〜 2次リーグ第6節(Round6) 〜


グループA グループB グループC グループD



グループA マンチェスター バイエルンM ボアヴィスタ ナント 得点 失点 勝点
マンチェスター
 ・ユナイテッド
  △ 0-0
△ 1-1
○ 3-0
○ 3-0
○ 5-1
△ 1-1
3 3 0 13 3 12
バイエルン
  ・ミュンヘン
△ 1-1
△ 0-0
  ○ 1-0
△ 0-0
○ 2-1
○ 1-0
3 3 0 5 2 12
ボアヴィスタ ● 0-3
● 0-3
△ 0-0
● 0-1
  ○ 0-1
△ 1-1
1 2 3 2 8 5
ナント △ 1-1
● 1-5
● 0-1
● 1-2
△ 1-1
● 0-1
  0 2 4 4 11 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


バイエルンM  2−1  ナント
イェレミース 58'
ピサロ 87'
アアマダ 54'



ボアヴィスタ  0−3  マンチェスターUTD
ブラン 14'
スールシャール 29'
ベッカム 51'(P)

 攻撃力を誇るマンチェがアウェーでもその力を発揮。14分、右からのCKをブランが足で押し込み先制すると、29分にはPエリアに飛び込んだギグスの折り返しをスールシャールが決めて2点差とする。後半早々の51分にはスコールズがPエリアでマルテリーニョに倒されPK、これをベッカムがきっちり沈め3-0で2次リーグ最終戦を締めくくった。



グループB バルサ リヴァプール ローマ ガラタサライ 得点 失点 勝点
バルセロナ   △ 0-0
○ 3-1
△ 1-1
● 0-3
△2-2
○ 1-0
2 3 1 7 7 9
リヴァプール ● 1-3
△ 0-0
  ○ 2-0
△0-0
△ 0-0
△ 1-1
1 4 1 4 4 7
ローマ ○ 3-0
△ 1-1
△0-0
● 0-2
  △ 1-1
△ 1-1
1 4 1 6 5 7
ガラタサライ ● 0-1
△2-2
△ 1-1
△ 0-0
△ 1-1
△ 1-1
  0 5 1 5 6 5
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ガラタサライ  0−1  バルセロナ
ルイス・エンリケ 58'

 4チーム全てにチャンスが残るグループB。ガラタサライはホームで攻勢に出るが、なかなか決定的チャンスを作れない。バルサはそれこそシュートまで持ち込むことすら難しい状態だ。32分にガラタサライのDF・エルギュンがゴール前でボールをクリアーしようとして空振り、危うく失点につながるところだったが何とかクリアーした。しかしそれ以外はこれといった見せ場も無く前半終了。
 後半も同様の展開が続く。バルサはガラタサライの攻めによく耐えていた。そして58分、ついに決定的なチャンスが訪れる。オーフェルマルスが放ったシュートがディフェンスに当たり跳ね返ったところ、ロッシェンバックが思い切ってミドルシュート。これをガラタサライGK・モンドラゴンが前に弾き、詰めていたルイス・エンリケがゴールを陥れた。
 直後にガラタサライにもチャンスが訪れる。左サイドからアリフがセンタリング、頭でクリアしようとしたプジョールは、しかしかすることすらできずボールはウミト・カランの元へ。ウミトは胸で落としたあと、飛び出してきたGKをかわすようにループシュート。そのままゴールが決まるかと思われたが、ココが頭でボールを押し出しゴールを守った。80分にガラタサライは20M強のFKを得る。これをギョクタンが直接狙ったが、GKボナーノが強烈なシュートを両手で弾き出した。
 じわじわとタイムアップの時間が近づき、さらにバルサは時間をかけてプレー。ガラタサライは追いつくことならずタイムアップを迎えた。失点するまで押し気味に進めながらもガラタサライは敗北。バルサは準々決勝進出を決めた。


リヴァプール  2−0  ローマ
リトマネン 7'(P)
ヘスキー 64'

