〜 2次リーグ第3節(Round3) 〜


グループA グループB グループC グループD



グループA バルセロナ インテル ニューカッスル レバークーゼン 得点 失点 勝点
バルセロナ   ○ 3-0
 
○ 3-1
 

○ 2-1
3 0 0 8 2 9
インテル
● 0-3
 
○ 4-1
○ 3-2
 
2 0 1 7 6 6
ニューカッスル
● 1-3
● 1-4
 
 
○ 3-1
1 0 2 5 8 3
レバークーゼン ● 1-2
 

● 2-3
● 1-3
 
  0 0 3 4 8 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


バルセロナ  3−0  インテル
サヴィオラ 7'
コクー 29'
クライファート 67'

 最初のチャンスはバルサ。開始4分、左サイドを持ち込んだモッタがそのまま左足でシュート、インテルGK・トルドが辛うじてボールに触り、ゴールを守った。7分、シャビが中盤から前線のサヴィオラへ絶妙なパス。抜け出したサヴィオラは少し左に流れながらシュート、見事ゴールを決めた。
 10分近辺は今度はインテルのペースに。12分には左サイドを突破したレコバから中央のヴィエリにクロスが入ったが、バルサのデ・ブールがヴィエリに体を併せシュートを防いだ。28分、縦へのロングボールに反応したヴィエリが抜け出したが、背中越しのボールをトラップミス、チャンスを逃す。
 直後のバルサの攻撃。サヴィオラがドリブルからゴール正面でシュート。しかしここもトルドが素晴らしいセーブで得点を許さず。続くCKでは、ファーサイドに放り込まれたボールをフランク・デ・ブールがヘッドで折り返すと、強烈なボレーシュートをクライファートが放つ。一旦はトルドが跳ね返したが、コクーが難なく押し込んでバルサがリードを広げた。
 35分にインテルは右のCKを得る。ゴール正面に放り込まれたボールへヴィエリらがあわせに行ったが、惜しくもゴール前を通り抜けクリアされてしまった。やはり39分の右CKではゴール前でボールがルーズになり、カンナバーロがヒール気味にゴールを狙ったがディフェンスの壁に阻まれた。前半終了間際はインテルの攻撃が目立ったが、得点には至らず後半へ。

 後半53分、バルサのオーフェルマルスが右サイドからスピードに乗ってPエリアに突入、シュートを放つがトルドが防いだ。55分の右からのCKではコクーがゴール前フリーでヘッド、しかし惜しくも左ゴールポストに弾かれてしまった。67分、またもやサヴィオラがチャンスを作る。左サイドをドリブルでするする上がると対応に来たカンナバーロを切り返しでかわし、ボールをゴール前へ。サヴィオラがカンナバーロをかわして抜け出すのを待っていたかのように、クライファートがDFの前に入り込んで流し込まれてきたボールをゴールに押し込み、決定的な3点目を挙げた。
 73分にもサヴィオラが右サイドを襲い、ガマーラに体を併せられながらもシュート。しかしこちらも頑張っているGKトルドがボールを弾き出した。79分、バルサDF・プジョルがスライディングでボールをカットに行ったところ、レコバが足の裏でキックしてしまい一発退場。これで試合は終ってしまった。バルセロナは予選からの勝ち星を11に伸ばし、新記録を樹立した。


レバークーゼン  1−3  ニューカッスル
フランサ 26' アメオビ 5'、16'
ルア=ルア 32'

 不調のレバークーゼンは監督を更迭し、最初のゲームを迎えた。だが、先制はアウェーのニューカッスル。5分、右サイドからのクロスにアメオビが頭であわせ先制する。さらに16分、ルシオやノボトニーらを欠くレバークーゼンディフェンス陣のミスを突きアメオビが中央突破、シュートもきっちり決めて2-0とリードを広げる。
 26分にはレバークーゼンのフランサが飛び出てきたGKをかわすようなループシュートを決め、1点を返した。しかし32分、レバークーゼンFW・ノイビルがラインを割らすまじと止めたボールをベルナールがインターセプト、すぐに左サイド前方を走るベルナールへスルーを送る。ベルナールはダイレクトでセンタリングを送り込むと、ゴール正面にフリーで走りこんだルア=ルアが豪快にシュートを叩き込んだ。ゲームは結局前半の得点で決まった。



