関連用語 +−−−−−+ 七つの大罪・七つの美徳

  

 七つの大罪

ごく一般的に言われる「七つの大罪」、別名「悪霊の大罪」は、B/Mワールドに語られる「七つの美徳」とかなりのところ、リンクしています。しかし、対応悪魔はちょっと違うのですね。
更に、「七つの大罪」には、グノーシス主義(別章「キリスト教の教え」参照)の提唱する、対応七大天使も存在します。
一般的な対応悪魔(天使)については、下記表参照。
これらの悪魔(天使)が、大罪のひとつひとつを特定的に支配し、人間にこれらの罪を犯させる力を持った悪霊、とされています。

七つの美徳対応
B/M大天使
七つの大罪 対応悪魔 対応大天使
メフィストフェレス 傲慢 ルシファー ザドキエル
アラストル 憤怒 サタン サマエル
ベヒーモス 貪欲
(強欲)
マモン ラファエル
ベルフゴル 好色
(欲情)
アスモデウス アニエル
モーロック 大食
(暴食)
ベルゼブル
虚偽 ミカエル
リリス 怠惰 ベルフェゴール カフジエル
ベルゼブル 嫉妬 レビアタン ガブリエル

 七つの美徳

オカルトでごく一般的に言われる「七つの美徳」は、B/M版「七つの大罪」とは大きく異なっています。
という事で、下記表参照。
更にこちら、七大惑星なんかにも対応していたりして、それも表記。そして、表裏として対応する「七つの大罪」も合わせて表記。
上記「七つの大罪」の表と合わせて見ると、大体、繋がりがわかるかも。
実は、こっち(一般的)の「美徳」の方が、判りやすいんだ。個人的には。

対応惑星 惑星対応天使 七つの美徳 人間の部分 七つの大罪
太陽 ミカエル 希望 怠惰
ガブリエル 貞節 嫉妬
水星 ラファエル 知恵 精神 大食
金星 アナエル 人間の聖性 好色
火星 サマエル 勇気 動物的要素 憤怒
木星 ザドキエル 忠実 高級な渇望 傲慢
土星 カッシエル 慎重 肉体 強欲

ちなみに、メタトロンは「プリムム・モビーレ」と呼ばれる想像上の球体を支配しています。
「プリムム・モビーレ」は、宇宙の最外郭に位置しており、恒星系全ての星の動きに影響を与えるとされました。
大昔のロボットアニメに出てきた、ぱりんと割れるバリアっぽい。<有り難みなし
 B/Mに於ける七つの大罪

ここで、B/Mワールド版「七つの大罪」について語らなければ、片手落ちだろう、という事で。
といいますか。何というか、こう…。
皆さま、箱庭生活で「オカルト本」読みました?
あれ読んで、ゲームやって、突っ込み入れたい欲望を抑えられなくなってきたのですよ、私。
オカルト世界なのに、きちんと「大罪」が語れてないから、ひっじょーにモヤモヤするのだ。おそらく。
という事で、ちょいと突っ込みです。大悪神ゴッド(笑)の支配する「七つの大罪」について。
そんなにご大層な事語れてないけど、「私はこんな事思ったの」という、意見のひとつとして、捉えていただけると嬉しいです。

 自由

作中、レブロブスさんが「自由って何だよ」と言ってましたね。しかし、同じく彼が言っていたように「何をしてもいい」という事では、当然、ありません。その手の自由は、無秩序を生むのだ。
人が集まれば、そこには社会が生まれます。そして、社会を形成するにあたって、無秩序は許されません。だからこそ、法やモラルといったもので、人は常に規制されているのだからね。
そもそも、神だって認めてないぞ、「自由」なんて。
キリスト教の基本は、「愛」と「奉仕」と「忍耐」だ。ついでに、権威への「服従」だな。
だから。

「自由というものはひとつしかない。それは精神の自由である」
By.アントワーヌ・ド・サンテグジュベリ

なんてんじゃ、イカンかね?
 正義

「正しいすじみち。人がふみ行うべき正しい道」と広辞苑には載っています。…本当は「社会全体の幸福を保障する秩序を実現し維持すること」ともあるんだけど、これは明らかにガイウスの言ってた事と違うから。前述の意味として、語ってみましょう。
しかし、そもそも何が正しくて、何が正しくないのか、なんて、判断基準が難しいのですが、宗教的に言えば、神の指し示した道を進む事こそが「正しい」のであって、それ以外は全て誤りである、と言って過言ではないわけです。
旧約聖書中の『ヨシュア記』に於いて、ヨシュアは神の声を聞き、その声に従って、神が彼等に与えた土地…と彼等が信じた場所…の先住民族を皆殺しにしました。女子供もひとり残さず、という徹底振りでしたが、しかし、それは「正義」です。
反対にヨシュアが神の命に従わず、子供だけでも、と助命していたら、それは神に対する裏切りであり、悪である、という事になってしまうのです。
善も悪も、神のみが決めうる事。人はただ、道具となって動くだけ。
それが、聖書に語られる「正義」です。

