〜 準決勝 〜

'05/04/26,27 第1戦
'05/05/3,4 第2戦


ACミランvsPSV  チェルシーvsリヴァプール


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―FIRST LEG―
ACミラン 2−0  PSV 
シェフチェンコ 42'
トマソン 90'

ホームのミランはネスタを累積警告で欠く一方、ピルロはどうにか間に合った。PSVは週末に国内リーグ優勝を決めたばかり、今後はUCLに集中できる状況だ。
オープニングシュートはミラン・シェフチェンコ。後方マルディーニからゴール前にピンポイントで放り込まれたボールにシェフチェンコが反応、ダイレクトでシュートを狙ったが、GKゴメスがしっかりと止めた。10分にミランが得た右CKでは、PSVゴール前でルーズとなったボールを最後はスタムがボレーシュートで狙ったが、大きく浮かせてしまった。
 PSVの最初のチャンスは15分に訪れた。中盤でのボールの奪い合いから、コクーがダイレクトで前線へスルーパスを送る。このボールにファルファンが反応、詰めてきたスタムとカフーをかわしてゴール正面まで入り込んだが、左足で放ったシュートはミートせず、GKヂダが難なくキャッチした。
 30分にはミランの右CK。ボールはPSVにクリアされたが、カカがボールを拾うとそのままPエリアに。左サイド、コースのないところでシュートを狙ったが、GKゴメスにクリアされた。カカは34分にも決定的チャンスを作る。PSV陣内でのボールの奪い合いからピルロが粘ってカカへパス。カカはそのままPエリアの外から強烈なシュートを放ったが、これもGKゴメスがクリア、得点には至らない。だが、42分にようやくゲームが動く。中盤でボールを拾ったカカがシェフチェンコへスルーを通すと、スピードでDFボウマを振り切ったシェフチェンコが飛び出してきたGKゴメスを見切ってボールをゴール左に流し込み、ACミランが先制した。

 後半すぐの48分、PSVのパク・チソンが強引にドリブルで中央突破を狙う。ボールはクリアされたが、再びPSVボールになって左のイ・ヨンピョへつながると、Pエリアの外からシュートを放った。ボールはゴール左下に飛び、GKヂダは反応するもこれをハンブルしてしまう。しかし、パク・チソンがこぼれ球に反応するのが遅れ、ヂダがなんとかボールを押さえた。50分にはPSVのルシウスがゴール前に浮き球を放り込み、ミランDFがこぼしたところに自ら走りこんでダイレクトシュート。しかしDFカラーゼに当ててしまい、チャンスならず。54分に今度はミランにチャンスが訪れたが、カカからのパスをPエリア内で受けたクレスポが珍しく慌ててしまい、シュートを撃ち損なってしまった。
 55分、PSVは右サイド後方のオーイエルからピッチ中央のファン・ボメル、そして前方のファルファンへとパスがつながり、最後にファルファンがゴール正面に折り返したボールがパク・チソンへ通る。パク・チソンはワントラップ後にシュートを放ったが、力なくヂダに簡単に押さえられてしまった。58分、すばらしいプレーが両チームに出る。ミランのカフーが自陣右深いところから一気に前線へボールを送り、これをシェフチェンコが半分後ろを振り返った状態で胸トラップ、そして間髪いれずそのままループシュートを放つ。あわててバックステップを踏んだGKゴメスは絶妙なタイミングでジャンプ一番、このボールに良く触り、ゴールバーの上にクリアするファインプレーで失点を防いだ。
 67分、PSVはファルファンの執拗なプレッシャーからミラン陣内右サイドでボールを奪うと、ファン・ボメルがそのままドリブルでPエリアに突入、一気にシュートまで持ち込んだが、ゴールマウスを捕らえず。69分には左のアレックスからのセンタリングがファーサイドのファルファンまで流れ、折り返し早いグラウンダーのクロスを蹴りこんだが、パク・チソンが辛うじて足に当てたもののボールは左に外れてしまった。79分、今度は左に開いたイ・ヨンピョからのセンタリングをフェネゴールが頭で落とし、ファン・ボメルがシュートを放ったが、GKヂダの正面。89分、後方からのボールを追っていたフェネゴールがPエリアでスタムに倒されたかに見えたが、反対にフェネゴールのファールと判定されてしまった。89分、イ・ヨンピョからのミランゴール前へのロングボールがこぼれたところ、ファン・ボメルがゴール正面20Mの距離からシュートを放つがこれもGKヂダの正面。
 そしてヂダはすかさず前線へロングパスを送る。このボールの処理にもたついたPSVディフェンスから途中出場のトマソンがボールを奪うと、右のカカへ展開。カカはPエリアに入るとそのままシュート。このボールはディフェンスに当たったが、こぼれたボールがトマソンの前に。トマソンは倒れこみながらボレーシュート、これまでチャンスをものにできなかったPSVに対し、ミランが良い時間帯にあっさりと大きな追加点を決めた。
 


