聴覚障害編しっかり知りたい!
聴覚障害とは、病気や怪我など様々な要因で、聴覚器あるいは聴神経などがうまく機能しなくなり、 聴力に支障をきたしている状態のことをいいます。音は、外耳、中耳を通り、内耳の蝸牛内の感覚細胞によって置き換えられた電気信号によって、 聴神経を通って大脳に伝えられます。そして大脳皮質の聴覚をつかさどる細胞がその信号を認知した時点で、 人ははじめて「音が聞こえた」と認識するのです。このどの部分で不具合が生じているか、また、失聴時期によって、障害の形が変わります。
●先天性聴覚障害.....
言語を獲得する以前に障害を有しているため、発音や文法などの習得が困難であったりすることあります。しかし早期からの教育により、日常的な言語の使用ができるようになります。
●後天性聴覚障害
7〜8歳以降、言語を獲得したあとに病気や事故などで聴力を失う場合、 発音や言葉の理解に関しては比較的問題が少ないとされています。
●老人性聴覚障害
加齢とともに鼓膜や耳小骨などが老化しておこる感音性難聴です。この場合、蝸牛や聴神経などを含む広範囲にわたります。
身体障害者福祉法では 「両耳の聴力レベルがそれぞれ70デシベル*以上のもの」、 「一耳の聴力レベルが90デシベル以上、 他耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの」のいずれかに該当する場合を「聴覚障害」としています。
*デシベル(db)は音の強さを図る単位。その中で、 「ろう」とは「両耳の聴力レベルが100デシベル以上」の状態をいいます。また、発語機能における障害を「唖」と呼んでいます。
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