バルセロナ |
― FIRST LEG ― 0−2 | レアル・マドリッド |
ジダン 55' マクマナマン 92' |
準決勝でクラシコの再現となった。スペインリーグでは今シーズンレアルの1勝1分け。ホームのバルサはシャビがカード累積で、リヴァウドが国内リーグで負った怪我のため欠場。アウェーのレアルはモリエンテスが怪我、フィーゴがカード累積により欠場している。 まずゲームの流れを掴んだのはバルサだった。8分、レアル陣地右サイドでバルサがボールを奪うと、最後はクライファートがPエリアゴール正面に入り込みシュート。しかしGK・セサールが素早く詰めて体でブロックした。12分にはバルサが右サイドのCKを得てロッシェンバックが蹴りこむと、ルイス・エンリケがヘッド。ボールは惜しくもクロスバーに阻まれてしまった。 直後の13分、今度はレアルがラウールがスルーパスに反応してシュート。しかし今度はバルサのGK・ボナーノが素早く詰めておりゴールを守った。この後は再びバルサペースでゲームは進み、何度かシュートまで持ち込んだが決定的なチャンスは作れず。終了間際にレアルGK・セサールがDFのマケレレと激突、脳震盪で意識を失うシーンなどがあったが、無得点のまま前半を終了。
後半も立ち上がりはバルサのペースだった。レアルはなかなか攻撃の糸口をつかめずにいた。しかしわずかなチャンスを結果に結びつけた。バルサの攻撃を守ったレアルは攻撃へ転じる。ゆっくりとディフェンスラインから前へボールをつなぐと、トップで受けたラウールが左に開いたジダンへスルーパスを通す。ジダンはそのまま持ち込むと、ゴール右上をループ気味のシュートで狙う。GKボナーノは反応しボールを弾いたが、しかしボールはそのままゴールに吸い込まれ、アウェーのレアルが先制した。 |
レアル・マドリッド | ― SECOND LEG ― 1−1 | バルセロナ |
ラウール 43' | エルゲラ 49'(OWN) |
第1戦の勝利でもはや攻めるしかないバルセロナ。だがこの試合もリヴァウドは欠場している。対するレアルはフィーゴが出場停止明けで戦線に復帰した。ピッチはわざわざ水を撒いており、選手はよく滑り水しぶきを上げるようなコンディションでゲームは行われた。 バルサはアウェーとはいえ立ち上がりから積極的にボールを追う。両チームともプレスが早く、ボールが良く動く。だが、なかなか決定的なチャンスは訪れない。バルサ・サヴィオラは何度かドリブルでレアルDFを崩そうと試みるが、2,3人で守られて突破できない。レアルはジダンが厳しくチェックされており、チャンスを作り出せずにいた。 ようやく19分、それまでなかなかいい動きを見せれなかったジダンがゴール正面20Mのところでボールをもらうと、そのままゴール左上を狙ってシュート。ボールは内に巻くようにゴールへ迫ったが、惜しくも枠を外れた。30分にはカウンターからラウールが持ち込み最後は右に流れたグティへパス。グティはそのままシュートを撃ったが、GKボナーノがコースを消しておりゴールならず。バルサも32分、ルイス・エンリケがPエリアにボールを持ち込みゴールを狙ったが、シュートはディフェンダーにクリアされた。 38分、右からロッシェンバックがロングシュート。グラウンダーのボールにコクーがゴール前でタッチしわずかにコースを変えたが、惜しくも左ポストに阻まれてしまった。このとき更に詰めたクライファートがGKセサールの顔をスパイク、こめかみの辺りから出血したがテーピングをしてゲームは再開された。 43分、ラウールが前線からバルサDFにプレッシャーをかけボールを奪うとそのまま左足を振りぬき、シュートをゴール右隅に突き刺した。これでレアルは第1戦と合わせ3-0と大きな差をつけて後半へ折り返した。 後半からレアルはジダンを下げてしまった。47分、レアルのグティは自陣ゴール前からのクリアボールがバルサDFとGKの間にこぼれた所を拾うと、そのままボナーノの守るゴールへ。1対1の状態でグティが狙った場所はボナーノの股下。しかしボナーノはきっちりと守った。その直後のバルサの攻撃。左のコクーが放り込んだボールがDFに当たるなどしながらゴール前へ。ここで戻ってきたエルゲラが足に当ててしまいオウンゴールになってしまった。 レアルは49分に再びカウンターからラウールが抜け出しシュートまで持ち込んだが、ボナーノがパンチングで防いだ。73分、バルサは左サイドの崩しからオーフェルマルスが中央へ折り返し。一度クライファートがパスを受け、さらに中央のルイス・エンリケへボールを回すと、ルイス・エンリケはゴール正面でフリーに。だが絶好のチャンスに放ったシュートは枠の外だった。 その後両チームとも幾度となく相手ゴール前でチャンスを作り出すが、ゴールまでには結び付けられず。時間は淡々と過ぎて行きそのままホイッスル。レアルが決勝進出を決めた。 |
バルセロナ | ― TOTAL ― 1−3 | レアル・マドリッド |
マンチェスターUTD | ― FIRST LEG ― 2−2 | レバークーゼン |
スールシャール 29' ファン・ニステルローイ 67'(P) |
バラック 62' ノイヴィル 75' |
