〜 2次リーグ第5節(Round5) 〜


グループA グループB グループC グループD



グループA マンチェスター バイエルンM ボアヴィスタ ナント 得点 失点 勝点
マンチェスター
 ・ユナイテッド
  △ 0-0
△ 1-1
○ 3-0
 
○ 5-1
△ 1-1
2 3 0 10 3 9
バイエルン
  ・ミュンヘン
△ 1-1
△ 0-0
  ○ 1-0
△ 0-0

○ 1-0
2 3 0 3 1 9
ボアヴィスタ
● 0-3
△ 0-0
● 0-1
  ○ 0-1
△ 1-1
1 2 2 2 5 5
ナント △ 1-1
● 1-5
● 0-1
 
△ 1-1
● 0-1
  0 2 3 3 9 2
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


マンチェスターUTD  0−0  バイエルンM

 '98−'99シーズンで伝説となる決勝を戦ったビッグチーム同士の戦いは、がっぷり四つの展開。ゴールチャンスは無いものの、中盤の駆け引きや安定した守りが続き、緊迫感を保ったまま前半を終了する。
 後半47分、マンチェのギグスが中央をドリブル。小刻みなステップでDFを翻弄しシュートまで持ち込んだが、GK・カーンが素早く反応しボールを弾き出した。61分には今度はギグスが左サイドをえぐりやわらかいクロスを折り返す。ゴール前で待っていたファン・ニステルローイが頭でゴールを狙ったが、シュートはクロスバーの上へ。バイエルンも62分、右サイドで得たFKでエッフェンベルグがゴール前にボールを蹴りこんだところに、ピサロがたたきつけるようなヘディングシュート。しかしマンチェGK・バルテスがファインセーブを見せゴールならず。
 バイエルンのカーンも負けていない。64分にベッカムからの絶妙なパスを受けたファン・ニステルローイがGKと1対1となりシュート。だが、カーンが正面でブロック。その後も両チームゴール前混戦まで持ち込むものの得点につなげることはできず、スコアレスドローで終わった。
 もう一方のゲームでボアヴィスタが引き分けたため、マンチェとバイエルンはそろってクォーターファイナル進出を決めることとなった。


ナント  1−1  ボアヴィスタ
モルドヴァン 43' マルテリーニョ 78'

 勝ち点3が絶対条件のボアヴィスタは前半から果敢に攻める。惜しいチャンスは何度かあったものの得点できず、逆に43分、DFのクリアミスからナントのモルドヴァンが抜け出しそのままゴール、先制点を許してしまう。
 後半の78分、ボアヴィスタはロングパスに反応したマルテリーニョがゴールを決めようやく1点返したが反撃もここまで。結局同点に終わり、2次リーグ敗退となってしまった。



グループB ローマ バルサ ガラタサライ リヴァプール 得点 失点 勝点
ローマ   ○ 3-0
△ 1-1
△ 1-1
△ 1-1
△0-0
 
1 4 0 6 3 7
バルセロナ △ 1-1
● 0-3
  △2-2
 
△ 0-0
○ 3-1
1 3 1 6 7 6
ガラタサライ △ 1-1
△ 1-1

△2-2
  △ 1-1
△ 0-0
0 5 0 5 5 5
リヴァプール
△0-0
● 1-3
△ 0-0
△ 0-0
△ 1-1
  0 4 1 2 4 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


バルセロナ  0−0  リヴァプール

 立ち上がりはリヴァプールがペースをつかむ。5分に得たFKのチャンスにリーセがゴール前に放り込むと、一番後ろでフリーだったジェラードの元へ。トラップしても良いくらいの余裕があったが慌てて蹴りこもうとし、シュートはミートしなかった。23分にもマーフィがFKをゴール前へ。ジェラードが今度は頭で狙う。一人抜け出していたが、シュートは枠を捕らえられなかった。
 チャンスをものにできずにいたリヴァプールに対し、バルセロナが逆襲をはじめる。35分、パスをつないでリヴァプールゴールへ襲い掛かると右サイドに流れたサヴィオラから絶妙なクロス。ルイス・エンリケが合わそうとしたが辛うじてボールに触ったのみでシュートには至らず。42分、今度はルイス・エンリケがドリブルで中央を持ち込み左サイドのサヴィオラへラストパス。サヴィオラはシュートを狙ったが、リヴァプールDFに阻まれた。

 後半に入り56分、リヴァプールはカウンターからヘスキーがスピードを生かし抜け出すとそのままPエリアへ。だがバルサGK・ボナーノが素早く詰めてピンチを救った。その後はお互いのチェックが厳しく、なかなかチャンスが作れなくなった。61分にはリヴァウドが思い切ってミドルシュート。ゴール右上を狙ったボールは、わずかに枠の外。
 65分過ぎからバルサがリヴァプールPエリア付近で連続してFKを得る。4度目のFKのあと、こぼれたボールをサヴィオラが右から折り返すと、ゴール前で待っていたクリスタンバルがヘッド。絶好のチャンスだったが、ボールは左ポストを叩いてしまった。
 これ以降は再び両チーム攻めきれなくなり、そのまま試合は終了した。



