〜 2次リーグ第1節(Round1) 〜


グループA グループB グループC グループD



グループA ヴァレンシア マンチェスター パナシナイコス Sグラーツ 得点 失点 勝点
ヴァレンシア  
 

 
○ 2-0
 
1 0 0 2 0 3
マンチェスター
 ・ユナイテッド

 
  ○ 3-1
 

 
1 0 0 3 1 3
パナシナイコス
 

● 1-3
 
 
0 0 1 1 3 0
シュトルム  
  ・グラーツ

● 0-2

 

 
  0 0 1 0 2 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


バレンシア  2−0  Sグラーツ
カルー 45'
サンチェス 47'

 序盤からバレンシアのペース。Sグラーツはなんとか耐えていたが、前半終了直前に与えたCKでフリーで飛び出したカルーのヘッドが決まり、ついにリードを奪われる。バレンシアは後半始まってすぐにも、やはりCKからニアに飛び込んだサンチェスが頭でボールを流し込み追加点。その後もバレンシアペースの流れは変わらず、2点差を守って勝利した。


マンチェスターUTD  3−1  パナシナイコス
シェリンガム 48'
スコールズ 81' 90'
カラグニス 64'

 残り10分で挙げたスコールズの2点により、マンチェはどうにかホームで勝ち点3をものにした。
 前半立ち上がりにペースを握ったのはパナシナイコス。軽快にパスを回し、マンチェに試合の組み立てをさせない。さらにリベロプーロスが2度のゴールチャンスを得たが、GKバルテスに阻まれ得点には至らなかった。マンチェは得意の両サイドからの展開に乏しく、ギグスも怪我を抱えておりそのドリブルに切れが見られないまま前半を終了。
 後半、開始早々マンチェは今期ホームで何度か見せている得意の形で先制する。GKバルテスからのロングキックがヨークの頭を経由するとトップのシェリンガムへとつながり、そのままダイレクトにパナシナイコスゴールへ叩き込んだ。パナシナイコスもカラグニスがFKを直接叩き込み同点に追いついたが、次第に疲れから動きが鈍くなる。81分、マンチェはフルバックのシルベストレがオーバーラップ、パナシナイコスのディフェンダー2人がかわされ最後はスコールズがゴールを奪い、勝ち越しを決める。ロスタイムにもスコールズはループシュートを決め、2点差をつけての勝利となった。



グループB デポルティボ ガラタサライ ACミラン パリSG 得点 失点 勝点
デポルティボ  
 

 

○ 3-1
1 0 0 3 1 3
ガラタサライ
 
 
△ 2-2

 
0 1 0 2 2 1
ACミラン
 
△ 2-2
 
 
 
0 1 0 2 2 1
パリ        
 ・サンジェルマン
● 1-3
 

 

 
  0 0 1 1 3 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


ACミラン  2−2  ガラタサライ
ホセ・マリ 47'
シェフチェンコ 73'(P)
ジャルデウ 39'
ハサン 41'

 両チーム数人の故障者を抱え先発メンバーの顔ぶれも普段と異なる状態。ホーム・ミランのボールを持つ時間が多くなるが、ガラタサライも積極化間に攻める。13分、ハサンがDFチャモからボールを奪うとそのまま持ち込みシュート。しかしボールはゴール前を横切ってしまった。ミランは31分にビアホフがミドルを放つが、タファレルにかわってゴールを守るイナンがファインプレーで防いだ。39分、ミランゴールに近いところからのスローインを受けたエルギュンがすかさずクロス、このボールはチャモの頭を経由してジャルデウの正面へ。ジャルデウはきっちりとボレーを叩き込み、ガラタサライが先制する。
 直後に追加点。センターライン上からのハジのFK。左サイドからするする上がったハサンへドンピシャのボールが渡り、ダイレクトのヘディングシュートはループ気味にゴールの枠へ収まった。

 2点のビハインドを背負ってしまったものの、前半終了間際には惜しいチャンスもあったミラン。後半開始早々からガラタサライゴールを襲う。ガラタサライDFのミスもあり、Pエリア内でロキ・ジュニオールのワンタッチパスがホセ・マリへ通ると彼はすかさず流し込んで点差を縮めた。
 その3分後にも右後方のガットゥーゾから入ったクロスをホセ・マリがダイレクトにシュートしたものの、ボールはわずかにゴールを外れた。67分、アムブロジーニのミドルシュートをGKイナンがハンブル、これをビアホフが詰めて同点かと思われたが、わずかにオフサイドだった。しかしミラン優勢の時間帯が続く。71分のロキ・ジュニオールのヘッドはバーに弾かれてしまうが、直後のCKでDFがクリアの際にハンドし、ミランにPKを与えてしまう。このチャンスにシェフチェンコが冷静にゴールを決め、ミランはようやく同点に追いついた。
 ガラタサライはここから引き分け狙いの試合運び。それでもハジとジャルデウはミランにとって十分に脅威であり、85分にはハジからのパスがジャルデウに通ればビッグチャンスとなるところ、線審のミスジャッジのオフサイドでミランは救われる。必死に勝ち点3を狙うミランだが、ガラタサライにかわされる形で引き分けに終わった。