 混戦のグループBにあって、引き分けでも2次リーグ勝ち抜けが決まるローマ。ここまで1勝4分、不可能な目標ではない。対するリヴァプールは勝利が絶対条件。残念ながらオーウェンを怪我で欠くものの、ホームの利を生かしなんとしても勝ち点3を奪いたいところ。
 まず見せ場を作ったのはリヴァプール。6分、中盤で華麗にパスをつないだあと、スミチェルが20Mほどのミドルシュートでゴールを狙う。しかしここはローマGK・アントニオーリがファインセーブで防いだ。続くCKのチャンス。ボールはルーズになりローマゴール前で混戦となる。その流れの中でマーフィがアスンソンに倒され、PKを得た。このチャンスをリトマネンがきっちりと決めて、リヴァプールが先制する。
 リヴァプールの攻撃はとまらない。8分にヘスキーがポストプレーを潰され、やや左より20M強の位置でFKのチャンス。軽く横に出されたボールにジェラードが併せると、強烈なボールは壁の間をすり抜けゴールへ。だがGKアントニオーリが反応、体を張ってブロックした。
 ローマのチャンスは37分、中盤でトッティが右サイドに開いたアスンソンへパス、アスンソンはそのボールを素早くゴール前に送り込む。ゴール正面へ走りこんでいたのはバティステュータ。彼が頭で併せようとしたところ、だが後ろからリヴァプールDF・エンショズが走りこみ、バティに先んじて頭でクリアー、ピンチを救った。前半はリヴァプールの攻勢が目立った。

 後半の53分、ローマはトッティが右サイド・アスンソンからのクロスをダイレクトでシュートしたが、リヴァプールDFがゴールとの間に立ちはだかりブロック。59分にはリヴァプールのリーセがPエリア内からゴールを狙ったが、アントニオーリに防がれた。しかしリヴァプールに流れが傾く。そして64分、ローマのトンマージがリトマネンに対してファールを犯し、リヴァプールのセットプレー。ザビエルがゴール前に放り込んだボールにヘスキーが頭で合わせ、貴重な追加点を挙げた。
 残り時間は少なくなっていくが、ローマは形を作らさせてもらえない。そしてそのままタイムアップ。リヴァプールは勝利でもってクォーターファイナル進出を手にした。また、バルサがガラタサライを破ったため、ローマはリヴァプールと勝ち点で並んだものの3位となり敗退が決まった。




グループC レアル パナシナイコス Sプラハ ポルト 得点 失点 勝点
レアル
  ・マドリッド
  ○ 3-0
△ 2-2
○ 3-0
○ 3-2
○ 1-0
○ 2-1
5 1 0 14 5 16
パナシナイコス △ 2-2
● 0-3
  ○ 2-1
○ 2-0
△ 0-0
● 1-2
2 2 2 7 8 8
スパルタ
   ・プラハ
● 2-3
● 0-3
● 0-2
● 1-2
  ○ 2-0
○ 1-0
2 0 4 6 10 6
ポルト ● 1-2
● 0-1
○ 2-1
△ 0-0
● 0-1
● 0-2
  1 1 4 3 7 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


パナシナイコス  2−2  レアル
リベロプーロス 8'
ゴウマス 64'
モリエンテス 10'
ポルティージョ 80'

 準々決勝進出がかかるパナシナイコスは8分、レアルゴール前のこぼれ球をリベロプーロスが豪快にダイレクトボレー、これがゴールに突き刺さり先制点を挙げる。盛り上がるホーム。しかしそれもつかの間だった。2分後、レアルはセラーデスが後方からゴール前にループパス、フリーになっていたモリエンテスが頭であわせる。ボールは手前に出てきたキーパーをふわりとかわし、ゆっくりゴールに吸い込まれた。
 パナシナイコスはすかさず逆襲。13分、右からブラオヴィッチがパスを送るとリベロプーロスがスルー、そのボールにコンスタンチヌがあわせたが、GKカシージャスに阻まれた。35分にはPエリアぎりぎりのところでボールを受けたミカエルセンがそのまま抜け出しカシージャスと1対1に。ミカエルセンはカシージャスをかわしシュートを狙ったが、枠を外してしまった。パナシナイコスペースのまま前半は終了。