―SECOND LEG―
 PSV 3−1  ACミラン
パク・チソン 9'
コクー 65' 90'+2'
アンブロジーニ 90'+1'

 1st logの結果を受け、PSVは少なくとも2点が必要だ。5分、左後方コクーからゴール前のファルファンへセンタリング。ファルファンが頭でつないだボールをフェネゴールがボレーでシュートを狙ったが、頭でクリアしようとしたマルディーニに延髄切りを食らわす形となってしまった。その4分後、PSVが縦への攻撃を展開、ピッチ中央でボールを受けたパク・チソン、すぐに前線のフェネゴールへパスを送る。フェネゴールがスタムと競ってこぼれたボールに、後ろから駆け上がってきたパク・チソンがダイレクトシュート。これがミランゴールに突き刺さり、早い時間にPSVが1点を奪い、ついでにミランのUCL連続無失点記録を7で止めた。
 トータルのリードは1点となったミランは、それでもワントップにシェフチェンコを残し、全体的には守りの姿勢を崩さない。だが、かえってPSVには広く大きくボールを回す余裕ができる。27分には左サイドでイ・ヨンピョが倒されFKを得ると、ファン・ボメルのキックにフェネゴールがヘディングシュート、しかし惜しくもクロスバーに阻まれた。39分に右サイドでファルファンが倒されて得たFKのシーンでは、アレックスがどんぴしゃのヘッドでシュートを放ったが、叩きつけ過ぎてしまいボールは弾んでバーを越えた。
 41分にミランの反撃。右に開いたカフーの折り返しを、Pエリア内でカカがシュートにいったが、アレックスがスライディングブロックでこれを防いだ。前半は、PSVが圧倒的なボール支配(61%)という内容で終了した。

 後半に入って49分、PSVは右サイドをファルファンがドリブルで上がってゴール前に早いボールを折り返す。ニアサイドにいたファン・ボメルのスルーで、ゴール正面フリーのパク・チソンがダイレクトシュートを狙ったが、ボールがイレギュラーしたためうまくミートできず。56分、イ・ヨンピョが左から折り返したボールにアレックスがあわせるも、ボールはバーのはるか上。
 58分にミランの逆襲。センターライン付近でカカがボールを奪って右サイドをドリブルで駆け上がり、最後は中央を上がってきたシェフチェンコへ丁寧なパスを供給。Pエリア内でシェフチェンコがボールに触る寸前、後方から猛然と駆け上がってきたルシウスが追いつきこれをクリアー、ミランのチャンスをつぶす。65分、ついにPSVが振り出しに戻す1点を挙げる。左サイドをイ・ヨンピョが駆け上がり、カフーをフェイントで揺さぶってから絶好のクロスを蹴りこむと、ここに飛び込んだのはコクー。見事ヘディングシュートを叩き込み、トータルスコアを2-2とした。

 76分、自陣からのロングボールを途中出場したPSVのロベルトがミランゴール前でものにすると、そのまま左サイドに流れながら遠いサイドを狙ってシュート。だが、これはヂダが反応しCKに逃れた。一方のミランは80分に右CKを得ると、ゴール前に蹴りこまれたボールにアンブロジーニがフリーでヘディングシュートを放ったが、GKゴメスにはじき返されてしまった。
 そしてそのまま90分が過ぎ、延長戦を感じさせる時間帯になって、劇的にゲームは動いた。91分、ミランはゆっくりした展開から左サイドに流れたカカにボールが渡ると、カカは狙い済ましてクロスボールを放り込む。ここにフリーで待っていたのはアンブロジーニ。まったくプレッシャーを受けないままヘディングシュートを放つと、GKゴメスが伸ばした手を突き抜けて大きなアウェーゴールが決まった。
 天を仰ぐPSVの選手たち。だが、まだ試合は終わらない。後方からミランゴール前に蹴りこまれたロングボールをフェネゴールが頭で前方につなぐと、コクーがこれをダイレクトボレーでミランゴールに叩き込み、1点を返した。だが、反撃もここまで。ロスタイムの3分を経過し試合終了のホイッスルが響き、辛くもミランが決勝への切符を手にした。


―TOTAL―
ACミラン 3−3 
アウェーゴールによる決着
PSV 



 
 






―FIRST LEG―
チェルシー 0−0  リヴァプール

 イングランド勢同士の対決、しかし今期リヴァプールはチェルシーに3敗中だ。前半は両チーム慎重な立ち上がり。そんな中の14分、右サイドでボールを受けたジョー・コールがトラオーレとのマッチアップ。コールは後ろ足のインサイドで前足の裏を通す、またぐようなフェイントでトラオーレを振り切ってセンタリング、これをドログバが頭で落として自ら拾うと、そのままシュート。しかしやや引っ掛けてしまい、ボールは右に流れていった。逆にリヴァプールは19分、シャビからのパスをPエリアで受けたリーセが細かいステップでボールを運び、短いモーションでシュートを放つ。しかしGKツェホがきっちり正面に入りこれをブロック、ゴールを守った。
 22分、チェルシーは左をオーバーラップしたガラスからのクロスを、ファーサイドのジョー・コールがゴール前フリーで待っていたランパードへ頭で折り返す。ランパードはバウンドしたボールに右足を振りぬいたが、なんとボールはクロスバーの上へ外れてしまった。39分のリヴァプール。右後方ジェラードからの早いクロスボールにバロシュが頭でゴール左を狙ったが、GKツェホがここでもすばらしい反応を見せ、横っ飛びでボールを押し出した。