パリSG  1−3  デポルティボ
アルジェリーノ 37'
ナイベト 64'
フローレス 70'
マカーイ 93'

 ホームのPSGは早いパス回しとサイドを使った攻撃を展開、アネルカ不在ながらもロベールやルロワがスペースを有効に使う。すばらしいスルーパスがデウからルロワに通りボールをゴールへ沈めたが、オフサイドでノーゴール。その後にもクリスチャンとドュクロが小気味良いパス交換でデポルティボの中盤を突破、フィニッシュはルロワが放ったが、これはサイドに外れてしまった。ロベールは左サイドを効果的に攻略、11分にはデポルティボDF・パブロを かわすとクロス。DFナイベトがクリアしたが危うくオウンゴール、GKモリーナがパンチングで防いだ。
 35分、クリスチャンの放った25Mのミドルシュートは、惜しくもゴール右ポストを叩いきPSGはリードのチャンスを逃す。しかしその2分後、アルジェリーノが右サイドから放ったシュートは難なく防がれるかに見えたが、GKモリーナの体の下をすり抜けあっさりとリードを奪った。
 後半になるとデポルティボが攻勢に出て、62分にマカーイが投入されるや流れが一気に変わった。マカーイは投入の2分後にCKをゲット、このCKでファーサイドで待っていたナイベトにボールが流れ、ダイレクトにゴールへ叩きこみデポルティボが同点に追いついた。70分にはフローレスが左サイドを突破、GKレティジの脇からシュートを押し込み逆転を決める。デポルティボの攻勢に尻込みするPSG。デポルティボはロスタイムにもヴィクトールのスルーにマカーイが反応、GKまでをもかわし無人のゴールへシュートを決めて、PSGファンの望みを断ち切った。



グループC Sモスクワ バイエルン リヨン アーセナル 得点 失点 勝点
スパルタク 
  ・モスクワ
 
 

 
○ 4-1
 
1 0 0 4 1 3
バイエルン 
 ・ミュンヘン

 
  ○ 1-0
 

 
1 0 0 1 0 3
リヨン
 

● 0-1
 
 
0 0 1 0 1 0
アーセナル
● 1-4

 

 
  0 0 1 1 4 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


バイエルン  1−0  リヨン
イェレミース 55'

 前半は両チームチャンスがありながらもバイエルンのカーン、リヨンのクーペの両GKが素晴らしいセーブを見せ、0対0で折り返す。後半の立ち上がりにもリヨンのレグルがエリアの外からシュートを放ったが、カーンがこれを素早く防いだ。そして10分たったところでついに均衡が崩れる。右サイドのCKでエッフェンベルグが繰り出したボールをイェレミースがヘディングシュート。リヨンのディフェンダーがヘッドでクリアしようとしたが、GKクーペのセーブをかわすのに一役買っただけだった。
 この得点の後、バイエルンの攻撃は勢いを増す。しかしツィックラーが何度も決定的チャンスを決められないなど、リヨンを突き放す事ができない。だがバイエルンの勢いの前にリヨンも反撃の余力はなく、1点差が縮まる事はなくゲーム終了となった。


Sモスクワ  4−1  アーセナル
マルカオ 29' 51'
ティトフ 77'
ロブソン 82'
シルビーニョ 2'


 凍りつくグラウンドにアーセナルを迎えたホームチームのモスクワ。シーマンや飛行機に乗れないベルカンプらを欠くアーセナルだが、立ち上がりは縦に縦にの攻撃が冴える。開始1分過ぎに自陣深いところでシルビーニョがボールを奪うとパスを渡して自らがオーバーラップ、前線で再びアンリから絶妙なパスを受けると、GK・フィリモノフをもかわしてシュートを流し込み、あっという間に先制点を奪う。
 7分にもアンリが中央をするする上がりゴール前でカヌーにパス、カヌーのシュートはしかしフィリモノフが防いだ。固いが滑るグラウンドに、両チームの選手とも動きがぎこちない。そんな中、アーセナルゴール前の混戦からマラカオが放ったボレーはジャストミートしなかったものの、転々とゴールへ吸い込まれていきモスクワが前半の内に同点に追いついた。

