〜 準決勝 〜

'01/05/01,02 第1戦
'01/05/07,08 第2戦


レアルvsBミュンヘン リーズvsヴァレンシア

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―FIRST LEG―
 レアル・マドリッド  0−1  バイエルン・ミュンヘン
エウベル 55'

 ホームのレアルが攻めてバイエルンが守る展開。レアルは中盤を圧倒的に支配する。
 16分のレアルの攻撃。フィーゴからのスルーパスに追いついたサルガドがゴール前に折り返すが、詰めてきたラウールはわずかに届かずチャンスを逃す。20分、今度はバイエルンがカウンターからチャンスを作る。中央のエウベルから右のサリハミジッチを経由しボールはゴール前のショルへ。しかしショルのシュートはゴール右に外れてしまった。
 30分にもフィーゴのスルーパスが炸裂。ラウールが抜け出しカーンをかわすようにゴールを狙ったが、わずかに枠をそれた。

 後半も同じような立ち上がり。バイエルンは48分、右サイドのショルがゴール前に早いセンタリングを上げたが、飛び込んだサリハミジッチはボールに触れる事ができなかった。52分のレアル、ゴール前でグティが短いスルー、これが見事にマクマナマンへ通る。マクマナマンはカーンの逆を衝くシュートを放つが、カーンは左手1本でこれを防いだ。
 緊迫した展開だったが、一瞬のうちに均衡が破られた。55分、バイエルンDFのクリアボールが前線に残っていたエウベルにわたると、彼は振り向きざまに20mの距離をダイレクトボレー、ボールは微妙なバウンドでGKカシージャスの壁をかいくぐり、ゴール左隅に滑り込んだ。
 ホームで先制を許したレアルは攻撃を続ける。57分にマクマナマンが放ったPエリア内のシュートは、再びカーンの好セーブに会い、直後にはフィーゴからのセンターリングをエルゲラがゴール前でヘディングするも、クロスバーを越えてしまった。67分にはラウールの強烈なミドルをがっちりキャッチするなど、この日のカーンは大忙し。レアルは終盤にかけて攻めに攻めまくったが、バイエルンゴールをこじ開ける事はできずに痛い1敗を喫した。
 バイエルンはホームでの戦いが楽になったが、キャプテンのエッフェンベルグがカード累積で出場できなくなってしまった。



―SECOND LEG―
バイエルン・ミュンヘン 2−1   レアル・マドリッド 
エウベル 8'
イェレミース 34'
フィーゴ 18'

 まさに開始早々、バイエルンはキックオフのボールをエウベルとショルの2人で持ち込み最後はショルがシュート、カシージャスが素晴らしい反応を見せたため、レアルはなんとか失点を免れた。しかし前半8分、バイエルンは右からのCKでゴール前混戦とし、最後はエウベルが頭で押し込み先制する。
 レアルも18分に反撃。ロベルト・カルロスからの長いボールを右サイドのラウールがきっちりトラップ、そのまま中央走り込んできたフィーゴにピンポイントパスを流し込むと、フィーゴは楽々とシュートを決めて同点に追いつく。
 膠着状態が続いたが、34分にバイエルンがFKのチャンス。ここでショルはゴール前よりやや後ろにいたイェレミースにパスを出すと、イェレミースはダイレクトにゴール左隅へボールを押し込み、再びリードを奪って前半を終了した。

 後半は2点必要なレアルが前節同様攻めて、バイエルンが守るという展開が続く。52分には再びレアルの中盤から前線に長いボールが出ると、ラウールは今度はダイレクトにシュート。しかしボールは右へ切れていった。54分、バイエルンはカウンターからサリハミジッチがシュートまで持ち込んだが、カシージャスにキャッチされた。61分に右からのCKを得たバイエルンはファーサイドのリンケがヘッドでゴールを狙ったが、カシージャスがパンチングで防いだ。
 レアルはサヴィオ、モリエンテスと攻撃の選手を次々投入、幾度と無くバイエルンのPエリアへ攻め込み、またCKを後半だけで11本も得るが、なかなか決定的な仕事ができない。84分、右後方フィーゴから放り込まれたボールにモリエンテスがヘッド、だがカーンががっちりとキャッチ。刻一刻と時計は進み、ついに試合終了。結局バイエルンが昨年のチャンピオンを倒し決勝進出を決めた。



―TOTAL―
 レアル・マドリッド  1−3  バイエルン・ミュンヘン



 
 