 後半まずアドバンテージを取ったのは、やはりパナシナイコス。右45度25Mほどの距離で得たFK、ブラオヴィッチはゴール前に早いボールを放り込む。ここに飛び込んできたのはゴウマス。まさしくドンピシャリ、頭であわせたボールはゴールに突き刺さり、再びリードを奪った。70分にはCKの流れからミカエルセンがミドルシュート、ボールは枠を捉えていたがカシージャスが横っ飛びのファインセーブでゴールを守った。
 レアルは80分、途中から初出場した期待の19歳・ポルティージョが、25Mほどのミドルシュートを左足で豪快に決め、同点。この後、引き分けでもかまわないパナシナイコスは無理をせず、このまま試合は終了、スタジアムは歓喜の渦に包まれた。



Sプラハ  2−0  ポルト
シオンコ 63'
ヤロシク 71'


 ポルトはベスト8進出にわずかな望みをかけてこの試合に臨んだが、63分にシオンコにドリブルで持ち込まれた挙句ゴール右隅にシュートを決められると、71分にはヤロシクに30MのFKを直接決められジ・エンド。



グループD レバークーゼン デポルティボ アーセナル ユーベ 得点 失点 勝点
バイヤー
 ・レバークーゼン
  ○ 3-0
○ 3-1
△ 1-1
● 1-4
○ 3-1
● 0-4
3 1 2 11 11 10
デポルティボ
 ・ラ・コルーニャ
● 1-3
● 0-3
  ○ 2-0
○ 2-0
○ 2-0
△ 0-0
3 1 2 7 6 10
アーセナル ○ 4-1
△ 1-1
● 0-2
● 0-2
  ○ 3-1
● 0-1
2 1 3 8 8 7
ユベントス ○ 4-0
● 1-3
△ 0-0
● 0-2
○ 1-0
● 1-3
  2 1 3 7 8 7
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


デポルティボ  1−3  レバークーゼン
トリスタン 75' バラック 34'
シュナイダー 54'
ノイヴィル 86'

 勝ちぬけの決まっているデポルティボに対し、レバークーゼンの場合は少しややこしい。5節終了時でアーセナルと同じ勝ち点7。この日の試合、両チームとも引き分けた場合はアーセナルとの直接対決の結果からアーセナルが勝ち抜け。両チームとも買った場合は勝ち点10でデポルティボを含めた3チームが並ぶ。この場合は3チーム間の勝ち点で順位が決まり、アーセナルが敗退となる。さらに両チームとも敗れた場合。このときはユーベを含めた3チーム間の勝ち点差から、レバークーゼンが敗退となるのだ。よって、なんとしても勝ち点3を奪う必要があった。

 積極的に攻めるレバークーゼン。14分には左サイドをゼ・ロベルトが突破しすかさずクロス。走りこんできたシュナイダーがシュートを狙ったが、飛び出したGKにブロックされた。25分には今度はシュナイダーが右サイドをあがりクロス、走りこんできたバシュトゥルクがボールに追いついたが、滑り込みながら押し込もうとしたシュートは力なく、絶好のチャンスもGKにセーブされてしまった。
 レバークーゼンの攻撃にようやく結果が出たのは33分。ブルダリッチが左からセンターリングを上げるとバラックが頭で合わせ、ボールはクロスバーの下を叩いてゴールネットを揺さぶった。勢いづいたレバークーゼンは38分、ブルダリッチがミドルでゴールを狙ったが、ボールは惜しくもゴール左上隅のバーに弾かれた。

 後半へ折り返し54分、レバークーゼンはCKのチャンスを得る。ボールはゼベスセンの頭を経由しゴール前のシュナイダーへ。シュナイダーのシュートはディフェンスにあたりながらもゴールへ転がり込み、大きな2点目を加えた。
 デポルティボも74分、トリスタンがゴール前でレバークーゼンDFに囲まれながら強引にシュート、ボールは選手に当たってイレギュラー、GKも反応しきれずゴール。1点を返した。しかしレバークーゼンは86分、右サイドからセベスセンが上げたクロスをノイヴィルが頭で合わせ、再び2点差とした。ゲームはこのまま終了、レバークーゼンは自力でベスト8進出を決めた。