グループB アヤックス アーセナル ヴァレンシア ローマ 得点 失点 勝点
アヤックス  
△ 1-1

△ 1-1
○ 2-1
 
1 2 0 4 3 5
アーセナル △ 1-1
 
  △ 0-0
 

○ 3-1
1 2 0 4 2 5
ヴァレンシア △ 1-1
 

△ 0-0
 
○ 1-0
1 2 0 2 1 5
ローマ
● 1-2
● 1-3
 
● 0-1
 
  0 0 3 2 6 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


アーセナル  1−1  アヤックス
ヴィルトール 5' デ・ヨング 17'

 アーセナルが立ち上がり5分で先制する。カウンターのボールがヴィエラから中央のベルカンプへ渡ると、さらにフリーとなった右サイドのヴィルトールへ。ヴィルトールはそのままゴールへ向かいシュート、GKの股間を抜いてゴールを決めた。
 しかし17分、アヤックスが同点に追いつく。中盤のガラセクから右サイドのデ・ヨングへロングボールが入る。このボールをやわらかいトラップ一発でDFコールをかわしPエリアに入るとそのままシュートを押し込んだ。その後はアーセナルがボールを支配しアヤックスが粘っこい守りとカウンターで対抗、という展開が続くがどちらも決定的チャンスは作れない。38分にはアーセナルのセットプレーの流れの中からピレスがPエリアにボールを持ち込んだが、放ったシュートは大きくゴールを外れていった。41分にはゴール正面でボールを受けたアンリがそのままシュート、だがGKロボントが横っ飛びで防いだ。
 後半に入って53分にアーセナルの猛攻。カウンターからジウベルト・シルバが左サイドを突破、そのまま早い段階で右足アウトにかけたクロスをゴール前に送る。ここにベルカンプが走り込んできたが、先にGKがPエリアを飛び出しスライディングでクリアーした。だが、このボールは再びアーセナルへ。今度は右サイドからピレスがゴール前にグラウンダーのパス、待っていたのはベルカンプだが、ベルカンプはDFに潰されてしまう。しかしアーセナルの攻撃は厚い。潰された裏にはジルベルト・シルバが待っていた。そのままゴール左下を狙ってシュートを放ったが、GKがこれをクリアー、ゴールを守った。
 アーセナルの攻勢は続く。61分、左サイドでピレスがボールをキープ、飛び込んできたコールにタイミングを合わせボールを送る。コールはそのボールをダイレクトでゴール正面へ蹴り込んだが、惜しくも詰めている選手がいなかった。71分、中盤でボールをつないだアーセナル、ヴィルトールが中央やや左をドリブルで突っかけると、ゴール正面で張っていたベルカンプへパス。ゴールを背にボールを受けたベルカンプは、反転一閃すかさずシュートを放ったが、ボールはゴール左へ外れた。
 多くの時間を支配しながら点が取れないアーセナル。逆に残り時間5分となったところ、アヤックスのファン・デル・メイデが右サイドに開きセンターリングを上げる。このボールがディフェンスに当たり、後半からゴールマウスを守っていたテイラーの反応が遅れたところにブハリが詰める。だがテイラーのプレッシャーもあってか、ボールはブハリに当たってゴール左に外れた。その後もアヤックスはアーセナルの攻撃を凌ぎタイムアップ。貴重な勝ち点1をものにした。


ローマ  0−1  ヴァレンシア
カリュウ 78'

