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大学院生のための大学教育入門セミナー
実施報告

実行委員会 代表
 出光 直樹

 大学教育学会における自主的な活動の一環である「大学院生のための大学教育入門セミナー」は、1998年9月11日(金)・12日(土)の2日間、桜美林大学を会場に、2名の講師と12名の参加者を得て無事開催されました。

【参加者内訳】

 講師: 寺崎 昌男 桜美林大学 教授・大学教育研究所長

     戸松 ふみ 武蔵大学総合研究所 / (株)アイテック

 以上の2名の講師の他に、参加者は12名。内訳は、大学院生等6名、大学非常勤講師等2名、高等教育関連団体関係者2名、民間教育機関関係者2名でした。また、大学教育学会の会員は5名、非会員は7名でした。(講師は共に学会員)

【プログラム概要】

 第1日目、11日の午後2時15分より、開会の挨拶および参加者の自己紹介からセミナーの日程を開始しました。

 同日午後2時から午後6時までは、寺崎昌男氏に「大学教師の過去・現在・未来 〜 知識の伝達者から学習支援者へ」と題して、大学教師と教育の問題に関する歴史的な背景から、現在の大学授業実践の問題点について、ご自身の体験を交えて御報告いただきました。また、当日飛び入りで、参加者の志津木敬会員によるビデオを交えた発表、「大学全入時代における大学教師像 - 小学校教師を手がかりに -」をうけ、参加者全員による活発な討議が行われました。

 パーティーを挟んで、午後8時30分から9時30分までは、交流セッションとして、参加者の坪野和子氏(埼玉大学非常勤講師:非会員)の共通教育科目「民族音楽学」の授業実践の報告をいただきました。このセッションは、関西大学専任講師の長谷川伸氏をスピーカーに予定していましたが、長谷川氏の体調不良による欠席のため、急遽坪野氏にご協力願いました。坪野氏にはご快諾の上、とても素晴らしいプレゼンテーションをしていただきました。

 翌2日目の12日は、午前10時から午後1時まで、戸松ふみ氏の御指導により、学生参画型授業の主要技法であるラベルワーク(KJ法の応用による図解作りとプレゼンテーション)の実習をしました。参加者が主体的に作業するセッションでは、全員が熱中して取り組み、予定した時間があっという間に過ぎるほどでした。

【広報】

 マスコミを使ってのプレスキャンペーンも検討したが、今回は初回であるので控えた。告知は、大学教育学会のニュースレター、1998年6月の大学教育学会大会でのポスター/置きビラの他に、出光のWebサイト、ニフティーサーブの教育関係のフォーラム、高等教育問題研究会・FMICSの会報にて告知をしました。

 なお、このセミナーは桜美林大学・短期大学の広報誌の取材を受けて紹介される予定です。


 以下は当時の案内です。

参加者募集!  ご案内 ver.2 98/7/22 

大学院生のための
大学教育入門セミナー

1998年9月11日(金)〜 12日(土)

会場:桜美林大学(東京都町田市)
{交通案内はこちら}

〜 ご案内 〜

〜 プログラム 〜

 9月11日(金)

14:00 受付開始(太平館8階 A801教室)

14:15〜14:30 開会の挨拶・参加者自己紹介

14:30〜17:30 セッション1

大学教師の過去・現在・未来 〜 知識の伝達者から学習支援者へ 〜

師: 寺崎 昌男(桜美林大学教授・大学教育研究所長)

  • 知識の一方的な伝達者から、学生の自発的な学習の支援者へ。大学教員の教師としての役割の変化を、大学院における養成の問題と共に考えます。

18:00〜19:30 パーティー

21:00〜22:00 交流セッション

 9月12日(土)

10:00〜12:30 セッション2

学生参画授業入門 〜 学びの場づくりの理論と方法 〜

講師: 戸松 ふみ武蔵大学総合研究所

  • 学生の自主的な参加を最大限に引き出し、共同研究等におけるグループワークにも応用可能な「参画授業」のノウハウを、ラベル技法を中心に実習します。

12:30 解散