ユーベ  1−0  アーセナル
サラジェッタ 76'

 ビッグチーム同士の試合というのにがらがらのデッレ・アルピ。なぜならホームチームのユーベは、既にのこ試合で勝利し他のレバークーゼン、アーセナルの2チームと勝ち点7で並んだとしても、当該チーム同士の勝ち点で上回ることがでず敗退が決まっているためサブメンバー主体の攻勢。逆にアーセナルの場合はまさしくレバークーゼン次第なのだがクォーターファイナル進出がかかっているため、勝ち点3を奪って待ち構えたいところだ。
 しかしアーセナルは消極的。17分、アンリが20Mのミドルシュートを放つもキーパー正面。22分にはカウンター。右のリュンベルグからトップのアンリへ素晴らしいクロスが入った。アンリはキーパーの手前でボールに触ったが、枠内に転がすことはできなかった。続いて29分、ピレスがリュンベルグの動きを計ってゴール前へ絶妙なループパス、リュンベルグはユーベディフェンダーの裏をかいくぐってボールに追いつく。しかしGK・カリーニが素早く詰めて、リュンベルグの動きを止めた。
 ユーベのチャンスは32分に訪れる。左サイドをサラジェッタがオフサイドぎりぎりで抜け出すとグスマンに折り返し、グスマンはダイレクトにシュートを狙ったがボールは左にそれた。  前半終了間際に再びアーセナルにチャンスが訪れる。ユーベディフェンスのミスを逃さずアンリがボールを奪うと、ピレスへスルー。ピレスは完全に抜け出しGKと1対1になったが、流し込もうとして放ったシュートは無常にもゴールの外へ転がっていった。ロスタイムにはユーベが再びミス。GKへのバックパスをアンリが狙う。GKカリーニは一度トラップをしたが少し大きくアンリに狙われた。だが、あわやというシーンもカリーニが必死にボールに飛びつき点にはつながらなかった。

 後半早々、アーセナルは思わぬチャンスを得る。49分、ゼノーニがアンリのかかとを踏んでしまいPKが宣告された。キッカーは前節PKを失敗しているそのアンリ自身。彼はゴール左を狙ったようだが、反応したカリーニがボールに触り、ポストを叩いて弾かれてしまった。55分、ディクソンのスルーにリュンベルグが反応したがオフサイド。58分には左サイドをアンリが突破、ゴール前までドリブルで持ち込みGK・カリーニの飛び出しを冷静に見極めシュート。だがこのボールもゴール前を通過してしまう。
 71分、またもやユーベディフェンスがミス、アンリがボールを手にするとすかさずカヌーへスルー。しかしカヌーが追いつく前に、カリーニがクリアした。会場はもう一方のゲームの行方を知ってか、アーセナルサポーターが一喜一憂している。この時点で、2-1とレバークーゼンがリード中。残り時間を考えても、アーセナルに望みがないわけではなかった。しかし76分、ユーベのサラジェッタがCKから頭で押し込み、アーセナルからリードを奪った。最早攻めるしかないアーセナル。
 80分、ピレスからポストに張ったアンリへパス、アンリはワンタッチでリュンベルグの前に流し、あっという間にチャンスを作り出す。だが、GKカリーニが素早く詰めて、リュンベルグが浮かしたボールにタッチ、シュートを阻んだ。2分後にはアンリが素早い反転から抜け出し、折り返しではなくシュートを狙う。しかしこれもゴール前を横切ってしまった。85分にはユーベ陣地左サイド、Pエリア付近でアンリがファールを受けたがわずかにエリアの外。セットプレーもものにできず、逆にカウンターを食らう。ユーベのFWサラジェッタが自分でシュートまで持ち込んだが、枠を外した。
 時間は刻一刻と過ぎ、ロスタイムも消化しゲーム終了。アーセナルは敗れたためここでUCL敗退となった。