ローマ  1−1  ガラタサライ
カフー 52' ウミト・カラン 45'

 ローマは直前のセリエAで行われたローマダービーで、モンテッラの4得点を含む5-1とラツィオに圧勝してこの試合に臨んだ。6分、トッティが中盤からガラタサライゴール前に絶妙なボールを放り込みモンテッラが反応したが、GKモンドラゴンが素早く詰めてきたためシュートはゴールを大きく外した。その後は両チーム中盤の厳しいチェックに苦しみなかなかチャンスを作れず。
 ようやく22分、ローマは左サイドからじわじわ攻め、最後はデルベッキオがセンタリング。遠いサイドでフリーだったカフーが頭でゴールを狙ったが、クロスバーを越えてしまった。そしてここからしばらくローマに流れが傾く。だが、ガラタサライの守りも堅く、決定的なチャンスを与えない。
 34分にガラタサライはゴール正面25Mほどの絶好の位置でFKを得る。ここでヴィクトリアが左足で直接ゴール右を狙い、ボールは壁を越えて鋭くローマゴールを襲った。しかしGKアントニオーリがファインセーブ、横っ飛びでボールに触ると、ボールはさらにポストに弾かれゴールならず。
 無得点のまま前半終了かと思われた45分、ローマDF・ゼビナがクリアミス、ボールを奪ったウミト・カランがドリブルで持ち込みサムエルをかわしてシュート、見事ゴール左隅に沈めガラタサライが先制した。

 後半に入り6分たったところ、ローマは自陣からアウダイールがロングボールをカフーへ放り込む。ガラタサライDF・ヴィクトリアがクリアしようとしたが失敗、ボールをキープしたカフーは飛び込んできたモンドラゴンをかわすようにループシュート。ボールはゴールに吸い込まれ、ローマが同点に追いついた。
 58分、右サイドのカフーがエメルソンからのパスをコントロールし、ゴール前へ折り返す。しかしバティは1歩届かず。その後もローマは勝ち越しを狙ったが、最後まで得点には至らずゲームが終了。その後、両チームが乱闘騒ぎを起こし、後味の悪いゲームとなった。




グループC レアル パナシナイコス ポルト Sプラハ 得点 失点 勝点
レアル
  ・マドリッド
  ○ 3-0
 
○ 1-0
○ 2-1
○ 3-0
○ 3-2
5 0 0 12 3 15
パナシナイコス
● 0-3
  △ 0-0
● 1-2
○ 2-1
○ 2-0
2 1 2 5 6 7
ポルト ● 1-2
● 0-1
○ 2-1
△ 0-0
  ● 0-1
 
1 1 3 3 5 4
スパルタ
   ・プラハ
● 2-3
● 0-3
● 0-2
● 1-2

○ 1-0
  1 0 4 4 10 3
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


レアル  3−0  Sプラハ
ソラーリ 60'
グティ 64'
サヴィオ 71'

 既にクォーターファイナル進出を決めているレアルは主力を温存、そのためもあってか前半は精彩を欠いた。
 流れが変わったのは後半にサヴィオを投入してから。レアルは左サイドをソラリ-サヴィオ-ソラリのワンツーから、最後は飛び出したGKをかわすようなチップキックシュートが決まり、レアルが先制する。そのわずか4分後、今度はグティが鮮やかなシュートをゴール右隅に決め、2点目。さらに71分、左からBravoが上げたクロスをサヴィオが頭で押し込み駄目押し。元気の無いSプラハに完勝した。


ポルト  2−1  パナシナイコス
デコ 12'
ペナ 54'
コルッカ 65'


 雨の中のゲーム。先制したのはホームのポルトだった。クレイトンのロングボールをカプショが折り返し、最後はデコが滑り込みながらボレーシュートを決めた。一方パナシナイコスはコンスタンティノウとヤルニがアクシデントから前半で交代する不運。後半の54分には、ポルトの右サイド・カプショからのクロスをペナがが押し込み点差を広げる。
 パナシナイコスもセットプレーからコルッカがミドルシュートをねじ込み1点返すが、反撃もここまでだった。



グループD デポルティボ アーセナル レバークーゼン ユーベ 得点 失点 勝点
デポルティボ
 ・ラ・コルーニャ
  ○ 2-0
○ 2-0

● 0-3
○ 2-0
△ 0-0
3 1 1 6 3 10
アーセナル ● 0-2
● 0-2
  ○ 4-1
△ 1-1
○ 3-1
 
2 1 2 8 7 7
バイヤー
 ・レバークーゼン
○ 3-0
 
△ 1-1
● 1-4
  ○ 3-1
● 0-4
2 1 2 8 10 7
ユベントス △ 0-0
● 0-2

● 1-3
○ 4-0
● 1-3
  1 1 3 6 8 4
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