人間としての「良心」は、何処にあるんだろう。法やモラルの中に、それは在る?
少なくとも、宗教にはなさそうだ。
 人権

「人権」といわれて、一番に思い出すのはやはり、「基本的人権」でしょう。
日本国憲法三原則のひとつですが、これって結局、アメリカの独立憲法からもらってきた条文なのだね。
なので、こちら(アメリカ)の条文には、何故、全ての人間に等しく「人権」があるのか、という事が書かれているので、そちらからアプローチしてみます。
結局のところ、神様です。
人間という存在は、創造主が作った。全ての人間は、被造物として等しい、という考え方。
神の権威しか認めない、という意味なのですよ。ようするに。<なんか、書いてて虚しくなってきた…
戦時中、日本にもありましたね。「偉いのは天皇のみであって、その他の民衆は全て等しい」という訳だ。
でも実際、その考え方から日本は随分、ユダヤ人の亡命に手を貸してきたんだから、それはそれでよかったのかもね。
例え、それが「正義」ではなくても。

あ。ちなみに、コレは人間にしかない権利です。
「牛や豚は、人間に食べさせるために神様が造った物」だから、そんなモンに「神の姿を写して造られた、特別な存在である人間」と同じ権利なんかあるわきゃない、というのが、キリスト教的な考え方。
大和民族な感性で、ものを考えてはいかんのよ。ホントに。
 弱者

「わたしたち強い者は、強くない者たちの弱さをになうべきであって、自分だけを喜ばせることをしてはならない」と、聖書にはあります。
それは、「神は彼を受け入れてくださったのであるから」で、これを守らないと、「他人の僕を裁くあなたは、一体、何者であるのか」と責められてしまいます。
あくまでも一本調子です、キリスト教。
ここまでくると、ある意味、感心する。
 友情

「友情」って、友人間の情愛、の略で、だから結局、「愛」なんだよね。
「友情」は「愛」ではないの?
ちょっと納得しきれてないのよ、この部分。

「愛」って、「恋愛」だけしかないの?
 平等

大筋は、前述の「人権」と同じ。
権威は神のみに付随するもので、どの人間も、等しく神の被造物。
故に、すべからく人は「平等」であります。…あくまでも、人間の間だけのお話しですが。
偉いのは、唯一神だけです。
それが、「平等」の本質。
 

「聞け、イスラエルよ。我々の神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛さなければならない」
旧約聖書『申命記』にて、モーセがイスラエルの民相手に切々と語る、その言いさしの部分ですが、結局のところ、この一文が、キリスト教の基本姿勢なのだな、と思うのですよ。
「嫉妬する神」ともいわれている唯一神、いやー、とことんまで相手の「愛」を試す試す。
どこまでもどこまでもどこまでも突きつけられる、試練と究極の選択。
…「愛」って何だろう。少なくとも、その中に相手に対する「信頼」はないね。

キリスト教のいう「愛」っていうのは、「盲信」を指しているのではないかと、時々、思う。
 <ちょっと面白い話〜ゼロ>

オカルトでは、数字には全て、意味があります。(アルファベットにもあるけど)
上述の「7」は、数字の中で最も強い力を持つといわれます。ラッキーセブンとか、いいますよね。
四大天使の「4」は、物質世界を表す数だし、三位一体の「3」は、光の数、ともいわれ、精神数でもあります。
だから、「4」の物質と「3」の精神を足した数である「7」は、完全数であり、最強なのですけど、それはさておき。
ここは、ゼロですよ、「0」!
神の完全なる円、ともいわれる「0」は、世界であり、神であり、全宇宙でもあります。
あの円は、全空間に繋がる鏡であり、他の全ての数字を生み出す始まり、全ての生命を生み出す子宮です。
…何だか凄いです、「ゼロ」ったら。

  
 ◆◆ INDEX〜B/M YOUGO GITEN