジャレアル勝利 | ビジャレアル |
ブレーメン | 3−2 | ユベントス |
シュルツ 39' ボロウスキ 87' ミクー 90'+2' |
ネドヴェド 73' トレセゲ 82' |
ユベントス | 2−1 | ブレーメン |
トレセゲ 65' エメルソン 88' | ミクー 13' |
第1戦で敗れたもののアウェーゴール2つを挙げたユーベは、ほぼベストの布陣で臨む。ブレーメンも、第1戦と同じスタメンで勝負に挑む。 先制したのはブレーメン。13分、中盤で細かくパスをつなぎ、最後はシュルツのスルーに反応したミクーがGKブッフォンを見切ってシュート。ユーベはこれで少なくとも2点が必要になってしまった。 前半26分、ユーベのロングボールをカモラネージと競ったシュルツが頭でバックパス。だが飛び出していたGKヴィーゼは取ることができず、あわやオウンゴールとなるところだったが、ボールは右に切れた。続くユーベのCK、ファーサイドのカンナバーロが頭で落すと、イブラヒモヴィッチがボレーシュート。しかし、ここはGKヴィーゼが身体でブロックしゴールを守った。 前半終了間際のユーベのCKでも、ファーサイドにひらいたネドヴェドのダイレクトボレーをヴィーゼは弾き返し、こぼれたボールを詰めたエメルソンのシュートも身体に当ててクリアするファインセーブを見せた。 後半早々ネドヴェドがDFラインを抜け出しシュートを放つが、すばやく詰めたGKヴィーゼがこれもクリア。ブレーメンも55分までにクラスニッチ、ボロウスキとシュートチャンスを作ったが、ゴールには至らず。打開したいユーベは57分、イブラヒモヴィッチとカモラネージを下げ、デル・ピエロとムトゥを投入。5分後には、結果的にオフサイドだったものの、ザンブロッタから絶妙なパスを受けたネドヴェドが強烈なシュートを放つ。だが、このシーンでも光ったのはGKヴィーゼのプレー。すばやい反応から右手1本でネドヴェドのシュートをブロック。このヴィーゼから点を取るのは厳しいかに見えた。 しかし、交代によるユーベの勢いは止めることができなかった。65分、トレセゲからのパスを受けたネドヴェドが抜け出すと、最後はトレセゲにボールが渡ってゴール。ユーベが反撃を開始する。しかし残された時間は少なく、もうこのままのスコアで試合が終了するかに思えた88分、ブレーメンにまさかの事態が訪れた。苦し紛れにネドヴェドが放り込んだクロスをGKヴィーゼがキャッチ。そのまま倒れこんだところ、思わずボールをこぼしてしまった。このミスを見逃さなかったエメルソンがゴールを決め、土壇場でユーベが形勢逆転。そして試合終了のホイッスルが鳴り、辛くもユーベがアウェーゴールの差によって準々決勝へ駒を進め、ブレーメンはあと一歩のところで敗れ去ることとなった。 |
ブレーメン |
4−4 アウェーゴール差でユベントス勝利 | ユベントス |
アヤックス | 2−2 | インテル |
フンテラール 16' ロサレス 20' |
スタンコヴィッチ 49' フリオ・クルス 86' |
ガラセク、スナイデルらを欠き、ほぼベストのインテルと比べて不利と見られていたアヤックス。だが、先制したのはアヤックス。16分、右サイドのロサレスからのクロスに、FWフンテラールが身体を張ったヘディングシュートでネットを揺すった。 さらに20分、アヤックスは左サイドをエマヌエルソンが突破。ゴール前に折り返したボールに、ニアに走りこんだロサレスがあわせ、あっという間に2点差とした。 チャンスを作れずにいたインテルは前半ロスタイム、左CKのチャンスにフリオ・クルス、コルドバと続けざまにヘディングシュートを放ったが、いずれもクロスバーに阻まれてしまった。状況を打開したいインテルは、後半からピサロを投入し、中盤が支配できるようになった。そしてわずか4分後、スタンコヴィッチがゴールを奪い、インテルが1点差に詰め寄る。 その後も果敢に攻めるインテル。ついに86分、左に開いたフィーゴのスルーでカンビアッソがディフェンスラインを抜け出すと、カンビアッソの折り返しにゴール前フリーとなったフリオ/クルスが押し込んで、同点。 アヤックスは粘ったものの、引き分けで試合は終了した。 |
インテル | 1−0 | アヤックス |
スタンコヴィッチ 57' |
アヤックス | 2−3 | インテル |