 ローマはトッティが腰を痛めており欠場。その影響もあってか、ゲームをうまく組み立てることができずチャンスらしいチャンスがないまま前半を終える。ヴァレンシアもミドルシュートを放つなどしたが無得点のまま後半へ折り返し。
 後半の55分に、ローマは故障からデラスとデルベッキオが下がってしまう。65分、ようやくローマにチャンス。左CKからの流れの中で右サイドのカフーへボールが出ると、カフーはそのままダイレクトボレー。ゴール右下を狙った惜しいシュートだったが、GKカニサレスに防がれてしまった。
 78分、ヴァレンシアの得点はなんとも意外な形で決まった。右サイドにひらいたカリュウがローマGK・ペリッツォーリが少し前に出ているのを見透かしたのか、ディフェンスに来たリマを越えるようにぽんとボールを蹴り込んだ。そのボールは、そのまま「すとん」とゴール左下に吸い込まれ、アウェーのヴァレンシアが先制した。
 その後もローマが挽回することは無く試合終了のホイッスル。ローマは3連敗となってしまった。



グループC ACミラン レアル Bドルトムント Lモスクワ 得点 失点 勝点
ACミラン   ○ 1-0
 

○ 1-0
○ 1-0
 
3 0 0 3 0 9
レアル
  ・マドリッド

● 0-1
  ○ 2-1
 
△ 2-2
 
1 1 1 4 4 4
ボルシア
  ・ドルトムント
● 0-1
 

● 1-2
 
○ 2-1
1 0 2 3 4 3
ロコモティフ
   ・モスクワ

● 0-1

△ 2-2
● 1-2
 
  0 1 2 3 5 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ACミラン  1−0  Lモスクワ
トマソン 62'



レアル  2−1  Bドルトムント
ラウール 43'
ロナウド 56'
コレル 30'


 両チームとも積極的に攻める展開。最初の大きなチャンスは17分のレアルの攻撃。ロナウドが放ったシュートが前にいたラウールに引っかかると、ラウールはそのままドリブルでゴールを狙う。しかし最後はGKレーマンに阻まれてしまった。27分にもラルールにチャンスが訪れる。後方からのロングボール、一度はDFヴェルンスに押さえられたボールを、ラウールがしつこく詰めてゴールに押し込もうとしたが、レーマンが先にキャッチした。1分後には左サイドを上がったロベルト・カルロスが早いクロス、このボールに走りこんだラウールがワントラップ後ボレーシュートを放とうとしたが、ぴったりついていたヴェルンスがクリアーした。
 30分、ドルトムントはゆっくりとした組み立て。トップの位置にいたコレルにボールが入ったが、トラップミス。しかしそのボールがちょうどDFパボンの裏に転がり、コレルがシュートを叩き込んでドルトムントが先制した。
 37分、フィーゴがドリブルでゴール正面に切れ込むとPエリアわずか外からシュート。ヴェルンスに寄せられながらのシュートになったせいか、やや浮いたシュートはクロスバーに阻まれてしまった。1分後にはロナウドもシュートを放つが、レーマンがブロック。だが43分、ついにレアルが同点に追いつく。ゴールは、この日再三見せていたラウールの粘りからだった。ポストの位置に入っていたラウールにボールが渡ると、DFを背負いながらもボールをキープ。前を向かせてもらえず倒れこんだが、その体制からボールを強引に押し込む。するとボールはそのままGKの股下を抜け、ゴールとなった。良い時間にレアルは同点に追いつき、前半を終えた。

 後半開始早々、ドルトムントゴールに攻め込んだレアル、最後はラウールが利き足でない右でシュートを狙ったが、GKが横っ飛びでボールをはじき出し得点ならず。
 49分のドルトムントの攻撃。エベルトンがスピードに乗って中央を突破、ロベルト・カルロスも追いつけなかったが、エヴェルトンのシュートはGKカシージャスがクリアした。
 56分、レアルはジダンが右サイドを突破、逆サイドから走りこんでくるロナウドを狙い済ましてラストパス。GKもDFも届かないボールに追いついたロナウドがシュート一閃、勝ち越し点を挙げた。その後レアルは最後までドルトムントにプレッシャーをかけ続けゴールを許さず、2次リーグ初勝利を決めた。