 後半も立ち上がり早々にアーセナルがビッグチャンス。48分、右サイドのリュンベルグのクロスにピレスが走り込んできてヘッド。これはミートしなかったが、モスクワDFの頭でのクリアーが危うくオウンゴールとなるところを、ポストが弾いて事無きを得る。ピンチの後にはチャンスあり。モスクワも右サイドからチュイーゼがクロスを上げるとロブソンが落とすと、最後はマルカオが詰めて逆転に成功した。
 両チームとも荒れるピッチにボールが足につかなず、倒れるシーンが多い。しかし徐々にモスクワがペースをつかみだす。72分にはマルカオがロングボールに反応し抜け出すと、ゴール正面で強烈なミドルシュート、これはGKマニンガーが片手で飛びついてブロックし、ピンチを防いだ。逆にレアルは同じような位置からのFKで、シルビーニョが足を滑らせミスキックで終わってしまった。そして、アーセナルの次の失点もDFのパスミスから。モスクワは攻撃陣が3人ほど抜け出し、最後はティトフが押し込んだ。81分には後方チュイーゼからのスルーパスにロブソンが素早く反応。GKをもかわして流し込み、試合を決定付けた。アーセナルは少ないチャンスもモスクワの厳しいチェックにつぶされ、点差をつけられての敗北となってしまった。




グループD レアル アンデルレヒト ラツィオ リーズ 得点 失点 勝点
レアル   
 ・マドリッド
 
 

 

○ 2-0
1 0 0 2 0 3
アンデルレヒト
 
  ○ 1-0
 

 
1 0 0 1 0 3
ラツィオ
 

● 0-1
 
 
0 0 1 0 1 0
リーズ ● 0-2
 

 

 
  0 0 1 0 2 0
勝点:勝ち=3点、引分け=1点、負け=0点  上がホーム、下がアウェー


リーズ  0−2  レアル
イエロ 66'
ラウール 68'

 最初のチャンスはリーズ。中盤からのFKをレアルGK・カシージャスがハンブル、すかさずウッドゲイトが蹴り込んだが、ボールはポストに弾かれた。
 レアルは丁寧にボールをつないで徐々にゲームを支配、続けざまにチャンスを作る。21分にはゴール正面から少し左、20M強の位置でFKを得る。しかしシュートはフィーゴが放ち、ゴール右に外れた。24分、マクマナマンのスルーにラウールが反応するもシュートは勢い無く、リーズGK・ロビンソンに防がれた。33分、左サイドのロベルト・カルロスから中央のグティへ、グティはそのボールをスルー、代わりにボールを受けたラウールが更にグティとワンツーを決め、直後にシュート。一連のプレーにリーズDFは完全に翻弄されたが、幸いにもシュートはゴール左ポストを直撃するに止まった。
 38分、今度はレアルDF、イワン・カンポのクリアミスでリーズに絶好のチャンス。ボウヤーがクリアボールをカットしセンタリング、マテオがヘッドを放ったが、カシージャスの正面だった。ここからリーズが勢いに乗り、度々レアルゴールに襲いかかる。しかしゴールには至らず前半を終了。

 後半立ち上がりもリーズは勢いを維持していたが、しだいにレアルが優勢に。ついに66分、右のCKから均衡が破れる。ショートコーナーからフィーゴがクロス、これにイエロがヘッドであわせて先制する。そのわずか2分後、レアルはカウンターでロベルト・カルロスからマクマナマン、グティを経由しあっという間にトップのラウールがシュート、あっさりと追加点を奪う事に成功した。
 まずは1点を返したいリーズ。だが、レアルの中盤での素早いプレッシャーがその思いを阻む。終盤になってもレアルのパス回しは冴え、余裕を感じさせるプレーを続けたまま試合終了。レアルはアウェーでの勝利をものにし、そのままトヨタカップのため来日することになった。



アンデルレヒト  1−0  ラツィオ
ラジンスキー 83'

 ホーム3連勝の勢いは、この日も衰えなかった。スター軍団・ラツィオを相手に互角の戦いを見せるアンデルレヒト。ラツィオはミハイロヴィッチのFKがバーを叩く不運などもあり、得点できない。試合が動いたのは試合終了まで10分を切ったところ。ラジンスキーが左サイドを駆け上がり、そのままの勢いでゴールをも奪った。これで勢いを失ったラツィオは試合終了間際にスタンコヴィッチが退場という余計なおまけまでも作ってしまった。