レバークーゼン  3−1  ユーベ
ブット 24'(P)
ブルダリッチ 71'
Babic 91'
トゥドール 61'

 レバークーゼンはジブコヴィッチ、バラックらが外れている。キルステンもベンチ。ユーベもダーヴィッツ、ユリアーノが出場停止、デル・ピエロ、テュラム、モンテーロ、サラスなどが怪我で離脱する苦しい台所事情だ。
 最初のチャンスはホームのレバークーゼン。3分、ユーベ陣内左サイドで得たFKをシュナイダーがゴール前にクロス、遠い位置にいたベルバトフがフリーで強烈なヘディングシュートを放ったが、GKブッフォンがブロック。12分、キャプテンマークをつけていたノヴォトニーが足をひねり早々と交代してしまった。終始押し気味のレバークーゼンは20分、セベッセンが30M程のミドルシュートでゴール左を狙う。しかしブッフォンが倒れこみながらボールを弾き出した。再三Pエリア内で厳しいチェックを受けていたレバークーゼンだが、ついに23分、ベルバトフからのスルーで抜け出したブルダリッチが、後ろからのチャージで倒されPKを得た。これをブットがきっちり決めて、先制。
 この後さらにレバークーゼンは攻撃を強めるが、オフサイドに次々と引っかかるようになる。ユベントスは39分にゴール正面Pエリアすぐ外でFKを得る。ネドヴェドがゴールを狙うが壁に弾かれ、こぼれたボールを拾ったトレセゲがループを狙うもゴールを超えてしまった。

 後半の61分にユーベはCKを得る。このチャンスに一度ボールを下げてからゼノーニが再びゴール前に放り込むと、トゥドールが頭で押し込み同点に追いついた。
 しかし10分で再び差が開く。レバークーゼンはセットプレーから、ゴール前に放り込まれたボールをブルダリッチがフリーでヘッド、ブッフォンは防ぐことができなかった。
 その後ゴールチャンスが訪れることは無く、逆にカウンターからバビッチが抜け出しゼ・ロベルトへパス。ゼ・ロベルトは左サイドを持ち込みユーベディフェンスをひきつけた後、フリーとなったバビッチへ折り返し、バビッチは難なくシュートを決めた。
 そして3−1で試合は終了した。



アーセナル  0−2  デポルティボ
ヴァレロン 30'
ナイベト 40'

 開始4分、アーセナルは右のヴィルトールから中央のアンリ、そして最後は左のピレスにボールが渡りそのままシュート。このシュートはモリーナが横っ飛びで弾き出した。対するデポルティボは8分、速攻から最後はブランがPエリア外からシュート、アーセナルGK・シーマンがやはり体をなげうってブロック。直後のアーセナルの攻撃。ベルカンプが絶妙なリフティングからボレーシュート、ボールは惜しくもクロスバーをかすめた。
 デポルティボはアウェーを感じさせない攻撃を繰り出す。12分、ヴァレロン、トリスタン、ヴァレロンとワンツーが通ったがPエリアでファールすれすれのタックルを受けボールを奪われた。その後しばらく膠着状態が続いたが30分、デポルティボはカウンターから左サイドをロメロがあがりクロス、走りこんできたヴァレロンが落ち着いてシュートを決め、均衡が崩れた。
 さらに36分、アーセナルゴール前でトリスタンが頭で折り返したところ、詰めていたヴァレロンがダイレクトボレー。しかしシーマンがまたもや好セーブでゴールを守った。だがその4分後、またもや怒涛の攻撃を見せ、アーセナルDF陣が崩壊したところでナイベトが押し込み追加点を挙げた。

 なんとしてもホームで勝ち点を挙げたいアーセナルは後半開始から次々とシュートを放っていく。だがデポルティボも時折反撃を見せる。62分にはアーセナルゴール正面20Mという絶好のFK、ここでトリスタンがループ気味のシュート、惜しくもクロスバーを直撃した。アーセナルは65分にカヌーとリュンベルグを投入、更に攻撃的な布陣に。その直後、ベルカンプのスルーに反応したリュンベルグをGKモリーナが倒してしまいPKとなる。キッカーはアンリ。彼のシュートは、しかしほぼ中央へ蹴りこんでしまい、モリーナに止められてしまった。さらに66分、CKからカヌーが頭で押し込んだかに見えたが、GKを押さえ込んでおりファールを取られてしまった。
 アーセナルの必死の攻撃は、しかしロスタイムの5分間が過ぎるまで得点には結びつかないままゲーム終了。デポルティボは準々決勝進出を決め、アーセナルは最終節にその命運をかけることになった。