けが人続出のマンチェスター。ロイ・キーンがベンチ入りしたことは明るいニュースではあったが、この試合でも大きな戦力を失うことになる。 ゲーム最初のチャンスはマンチェに訪れた。9分、後方から放り込まれたロングボールをギグスが頭でファン・ニステルローイの前に落とす。しかしファン・ニステルローイの足はわずかに届かずシュートに至らなかった。その2分後にもガリー・ネヴィルが右から入れた早いクロスにファン・ニステルローイがゴール前、足で合わせたが、シュートは大きく外れてしまった。 14分、左サイドを抜けようとしたレバークーゼンのゼ・ロベルトに対しガリー・ネヴィルはスライディング、タッチラインへボールをクリアー。その際、ゼ・ロベルトに左足甲を踏まれてしまう。苦痛に顔をゆがめたGネヴィルはその後も2分ほどプレーをしたが、結局タンカで退場。後にベッカム同様左足甲を骨折していることが判明、全治6〜8週間でW杯も絶望的となってしまった。 レバークーゼンのディフェンダーは強い。絶好調のファン・ニステルローイがボールを持ち込もうとしても、しつこいディフェンスでボールを奪う。プレッシャーがきついため、マンチェはパス回しで打開を図る。そして24分、シンプルなプレーでチャンスを作る。GKバルデスからのロングフィードをファン・ニステルローイがバックヘッド、裏で待っていたスールシャールが胸でトラップした後ダイレクトシュート。しかし惜しくもわずかにゴール右だった。 得点は意外な形でマンチェに入った。やはりロングボールに反応し左に開いたファン・ニステルローイがゴール前に折り返すと、スールシャールがダイレクトシュート。このボールがレバークーゼンDFに当たってコースを変えゴールに突き刺さった。 レバークーゼンは33分にマンチェDF陣の一瞬の隙を突く。右後方からラメロウが狙いすましてゴール前にクロスを放り込む。このボールがDFブランとGKバルデスの間に入った所にベルバトフが走りこんでヘディングシュート。しかし角度がありすぎてゴール右に外れてしまった。直後にマンチェは左サイドでギグスがボールをキープ、後ろからきたシルヴェストレにスイッチすると、シルベストレはそのままPエリアに突入しシュート性の早いクロスを送る。ファン・ニステルローイが走りこんできていたが届かず、ボールはそのまま流れてしまう。その後は両チームチャンス無く前半終了。
後半もマンチェスターの動きは軽快で、レバークーゼンになかなかチャンスは訪れなかった。しかし62分、左サイドのゼ・ロベルトから放り込まれたクロスがそのまま右サイドに流れると、今度は右からシュナイダーがセンタリング。このボールに後ろから上がってきたバラックが左足で合わせてゴール、同点に追いついた。 |
レバークーゼン | ― SECOND LEG ― 1−1 | マンチェスターUTD |
ノイヴィル 45' | ロイ・キーン 28' |
ホームゲームを引き分けにされてしまったマンチェ。ベッカム、Gネビルを欠くものの、この試合からロイ・キーンがスタメンとして復活している。0-0や1-1の引き分けでも良いレバークーゼンだが、不得意な守りのサッカーをするのではなく、立ち上がりから攻撃を持ってマンチェに対峙した。だがレバークーゼンは8分、いきなりキャプテンのノヴォトニーを怪我で失ってしまう。ノヴォトニーは右膝靭帯を損傷、全治6ヶ月の重傷だった。 13分、レバークーゼンはマンチェゴール前でボールを回し、最後はシュナイダーが20Mほどの距離から右サイドを狙ってシュート。しかし惜しくもポストを叩いた。17分にはマンチェが決定的なシーンを迎える。右サイドからのCK、ギグスが上げたボールにファーサイドのヨンセンがどんぴしゃのヘッド、たたきつけるようなボールがレバークーゼンゴールを襲ったが、ライン上で守っていたゼ・ロベルトが素早く反応、右足でクリアしピンチを救った。 均衡が崩れたのは28分、マンチェFWのファン・ニステルローイにボールが入るとギグスとキーンがオーバーラップ、その2人に対して前に出されたボールをギグスはスルー。これがレバークーゼンDFの意表をつく形となりキーンはGK・ブットと1対1に。キーンは飛び出してきたブットをかわすと左サイドからシュートをねじ込み、マンチェスターが待望の先制点を手に入れた。 44分にもマンチェは右のCKからチャンス。再びヨンセンが今度は胸で合わせたが、ブットが何とかセーブした。もはや前半も終ろうというロスタイム、レバークーゼンはゆっくりした攻撃からマンチェDF陣中央へ進入、Pエリアのライン上でボールを受けたノイヴィルが振り向きざまにシュートを蹴り込むと、ループ気味のボールはジャンプするGKバルテスの上を越え、クロスバーの下を叩いた後ゴールに吸い込まれた。同点に追いついた直後に前半終了のホイッスルが響いた。
後半もお互い攻撃の手を休めない展開が続く。マンチェスターは、しかしファン・ニステルローイがきっちりマークされており、この日はなかなかチャンスを作ることができないでいた。ゲームも膠着状態に。流れを打開すべく、マンチェはスールシャールやフォルランを投入、残り10分からは3トップ気味の超攻撃的な布陣とする。対するレバークーゼンは必然的に守備の人数が厚くなり、守りのサッカーへ。 |
マンチェスターUTD | ― TOTAL ― 3−3 | レバークーゼン |