 後半に入って50分のチェルシー、右サイドをジョー・コールが突破。Pエリア右深いところで後方から追いすがるトラオーレを切り返しでかわすと、そのままゴール前までボールを持ち込もうとしたが、戻ってきたヒーピアに止められてしまった。
 68分、リヴァプールはダイレクトパスを見事につないでチェルシーゴールに襲い掛かる。GKデュデクからのゴールキックを2分前に途中出場したシセが頭で落とすと、ボールを受けたシャビ・アロンソが前方ジェラードへパス。ジェラードはワンタッチでビスチャンへ戻すと、ビスチャンもダイレクトに前のルイス・ガルシアに当てる。ルイス・ガルシアが再び後方のジェラードに戻すと、ジェラードはラインの裏を伺っていた前方のシセへそのままスルーパス。このボールに追いつき、Pエリア右サイドから思い切ってシセが放ったシュートは、しかし惜しくもゴールを捕らえることができなかった。
 その後はリヴァプールの集中した守りの前に、チェルシーも決定的なチャンスを作ることができず、試合はスコアレスドローで終了した。


―SECOND LEG―
リヴァプール 1−0  チェルシー
ルイス・ガルシア 4'

 1st legをスコアレスドローで終えての2nd leg。ホームの利があるリヴァプールと、今年リヴァプールに3勝1分け、週末にはプレミアチャンピオンを決めたチェルシーの激突。だが、チェルシーはダフがコンディション不良で引き続きメンバーから外れ、ロッペンもベンチスタートとなった。一方のリヴァプール、真っ赤に染まったホーム・アンフィールドのムードは最高潮。このサポーターの後押しがあってか、試合は開始早々大きく動いた。
 4分、リヴァプールは左サイドでボールを受けたリーセが中に切れ込みながらピッチ中央のジェラードへパスを当てる。ジェラードは、チェルシーのDFライン裏を狙って走りこんでいたバロシュへダイレクトでパス。このボールにチェルシーGK・ツェフも飛び出しバロシュと交錯、ルーズとなったボールをさらにルイス・ガルシアが詰める。ボールがゴールに飛び込む刹那、DFガラスがボールをかき出すようにクリアしたが、すでにラインを割っており、リヴァプールに幸先の良い先制点が入った。
 その後ゲームは両チーム中盤での早いプレスが機能し、決定的チャンスはないものの攻守めまぐるしく変わる目の離せない展開に。チェルシーにとっておしいシーンだった26分の攻撃、右サイドのジェレミがオーバーラップからゴール前のドログバへ絶妙なボールを送ったが、ドログバはボールに触ることなくデュデクにキャッチされた。

 後半、まず動いたのはリヴァプール。60分にシセを投入する。チェルシーは67分、ゴール正面25MほどのところでFKのチャンス。ランパードが壁の間から直接ゴール左を狙ってシュートを蹴りこむ。だがGKデュデクが反応、CKに逃れた。この直後、ケズマンとロッベンを投入しチェルシーも状況打開を図る。
 78分、左を抜けたリヴァプール・トラオーレのクロスにシセが頭で合わせたが、GK正面。83分にはチェルシー・ロッベンが左サイドからセンタリング、ニアに飛び込んだドログバが頭で叩きつけたボールはそのままゴール前に流れたが、ケズマンは詰めることができずにDFトラオーレにクリアされた。89分、リヴァプールはカウンターから途中出場のヌニェスがトップのシセにロングフィード。これを拾ったシセがDFカルバリョとマッチアップ、Pエリア手前で強引にシュートを狙ったが、ゴールわずか左に外れた。
 90分を回り、ロスタイムはなんと6分。リヴァプールはシセを残し守りの体制、攻めるときは時間をかける。最後まで気の抜けない攻防が続き、96分には、左に開いたチェルシーのテリーが後方からのロングボールを頭でゴール前に折り返すと、GKデュデクとディフェンスが交錯、こぼれ出たボールにグジョンセンがボレーであわせたが、惜しくもゴール前を横切ってしまった。そしてタイムアップ。サポーターの歓喜で揺れるアンフィールド、リヴァプールが序盤4分のゴールを守りきり、プレミアチャンピオンのチェルシーを下してイスタンブールの決勝に駒を進めた。チェルシーにとっては2年連続でのベスト4で敗退となってしまった。


―TOTAL―
チェルシー 0−1  リヴァプール