―FIRST LEG―
  リーズ   0−0  ヴァレンシア

 リーズサポーターの歓声が轟く中、ゲームが始まった。その歓声に後押しされるように、リーズは序盤から次々とシュートを放つ。だが、最初の決定的なチャンスはヴァレンシア。11分、右サイドを上がったサンチェスがDFをかわしてセンタリング、これをカルーがオーバーヘッドに行ったが、GKマーティンが素早く反応し弾き出した。18分には再びリーズゴール前で混戦。ハイボールとなったところ、メンディエタがヘッドでゴールを狙ったが、クロスバーに弾かれてしまった。
 シュートを放つものの決定的なチャンスにはつながっていなかったリーズだが、38分、キューウェルがゴール前に放り込んだボールをファーディナンドが頭で流し、フリーとなっていたスミスがヘディングシュート。だが、ゴールの枠を外してしまう。40分、リーズDFの中途半端なクリアボールをサンチェスがダイレクトシュート、GKマーティンは横っ飛びで防いだ。

 後半に入って6分、リーズがCKを得る。ここでファーサイドにいたマテオがヘディングシュートを見せたが、GKカニサレスが横っ飛びでボールを掻き出しゴールを守った。70分、左サイドをアラン・スミスが突破、飛び出したカニサレスを越えるロブをゴール前に放り込んだ。浮いたボールにボウヤーが反応したものの、ヘディングシュートはクロスバーに跳ね返された。
 リーズの猛攻は続いたが、終盤にはヴァレンシアがカルーを中心に攻めかえす。ロスタイム、ヴァレンシアのCKから最後はヴィセンテがボレー、高くバウンドしたボールはGKマーティンを越えて枠に向かったが、ファーディナンドがぎりぎりのところでヘディングクリア。直後のCKでもアヤラがダイビングヘッドを見せたものの、これもDFに弾き返されてしまった。そしてホイッスル、スコアレスドローで緒戦は終了した。



―SECOND LEG―
ヴァレンシア 3−0 
  リーズ  
サンチェス 16' 47'
メンディエタ 52'

 前節引き分けの結果を受けての第2戦、このゲームで決勝進出が決まるとあって、ホームのヴァレンシアは立ち上がりから積極的。対するリーズはボウヤーが前節のラフプレーにより出場停止だ。
 ヴァレンシアの攻撃はまず前半3分、リーズゴール前の混戦からメンディエタがシュート、リーズGK・マーティンがきっちり弾き出してゴールを守った。そして16分、右のメンディエタからきれいなセンタリングがゴール前に入ると、サンチェスがトップスピードで飛び込みハンドすれすれの肩で押し込み先制点を挙げた。
 リーズは前半の終盤に形を作りだす。28分、ヴァレンシアゴール前で混戦となったが、このチャンスにシュートまで持ち込めなかった。31分にはダクールのミドル、35分には左サイドでヴィドゥカがボールをキープ、中へ折り返したところにバッティが詰めるもシュートは力無くカニサレスがキャッチ。38分にはヴァレンシア・カルーのヘディングシュートが見られたが、バーを越えた。

 後半、リーズが反撃しようという出鼻をヴァレンシアが挫く。わずか2分、サンチェスがドリブルからゴール正面20m強の位置でシュート、ボールはゴール右角に吸い込まれヴァレンシアが追加点を挙げる。50分のアイマールのカットからのカウンターのチャンスでは、アイマールから絶妙なパスを受けたメンディエタは最初のトラップが長すぎてキーパーに押さえられてしまったが、直後の52分、フリーのメンディエタが中盤からゴール正面に自ら持ち込み、2点目のサンチェスと同じようなシュートを決め、あっという間に3点差となった。
 ヴァレンシアの攻撃は続く。66分、Pエリアでヴィセンテからパスを受けたサンチェスがそのまま押し込もうとしたが、ボールは右ポストを直撃。82分、カルーがPエリアで倒されたかに見えたが、カルーのダイブと判断された。ヴァレンシアはその後もリーズにチャンスを許さず、逆に85分にはカルーとアングロマ、90分にはサンチェスと惜しいシュートが見られた。もはや勝敗の決したロスタイムにアラン・スミスがレッドをもらってしまうなど、リーズは若さが露呈してしまった。
 ヴァレンシアは2年連続ファイナル進出を決めた。

―TOTAL―
  リーズ   0−3  ヴァレンシア