グループD マンチェ ユーベ バーセル デポルティボ 得点 失点 勝点
マンチェスター
  ・ユナイテッド
  ○ 2-1
 

○ 3-1
○ 2-0
 
3 0 0 7 2 9
ユベントス
● 1-2
  ○ 4-0
 

△ 2-2
1 1 1 7 4 4
FCバーセル ● 1-3
 

● 0-4
  ○ 1-0
 
1 0 2 2 7 3
デポルティボ
  ・ラコルーニャ

● 0-2
△ 2-2
 

● 0-1
  0 1 2 2 5 1
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


マンチェスターUTD  2−1  ユベントス
ブラウン 4'
ファン・ニステルローイ 85'
ネドヴェド 92'

 ユーベは怪我人に加え、インフルエンザでブッフォン、ビリンデッリ、サラス、ディ・バイオ、ザンブロッタ、テュラムを欠いて臨んだゲーム。
 立ち上がり3分で右からのCKを得たマンチェ。早めにゴール前にベッカムが蹴り込むと、ブラウンが高い打点から叩きつけるヘディングシュートを決め、あっという間にマンチェ先制した。
 21分、ユーベはネドヴェドがプレッシャーが甘いところでミドルシュート、しかし惜しくも左ポストを叩き外れてしまった。その後もユーベが揃わないメンバーを気にさせないような攻撃を展開したが、得点には至らず前半終了。

 後半60分、マンチェGK・バルデスが蹴ったロングボールをユーベDFがバックパス、これがファン・ニステルローイに対するパスとなってしまいGKと1対1の状況に。ファン・ニステルローイはGKをかわしに行ったが足をかけられ転倒、転がったボールにスコールズが詰めたがシュートはゴール右ポストに跳ね返されてしまった。ファン・ニステルローイの転倒は、PKでもおかしくないシーンだった。
 84分、中盤でボールを奪ったベッカムから、ユーベのDFとGKの間を狙ったファン・ニステルローイへ絶好のピンポイントクロスが入る。ファン・ニステルローイが足を伸ばしてワンタッチ、ボールはそのままGKの上を越えてゴールネットを揺らした。
 ロスタイム、ユーベは左サイドを上がったネドヴェドがセンタリング気味のボールをゴール前に蹴り込んだが、このボールがそのままゴール右隅にきまり1点を返した。しかし反撃もここまで。マンチェがホームで勝利を手にした。


FCバーゼル  1−0  デポルティボ
ハカン・ヤキン 30'

 ホームのバーゼルはここまで2連敗。だがこの日、ハカン・ヤキンとロッシを中心にアウェーのデポルティボに対し優位にゲームを進める。デポルティボにもチャンスはあった。25分、目下今シーズンスペイン得点王のマカーイがスルーパスをPエリア手前で受ける。だが、シュートはGKツーバービューラーの正面。29分にもスカローニからの絶妙なクロスをPエリア内で受け取ったマカーイ。ワントラップ後左足ボレーを放つが、またもやツーバービューラーに止められてしまった。
 その1分後、左サイドからロッシが中央へボールを送るとハカン・ヤキンが25mのミドルシュート。鋭いボールがゴールネットを揺らしてバーゼルが先制した。

 後半55分、バーゼルのヒメネスが左から上げたロブ気味のボールをバルベリスがボレー、しかしボールは僅かにゴール左だった。
 直後にはバーゼルDFのクリアボールがゴール正面にいたデポルティボのルケに渡るチャンスがあったが、ルケのシュートはミートせずGKがボールを押さえた。ルケは62分にもエクトルの右からのクロスを頭で狙ったが、ゴール左に外してしまう。そしてそのままタイムアップ。バーゼルは2次リーグ初勝利を挙げた。